幸せ探し

幸せ探し

2019年01月21日
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カテゴリ: 私のすきなこと


冥途の飛脚(めいどのひきゃく)
豆知識
近松門左衛門の作品
この作品にでてくる梅川(うめがわ)忠兵衛(ちゅうべい)の話も実話をもとにして作られている。
実際の話はある男性がある店に養子に入って「亀屋忠兵衛」と名乗ったが、遊郭で知り合った遊女にいれあげ、他人の金を50両盗んで、女を身請けし二人で男の実家に潜伏しているところを捕まえられた。
男は刑死し女は尼になったとか伝えられている。


初春公演では鯛が舞台の上に飾られる。

淡路町の段(あわじまちのだん)
淡路町の飛脚屋亀屋は先代から手堅い商売をし、養子忠兵衛もなかなかしっかりした男であった。ところが、今日はある武家方から、江戸屋敷から送金のあるはずの300両がまだ届かない、今日中に来ないと大変なことになると苦情を言ってきた。また、同じ町内の八右衛門(はちえもん)の店からも為替の金がついていないどうなっているのかと使用人が文句を言いに来た。
しっかり者の手代が、天候、悪路などで遅れることもあるとなだめて帰す。
奥から妙閑(みょうかん 忠兵衛の養母)が現れ、「先代の時から金が期限通りに着かないなどと言った苦情は受けたことがない。忠兵衛はしっかりしているが、最近はいつも何かそわそわして仕事が手についていないような感じがする。一度とっくりと話をせねば。」と言って奥の間に去る。
忠兵衛は最近遊女梅川にいれあげ、飛脚屋に届く金などを抜きとっては、遊興費に使い自転車操業をしているのだった。今日も遊郭からの帰り、もしや誰かから金が着かないなどの苦情が来ていたらなんと言い訳しようと戦々恐々としていた。
家に入ろうと様子をうかがっているところへ、八右衛門がやってきて、50両の為替の金早く届けてくれときつく催促される。
忠兵衛は「実は梅川が、田舎大尽から身請けされると言う話を聞いた。他人に身請けされてはいけないと、とっさにそなたの金50両で身請けの前金ということで手付を払い身請け話を止めた。勝手なことをして申し訳ない、必ず金は返すなんとかまってほしい。」と言葉を尽くして頭を下げるので、八右衛門もつい同情し、少しのことならまってやろうと言うことになった。
店の入り口で話している二人を見つけて妙閑が「八右衛門さんには為替の金を渡さないといけない。」と言いだした。もちろん返す金はないので、忠兵衛はとっさに机の上の水差しを紙でくるんで、50両を返すように見せかけた。八右衛門も話を合わせて帰って行った。
そこへ江戸からの荷がついて、武家方に渡すべき300両も到着した。今日中と言われたので今から届けてくると忠兵衛は金を懐にして、家をでる。
忠兵衛は梅川のことで頭がいっぱい、ふと気がつくと武家屋敷の方ではなく遊郭の方面近くまで歩いていた。ここで武家屋敷に行かねばと言う気持ちと梅川にあいたいと言う気持ちで葛藤する忠兵衛だったが、結局梅川のいる置屋の方に足をむけてしまうのだった。





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最終更新日  2019年01月21日 09時00分07秒 コメント(18) | コメントを書く
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