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2007.08.18
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カテゴリ: 書籍

伝説のプラモ屋

伝説のプラモ屋


田宮模型――同世代の技術屋で、この名前を知らないものはいないだろう。小松崎茂の本物よりリアルな箱絵と、マブチモーターで動く戦車やスポーツカーを何台作ったことか。「伝説」ではなく、私たちにとっては「あこがれ」のプラモ屋である。
田宮俊作社長が東京の大学に入学したとき、父である先代社長がこう言ったそうである――「家からの仕送りはない。生活費は東京の取引先で焦げついている債権を集金してまかなえ」(20ページ)――無茶苦茶な親父である。ゆえに、いきなり役員入社するような二代目社長とは心意気が違う。
苦労して海外に工場を建て、世界進出に成功した田宮俊作社長であるが、それを支えてきたのは、紛れもなく人材である。商売のやり方ではない。模型を、タミヤをこよなく愛する人たちに支えられ、田宮模型は「世界のタミヤ」となったのである。
だが、田宮社長は最後に不安を漏らす――「私が大切にしてきた模型哲学、モノをつくる楽しさを、未来の日本人が同じように感じてくれるだろうか」(288ページ)。
私たちIT屋は、ゼロからプログラムを作ることが楽しい。だが、顧客や経営者の注文は常に「納期短縮+コスト削減」だ。結局、他人が作ってきたプログラムを買った方が安上がりということになる。だが、これでいいのだろうか。われわれは我慢するとしても、後進たちや子どもの世代も、それでいいのだろうか。どんな商売でも、本当の肝は「人材」ではないだろうか。



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最終更新日  2007.08.18 18:37:51
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