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森の中の海

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2007.02.21
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カテゴリ: カナダライフ
産婆のバーバラとのミーティングに行ってきた。


今後は2週間にいっぺんずつになり,4月に入ったら毎週会うことになる。


いつ行っても,「あなたはパ~フェクトッ!」をいわれて帰ってくるだけの海なんだが,今日は先日始めたヒプノバースの件,ダーリン以外に出産を見たいという人の出現の件,海自身が出産をビデオ撮影したいなどがここ数週間で持ち上がったので,それらをバーバーラに伝えてきた。


海もうまくできると仮定してのことなんだが,ヒプノバースを用いると30年近い助産婦経験のあるバーバラでさえもあまり見たことのない雰囲気になると思うので,その旨を伝えたかったのだけれど,うまく説明できなかった★ (; ̄ー ̄)ゞポリポリ


「あなたの出産は,大丈夫よ。」と太鼓判を押してくれるし,それは自分でもわかっている。


ただ「大丈夫」なだけの出産をクリエイトしようとしていないのだよ,海。   


人と違うことをしたいといってしまえばそれまでだけれど,自分自身への証明活動でもあるし,次世代へのバトンだともどこかで思っている。 (えらい大げさ~☆ (-^〇^-) ハハハハ )  


バーバラにも経験と知識に基づくすり込みがあるからね。


百聞は一見にしかず,実際を見てもらうのが一番なんだろう。








予定日が近づいてきていることもあり,バーバラからは出産までの注意点と,出産後のことについてのいろいろを聞かされてきた。



まずは,宵っ張りな海の睡眠パターンをもう少しコントロールすること。


それから,骨盤を膝より下の位置になるような姿勢で座らないようにとのこと。


胡坐はもちろんのこと,リクライニングチェアーやロッキングチェアーのようないすは避け,普通のいすに座るにも,背もたれを前にしてひじをかけ,またぐ形で前後ろに据わるようにしてとのことだった。


骨盤が下がる姿勢を続けていると,赤子が自然な方向とは反対にねじれてしまうのだとか。 



そして,出産後のことについてたくさん指示された。


「誰かに手伝いに来てもらうの?」ときかれたので,「ううん,海とダーリンだけでやるつもりだから,誰かに助けに来てもらうつもりは全然ないよ。」と答えたらば,しばしの間考え込む顔つきになった彼女。



続けて聞いてきた。

「出産後10日間は安静にしてほしいの。 このこと,だんなさんにもよ~くよ~く伝えてくれる?  家事とか一切彼が引き受けてくれるのかしら?  彼は育児休暇とるつもりでいるの?」


育児休暇は,ダーリンも取るといっていた。 (かといって,四六時中家にいてくれなくていいと思っている海である。《爆》)   



たとえどんなに気分&体調がよくても,新ママはアドレナリンが大量に分泌されているせいでそのように感じることも珍しくなく,ホルモンのバランスが非常に不安定なことには変わりはないから,出産後に無理をすることで急に悪影響が出て,その症状がかえって長引くことも少なくないのだという。






北米の掃除機は往々にして無駄に大きくて重いし,洗濯だってためておいて週に一度が普通だし,買い物もカートに満載なほどたくさん買い込んで来ることがざらだし・・・と,とにかく規模が違うんだけれど,彼女の言わんとすることはわかる。



出産後は,女王のように扱われてしかるべきなぐらいなのよ。  というバーバラ。



日本の産院では,たしか1週間ぐらい入院させてくれるのが普通なんだよね? (いいことだね,それは!!)  



海のババちゃまは,大昔ママりんを産んだ直後の翌日から,姑により畑仕事にかり出されたという。 

何十年もたっていてなお,あのときのつらさと悔しさは忘れられないといっていたけれど,こういう風な扱いをうけたのは,ある一定の世代において,いや世代に関わらず難しい家関係に悩む人たちにとっては,珍しい話ではなかったのだろう。






このシーンは,今でも割とよくある光景なのではないのかな。




バーバラが出産後の生活に懸念を示すのも,そういうふうに女ががんばってがんばって,いろいろすることをたくさん目の当たりにしてきて,そしてそれが当然だという思いが根強く横たわっているから,そうなんだろうなと思うのだ。




掃除機とか買出しとか,そういうことをしないようにと指示をされたこと自体が,実は海には不思議だったりもした。


だって,そんなこと二の次どころか三の次四の次だよ! (* ̄m ̄) ププッ



やろうとも思ってなかったよ!! (* ̄m ̄) ププッ(* ̄m ̄) ププッ




唯一の懸念といえば,ダーリンはご飯を作れる人ではないので,海が自分で食べる分を考えても,その点だけがネックといえばネック。

それだって無理して手の混んだ料理をしようなんて思ったりもしていない。   


ダーリンにこの点を言えば,外から何か買ってくるよ!っていうに決まっているし。 (買って来る食べものにも,もの申したい点はあるけれど,まぁそれはおいておくとして)



多分自分が食べたいであろうお米とか,わかめスープとかは,数日前から作り置きしておくだろうな~。   



とにもかくにも,「女王のように扱ってもらいなさい。」というその一言が,海の中に,女性性についてのさまざまなベルを鳴らさせた。




それはもちろん,「男と地位や権力を競う」という意味でも,「自分は怠けて人に何かをさせる」という意味でも,「人をあごで使う」というわけでも,「それまでこまごまといろいろなことをしていたのを一切やめてそのことに関して罪悪感を感じる」ということでも,「自分の立場を急に偉いように感じる」ということでも全くないのだと感じる。




「そこに存在する」ことを自らが知らしめなくても,周囲が熟知していて,そして自然と敬意がはらわれる・・・っていうような。



何百年も何千年も,女は子供を産む道具であったり,家を守るために存在していたり,男を支えるためにあるべきだと思われてきてしまったのはいたしかたないとしよう。



「子供を授かり,育み,生み出せる」という女の体の構造は,その体験を今世でもするかどうかの選択に個人の自由意志が現れるとしても,「産めない」ことや「産まない」ことでいわれない不安や不快や苦しみや苛立ちを感じる人たちがいるのも,事実だと思う。





自分の体験を通してそれらをほぐしてつむぎなおして,出産直後でなくても「女王のように」自分の尊厳と価値を揺るぎのないものとして振舞えるようになるのって,楽しそうだ~!





外柔内剛ではないけれど,女性性と男性性の融合。   




両方のバランスがあっての,真の開放。








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Last updated  2007.02.21 11:43:07
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