不可解なのは左近よりもガルデが上位の地位にあることだろう。ガルデも左近もマシン開発には力不足だから、育成ドライバーとして採用されたというしかない。ガルデは金曜日も走行できる契約になっているというが、これは左近の走行距離がかなり限定されることを意味する。F1チームにおいて、第4ドライバーは合同テストで短時間しかドライブできない。とても腕を鍛えるというわけには行かない。 資金不足のSuperAguriが、スポンサーがらみの契約をガルデと行った可能性もある。資金持込契約ならば、F3ドライバーが優遇される理由も理解できる。そうなると、山本左近はほとんどドライブする時間がもらえないことになるから、GP2などの別カテゴリーに進出しないと腕が錆付いてしまう。背景やチーム事情が明白ではないけれど、4人のドライバーはかなりの格差がつく待遇になると思われる。左近はF1にこだわって何とか残留できた。それでも、時々しかマシンに乗れないという立場に格下げにされたことになる。このままでは、F1世界で生き残ることは難しい。
新型車SA07が期待できそうなマシンになることは予想できる。デビッドソンが開発を担当すれば、セットアップなどもワークスホンダに接近していく。SuperAguriのメインスポンサーが未定なので、チームが資金獲得に苦しんでいることは想像できる。バン・デル・ガルデのスポンサーが救いの神になっても、開発やレース戦略にプラスになるかは疑わしい。予算の少ない小規模チームが、やむを得ずに4人のドライバーと契約した背景は、くっきりと浮かび上がってくるのだけれど・・・。