《クリスチャンになろう Day 26》
信仰告白の 準備
バプテスマのQ&A
Q。何か言わなくちゃいけないの?
バプテスマ式を受ける皆さんには、礼拝の中で証をしていただいています。証とは、 あなたがどのようにして救い主イエス・キリストを信じたのか、その信仰の体験談を分かち合うこと
です。私たち教会では、それを「 信仰告白
」と呼んでいます。
礼拝の中で、あらかじめ準備し書いておいた信仰告白を読みます。だいたい5~10分ほどの内容のものです。 信仰告白は、牧師のサポートのもと一緒に祈りつつ準備をします
ので、ご安心ください。
ここで、あなたの信仰告白をどのように書いたらよいか、わかりやすく 三つのポイント
に従って説明します。この三つのポイントを踏まえて、祈りつつ、あなたなりに思い出したことを紙やパソコンに箇条書きでも良いので書き留めていきましょう。
ポイント1.どのようにして教会に導かれたのか。
あなたは、どのようにして教会に導かれましたか。神様があなたを教会へ導き、主イエスと出合わせてくださいました。そのきっかけは人それぞれ違います。 聖書が証しするイエス・キリストとの出会い によって、あなたの人生は大きく変えられたはずです。
主イエスと出あう前のあなたはどのような悩みや痛みを抱えていたのかを、色々と思い巡らしてみましょう。この世に調子を合わせ、罪の重荷に苦しんでいた信じる以前の状態を思い起こしつつ、 その苦しみから救い出してくださった神様の恵みに感謝の祈りを捧げましょう 。
教会の礼拝で信仰告白を読むことによって、あなたのことをあまり良く知らない皆さんにとっても 良き自己紹介のとき ともなります。短くでいいですが、あなたの生い立ちや現在どのような状況で生活をしているのかを証しすることで、 あなたのことを皆さんに知ってもらいとりなして祈ってもらえる良ききっかけ となるでしょう。
ポイント2.どのようにしてイエス・キリストを救い主と信じる決心に導かれたのか。
あなたは、どのようにして救い主イエス・キリストを信じましたか。誰にでも、「 このお方、イエス・キリストを救い主と信じて、これからの人生をすべて委ねて歩みたい 」という 決心の瞬間 があります。得に、神様は聖書の御言葉を通して、あなたの心に力強く語りかけてくださり、決心へと導いてくださったはずです。 その御言葉を最低一つ、思い出してみましょう 。
聖書を開いて、その御言葉を実際に調べてみましょう
あなたが与えられた御言葉ををしっかりと握りしめてこれからの信仰生活を歩むなら、それがあなたを試練やつまづきから守ってくれるでしょう。 信仰とは、神様の約束である御言葉を土台とするもの です。たとえ、あなたの心が揺らいだとしても、その永遠に変わらない御言葉に堅く立つことで、あなたは守られるのです。
ポイント3.これから、どのようにして主イエスと共に歩んでいきたいか。
あなたはクリスチャンとして、これからどのような教会生活を送りたいと願っていますか。クリスチャンとは、「 イエス・キリストに従う者 」という意味です。 あなたの生涯を捧げて主イエスに従っていく決意 を書き記しましょう。
また、神様はあなたにすばらしい賜物(神様の働きをするために与えられた能力・才能)が必ず与えられています。 その賜物を神様のご計画と目的のために用いていただけるように祈りましょう 。
さらには、あなたにとって今一番祈らされている祈りの具体的な課題を、書き記し分かち合いましょう。そのことによって、 教会の兄弟姉妹が、あなたのために日々とりなしの祈りを捧げる ことができます。
信仰告白の中で、必ず押さえとかなければいけない告白の言葉があります。それは、 「イエス・キリストがわたしの罪のために十字架で死に、墓に葬られ、三日目に復活した神の御子、救い主であることを信じます。」という告白です
。極端に言えば、この一文だけで信仰告白として十分だと言っていいほどです。この言葉が、信仰告白の中に忘れず盛り込まれるようにしましょう。
なによりも大切なのは、あなた自身の決断と意思によって、あなたの言葉で信仰を告白するということ
です。人に勧められてとか、強制させられてとか、なんとなく雰囲気でとか、周囲に流されてとかではありません。
●信仰告白の準備による恵み
信仰告白を書くことは、それ自体が目的ではありません。
大切なのは、それを書くプロセスを通して、自分の過去を振り返り、教会に導かれてから信仰を持つようになり、そして現在に至るまでの神様の恵みをより深く味わうことです。このプロセスを通して、クリスチャンとしてのしっかりとした 基礎が整えられます
。そして、信仰告白を準備することにより、積極的に自分で聖書を読んだり、祈ったりしながら、 神様との個人的な関係がより深められる
ためにその時間が用いられるのです。
また、人間は忘れやすい生き物ですから、どれだけ深い恵みを味わっても、時間と共にその感動は薄れ忘れてしまいがちです。ですから、書き記しておくことで、後に読み直し 心を新たにされるためにも生涯用いられる
ことでしょう。
教会においても、あなたが書いた信仰告白の写しは 永久保存
されますから、 時代と世代を超えて後世に証しされ続けていく
のです。数十年後に、あなたの証しを読んだ人が信仰に導かれることも、可能性としては大いにあり得るでしょう。ヒストリー(歴史)とは、まさにヒズ・ストーリー(神様と人間との愛の物語)なのです。
バプテスマの式の当日、礼拝の中で信仰告白を読む時が与えられます。ですから、人前で話すことが苦手で、極度に緊張する方にとっては、あらかじめ紙に書かれたものを読むことは大切です。当日、いざ証しをしようとするときに、緊張のあまり頭の中が真っ白になり、何を話してよいか分からなくなるという方もいらっしゃいます。また、涙もろい方は、呼んでいる途中で泣いてしまい、話せなくなってしまうという方もいらっしゃいます。そのために、 あらかじめ書いておいたものを読むことによって、落ち着きながら最後まで自分の正直な思いを分かち合うことができます
。
信仰告白を書くときは、手書きでもかまいませんし、パソコンのワープロで作成してもよいです。文章を書くのが苦手という方も心配は無用です。 牧師と一緒に読みあわせをしながら、じっくりと時間をかけて整えてまいりましょう
。長さ的には、ゆっくりと読んで5分ほどの内容を目指して準備をします。
何度も読み返しているうちに、あのことも書いておきたい、このことも付け加えたい、と信仰告白は肉付けされていくものです。文章が長くなっても気にすることなく、示されたことをどんどん書き留めましょう。書くときは、 神様への感謝のラブレター
を書くつもりで、これまで受けてきた恵みをじっくりと数えながら書いてみましょう。
最初は簡単に箇条書きでもかまいません。人に聞かせようと意識したり、作家のように難しいボキャブラリーを駆使して立派な文章を書く必要はありません。 あなたの普段の言葉で、神様に語りかけるように
書いてみましょう。必ずや、その準備のときがあなたにとって忘れることのできない恵みと祝福に満ち溢れたひと時となるでしょう。
信仰告白の準備の上に、神様の豊かな祝福をお祈りしています。