このブログでよく出てくるアオリイカのヤエン釣りで私がやっているYSW釣法について説明しますね。ネーミングはYSW(やる気スイッチ)釣法と言い、釣り仲間の昌さんが名付けてくれました。
これは必然と偶然が合わせて出来たヤエン釣りの釣法ですがヤエン釣り歴が長い方はたぶん何度か経験している事です。
アオリイカの習性を利用しバレるリスクを回避し出来るだけ単純にしました。
文章で書くとどこから説明すればいいか難しいですがまず前提は「春シーズンの親イカを獲る」為の釣法です。秋シーズンはあまり使いません。
(注意:私のたくさんの経験から生み出した独自のやり方なので真似をしても上手くいくかはわかりませんよ)
春のシーズンは下記の事が頻繁にあり、せっかくアタリが有ったのにバラしてしまうことが多いと思います。
Aパターン…
ジージージーやチリチリとラインを出されてなかなかイカが止まらずそのうち藻場かシモリ(岩礁)に逃げ込まれ根がかり状態になる。もしくは沖に出過ぎて難儀する。
Bパターン…
寄せに入ると凄い引き込みで慌ててドラグを緩めてラインを出したのに放されてしまい追い乗りがない。
Cパターン…
かなり沖で乗り(又は、沖に出ていき)早めにヤエンを入れたがヤエンが届いたのか分からず寄せに入ると途中で放されてしまい急いでヤエンを回収して齧られたアジを再投入しても追い乗りなし。
この3つのパターンのバラシをカバーするとゲット率(捕獲率)があがるのではないでしょうか??(完璧ではないですがかなりの高確率で)
それをカバーする私が考えたYSW釣法のプロセスを書いていきますね。(補足説明ありで…)
1、まずアタリです!!
アタリにはいろんなパターンがありますが大型の親イカはチリチリとホバーリングしながら安全な場所に逃げ込みます。それを止まるまでほっておくと藻場やシモリ(岩礁)に逃げ込まれ根掛りです。
竿を持ちアタリから約30秒~1分待って竿を体の横に持っていき(イカに対して90度)ドラグを締めて竿で寄せます。
竿は最大にしならせ体の後ろの方にいっている状態です。
アジがまだ完全に死んでいないうちに早めに勝負をかけます。
するとイカは必ず抵抗します。すごい引き込みです!!がドラグを一切緩めずラインを出してはいけません!
竿のしなり(弾力)だけで耐えます。通常3~4回の強烈なジェット噴射がありますが必死に耐えます!
この時にアオリイカの「やる気スイッチ」が入ります!
通常なら放されると思いビビってドラグを緩めラインを出すのですが そうした方がイカは見切り放します。もしくは止めどなくラインを出して沖に出て行きます。
ここで耐えるとイカは獲物に執着心が湧き、完全にスイッチが入れば放さないでそのまま素直に寄ってきます。
(イカのアタリを外道と間違えて強引に寄せて来たことないですか?その時、グイグイ寄せても目の前までアジを放さないでしょ)
例え、アジを放してもスイッチが入っていれば何度も追い乗りをしてきます。(3~4回は追い乗りしてきます。)
(注意:やる気スイッチが入り切っていない時は追い乗りがない時もありますよ)
根に擦れている時はワザと放させて追い乗りさせます。私は放されて何度も追い乗りしてきたやつの方が後からやり易いですね。
ドラグを締め、竿を最大にしならせたままリールを巻き寄せに入ります。
なぜかそうなると引き込み(ジェット噴射)はありませんね。有ってもイカが獲物を取られまいと必死に抱いていますわ。
まだヤエンは入れません!
自分の射程圏内まで寄ってくるまでヤエンは入れません!!
距離は目の前の約10~15mくらいまでです。(私の場合はイカが水中にぼ~と目視出来るまで寄せてきます)確実に獲る為です。
ようやくここでヤエン投入です!!
ここまで寄せてくるとヤエンはすぐに到達します。
でもここで要注意です!!
近い分、ヤエンがすぐに到達するのでラインにテンションを張り過ぎると激突してアジを放します。これは致命傷です。追い乗り率は低いです。
少しラインテンションを下げて送り込みましょう。
※筏やカセやボートの場合は寄せすぎると真下に入られる事があるので少し沖でヤエンを入れます。
これだけ近いとヤエン到達はすぐです。そこからまたラインを最大に張って(竿を最大にしならせて)寄せてきます。
絶対ラインを緩めたらあきません!
いつアジを放しても「向こうアワセ」でかかる状態にします。
浮上してくると強烈なジェット噴射があります!!が、でもヤエンはまだ掛かっていません。
スイッチが入っているイカはアジを簡単には放しませんのでなかなか掛かりません。
ビックリするほど放しません。
ほんまに掛かっているかは下記の2点を確認します。
1.水中で墨を履いているか?
2.アジを放しているか?
この2点共が確認出来なければアワセが必要です。(2点共確認できれば取り込みへ)
スイッチが入ってるイカは軽いアワセではアジを放しませんので思いっきりアワセてくださいね!
アワセが成功するとイカが必ず墨を吐きます!!
それでようやく取り込みに入ります。
タモの場合はイカの後ろから
ギャフの場合は必ずエンペラーに掛けてくださいね。
後でメスの場合はリリースしますので(お願い)。
これで無事ゲットです!!
この釣りはアオリイカとの駆け引きで真っ向からの差しの勝負に勝った気分になりますので楽しいですよ。
私も最近使っていますがYSW釣法はレバーブレーキ(LB)リールが非常にやり易いです。
以上、簡単ですがYSW釣法について説明しました。
当たり前ですが必ず獲れる訳ではありません。
特に初心者の方はロッドワークや竿の性能を最大に活かすことが出来ないので逆に難しいかも?
ただ、この時期の藻場近くで大型モンスターを狙うとモタモタしてるとすぐに藻に逃げ込まれます。出来るだけイカに猶予を与えずラインを出さずに釣り人が有利になる釣法です。
バラしても責任は負いませんが一度やってみては!(笑)
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