Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/11/15
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カテゴリ: 各地のBAR巡り
 中国路でのBAR巡り、後編は広島。前回の日記でも書いたように、うらんかんろの「エリア別BAR紹介」では、これまで広島県は、福山市のBARしか名前を挙げていなかった。

 そこで今回は、中国地方の中心都市、広島市のBAR巡りである。残念ながら日帰りだったので、2軒しかお邪魔できなかったが、広島は近いうちにまた出張がありそうなので、おいおいと紹介できるBARの数は増えていくと思う。s-OLDIES6.jpg

 で、広島でまず目指したのは 「OLDIES」 写真左 =というBAR。ここも以前から訪れたいと思っていた老舗の一つで、大阪の何人かのマスターからも勧められた店だ。

 店は広島市の歓楽街「流川」エリアの、雑居ビルの2階にある。ステンドグラスの入った重厚な玄関ドアを開けると、そこには想像以上のレトロで、風格ある空間が広がっていた。

 マスターのOさんに自己紹介をする。共通の知り合いがいるので、打ち解けるのに時間はかからない。店は今年で26年という。「えっ?! たった26年ですか? 店の中の雰囲気を見ると、もう50年以上も営んでいるような感じです」と驚く僕。

 このBARは、元々は旅館オーナーが敷地内の駐車場だったスペースにお客をもてなすために増築して造ったという。店内にあふれるアンティーク家具はおそらくは、客をもてなす雰囲気づくりのために集められたのだろう。

 雑居ビルの2階に、まるで個人の住宅の応接間があるような不思議な空間。通りの喧噪はここまで聞こえて来ず、静かな店内にいると、歓楽街のど真ん中にいることを忘れてしまう。s-OLDIES3.jpg 写真右 =風格あふれるOLDIESのテーブル席)。

 さて、2軒目はこれも以前から一度お邪魔したいと思っていた 「Bar・Slaintheva(スランジーバ)」 写真左下 =へ。「OLDIES」からは歩いて数分のところにある。

 途中、夜の街ですれ違う人たちには外国人が目立つ。観光客だけでなく、ショットBARでたむろする在住外国人も数多く見た。広島は今や世界の「HIROSHIMA」であることを実感する。

 スランジーバとはゲール語で「乾杯!」という意味。店では、マスターのEさんが迎えてくれた。カウンターには年輩の先客が一人。僕はとりあえず、デュワーズ(スコッチ・ウイスキー)でハイボールを頼む。Eさんは、新しいボトルを取り出したが、なぜかキャップがめちゃ固くて回らない(開かない)。ソムリエナイフまで取り出して、悪戦苦闘すること約5分。「こんなに固いのもあるんですね」「欠陥品かなぁ…」と笑いも起きて、場はなごやかになる。

 この店も大阪の親しいマスターが、「**さんもきっと気に入りますよ。広島に行ったらぜひ」と教えてくれた酒場だ。ハイボールの造り方にも唸った。メジャーカップに5mlほど残しておいて、完成したあと最後に上から残ったウイスキー(原酒)をかける。心憎いやり方だ。s-Slaintheva.jpg

 店はオープンしてもう30年近くになるというから、広島でも老舗の部類に入るだろう。Eさんはソムリエの資格も持っていて、店ではワインも手頃なお値段で飲めるというから嬉しい。先ほどから座っていた先客はマスターと馴染みのようだ。見れば、どこかで見かけたような記憶がする。

 「ひょっとして、佐久間さんですか?」。僕は思いきって尋ねた。「ええ、佐久間です」とその客。驚いたことにその方は、僕が以前同じ広島県の福山で訪れていた「Bar・さくま」のマスターだった。79歳とは思えない若々しさで今もカウンターに立っておられる。僕は、再会を祝って佐久間さんと固い握手を交わす。

 「きょう、お店の方は?」と僕。「いやねぇ、きょうは広島でS社のウイスキー・セミナーがあったので、店は若いもんに任せて、セミナーが終わった後、こうして飲み歩いてるんですよ」と笑う佐久間さん。

 佐久間さんも、大阪で僕の親しいバーテンダーと懇意なので、より親近感が沸く。「ここで会ったのも何かの縁ですから」と僕から1杯ご馳走させていただき、Eさんに、僕のカメラで一緒に記念写真を撮ってもらった。



【Public House OLDIES】 広島市中区堀川町4-8 ウコンビル2F 電話082-241-5102 午後7時~午前2時 日休  【Bar・Slaintheva】 同市中区胡町3-9 レインボービル2F 電話541-2255 午後7時~午前2時 日休

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Last updated  2009/11/21 12:02:33 AM
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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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