月下美人の語り草

月下美人の語り草

らぐなlock 第2話


世界の中心にあるからといって愛を叫んでいる人はいない。(まぁ探せばいるかもしれないが、はっきりいって無駄だろう。
サープは8つの国のどこの所有でもない街である。
ここには国に属していない者たちが集まっている。
まぁ要は無法地帯なのだがそれなりに治安は良く、住民や冒険者には安息の地となっている。
国同士の争いに巻き込まれないのもこの街だけである。

アイラ「へぇ~なかなかいい街じゃない・・。」

アイラも気に入った様子。
賑わう市場には主婦たちが我先にとセール品を奪取していたり、広場では子供たちがはしゃいでいたりと、まさに平和そのものである。(まぁ市場はある意味戦場であるが)
見回しながら街の中心までくると大きな泉があった。

アイラ「うわぁ~・・・お・・っきぃなぁ・・。」

思わず立ち止まり見惚れるアイラ。
我に返りもっと近くで見ようと歩き出した瞬間・・・

ぱんぱかぱ~~~~ん♪

アイラ「・・・!?なっ・・なに・・?このアホみたいなファンファーレは・・!?」

動揺するアイラ。そして街の中央にある塔から放送が流れる。

放送『ただいま新しくアイラ様が無所属国に入国しました!』
アイラ「・・・・・。・・・・どぇぇぇええええええッッ!!??」

なんとアイラの入国を告げる放送が。そりゃ驚くよなぁ。

アイラ「何で!?何で私の行動が筒抜けなのよぉっ!!?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・!!!

アイラ「・・・・てかこの地響きはなに・・・?」

土煙を巻き上げながら広場の向こうから何かが迫ってきている。しかも大量に。
アイラが目を凝らしてよく見るとそれは人影のようだった。
アイラは人影の波にあっという間に飲まれ・・いや、もまれていた。

「初めましてwよろしくぅっ!」
「アイラさんよろしくね~♪」
「頑張りましょうね~( ´ ▽` )ノ」
「分からないことがあれば聞いてくださいね~ww」
「うはwwwwwおkkkkkkwwwwww(?)」

アイラ「は・・はぁ・・・。よ、よろしく・・お願い・・します・・・。」

様々な挨拶に圧倒されながら引きつった笑顔で挨拶を返すアイラ。

アイラ「・・・私、とんでもないとこに来ちゃったのかも・・・。」

もみくちゃにされながらそんなことを考えていたアイラなのであった・・・。


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