仕事も生活も遊びも、基本は同じ

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船頭多くて、船、山に登る。<組織論


       ☆☆☆☆☆☆
       ☆☆☆   [[[[[[ S・ビジネスレビュー ]]]]]]
       ☆☆          2003年11月6日 第3号
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       現役税理士がおくる、経営と生活考  ☆☆☆

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   今日はことわざです

   ★船頭多くて、船、山に登る。★

   このことわざ、とっても好きです。

   船頭がたくさんいれば、船でも山に登ることが出来る。頭を使う人
   がたくさんいれば、普通なら登れない山に、船でも登ってしまう。


   あ、これはぼくの勝手な解釈です。

   本当は、「あれこれ指図する人が多いため、かえって物事の進行が
   妨げられるたとえ」(『新明解国語辞典』三省堂)です。そういう
   こともあるでしょうけど、そのときは、そのとき。今回は「船が山
   を登るのはすてきなことだ」という発想で行きます。

   日本では、船はあまり山に登らないみたいです。高瀬舟もせいぜい
   川を逆上るくらいです。ところが、外国ではそうじゃない。

   昔、バイキングのアニメがありました。長靴下のピッピだったか。
   そのアニメではバイキング船は山を越えるのです。担いで越えるの
   か、ころで転がすのか忘れましたが、何隻ものバイキング船が山を
   越えるシ-ンを覚えています。

    オスマントルコがイスタンブ-ルを攻め落としたときには、やは
   り船が山を越えました。1453年。城壁を船から砲撃したいので
   すが、その砲撃できる湾が封鎖されて
   いて入れない。仕方ないので、ころをつかって船を山越えさせたの
   です。その数70隻、大砲を積んだ船ですから相当大きな船だったで
   しょう。(塩野七生「コンスタンティノーブルの陥落」新潮文庫)


   江戸時代末期、漂流の果てにモスクワまで行った大黒屋光太夫は、
   やはり船が山を越えるのを見ています。旅行するときは、川をどこ
   までも登って行き、登れなくなると、ころを使うなどして、山を越
   え、また、下れる川を探して山を降りていくのです。

   こういうふうに見てくると船が山に登るというのもなかなか魅力的
   に思えてきます。

   いずれにしても、船が山を越えるには、乗組員がひとりでは無理で
   す。一つの船でも難しいでしょう。やはり船がいくつかあり、いく
   つかの船の船頭が協力して人材を集中させなければ、船の山越えは
   困難だと思います。ひとつの船の移動に、複数の船の乗員を動員す
   るのです。とすると、船頭が多くないと船は山に登れないと言うこ
   とになります。また、それぞれの船頭は、優秀でなくてはなりませ
   ん。相互の協力ができないからです。

   ま、もっとも、船頭の中にひとり、船頭の中の船頭が必要なのかも
   しれませんが。 

   船頭が多いと、つまり、頭を使える優秀な人が多いと、不可能なこ
   とでも可能になってしまう。そういうふうに考えたい。

   現代は。船頭ではない人の頭も必要としていると思います。同じ考
   え方、同じ発想をする人は、ふたりといません。それぞれが貴重な
   頭の持ち主です。みんな違う頭をもっているのです。そのいろいろ
   な頭を使って、経営と人生を乗り切って生きたい、行きたいもので
   す。

   学生のころ、友人たちと居酒屋に行くと、食べるのは決まって、さ
   んま、にしん、ほっけでした。安かったのです。ぼくは、このさか
   なたちを、頭から丸かじりしてました。食べたあとは、お皿だけに
   なります。食べる時はこう言ってました。「さんまの頭を食べると
   その頭の分だけ賢くなるのだ。」

   これを信じて言ってたのなら、さんまの頭も信心からで、ぼくの頭
   ももう少し良くなってたかもしれません。当時学生の居酒屋という
   と、早食い競争みたいなものでした。頭から丸かじりすると早く食
   べられるのです。早食いの言い訳にすぎませんでした。

   ●今日のポイント:いろんな人の頭を使おう:でした。

   禁無断転載(C) Copyright 2003

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