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April 19, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
007の『Tomorrow Never Die』では、2時間数十分の映画の間に実に100種類もの商品が広告目的でスクリーン上に登場するそうだ。

007豆知識みたいな話だけど、これは鮭教授のIssue Managementのクラスの中で、れっきとした関連事例として教授が話したもの。映画やドラマなどのエンターティンメントの中で、こういった手法の広告(Product Placement)がどのように行われているのか、についてが今日のテーマ。Issue Managementのクラスなので、Product Placement同様に、映画やドラマの中でどのようにIssue Placementが行われているかが、このテーマをクラスで取り上げる目的だ。

ヨーロッパの状況についてはわからないのだが、アメリカのハリウッド映画やTVドラマでは、この手法がよく用いられている。たとえば、人気TVドラマ「ER」でHepatitis C(C型肺炎だと思う)が扱われたのは、この病気に対する一般の正しい認知度をあげるため、Centers for Disease Control and Prevention(CDC・疫病対策センター)が音頭をとって有識者やエンターティンメント産業の人を一緒にした委員会を作り、TVネットワーク局やドラマ制作側に働きかけ協力して、Hepatitis Cを盛り込んだストーリーを仕上げたそうだ。

CDCのこの委員会は他の人気ドラマにも働きかけ同様の手法で心臓病やHIVをストーリーに盛り込むことが実現している。ちなみに鮭教授はこの委員会を率いたらしい。へぇ~。偉い人だとは知っていたが、国家組織の仕事もしてたとは・・・鮭教授なんてアダナを付けて呼んでる場合じゃないかも。

同様の戦略で、HMO(健康保険団体)がハリウッドに働きかけてできたのが、デンゼル・ワシントンの主演作『John Q』だとも聞いたことがある。

アメリカ議会の場合はもっと強硬な手段を講じ、アンチ・ドラッグと若年のアンチ・アルコールキャンペーンの一環として、ネットワーク・ケーブルTVに1billion (今日の相場だと108億円くらい?)払って視聴者の多い時間帯の広告枠で啓蒙広告を流す、もしくはドラマなどの中で啓蒙的なトピックを盛り込むという法令を作った。

確かにゴールデンタイムに、アンチ・ドラッグやアンチ・アルコールなどのTV広告を結構頻繁に見かける。しかもとっても良くできた広告だから思わず見入ってしまう。

この“Entertainment Education”というのは、多くの人に到達できて、しかも効果的にトピックを伝達できるから有力な手法であると同時に、その強力な影響力ゆえに、恐ろしい戦術でもある。特に議会や政府の機関がメディアと組んで何かプロモーションをするというのは、手放しでOKと言える話ではない、と鮭教授は指摘していた。そりゃぁ、そうだ。

アフガン派兵以降、政府の高官やらラムスフィールド国防長官がハリウッドへ足を運び、戦争に関する映画や軍隊を映画に登場させるなら撮影協力をするよと、ハリウッドに売込みをしたというニュースが流れていたものだが、結局はこのIssue Placement、Entertainment Educationを狙ったものだ。もっと悪い奴が出てきて(現状より悪い奴がいるのかどうか疑問だけど)、プロパガンダの手法としてこのやり方を盛大に利用したら、その影響力ゆえに簡単に一般大衆をコントロールできてしまう可能性大。



PRをやる人間が倫理観を持っていなければ、いくらでもプロパガンダをやれてしまう。なぜならプロパガンダの戦術はPRの手法と酷似しているからだ。

Issue Managementのクラスで学ぶトピックは、いつも私にその事実をつきつけてくるような気がする。





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最終更新日  April 20, 2004 02:18:14 PM
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