田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2005年01月21日
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カテゴリ: 硬派
今年も始まりましたNHK大河ドラマ。


昔は私も大河ドラマを見ていた時期がある。
オススメなのは「太平記」である。

私はビデオに録画して食い入るようにみていた。
冬ソナのおばちゃんにも負けていない、はずである。

この「太平記」の素晴らしさの一つにはキャストの見事さがある。

狂気の得宗、北条高時・片岡鶴太郎さん
運命の女の藤夜叉・宮沢りえさん

戦が強い田舎モノの楠木正成・武田鉄也さん
腹黒き実力者、高師直・柄本明さん
派手なバサラ大名、佐々木道誉・陣内孝則さん

書き上げるときりがない。
と、いうか全員、はまっていた。

特に次の二人が僕は印象に残っている。

後醍醐天皇役の片岡孝夫さん。
これは一生に一度あるかないかのはまり方であったと思う。
後醍醐天皇は突拍子もない理想を掲げる、超然とた印象がある。
普通そういう人なら、人から遠ざけられてしまうものだが、彼には現実的な実力者をひきつけてしまう魅力もあったようだ。
数々の危機も味方の知略や、日野俊基などの様々な犠牲を払って乗り越えていくようなとこがある。


片岡孝夫さんはその理想超然としたところを余すところなく、出していた。
いかに現実が襲おうとも貴きことを失わない、やんごとなき人の趣味のよさがうまく、役とマッチングしていた。
それが、武家の時代に理想だけで立ち向かう決断力が潔く、強く魅力的なのだ。

本当にはまっていたと、思う。

そして、もうひとり、目立たないけど主人公、足利尊氏を演じた真田広之さん。


なぜなら、周囲の人間のキャラが立ちすぎているのだ。
陰謀では部下の高師直がより黒く、人間の器では弟の直義が広い。
ついでに、決断力と格好良さでは後醍醐天皇は屹立している。
さらに、恨みは新田義貞が根深い。
とどめには、戦では楠正成が一番強い。

つまり、尊氏は自ら決断して動くタイプではないのだ。
主人公なのにヒーローとはなりえないのだ。
周囲の状況に乗せられ、乗せられ行動しているタイプである。
討伐の勅命を下され、出家するとお寺で悩むところなどその際たるシーンである。

そして、真田広之さんはこの尊氏を見事に演じていると思う。
常に悩み、弱さが時に露呈してしまう。
一方でその弱さが時として憎めなさ
その人間くさい尊氏が真田広之さんを通してすっごくよく出ていた。

この裏切り、謀反渦巻く太平記で、なぜ尊氏が勝ち得たか。
素晴らしくなかったから、とは言いすぎだろうが、上からものをみる人ではなかったからではないか。

特に敵の後醍醐天皇が亡くなり、その菩提を弔おうとする姿勢には非常に公平な尊氏の視点がよく描かれている。
へんに肩肘を張らなかった真田広之さんの、引きが入った演技は、地味だけど素晴らしかったと思う。

強き後醍醐天皇と、時に弱くとも頭領として役目を果たそうとする尊氏が柱になる人間関係と背景はそれだけで、興味深いこと限りがない。

ただ、この大河ドラマ、あまり視聴率は芳しくなかったようである。
きっと男のドラマの要素が強いからではないかなって感じる。
やっぱり、ドラマのイニシアティブは女性が握っているようである。

とはいえ、絶対にこのドラマは見て損はない。
傑作である。

ちなみに、調べていたら侍女の役で常盤貴子さんも出演してたことが判明した。
…これは記憶にないなぁ。

なお、こちらのサイトを参考にさせていただきました。
「太平記」大全







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最終更新日  2005年01月22日 17時20分47秒
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