『グレート・レース』The Great Race

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Sep 27, 2005

ニューヨーク～パリ間で自動車レースが開催される。アメリカ横断～アラスカ～ロシア～ヨーロッパのルートでスピードを競う。出場するのはレスレー(トニー・カーティス)、常に彼に対抗意識を燃やすフェイト(ジャック・レモン)とその助手(ピーター・フォーク)、女性新聞記者のマギー(ナタリー・ウッド)たち。フェイトは当然妨害工作をはじめる。途中さまざまなアクシデントに遭いながらも、一同はパリへ向かう・・・

ブレイク・エドワーズはコメディ作品を多数撮っており、手法は極めてオーソドックス。しかし何といっても、ジャック・レモンやピーター・フォークといった芸達者揃い。途中の西部の街の馬鹿町長など、脇役も面白い。ヨーロッパ某国で王位継承のトラブルに巻き込まれ、馬鹿王子（ジャック・レモン二役）ともども大パイ投げ合戦になる場面がある。下手をすればシラケかねないシチュエーションであるが、上手くまとめているのはサスガ（またこのシーンの色彩がすごい）。

ゴール直前でレスレー(カーティス)とマギー(ウッド)がラブラブし始めてしまい、フェイトが優勝する。フェイトが"I Won !"と叫ぶ横で、助手(ピーター・フォーク)が"We Won !"と必死に叫んでいるのがおかしい。しかしフェイトは勝利に納得せず、逆ルートでの再対決を宣言する。

とにかく理屈ぬきで楽しめる作品。「野暮ったい」「垢抜けない」という人もいるが、今観ても結構楽しめるのは上質なコメディの証しか。エドワーズと長年コンビを組んでいるヘンリー・マンシーニの音楽も素晴らしい。

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