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うちは二人の子供を、
七田式の幼児教室に通わせている。
年度町の時期になると、長男壱男(今、年中)のクラスの母と顔をあわせると、
こういう話題になることが多い。
「いつまで続ける?。」と。
七田式は小学生のコースもあるので、
こういう会話になる。
それともうひとつ、
お教室自体は週1なんだけど、
毎日3枚のプリント、
暗唱課題、
その他もろもろ課題がいろいろあって、
母親はそれに伴う子供の時間管理、
毎日の暗唱課題の練習、
暗唱用の課題のMDの吹き込み、
それとは別に幼稚園のお仕度、
家事、下の子供、上の子供の世話と重なって、
子供のお稽古ごとは七田以外は出来ない、
という悲鳴に近い精神状態に、
もう何年もさらされている。
(子供三人、二人が、七田以外何もやっていない家庭は多い。)
それと高額の月謝と教材費が掛かり、
それも今の厳しい経済状況の中では、
気掛かりの種に繋がる。
それで子供はというと、
七田式になじめない子供はどんどん淘汰され、
年長に上がるくらいまで続いている子供は、
お教室ライフを完全にエンジョイしている。
うちのも例外ではない。
暗唱課題も段々難しくなるが、
子供の記憶回路が増幅されるのか、
百人一首は30首づつ覚えて1ヶ月でクリアする。
母親もお教室も、
子供に暗唱とプリントを強要しているワケではない。
っていうか、強要して出来る物なら楽。
4月になると新しい教材になり、
今年の暗唱課題が発表される。
そして一年が始まる。
始まってしまうと母親は目の廻るような忙しさに追われて、
もう自分自身で考え、判断するような精神状態ではなくなってくる。
のはもしかしたら、私だけかもしれないけど、
とにかくモウレツに忙しくなる。
今まではうちは弐女ちゃんは、
お教室に行かせていけばよかった程度だったけど、
プリント、暗唱と始まって私の忙しさは格別になった。
正直言って苦しいという感覚。
でも、子供はそれについてくるし、
もっとやりたいと言われれば私もなんとかしなければならない。
年中を夢中で駆けて来て振り返ると、
今まで暗唱課題達成のボードに常連で名前を連ねてきた子供の名前が、
一人、二人と減ってきている。
弟、妹が生まれて母親が忙しくなった家庭もあるだろうし、
退室した家庭もあるだろう。
そんな中でうちは良く残ってきたなぁっと思った。
それと暗唱課題達成1番もいくつか出来た。
私も子供も随分頑張った。
しかしである。
………疲れた。
……本当に疲れた。
…これがいつまで続くのかと。
先日、壱男のクラスの担任と面談があって、
先生はこう言った。
「この先、要は暗記力です。」と。
確かのその通り。
発想、着想と言うけど、
豊かな知識があって初めての発想、着想なのだ。
この豊かな知識は実は暗記に他ならない。
直感だって大量の知識がなければ働かない。
七田はこの暗記回路を右脳に作るっていうのをやっている。
これは幼児期にしか鍛えられない。
とお教室では言う。
壱男が鍛えられたかどうかは私には検証しようが無い。
その、暗記の回路を支える暗唱課題が、
小学生コースではぐっと減ると、
小学生コースに子供を通わせる母に話を聞いた。
それで私はやっと決心が着いた。
年長まで通わせてそれで退室しようと。
正直に言うと、
子供の教育ってどうやっていったらいいのやら、
今の私には皆目検討がつかない。
それで七田のお教室の言うがままにやって来た。
そのうちに自分で判断することをやめ、
考えることもやめてしまった、気がする。
っていうか夢中で駆け抜けてきてしまった。
そしていつしか、七田に頼る自分がいることに、
気がついた。
子供の教育に試行錯誤するのは、
母親として当たり前で、
天田大勢の母親は同じはず。
手探りで、怖さも伴いながら、
みんな前に進んでいるはず。
私も、来年からはそうやって進んでいこう。
なんでもお金を出して習わないと身につかない、
というものでもあるまい。
母親5年目なんてこんなもの。