MATRIX7

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2009.01.18
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カテゴリ: 現代社会


 鳥にとって飛行場は天国だという。自然の少ない都市部において、飛行場には緑が多く、鳥を襲うような獣も少ない。海岸地帯の飛行場には干潟などもあり、餌が豊富に存在する。飛行機の爆音さえ我慢すれば、鳥にとって安全で暮らしやすい環境になる。羽田沖にも多数の鳥類が生存しているから、ハドソン川の不時着は他人事ではない。野鳥が邪魔だといっても、追い払うことは環境問題から不可能になる。といって、鳥を放置しておくと、生息数が増えすぎて事故に結びつく。解決が困難な問題が提起されている。
 鳥にしても、ジェット機に接近すれば危険なことを本能的に感じているだろうから、無理に航空機に接近することはありえない。鳥の習性として、同一方向に集団で飛んでいく。そのコースが航空機の飛行コースと重なると、急接近して危険が発生する。鳥のリーダーは賢いから、衝突コースに入る誤りをめったに起こさないというところだろう。それでも、現実に事故が起きてみれば、鳥対策を行わないわけには行かない。
 エンジンに鳥が吸い込まれると機関が停止する。旅客機には2発以上のエンジンが搭載されていて、ひとつが故障しても墜落しない仕様になっている。今回のように2発ともダウンすると、どこかに不時着するしかない。たまたま、ハドソン川が流れていて救われた。エンジンが停止してから墜落するまでの時間は限られているので、パイロットは何もできない。暴風雨や強風は予知できるから避けられるが、鳥が相手では偶発性が高過ぎる。
 最新型のエアバスやボーイングは燃費重視の設計を行っている。エンジン2発の大型機が登場したのも、燃費を稼ぐためだろう。燃費効率は上がったけれど、エンジントラブルには弱くなってしまった。2発とも同時に故障する確率は低いというのが製造メーカーのうたい文句だが、ハドソン川の事故は2発とも同時にダウンすることがありうることを証明した。大型ジェット機が動力を失うと即墜落する。腕利きのパイロットも、推力を失った機体をコントロールすることはできない。滑空している数十秒間で着陸地点を決めて、不時着を決断しなくてはならない。そういう訓練を普段からしておかないと、事故のときにうまく対応できない。航空路の過密ダイヤルの上に、鳥までに中止しなくてはならない現代は、パイロットにやりにくい時代になっている。






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Last updated  2009.01.20 12:11:17
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