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| 著者・編者 | 影山明=著 |
|---|---|
| 出版情報 | 日経BP社 |
| 出版年月 | 2011年06月発行 |
著者は、中堅ソフトハウスを経て、2001 年ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに入社したコンサルタントの影山明さん。ITpro Enterprise Platform「成長へのビタミン」内「ケンブリッジ・ファシリテーション研究所」の全 24 回連載をもとに書籍化したもの。プロジェクトで壁に当たったとき、新しいプロジェクトを始めるときに読むと救われる内容ばかりである。
日頃、お客様への進捗報告は WBS ベースで行っているのだが、「それは進捗を管理するためのツールであって、お客様に説明するためのツールではありません」(98 ページ)という。セッション(プロジェクト会議)で行われた意思確認・意思決定をマイルストンにして進めていくのが正解だというのだ。なるほど正論である。
また、プロジェクトの失敗の原因の多くが上流工程(要件定義など)にあることを示した上で、「『やらないこと』を要件定義書に明記する」(188 ページ)ことが必要だという。目から鱗である。このあとにケンブリッジ独特のファンクショナリ・マトリクス(FM)の作り方が紹介されるのだが、同じようなマトリクスは造っていたが、『やらないこと』を明記していたとは言いがたい。これを明記することで、プロジェクトの成功率が上がりそうだ。
実際にプロジェクトに携わった経験のある方なら、本書に述べられていることは役に立つはずである。最後に、本書に紹介されている「80・20」に習えば、本書のすべてを実行する必要はない。自分に任されたプロジェクトの目的に合ったものを選んで活用すればいいだろう。
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