地下室で、、、。

まあそんな訳で彼が良さそうな人だとは思っていたのだけれど、

とくに何も進展する事無くまた4ヶ月位過ぎていった。




2003年の6月頃だと思う。



ある日の夕方大家さんの洗濯機を使わせてもらっていた。



他の住人はコインランドリーを使っていたのだが、

私だけよく手伝うからと特別に大家さんの地下にある洗濯機を使わせてもらっていたのだ。




そんな訳でその日も大家さんの地下で洗濯していると、


どうやらラファさんが一階の大家さんのところに来て話し始めた様子。





この地下へ行く階段は大家さんのいるリビングの部屋から階段で降りていくので、


一階の話し声がなんとなく聞き取れたのだ。




そんな私の耳に 私の名前 を連呼するのが聞こえる。





そして大家さんがいろいろと私がどこで働いているとか(当時病院で働いていたので)、


学校はどこで、という事を言っているのがなんとなく聞こえた。





なんだかちょっと気まずくて早く自分の部屋に戻りたかったのだけれど、


いきなり出て行ったらラファさんにも私だけ特別洗濯機使わせてもらっている事がばれちゃうな、


と気になって地下から上のリビングに出れなかった。




(私こういう事結構気にするので。あ、でも後でラファさんも特別に洗濯機を使わせてもらっていた事が発覚したけど。)





相変わらず、私の事話題にしているようで、それもすごく気になる。





でも洗濯機が回り始めたのでその音でかき消されてほとんど何を言ってるか聞こえなくなってしまった。




薄暗い地下室でうろうろする私。




なんだか話が盛り上がってきたようで一向に去る気配がしない。




そんな様子で痺れを切らしていたら30分ほど経った頃ラファさんは去って行った様だ。





やっと上に出て行くと大家さんが不思議な顔。





「こんなに長い時間地下で何してたの?」と言われてしまった。



大家さんが動き出すへ続く





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