2759283

HOME | DIARY | PROFILE

【フォローする】【ログイン】

エデンの南

< 新しい記事

新着記事一覧(全2337件)

過去の記事 >

September 3, 2007

『高慢と偏見』その２

(4)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24304)

カテゴリ：読書

*ネタバレあり

こちらのつづきです。
<高慢> と <虚栄心> がセリフの至る所に出てきましたが、メアリのセリフが、にゃるほど！でした。

人間の性質は、とかく高慢に傾きやすいんだわ。そして実際にせよ、想像だけにせよ、何かしら自分の特質に自己満足を感じない人は、ほとんどいないと思うわ。虚栄と高慢は、よく同じ意味につかわれる言葉だけど、まるで別なんだわ。虚栄がなくても、高慢な人もあるんだから。高慢は、自分自身をよく思うことだし、虚栄は、人によく思われたいってことなんだわ」

しかし、高慢って言うと、なんだか・・・と言う感じがしてしまいます。
原題通りの「プライド」と「高慢」って別物という気が私はするんですが。
お次はジェーンのセリフです。

わたしたちは、故意に人から傷つけられたというふうに、すぐに思いこみたくないものだわ。わたしたちを欺くのは、大概はわたしたち自身の虚栄心なんだもの。女は、ちょっとほめられても、すぐにそれ以上の意味にとってしまうのね」

そして、ダーシーの手紙を読み、真実を知ったエリザベスのセリフです。

わたしのお馬鹿だったのは恋のためではなくて、虚栄心のためだったんだわ。一人に好かれて喜び、もう一人に無視されて腹をたて、そもそもおつきあいのはじめから、二人に関係したことでは、自分から先入見と無知を求めて理性をおいだしていたんだわ。今の今まで、わたしは自分というものを知らなかったのだ」

なかなか哲学的とも言えるかもしれません。
至る所にピリリと皮肉が効いている所が小気味よい小説ですが、父親のベネット氏がコリンズに出した手紙が良いです！

　もう一度お祝いを述べてもらわねばなりません。エリザベスが、まもなくダーシー氏の妻になります。キャサリン令夫人を、できるだけ慰めてあげてください。しかし、もし私が君だったら、私は甥の方に味方をするでしょう。甥の方がたんまりくれますもの――草々」

なので、出版は遅かったけど、ジェーン・オースティン21歳の時の処女作なのだそうです。
いやあ、驚きです。21歳でここまで悟っているとは！

＊朝ビリーつづけてますが、起きるのがだんだん辛くなってきた私に 愛の１クリック を～～～。これからどんどん蒲団から出たくなくなる季節になりますね・・・。

9月3日はエントリーで全ショップ2倍！祝★楽天イーグルス3連勝 (号泣)
＜期間：2007年9月3日（月）AM0：00～9月4日（火）AM9：59まで＞

買えば買うほどポイントGET！買い回りでポイント最大5倍！ 9月4日（火）9：59まで

かわいいっっ！
片付けの理想、器のデカさで引き受けますッ。
猛スピードで記録更新中！　ヨーロッパ生まれ　エコバケツの王様♪

アンジェ (インテリア雑貨) 秋のファッション特集！comfortable wear

シュレッダーって場所とるんじゃないかな～と思ってましたが、これならそのままゴミ箱にもなるから良いですね！

KNOX　シュレッダー（限定カラー）

メイド・イン・アースさん新製品！ミニぬいぐるみとパジャマです。オーガニックコットンですっっ。こちらも是非～→ オーガニックコットン

【新登場！】メンズのお洒落に今や欠かせないアイテム！【マリマリ】メンズコレクション★カフスリンクス★カフスボタンシルク素材

シガレットケース

人気blogランキングへ

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

Last updated September 3, 2007 08:40:22 PM
コメント(4) | コメントを書く

[読書] カテゴリの最新記事

■コメント

小さなことですが

まろ0301 さん

　執筆されたのは1796年から97年。出版されたのは1813年です。小さなことですが。
　ジェーン・オースティンの文体について、「ぬるい風呂に入ってでられなくなったみたいな文章」と評し、「今のこの状態を変えたくない」「もう終わっちゃうのか、と悲しくなってくる」と言っているのは、『逆立ち日本論』で養老孟司さんと対談している内田樹さんです。
　一度読んでみたいです。 (September 3, 2007 09:59:09 PM)

返事を書く

またやってもーた。

SEAL OF CAIN さん

まろ0301さん
＞　執筆されたのは1796年から97年。出版されたのは1813年です。小さなことですが。

あら、ほんまや。ご指摘ありがとうございます。７と９を逆に入力してたみたいっす。直しておきます。<(_ _)>
それにしても流石詳しい！
1975年だと現代になってしまって、書かれた時代が全く変わってしまうので、結構でかいことです。(汗)

＞　ジェーン・オースティンの文体について、「ぬるい風呂に入ってでられなくなったみたいな文章」と評し、「今のこの状態を変えたくない」「もう終わっちゃうのか、と悲しくなってくる」と言っているのは、『逆立ち日本論』で養老孟司さんと対談している内田樹さんです。

にゃるほど。上手い表現です。座布団２枚！
『逆立ち日本論』読んでみたいです～～養老さん大好き。(内田樹さんはよくわかんないですが(^^;)、すんません) (September 3, 2007 11:06:51 PM)

返事を書く

Re:『高慢と偏見』その２(09/03)

アラネアさん

むかしは「自負と偏見」だったのに…
「高慢と偏見」になったってことは、きっと訳もかなりむかしと違ってるのでしょうね～。 (September 5, 2007 12:16:19 AM)

返事を書く

Re[1]:『高慢と偏見』その２(09/03)

SEAL OF CAIN さん

アラネアさん
＞むかしは「自負と偏見」だったのに…

絶対「自負」の方が良いと思う～～
高慢っつーと、やな感じしか思い浮かばないっす・・・。びみょ～に意味が違うんでないかと。

＞「高慢と偏見」になったってことは、きっと訳もかなりむかしと違ってるのでしょうね～。

どーなんだろー。
訳によって「カラ兄弟」がベストセラーになる時代だしなー。これには驚き！(新訳読んでましぇん)
(September 5, 2007 11:03:54 PM)

返事を書く

【毎日開催】

15記事にいいね！で1ポイント

10秒滞在

いいね! -- / --

次の日記を探す

おめでとうございます！
ミッションを達成しました。

※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

SEAL OF CAIN

アンチ・ハリウッド的、ベストセラー無視、サブカル好きのマニアックな傾向のブログです。 2019年に札幌に移住しました。そして2020年、しばらく離れていましたが、またこちらのブログに復帰しようと思います。主に読書・映画関連はこちらのブログに書く予定です。「吉乃黄櫻」名で音楽活動しています。そちらもよろしくデス。

フォローする

Calendar