人生の楽しみは後半にあり!

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2026年06月21日
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カテゴリ: Oの人生論
6月第三日曜日は父の日。
ネットで調べると、
1950年代には父の日はあったようだ。
しかし、
当時の父親と言うと、
朝早くから夜遅くまで働いて、
あまりしゃべらないし、
笑わないし、
威張っているし、

家族とは一線を引いて生きている存在だったのではないか。
うちはそうだった。

「お父さん、いつもありがとう」と気軽に言える存在ではなかったのだ。

その分、
子どもたちは父の言動に重みを感じていた。
正しいことも間違ったこともあったと思うが、
知らない間に影響を受けていた。
その影響から距離を置きたいということで、
子どもの自立が促された面もあるのだろう。

今は父親の存在感は薄っぺらになっていると思うのはぼくだけだろうか。
父としてのぼくが薄っぺらだからそう思うのかもしれない。


本当に器用な人で、
家の不具合は自分で修理するし、
ぼくの散髪も中学校を卒業するまでは父がやってくれた。
手動のバリカンで髪の毛を切るだけでなく、
かみそりでていねいに顔も首筋も剃ってくれた。


父に顔を剃ってもらいながら思ったことがある。
「ぼくは大人になれるのだろうか」
何もできないのに、
このまま大きくなって大丈夫だろうかと不安になったのだ。

父の器用さの一割でももらっていたら、
ぼくの人生は違うものになったかもしれないと今でも思う。

しかし、
ぼくが幸せだったのは、
父がぼくに器用さを求めなかったことだ。
ぼくの特性を見抜いていた。

自分は15歳から農業をして、
器用さを生かして職人になり、
いい仕事をするので、
まわりから一目置かれていた。

しかし、
ぼくに同じことをやれとは一切言わなかった。

「これからは勉強が大事や」
ぼくがいい成績をとってくると喜んだ。
たくさんの大豆を畳の上に置いて、
そこから3粒だけ取り出し、
「この3粒に入らんとあかん。あとのは烏合の衆と言うんや」
ニコニコしながら持論を展開する。
ぼくは、
中学校のときも高校のときも、
4番になったことはあったが、
3粒には入れなかった。
それでも、
国立大学に入り、
大手の企業に就職したので、
ここまでは父も満足してくれただろう。

ぼくが父の影響を受けたとしたら、
サラリーマンという生き方ができなかったことだろう。

最初の会社が2年、
次の会社が3年。

これがぼくのサラリーマン生活のすべてだった。

父としては計算違いだったかもしれないが、
ぼくは自分の腕を生かして家族を支えてきた父の背中を追った気がする。

不器用なぼくだったが、
ひょんな縁で文章を書く仕事に就くことができた。
父にとってのブロック工事が、
ぼくにとってはライターだったわけだ。

できないことが多いと思っている人でも、
一つや二つはどんぐりの背比べで少しだけ頭が出ているものがあるはず。
自分では見つけられなくても、
人が探り当ててくれることもある。
そこに足を踏み入れれば、
自分なりに満足のできる生き方になる。

ぼくはそうだった。

ぼくには3人の娘がいる。
31歳、28歳、26歳だが、
みんな独身で、勤めてもいない。
かと言って、
親に全面的に頼っているわけでもない。

進むべき道を模索し、
3人ともある程度の見通しが出てきた。
うらやましいことに、
得意なことが見つかり、
着実にステップアップしている。

自分のやりたいことを自分のペースでやりつつある。
妙なことに、
3人のやりたいことが、
うまくリンクできそうな気配が出てきた。

それも、
3人ともぼくの父が大好きだった、
小さな村に住み、
そこを舞台に、
彼女たちは人生を作り上げていこうとしているのだ。

父のやってきたことがぼくにつながり、
さらに娘たちに伝わる。

やることはそれぞれ違うのだが、
根底にある精神は引き継がれている。

面白いなと思う。

さぞかし父も喜んでいることだろう。

今日の父の日。
別に何かをやるわけではない。

ぼくは軽い存在の父親だが、
ぼくがやろうとしていることは、
娘たちに確実に伝わっている。

そのことを、
こうやってブログに書いて確認できただけで、
ぼくにとっては、
うれしい父の日である。

少なくとも、
我が娘たちは、
自分の得意を生かしてイキイキと日々を過ごせるようになった。

これが父親として一番の幸せなのかもしれないな。

















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Last updated  2026年06月21日 11時26分51秒
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