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合法的な”マネーロンダリングについて、インターネットを利用する人間として、自分なりの答えは用意しておく必要がある。
お恥ずかしい話であるが、つい最近まで、「オフショア」の意味を知らなかった。
IT 業界で「オフショア開発」といえば、中国やインドなどの海外へ開発委託することを指す。ところが、金融用語は全く意味が違う。
ライブドア事件でケイマン諸島が有名になったが、海外には、課税が免除される「タックス・ヘイブン」な国/地域がある。オフショアは、タックス・ヘイブンと同義に用いられることがある。
もちろんオフショアすることは違法ではないのだが、どうもグレーなイメージが拭えない。企業経営が苦しい昨今、本業ではなく金融に抜け道を見いだそうとしている経営者がいたとしたら‥‥本書の冒頭で紹介されているカシオ計算機をめぐる巨額な横領事件は、そんな背景があったのだと思う。
インターネットを介して世界中で金融取引ができる現在、その状況に法律が追いついていないのは確かである。“合法的な”マネーロンダリングもできる。だからといって、自分に有利な取引をして良いか――経営的には OK だろうが、一社員として、それをどう捉えるか。また、自分や家族が“合法的な”マネーロンダリングをするとしたら、それを認めることができるか。
答えは各人各様で構わないのだが、インターネットを利用する人間として、自分なりの答えは用意しておく必要がある。
■メーカーサイト⇒ 橘玲/幻冬舎/2006年11月 マネーロンダリング入門
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