田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2006年12月01日
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カテゴリ: ほどよく
このBlogをはじめてたころから、いつか、 「ノルウェイの森」
でも、書こうとすると、納得できるようにはならなかった。
一度 「好きな小説、完成度の高い小説、オススメする小説」 ってエントリーで突っ込んで書いたけど、どうも、上手く行かなかった。
なんか、伝わんないよな、気がずっとしていた。

でも、あるときにふっと思った。
「ノルウェイの森」が映画化か、ドラマ化されたとして、その配役を考えてみるのはどうだろう。
そうすることで、小説の登場人物がどういった人間であるか、また、どういった人間を僕が想像できているのかってのを、伝えられるんじゃないかと。


また、このBlogの二つのカテゴリーである 「ものがたり」 「好みのタイプ」 が上手く合わさったようなエントリーができるのではないかって。

さて、「ノルウェイの森」は村上春樹さんの中でもっとも良く売れた小説である。
中国とか、ロシアでもものすごく売れているようである。
詳細はこちらの 『ウィキペディア(Wikipedia)』 を参照下さい。

すこし、申し訳ないけど、これからの文章はこの小説を読んだものとして、書いているので、ネタバレとかあります。

では。

その勝手に配役の記念すべき第一回は、主人公のワタナベ君でも、相手の直子でもなく、第三の人物である緑こと、小林緑です。
なんで、緑を選んだのかというと、一番、思いつきにくかったからです。


直子とか、ワタナベ君、あるいは永沢さんとかって、ああ、あの役者がやったら面白いだろうなあって、パッツパッパって浮んだ。
でも、緑だけはなっかなっか浮ばなかった。

なんだ、緑はこの小説で重要じゃないのかって言われると、違う。
どこかで作者も語っていたけれども、緑が登場したから「ノルウェイの森」はあの長さになったのだ。
もし、登場していなかったら、内向的で、もっとシーンとしていて、短く刈り取られて、そして完成度は現在の「ノルウェイの森」より高い小説になっていたんじゃないかって。
新潮文庫「螢・納屋を焼く・その他の短編」 に収録)のほうが、すっきりとしてた小説になっていることもある。

そう、緑ってものすごく、不完全な人間だ。
でも、不完全さをバネにしたエネルギーっていうのがある。
やがて、閉じている世界に後ろ髪を引かれる主人公であるワタナベ君を現実や、あるいは未来へとぐいぐい引っ張っていく女性である。
それは主人公だけじゃなくって、必然的に小説を先に、先に引っ張っていく。
とても重要な人物だ。

僕は緑が左翼をボロカスに言うシーンがめちゃくちゃ好きです。

「…搾取されているのは庶民じゃない。庶民にわからない言葉をふりまわして何が革命よ、
…こいつらみんなインチキだって。
…新入生の女の子を感心させて、スカートの中に手をつっこむことしか考えてないのよ、
…そして四年生になったら…さっさと就職して、
…みんな自分が何かをわかっていないことを人に知られるのが怖くってしょうがなくてビクビクして暮しているのよ
…革命がなによ?そんなの役所の名前が変わるだけじゃない
…ねえ、もし革命が起こったら税務署員の態度って変ると思う?」

講談社文庫 下巻 60-63頁からの抜粋)
このシーンには薄っぺらい論理を振りかざす男や、社会をザグザグ緑が切りまくっていて、すごくキモチがいい。
でも、緑が語っている言葉のほうが本当のことなんだろう、と思う。
緑の魅力はここにも表れている。
言葉や、理想や、あるいは完全であることに捕らわれず、勘で本質を掴んで、前に、前に向かっていくヴィヴィットな生命力が溢れている。

ちょっと、表現が抽象的になったかな。
具体的に言うと緑はこんな感じかな?

・活動的。
・群れない。
・実は、ものすごく、勘がいい。
・性的な話をあっけらかんとする。
・ただし、普通の話はあっけらかんとしないで、本音を話すまえにひとつ捻じ曲がった話をする。
・苦労や不安をほとんど見せない。
・ものすごく、モノゴトを考えているけど、独特なものがあって周囲からはバカっぽく見られる
・短い髪がよく似合う。
・細身で小さい。

ちょっと、ヘンな女性なんだろうなって思う。

さて、それでは、こほん。
やっと、本題です。

まず、配役では上戸彩さんが浮んだ。
繰り返すけど、あくまで田中およよNo2のイメージですから。

短い髪も似合うし、勘のよさっていうのも演技で表現できるんじゃないかって思った。
ただ、なんか足りないのだ。
というか、上戸さんではキレイすぎるんじゃないだろうかって気がする。
なんか、緑が持つ不完全で、女性が持つ突発的なワガママっていうのが上手くでないんじゃないだろうか。
キレイすぎて、ワガママにかわいげや、ナチュラルさがなくなりすぎるといけないんじゃないだろうかって。

次には 広末涼子さん が浮んだ。
これはなかなかいいアイディアだと思った。
きっと、3-4年前ならどんぴしゃだったんじゃないかな?
ただ、やっぱり、彼女もべっぴんさんすぎるキライがあし、私生活ではもう母親だからな…
でも、まあ、彼女が時々はなつナチュラルな力強さがあれば、乗り越えられるんだろうケド…

ただ、僕のイメージではしっくりとこない。
ちょっとだけ、 長澤まさみ さんも浮んだけど、やっぱり、キレイすぎる。

ふと、思い浮かんだ。

ほしのあきさん はどうだろう?

考えれば、考えるほど、これはいけるんじゃないかって思い始めた。
そりゃ、演技経験とか比較すると、さっき書いた人達には及ばない。

でも、その不完全さとか、苦労をみせないパワーとかって今の彼女からは自然にあふれているように思う。
幼い顔ってのがかわいらしいって魅力に、あけっぴろげなところが意外に素直って評価に。
実は勘もよさそうだしね。
そして、なにより「ノルウェイの森」のおかしさの一つである性的な会話を嫌味じゃなくって、えっちな会話にできるんじゃないかな。
コケテイッシュでかわいらしく演技してくれそうだしね。
いや、別に胸を見せろって話じゃなくって(苦笑)
そして、昔の写真を見たりすると、ベリーショートでもとっても似合うのだ、ほしのあきさんは。

個人的にさっき引用した台詞をほしのあきさんが言うところを見てみたいのだ。

年齢が問題だっておもうかもしれないけど、見掛け、ほしのあきさんは大学生でもいけるでしょう。

同じ路線だと、 若槻千夏さん でもよさそうだけど、彼女の顔はじっくり見ると凄くかわいくて、整っているから、不完全さをカワイさに転換できないように思う。
それに、ベリーショートが想像できない(苦笑)
いや、ほしのあきさんがかわいくないっていっているのではなくって、かわいさの種類が違うってコトだよ。

あ、そうか。
酒井若菜さん でもいいかも。
ただ、彼女は「実は勘がよい」ってのにひっかからないし、細くもない。
いや、それも魅力なんですよ。

ということで、そろそろ結論。
僕の中で、緑の配役は、こちら。

本命・ほしのあきさん
対抗・広末涼子さん
大穴・若槻千夏さん、酒井若菜さん

って、とこでどないでしょうか。
みなさんはどう、思われます?

じゃあ、いつになるかわかりませんが、二回目をお楽しみに。
やるとしたら、直子か、永沢さんになります。
主人公のワタナベ君は当分先です(苦笑)

※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎ものがたり(映画、音楽、文学、本) 』まで

※もっと、「なんだかなー」なら『
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最終更新日  2006年12月02日 01時05分26秒
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