2005.06.16
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テーマ: 住宅コラム(1809)
おとといは大雨だった。


そう、皆さんは覚えておいでだろうか?
以前も 大雨の後、雨漏りがして壁に大きなしみが出来たのを
親方に修繕してもらったのを?

わたしたちは当然奴の仕事なんて、もう信用してない。
以前しみが出来た壁面を中心に触ったり、ドンドン強く叩いたりして確かめた。

さすがに大丈夫だったようである。

わたしたちはやれやれと1階に降り、外はもう暗いので雨戸を閉めようと窓から身を乗り出した。

ポツッと大きな雨粒が目の前を落下していった。
慌てて屋根を見上げる。
樋の隙間から雨がボタボタ漏れていた。
壁と樋の間に屋根の最後の部分があり、上の瓦と違って、窓から見上げられる裏側の部分は家の中同様、木で出来ている。
そこの木がびっしょり濡れていた。


まったく親方は、言われた部分しかタッチしないやつである。。。。。怒

****



今日は久しぶりに気になる階段について。
実を言うと今日の今日まで書く勇気がなかった。


結果から話すと、 先週土曜日は殴り込みには行けなかったのだ。


土曜日の朝、金曜日に言われたとおり、親方に電話して工務店の電話番号と領収書番号を控えた。


とりあえずはおっとが電話をすることにした。

はじめてのところにクレームの電話をかける場合は、悔しいけれどどう頑張っても自他共に認める「ピカチュウ」声を持つわたしが甘ったるい声でガミガミ言ったところで、まるでポメラニアンが遠くからけん制してキャンキャンわめいているようで、ちっとも迫力がない。
根性はないけど、低いおっさん声を持つおっとが電話をしたほうがずいぶん効き目があるというものである。

おっとが電話をかけている間、わたしはおっとにぴったり耳を引っ付けて注意深く聞いていた。
そんなわたしのプレッシャーもあってか、とりあえず怒りをこめた声で話すおっと。



「領収書番号をお願いします。」という声に、番号を読み上げる。
コンピューターを打つカチャカチャという音がしばらく聞こえたあと、「おかしいですね。。この階段につきましては完全納品された形になっており、交換品の情報が入っておりません。」

おっととわたし「そんなことがあるはずないでしょ?!わたしたちは我が家の建築士にもう1ヶ月以上、工事を半ばで放り出されたまま待っているんですよっ!?」

クレーム担当者(?)「本来ならこの所轄の責任者と階段業者にすぐに問い合わせられるのですが、どちらも土曜日で連絡が取れません。月曜日に折り返し、連絡いたします。」

おっと「こんな調子でずっと待たされているんです。すみません、あなたのお名前をいただけますか?月曜日にそちらから連絡がない場合はこちらからかけさせていただきますので!(←ナイス!おっと)」


こういったわけで土曜日の殴りこみは不発に終わったのであった。


月曜日の朝。

わたし「おっと、今日は忘れずホームセンターに電話するのよ!!」と電話番号を書いたメモをおっとの胸にバンっと貼り付けた。

おっと「任せといて。」


こうしてわたしはイライラしながら1日を過ごした。
この日の夕方は雨が降りそうだったのでスクーターを使わず、クルマで駅までおっとに迎えに来てもらった。

駅に着いて待っていてくれたおっとのクルマに乗り込むなり「階段は?」と聞いた。

おっと「ああ、あっちから本当に電話がかかってきたよ。あのね、今まで本当に交換品の情報なんてなかったみたいだ。」



うぐっ!!???





この言葉に胸が急に苦しくなった。




わたし「。。。ってことは、今まで階段は発注されていなかったってこと?」

おっと「。。。うん。そうみたい。でね、ちゃんと納得が行くまでうちの状況を説明したよ。そしたらやっとわかってくれて、すぐさま階段業者に交換品の発注をしてくれたんだよ。でもね、これ。。。今月末にしか届かないらしい。」




ちょ、ちょっと待ってよ?
じゃあ、今までいったい。。。いったい。。。。建築士と親方は何をやってたのっ!!??


それにイタリアで「今月末」などというあいまいな言葉は「来月半ば」にも「3ヵ月後」にも筆答する!


しかも今月末って言ったら。。。。
7月はじめには、日本からお嬢母が来伊するのである!!

現在わたしたちは2階に住めないので1階のいわゆる「客間」用に取っておいた小部屋で寝起きしているのである。
母が来たら、どこで寝るのさ??


そして、あの親方のことだ。交換品が揃ったからと言って、すぐに次の日に取り付けに来てくれるわけが無いっ!!


今の我が家の1階はまるで工事途中の建設中の家状態である。
階段の周りには残りの部品や工具が広げられたまま、2ヶ月近くホコリをかぶっているのだ!!
この状況を我が母が見たら。。。。。






。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。だからイヤだったんだよ~。

わたし「そのころはまだ家が落ち着いてないと思います。」

母「なんですって!?あなたたちはどれだけのろまでグズなの!?入居から1ヶ月も待ってあげるのだから、その間にさっさと家を整えなさいっ!」

。。。。という会話があったのだ。汗



あの完璧主義な母がこの状態の家を見て、卒倒しないだろうか?
というより、このあとずっと先まで呪うように毎回電話でこのことを言い続けないだろうか??

母にはこういううんざりするような悪癖がある。

わたしが小さい頃、九州に家族旅行をしたのだが、未だにずっと「あのときのお父さんの服装は最悪だったのよ。」と怒りをこめながら言うのである。
しかしわたしには、この九州の記憶がまったくなく、飛行機に乗ってうれしかったことしか覚えてなかった。

最近、やっと父が重い口を開いた。
母は、いつもどこに行くのも、ハイソな服装である。(エクアドルの密林にまで)
この旅行、父はそのころ流行りのGジャン、ジーンズでカジュアルに決めていったそうだ。
しかしこれが母の勘を逆なでした。
どうしても父の服装が気に入らなくて、「こんなひとと一緒に歩くのは絶対ごめんです!!!」と九州の空港についたとたん、どこにも行かずにトンボ返りした、ということが明らかになったのだった!!

。。。。ああ~、そういえばそうだよ。最近母と出かけてないけど思い出した。
一緒にデパートに行くにも家を出る前、ちょっとわたしの服装が気に入らないと、あっという間に上着を脱ぎ捨て「あなたがそんな恥かしい服装でいる限り、わたしはどこにも行きませんわ!!」と座り込むことが70パーセントの確率であったよな。。。


そんな母がやってくる。
しかも10日間も。



クルマの中でそんなえげつない近未来を想像しているとグルグル目が廻り、どんどん気分が悪くなってきた。
しかし、おっとは家に直行せず、ちょっと遠目のホームセンターに向ったのである。

ホームセンターに着いた頃にはわたしは真っ青になり荒い呼吸をしていた。


おっと「ちょっと、冗談でしょ?そりゃあ、ぼくだって怒ってるよ。でも、こんなことぐらいで気分悪くならないでよ。」






。。。 「こんなことぐらい」じゃないっ!!!!!!!!!!
他にもいろいろ事情があるんだ、わたしには。





確かに母への恐怖も大きいが、
今までのわたしたちの矢のような催促や嫌がらせは親方にも、建築士にもまったく効いていなかったということに多大なショックを受けたのである。
やっぱりわたしの怒りなんて、やつらにはちっぽけなポメラニアンの遠吠えだったんだ。

わたしたちはお金はすでに全額支払ってしまったので、階段のことも業者に催促している振りをしながら実は何もやっていなかったに違いない。
ひとが実際住む家を、こんな状態で金さえもらえば後はどうでもいい、といった感じで途中放棄して平気なやつらなのだ!!

こいつらはいったい何で出来てる心臓を持っているんだろう?
マジで弁護士に相談したくなったけど、残念ながらうちは「極貧」なのでそんなお金は家中、どこをはたいたって出て来はしない。





わたしはこの日、深淵のような敗北感に打ちひしがれた。

家に着くなりトイレに駆け込み、嘔吐もかなわず、そのまま便器にもたれるような形で1時間ほど、気を失ってしまったのであった。(←ちなみにこの間、おっとはわたしがトイレで◎◎◎を頑張っているものだと思い込み、心配のカケラもしていなかったのであった。それにもわたしのガラスのハートは更に粉々に砕け。。。。)





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Last updated  2005.06.16 16:32:12
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お目目@ Re:イースターいろいろ。(03/31) いくきーとさん、ご無沙汰しております目…
Hinatabocco@ 大丈夫ですか? いくきーとさん、このブログはもうノータ…
Ikukito @ ごめんなさい。 >shion0851さん そ。。そうです。26歳だ…
かつしちー @ おめでと! 色んな偶然があるんですね。 相変わらず…
shion0851 @ そーなんだ 26歳なんですか、そうですか・・・(-_…

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