MATRIX7

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2007.09.08
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カテゴリ: モータースポーツ
 これは歴史的大事件だと思う。これまで意地を張り合ってきたTOYOTAとHONDAが、F1GPの富士と鈴鹿の隔年開催に合意したのである。提案したのはFOMということだが、これを両社が素直に受け入れるとは予想されていなかった。長年の宿敵であり、世界有数の自動車企業であり、プライドが高い。それゆえに、面子をかけた意地の張り合いが続くと思われていた。それがF1GPの隔年開催に同意したというから驚きである。多額の開催権料の負担を回避したいという思いや双方が綱引きをすることによる無益な争いを終結させたいという考えが芽生えたのだろう。
 開催権をTOYOTAに奪われた鈴鹿が本格的な反撃を計画していたとしても不思議ではなく、新たな開催権を手にした富士も交通事情という弱点を抱えている。ゼロか100かという選択よりも、50で互いに満足するという判断を選んだのも日本的な解決になる。徹底した交通規制が求められることへの過重負担が影響したかもしれない。F1を開催することがプラスだけでなく、マイナス面をもたらすことがTOYOTAにとって予想外の展開になったかもしれない。
 和を尊ぶという建前とは違って、TOYOTAとHON|DAのライバル心は激しい。互いに本音は一歩も譲れないのに、隔年開催で妥協するしかなかったというのは屈辱だろう。FOMが動かなければ来年度のF1開催計画は不透明だったはずである。FIAはTOYOTAに1年限りの認定しか行わなかった。GPが混乱すれば鈴鹿に戻すと通告していた。富士は国立公園内にあるから開発規制が厳しく、道路建設などは難しい。08年度からシンガポールにバレンシア、さらに韓国とアブダビというように、次々に新興国がグランプリの名乗りを上げている。双方が希望していた1国2開催は幻になるしかなかったという現実も影響している。
 F1開催権を独占すると言う欲望を引っ込めた要素のひとつは、いつまでたってもトップクラスになれない二つのF1チームのだらしなさにもあるだろう。たとえ鈴鹿で開催しても、HONDAが最下位争いをしていては失笑を買うしかなく、TOYOTAはF1最大の資金を浪費していると批判されている。せっかくの地元GPで、フェラーリやマクラーレンの足元にも届かないのではF1を開催する意味がない。いつまでも解消しない技術不足と燃え上がらない国内のF1人気が重なって、双方の独占欲を弱めたことはよかった。赤字に悩んで隔年開催に切り替えたドイツと異なって、毎年15万人もの大観衆が押しかける日本人にも朗報になった。後は、チャンピオンシップに勝つ課題が残されているけれど、こればかりは・・・。





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Last updated  2007.09.10 19:30:15
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