August 20, 2006
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『柳に跳びつく蛙』がでてきます。これは、



道風公が若い頃、書を学べども思うように
進まず苦悩していた。そんなときに泉水の
ほとりに枝垂れた柳につかまろうと、蛙が
幾度も幾度も跳びついているのを目にする。
柳の下で傘をさし、じっと蛙を見る道風公。
そしてついに蛙は柳の枝に跳び移った。


これはすなわち、 『何事も努力をすれば
成し遂げることができる』
という話と
して、 『学に志し、芸に志す者の訓』
となり、よく語られるところとなりました。





『たゆまぬ努力は成功のもと』
はい、蛙殿。あなたのおっしゃるとおりです。





資料館には書の展示だけでなく、書に
関連した人物や出来事の年表なども
パネルで展示してありました。例えば、


【菅原道真】
平安前期の学者。それまで日本が中国に
遣いを送っていた遣唐使の廃止を建議。
これより日本の国風文化が発展する。
晩年は大宰府に左遷され不遇となる。


百人一首にも、24番目に『菅家』で


このたびは  ( ぬさ ) もとりあへず  手向山 ( たむけやま )
もみぢの錦 神のまにまに


で出てきます。また大宰府左遷で詠った


東風 ( こち )
( あるじ ) なしとて 春を忘るな



などが有名な句でしょうか。それと
道風公とほぼ同時代を生きた歌人の


【紀貫之】
古今和歌集を編纂で土佐日記の作者。
この方も百人一首の35番目に、



人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほいける



で登場します。ふと立ち寄った資料館。
高校生のとき歴史や文学の教科書で
見て、あのときは受験で時間がなくて
ひたすら内容を詰め込んだだけの名前。



何年か後にこうして何かの折に再びその
名を思い出す。そして今度はじっくりと
調べて、自分なりにまとめてみるという
のも面白いものだと実感しています。






空を見あげる蛙殿は何を思うのか。









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Last updated  August 20, 2006 09:53:46 AM
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