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ありがとうは伝染する
会社と社員の関係、社員同士の関係がギスギスしている職場が増えている。著者たちは、これを「タコツボ」という言葉で説明する。すなわち、「自分の仕事を黙々とこなすだけで、他者の仕事には関心を持たない、踏み込まない、各々が自分のことで精一杯というオーラを発している」状態だ。
こうした会社の製品/サービスの品質は下がり、不正行為が横行する。
どうしたら防止できるか――そのヒントになる企業として、Google、サイバーエージェント、ヨリタ歯科クリニックの 3社を紹介する。
だが、どうも合点がいかない。
これらの企業は、トップダウンでタコツボ化を免れているのである。つまり、経営者がタコツボ化を免れようとしなければ、われわれサラリーマンが幾ら努力をしたところでタコツボ化を免れるような気がしない。だが、経営者もまたサラリーマンである。彼ら自身も株主に追われ、タコツボにはまろうとしている。
では、われわれはどうしたらいいのだろうか。
ひとつだけできることがあると思ったのは、挨拶だ。「ありがとう」「お早う」「お疲れ様」――まずは、この 3 つだけでいいと思う。会社で、家庭で、毎日挨拶を欠かさないようにしたい。
■メーカーサイト⇒ 高橋克徳=著/講談社/2008年01月発行 不機嫌な職場
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