投資逍遥

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2006/01/07
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テーマ: お勧めの本(8118)
カテゴリ: 読書
この本は1997年8月に発行されたエッセイ集です。

著者は1925年千葉県生まれの方です。
各エッセイは1996~97年に書かれたものですから、著者が70歳に達してから書かれたものと思います。
本のタイトルは、「楽しみ」と書かずに「愉しみ」と書かれています。
気になったため、手元の漢和辞典で「愉」という字をひくと、「心がつかえないで、よく通ることで、軽い楽しみ、心ゆくことをいう」と書かれています。
なるほど、「軽い楽しみ」という意味があるとのこと。
「愉しい」は「楽しい」にくらべると、軽い、ちょっとした、落ち着いた、静かな、などのイメージがあるのかなと思いました。

以下に 【この本からの引用】 【征野の感想】


【この本からの引用】
人がどうして読書の魔にとりつかれるのか、いろいろだろうが、わたしの場合はごく平凡で、当時の少年たちを夢中にした『少年倶楽部』への熱中が始りだった。

【征野の感想】
『少年倶楽部』のことは、 11月19日の日記 12月18日の日記 にも書きましたように、1920~25年頃に生まれた方々には、非常に愛された雑誌であったようです。
しかし高価な本で、昭和一桁時代は、今の金額に換算すると5000円位であったと言われています。

中野孝次氏は、高価だったためか、『少年倶楽部』を買ってもらえなかったとのことです。
友達に借りるか、友達の家で読んでいたとのことです。


【この本からの引用】
書で難しいのは上手に書けるかどうかではなくて、無心に書けるかどうかである。
筆を持って、うまく書こうかとか、どうだおれの字はいいだろうなどと邪念がちょっとでもきざせば、書は限りなくいやみなものになる。

【征野の感想】
いいことを書かれていますね。
書はうまく書くものではなく、無心に書くもの。


私は書をやりませんが、ピアノを少々弾きます。
残念ながら、「うまく弾きたい」という欲に支配されている面は否定できません。


【この本からの引用】
文学の世界にもそれがあり、ふわふわと頼りない日常感覚を書いた少女小説が時代感覚の表現ともてはやされたりしていた。

【征野の感想】
これは、1980年代の日本中がバブル景気で浮かれていた時代のことを、文士の立場で書かれています。

つい最近、著名な財界人が、今の世相はバブルの頃に似てきたと発言されました。

私が最近思うことは、企業の規模を大きくすることが目的だったりする現在の一部の企業の姿勢と、不動産や株を買いあさったバブル経済当時の企業の姿勢とは、重なって見えてしまいます。






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Last updated  2006/01/07 07:52:48 PM
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