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決への糸口は、おそらく、輸入飼料の問題なのだろう。
日本の食糧自給率は、2007 年度には 40%と、主要先進国の中で群を抜いて低い。この問題は、国会やメディアでも取り上げられ、国民の関心も高まっている。
安全保障の観点からも、食料自給率は高い方がいいに決まっている。では、どうすれば高くできるのか――。
30 年前の日本は、ここまで自給率が低かったわけではない。では、当時のような農業に戻せばいいのかというと、そういうわけにもいかない。当時に比べて食事メニューが変化してしまっているからだ。
本書の著者は農林水産省大臣官房食料安全保障課長――問題の中心にいる官僚である。食糧自給率の計算方法から、フードマイレージの考え方、輸入に伴うバーチャルウォーターの問題などを、具体的な事例をあげて解説する。もちろん、本書に解答があるわけではないのだが、食糧自給率の問題が一筋縄でいかないことだけはよくわかる。
解決への糸口は、おそらく、輸入飼料の問題なのだろう。『日本の「食」は安すぎる』で触れられていたが、飼料を「米」にするというのも 1 つの方法だろう。
■メーカーサイト⇒ 末松広行/扶桑社/2008年12月 食料自給率の「なぜ?」
■販売店は こちら
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