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Comments

pomodori_rossi @ はざくら2005さん なかなかウィットに富んだ表現で、唸って…
はざくら2005 @ Re:飛騨高山(08/09) Complete your business っていうのがい…
pomodori_rossi @ 86netさん お久しぶりです。 甘く見ていたら、下り…
86net @ Re:南アルプス・塩見岳(07/27) 何時かはの登りたいと思っていて、ついに…
pomodori_rossi @ はざくら2005さん 伊豆半島・河津町の早咲きで有名な河津桜…
2010/05/05
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カテゴリ: 小説の本棚



関白秀吉の勘気を被った利休の切腹当日から、
時間を遡行して物語は始まる ...

卓抜した美意識、審美眼を持つ利休は、
多くの大名から無二の絶対基準として崇められ、
恐れられる一方、
その「ブレ」の無い排他的な一徹さゆえに、
権力や名声に群がる者たちにとっては、
疎ましく目障りな存在であった。


利休は唯一、精神的に屈服させられない
自分をも見下す高慢な存在に思えてくるのだった ...


 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●


多くの証人が証言台に立つ
法廷小説のような展開で物語は進む。

イエズス会の宣教師・ヴァリアーノの下りがおもしろい。
牢獄のような狭い部屋で、
がらくたに過ぎない土くれの焼き物を
白々しく褒めあう詫び数寄の茶が理解できないと ...

千利休と言えば、
秀吉に屈せず切腹させられた茶人という認識しかないが、
利休に関わった人々に照らしてその人物像を描きながら、


なるほど ...そう来たか ...

冷徹な千利休のイメージに対して、
感情がほとばしる人間臭さが奥底に感じられ、
いろんな利休像を読んでみたくなる一冊だった。


満足度は ★★+






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Last updated  2010/05/05 06:37:38 PM
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