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著者・編者 | 池上彰=著 |
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出版情報 | 文藝春秋 |
出版年月 | 2013年4月発行 |
本書の中で、尖閣諸島、アメリカ、ソマリア、シリアなどへの取材時の状況も伝えている。
冒頭では、アベノミクスとインフレに触れ、安倍政権が実質的な日銀引き受けを行うことで円の世界的信用を失わせ円安に誘導しているという大胆な仮説を展開する。
本書で扱っている話題は国内が中心だが、アメリカ、EU、韓国、中国、アラブ諸国の視点からの話も多い。タイトルの「未来が見える」ためには、海外の動きも見逃せない。たとえば、国際連合は連合国(United Nation)と同じ意味で日本だけが用語を使い分けており、その国連がイスラエルの首都はエルサレムではなくテルアビブとしているということなど。これなどは、よく考えれば分かることなのだが、わが国の教育ではそうは教えられていない。
池上さんの解説は平易で分かりやすい。だから全てを伝えているわけではないと思う。だが、他のニュースでは知り得なかった新しい視点もあり、読んでおいて損はない。
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