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ハインラインの処女作「生命線」(1939年)を含む短・中編5作品をまとめた未来史SFである。
ハインライン自身による紹介にもあるとおり、この初期の未来史の予言は、小説家の予想を裏切り、前倒しされたものが多い。表題作「月を売った男」は、月への一番乗りを目指す野心家の話だが、小説の設定より数年早く実現されてしまったわけだ。
そんな中で、「光あれ」(1940年)で、「太陽電池」と「オープンソース」について触れられている点は注目に値する。おそらく、マイクロソフト帝国の中でオープンソースを書いている現代の技術者たちは、おそらく「光あれ」の主人公と同じ気持ちに違いない。
半世紀先の未来を見通すとは、さすがは「ミスターSF」である。
現在は入手が難しい本書だが、図書館で見かけたら、ぜひ一読していただきたい。
■メーカー/販売元 創元推理文庫
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