貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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アジアの星一番Ver3

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高沢里奈@ Re:レバノンの首都ベイルートへ (08/18) 浦部春香 山本麻祐子
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テーマ: 世界への旅(319)
カテゴリ: シリア レバノン

シリア から レバノン への 国境越え 。以下の 4ケース があります。

マスナワ国境      ダマスカスからベイルートへ

アル・アリーダ国境   地中海沿岸のラタキアからトリポリへ

アブーディエ国境    ホムスからトリポリへ

カーア国境        ホムスからバールベックへ


この内、 トリポリ経由 は、最近、 抗争事件 があり 死者が出た町 であり、
ここは 避けた方が無難 。何にもないと確信しても、避けた方が無難です。

ホムス から、わざわざ、 ダマスカス まで行って、それから ベイルート
言うのも、時間とお金がかかるので、 優先順位は低い です。



残るは、 カーア国境越え。
レバノン一番の見所と言われる、 バールベック へ直行出来るのですから、
まぁ、 最もらしい理由 を見つけなくても、 このルートを採用でしょう。
そして、このルートは、 唯一、ビザ代が 無料 なのだとの噂も聞いています。

ほら、 無料と言う言葉 の響きに、とっても左右されやすいのです。

と言うことで、 宿の主人 に、 バールベック行き長距離バス停 の名前を
アラブ語で書いて貰いました。で、オンボロのタクシーに行先を
見せて乗り込みました。そうすると、どうも僕が思っている方向と
反対側へ向ってしまいました


「おい! 止めろ!」


行先がちがうじゃろ! と、少し怒った振りして、お金も払わず、
降りました。 気の弱そうな運ちゃん しょぼん として、走り去りました。
可哀そう。

次に、もう少しマシな、タクシーを選び、メモを見せました。
やはり同じ方向へ行きます 。どうも、宿の主人が書いたバス停は、
別の方向にあるようです。


調子の良い、運ちゃんで、 100SP(250円) も取られてしまいました。
100SPだしたら、お釣りをよこさないのです。オンボロタクシーは
乗る前に、 50SPと交渉 したのですが、相場が分かったので、次は
運賃を確認しませんでした。 失敗の巻ですねー。



バールベック行きのセルビスを探します。ありました。かなりオンボロの、
30数名は乗れるバス です。いくらか乗車代を聞くと、 25SP と言います。
たった60円 です。

国境越えて、2時間から3時間も走るのに、 60円で、ええのかい?
え? ええのん?
 60円でほんとに、 バールベックまで行くの?
と何度聞いても25SPです。

試しに、 100SP 渡したら、 75SP も、 お釣りをくれました。
しかし、町から長距離バス停まで、100SP取られて、国境越えて、
レバノンまで、25SPと言うのは、 いくらなんでも安すぎです。

何か問題があるのかなー?  とせっかく乗り込みましたが、降りて
25SP 返して貰いました。

このバス、ほんとに、バールベックまで、行ったのでしょうか?



そして、20軒ほどある、切符売り場の1軒へ、もう一度、バールベック
行きバスはどれか聞きに行くと、 ここからは出ない 、と言います。
そして、 僕の肩を抱き 、長距離バス乗り場の外まで連れて行きます。
こっちの奴、 やたらに 肩に手を かけたりして来ます。 やめろ!)

セルビスの運ちゃんに何事か、話してこれに乗れ、と言います。
お礼を言って乗り込む と、セルビスの運ちゃんは お金を取りません
何でじゃろーなー?  すぐ近いのか?

ちっとも近くありません。
のった乗客は、どんどん降り、新しい客がどんどん乗って来ます。
「バックパッカーとは、無駄に待つ」、 のですから、じっと我慢して
乗っていました。

着きましたねー!  あっちこっちと廻ったので、どこへいくのだろ?
と心配しましたが、着きました。
ただで、乗せてくれた謎は分かりません が、とにかく着きました。


このセルビスが、バールベックまで行くそうです。

04 CIMG6398.jpg





このバス乗り場に着いたのが、 9時半。 まだ、 乗客は、僕が二人目。
全部で、 14名 になったら、出発すると言っていますから、相当待たねば
ならない事を覚悟していました。

運転手の後ろの 真ん中の席 を確保すべく、 乗り込みました。
1.5Lの水
を抱えて。そしたら、いつの間にか 居眠りしてました。



起きて見て、びっくり、 水がありません。
外を見ると、係員か乗客か分かりませんが、 僕の水を回し飲み して
いるではありませんか!

このやろう!  それは、 わし の水じゃ!  ったく、 ふざけた奴め!

と怒ってやると、 三分の一 ほどに減ったペットボトルを 返そうと
します。お前達が、 口移しで飲んで 、いくらも残っていない水を
返すっつーのか ! このドアホ!  新しいのを買って来い!



こう言う時は、 つたない英語で、うー、うー、と 、つっかえながら
言うより、相手も分からんのだから、 日本語で、ベラベラ しゃべる方が
迫力あり 、相手にも 伝わります。

この日もその手です。
お前らが、飲んだんだろ!  新しいのを 買ってよこせ!
皆が飲んで残ったのを返すなんて、不届き千万!
だいたい、何で、人のを黙って、了解も得ず、 みんなで呑むんじゃ。 この!

と、言いたいこと言って、睨みつけて、 ムッとしております 。それでも、
何の行動も取らないので、 又、文句言って ムッとしています

何度か、繰り返し、時間にすれば、10分も過ぎた頃でしょうか?
この しつっこい中国人には適わん 、と思ったのか、 首謀者らしき男
謝って来ました。



しかし、新しいのを買って返すのかは分かりません。
まぁ、でも、暇つぶしは出来たし、 言いたいこと言って、 元々ない、
ストレス も、さらに減るし、 まぁ、勘弁してやろう。

但し、水は要るよな、買いに行ったら、一番良い席を横取りされるよな、
バックパックを置いて行ったら、盗まれると困るし、などなどと、考えて
いたら、 新しいペットボトルを買って、持って来てくれました。


すまん、すまん 、と言う仕草をしています。
こちとら、返って来ないと思っていた水ですから、驚いて、満面の笑顔で、
よっしゃ、よっしゃ 、と 鷹揚に頷きました。

そしたら、さらに、こんなものをくれました。

01 CIMG6391.jpg





菊の紋 が入っているいような お菓子 です。
悪いと思ったのか、お菓子まで、買ってくれたのです。 わしも貧乏
しておるが、 シリアの貧乏人 から、貰うほど、 落ちぶれてはおらんぞ 、と
言おうとしましたが、どのように言って良いのか、分からず、 ありがとう、
と素直に貰って食べました。

中には、 あまり甘くない のようなものも入っています。

02 CIMG6392.jpg





水を飲んだ 首謀者 は、こいつです。

03 CIMG6393.jpg





怖そうな奴でしょう?  乱闘になったら、 必ず負けるなー!
いちゃもん、付けてきたら、 どうやって避けよう?  文句を言いながら、
同時にそっちの心配もしておりましたが、 心配無用 でした。

その後は、とっても、 仲良しになり 手振り身振りで 楽しい道中
なったのであります。


こう言った連中です。
補助椅子3ヶも入れて、 14人乗り ですが、そこに、 17人も乗り 込んで
います。運転手の後ろは、 2席プラス補助椅子で3席 ですが、運転手席と
僕が座る椅子の間に、 わずかな隙間 があります。

そこに、 120キロの体重 がある、 大デブの係員 が座ったので、いい席だと
思ったその席は、 大デブに押しつぶされ そうで、 大変でした。

05 CIMG6397.jpg





まぁ、なんとか、 ホムス を出発し、 バールベック へは、 3時間少々 で、
着きました。シリア、レバノンのイミグレで、30分づつ、およそ1時間
かかりましたので、実際に走っていたのは、 2時間弱 でした。

イミグレでは、シリアの人々の手続きは、運転手がやっていましたが、
日本人の僕のは、何にもやってくれず、しかも、何の説明もありません。
聞いても無視です。

止む無く、自分で、行くより仕方なく、すったもんだしました。
シリアでは、出国税 を、 550SP(1300円ほど )も取られました。



レバノンへの入国は、スムース でした。
そして、噂通り、 ビザ代は無料 です。3日滞在って言ったのに、
1ヶ月マルチ のビザをくれました。

レバノン、いい国じゃーないですか?

サウジからクウェートの、イミグレ間の距離、歩いて行くには遠い、
と思ったものですが、ここ、 シリアとレバノンのイミグレ間 は、まぁ、
歩くのは絶対に 無理! って言うほど 距離 がありました。



両国とも、国土は広い訳でもなし、 中間地帯をそんなに広く
取らなくても良いのになー、と 不思議 に思いました。

ホテルは、探すのも面倒なので、 20US$ と言う、 高い宿 ですが、
ここにしました。

06 CIMG6400.jpg






たはぁー!  本日は、 長くなりました。


ここまで、辿り着いた人は、 粘り強い方 か、 途中飛ばした方 か、
よっぽど暇な方 か、と言う人でしょうねー!

何れにしろ、読んで頂き、 ありがとうございました。







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Last updated  2008.08.15 01:26:38
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