るんたるんた 民族楽器専門店

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「大村御殿(ウフムラウドゥン)」


 座主は、妖魔術を使って、世人をたぶらかし又は、婦女子に悪さをしていた。
 北谷王子は、この妖僧を成敗しようと試みる。

 ある晩、王子は黒金座主を、碁に誘い隙を見て懲らしめようよ試みるが、逆に座主の催眠妖術にかかり、間一髪、王子の太刀が座主の耳を切り落とした。やがて座主は死んだ。

 が、夕暮れになると、座主の死霊が王子の住む大村御殿(ウフムラウドゥン)の門前に現れ、世間人を脅かせた。

 その形相は、切られた耳元から鮮血を流し、口は耳まで裂け、目は見開き、物凄い形相で、小刀(ナイフ)と包丁を持って立っている。

    「大村御殿(ウフムラウドゥン)」

 大村御殿(ウフムラウドゥン)ぬ 門(カド)なかい
〔大村御殿(大村屋敷)の 門には〕

 耳切坊主(ミミチリボージ)ぬ 立っちょんどー
〔耳なし坊主が 立っているぞ〕

 幾人(イクタイ)いくたい 立っちょがやー
〔何人も何人も、立っているぞ〕

 みっちゃい ゆったい 立っちょんどー
〔ふらふら・ゆらゆら、立ってるぞ〕

 イラナん シーグん 持(ム)っちょんどー
〔小刀や包丁を持って、立っているぞ〕

 泣ちゅる童(ワラビ) 耳グスグス
〔泣いてる子供は、耳 ぐす ぐす (耳を切り落とす様子)〕

 ヘイヨー ヘイヨー 泣ーかんどー
〔ヘイヨー ヘイヨー だから泣かないよー〕

 ヘイヨー ヘイヨー 泣ーかんどー
〔ヘイヨー ヘイヨー だから泣かないよー〕

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