真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2024年12月04日
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次に向かったのは、前回の出雲行脚で初めて参拝した「朝山神社」であった。そこで上の画像は、当社拝殿の神額が掲げてある扉を撮影したものだ。

そして下の画像は、その扉の下方に掲載された当社の「祭典日時」が書かれた内容である。



この祭典日時の冒頭に、「神迎祭」として”令和6年11月1日(旧10月1日)より”と書いてある。

下の関連記事(後半)にも記したが、古代より出雲地域で毎年斎行されてきた「神在祭」の初日から「神送祭」までの10日間の祭祀は、「出雲大社」に先立ち「朝山神社」が担当してきたことが分かる。

※関連記事・・・​ 「出雲大社」の創建にまつわる伝承より(下) ​​



上の画像は当社拝殿と、その右側手前の「朝山十九社」(摂社)の並びを撮影したものだ。



そして上の画像は「朝山十九社」を正面から撮影したもので、当社の扉に張られた祭典の解説を映した画像が下である。



以上の祭典次第で分かるように、古代より現代まで旧暦10月の1ヶ月間、出雲国で毎年斎行されてきた「神在祭」において、当社が祭典の冒頭を担う重要な祭祀場だったことが認識できる。


列島中央部への歴史探訪 ​が実現したことの”御礼参り”という意味合いもあった。

加えて、当社主祭神の「眞玉著玉之邑日女命(またまつくたまのむらひめのみこと)」と​ 前回の日記 ​で記述した 実巽神社 」の主祭神「八上姫命」と、この二柱の女神を「異名同神」(神名は異なるが同じ神ということ)とする濃厚な説があることを知り、「神在月」の期間に再参拝の動機になったというわけである。



次に参拝したのは先の「朝山神社」から近く、車で約15分のところに鎮座する「市森(いちもり)神社」(出雲市稗原町)であった。そこで上の画像は、当社入口の鳥居を撮影したものである。



そして最上段に鎮座する本殿に向かう長い階段と随神門を撮影した画像が上だ。



上の画像は「市森神社」の大きくて立派な拝殿を撮影したものである。この八十畳敷もの広さを有する拝殿は、出雲地域でも珍しいものとされている。

下の画像に映る由来書にあるように、この「市森神社」の主祭神は「阿陀加夜怒志多岐吉比売命(あだかやぬしたききひめのみこと)」であり、父神は出雲大社の「大国主命」、そして母神は朝山神社の 「眞玉著玉之邑日女命」とある。

そこで興味深いことは、当社の主祭神「阿陀加夜怒志多岐吉比売命」を、同じ主祭神として祀る「阿陀萱神社」(鳥取県米子市)の伝承や”宇佐口伝”等を参照すれば、「阿陀加夜怒志多岐吉比売命」=「木股神」=「下照姫命」の「異名同神」であり、前回の日記で取り上げた「御井神社」の主祭神に観えてくるところである。

以上のことは、あくまでも”説”ではあるのだが、極めて濃厚な「異名同神」説と言っておきたい。

「大国主命(第八代の大名持  八千矛王)」の最初の妻神であった「八上姫( 眞玉著玉之邑日女命 )」は、おそらく出雲国では肩身の狭い「 菟狭族(宇佐族)」であったがゆえに、子神の「木股神( 阿陀加夜怒志多岐吉比売命 )」と共に、歴史的に隠蔽された母子神だったということができよう。

(つづく)







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最終更新日  2024年12月04日 01時28分37秒


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