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2023.03.16
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カテゴリ: オーディオ
中級SACDプレーヤー「DCD-1700NE」

中級SACDプレーヤー「DCD-1700NE」

 がんばれば手の届く価格帯で上質なサウンドを体験できる
製造/販売 デノン
製品情報 中級SACDプレーヤー「DCD-1700NE」
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ただし、製品化の過程では安定した部品供給も重要となる。DCD-1700NEの開発に際しては、特にオペアンプの選定に苦労したそうだ。結果的には、TI製の音質グレードの高い部品を選べたものの、昨今の部品不足もあり、音質検討をして発注を決めても、部品の供給が受けられない状態だとわかり、再検討を余儀なくされるなど、紆余曲折があったという。
また、コンデンサーについてもSX1 LIMITEDと同じものを使いたいと考え、部品メーカーと粘り強い交渉を続けたという。具体的には、ELNA製のカスタムコンデンサー、SYコンデンサー(SYは山内慎一氏の頭文字)、SXコンデンサー、NEコンデンサーなど過去に開発した数々のカスタム部品を要所要所に配置している。結果、SX1 LIMITEDと非常によく似た部品アサインになったという。ちなみにブロックコンデンサーの一部は欧州版と日本版で異なり、日本版のほうがハイクオリティだという。
これ以外にも、抵抗、インダクタ、デジタル電源、デジタルボードのコンデンサーなどこだわった部品は多岐にわたる。S/N比の向上に効果がある、デジタル系のノイズ対策部品についても力を入れており、長さを最適化したフィルムケーブル、ワイヤリングの方法、トランスを固定するネジの変更(鉄から銅へ)など、全体のパフォーマンスを上げるための調整を細かく実施している。
苦労があったぶん、膨大なノウハウの蓄積もできたいうことで、今後のデノン製品にも生かされていくのだろう。
この過程についてデノンが特に強調しているのが“引き算の美学”だ。部品を絞り込んでいくことで不要パーツが分かり、それを取り除くことで、徐々に余分なものがない回路が見えてくる。つまり、デノンが基本設計思想として掲げる“シンプル&ストレート”に近づいていくわけだ。例えば、オリジナルドライブ(Advanced S.V.H. Mechanism)は汎用性を得るために、モデルによっては使わない部品も含まれているが、使わないものは取り除いたDCD-17000NE用にリファインしたドライブを採用したという。
また、オーディオ基板と電源基板も一新した。デジタル4層、アナログ2層の基板。110周年モデルのような新規開発はせず、上位モデルから共用したものだが、その中にはDCD-1600NEでは使っていないものが含まれていた。そこで、その部分を一度省いて最適化している。
こうした音質面での改善はあるが、スペック的にはDCD-1600NEと同様になっている。外見上は奥行きが伸び、ネジが減らされている。重さは9kgと従来機種より若干重くなった。なお、本体の奥行きは既発売のPMA-1700NEと同じで長く取っている。トップカバーの取り付け方法は変えており、トップの各サイドに2本あったネジをなくし、サイドの2本だけにしている。メーカーによっては天板を取った状態でデモンストレーションを行うことがあるが、敢えて天板をガチガチに固定せず、さらに容積も十分にとることで、音に開放感が得られるという。110周年モデルの「DCD-A110」も同様の考え方で開発されている。






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最終更新日  2023.03.16 12:26:06
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