白いつる薔薇の咲く庭を夢見て

白いつる薔薇の咲く庭を夢見て

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July 9, 2008
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カテゴリ: 両親
今日は実家の母が銀行、郵便局などに連れて行ってほしいというので車で実家へでかけた。今姉と暮らしている母だけれど、フルタイムで働いている姉の行けない昼間の用事の時は時々頼まれて私が実家に行っている。

父が亡くなって一年半。私にとって身近な人が亡くなったのは父が初めてだった。まだいまだに実家に行くと父が「よく来たな。」と喜んでくれる姿を思い出す。父は孫4人をとてもかわいがってくれていた。とりわけ、まだ小学生だった一番小さい孫の息子が実家に行くとすごくうれしそうだった。亡くなる前の数年はほとんど耳が聞こえてなかったけど、それでも息子と父は必ず二人で碁盤の前に座っていた。

耳の聞こえない父と寡黙の息子。ちゃんとコミュニケーションできているのかなって思ったこともあるけど、息子もおじいちゃんと碁や五目並べをやるのが好きだった。ちゃんと愛情を感じていたのだと思う。

亡くなるその日の午前中に入院している父と最後に話したのは私だった。自分はひざが反対側に曲がるほどの骨折をしたのに、最後まで息子のことを心配してた。そして車で帰る私に「気をつけて帰れよ。」の言葉が最後だった。その午後容態が急変した。ほんとに優しい父だった。

亡くなったばかりの頃は泣いてばかりだった母も最近はずいぶん元気になった。自分の体のことを悲観して暗くなることもあるが入院していたころに比べたら元気そうだ。

その母がひさしぶりに涙声でいう。「あんたと○○(息子)が今から来るって電話で聞いたときのほんとにうれしそうなおじいちゃんの顔が忘れられない。」って。私も思わず涙がでそうになったけど、なんとかごまかした。「うん、そうだね。」って。

私には霊感とかは何もないけど、父の仏壇の前に座って父の笑顔の写真を見るといつでも心が暖かくなる。

おじいちゃん、これからもずっと見守っててね。
息子がいつか元気になって好きな夢を追いかけられる幸せな人生を送れるように。








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最終更新日  July 9, 2008 06:20:36 PM
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