正規軍同士の地上戦だと、敵の戦車や陣地を破壊することを目的にしたロケット弾や通常爆弾が使われる。相手がゲリラ兵になると、建物や道路を破壊してしまう通常爆弾よりも、クラスター爆弾が威力を発揮する。アフガニスタンやイラクで、米軍はクラスター爆弾を多数使ってきた。対人殺傷兵器としては絶大な効果があるので、世界中の軍隊が装備している。これを非戦闘員の住む住宅街で使うことはあまりに危険なので、米国議会で問題化したのである。 イスラエルは長年にわたり、パレスチナのハマスやレバノンのヒズボラと戦い続けている。戦闘地域は市街地が多く、ゲリラ兵と一般市民の区別がつかない。すべての建物を一軒ずつ制圧していくのは大変なので、クラスター爆弾を使い続けてきた。市民の犠牲を覚悟すれば、一気にゲリラを制圧できる。爆破の後には多数の不発弾が残り、これを処理しないと二次的な被害をもたらす。回収するために原色に塗られている不発弾を子供などがおもちゃに間違えて事故を起こしやすい。
兵器の開発が進んで、劣化ウラン弾やクラスター爆弾が戦場に登場した。重戦車を一撃で破壊する劣化ウラン弾、一発で多数の人間に倒すクラスター爆弾は高く評価されて、量産化されている。軍人は兵器の破壊力しか評価の対象にしないから、戦いの終わった戦場には、残留放射能や不発弾が残される結果になった。地雷とともにクラスター爆弾を禁止せよという国際世論が広がっているけれど、絶大な威力を持つクラスター爆弾が消える日は・・・。
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