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2024.11.21
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カテゴリ: 時事問題
 再選された兵庫県知事と知事選挙に関して、署名運動が始まっています。
​​​ 村野瀬玲奈さんのブログ記事 を一部転載させていただきました。 ​​ ​​

2024年11月17日に兵庫県知事に再選された斎藤元彦の数々のパワハラ問題・行政上の問題は、彼が当選したという理由で免責されるわけでも正当化されるわけでもありませんし、徹底的な解明が必要でなくなるわけでもありません。そのことを可視化するための署名運動がありますので、ご案内します。斎藤元彦をアシストした立花孝志についての署名運動もあります。

●Change.org
​百条委員会による斎藤氏の疑惑の徹底解明を求めます​​
https://www.change.org/p/%E7%99%BE%E6%9D%A1%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%96%8E%E8%97%A4%E6%B0%8F%E3%81%AE%E7%96%91%E6%83%91%E3%81%AE%E5%BE%B9%E5%BA%95%E8%A7%A3%E6%98%8E%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99
開始日 2024年11月18日

●Change.org
​​ 兵庫県知事選に関連した立花孝志氏の行為に対して、公正な調査を求めます ​​
https://www.change.org/p/%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E9%81%B8%E3%81%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%97%E3%81%9F%E7%AB%8B%E8%8A%B1%E5%AD%9D%E5%BF%97%E6%B0%8F%E3%81%AE%E8%A1%8C%E7%82%BA%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%97%E3%81%A6-%E5%85%AC%E6%AD%A3%E3%81%AA%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99
開始日 2024年11月18日
​ 
​​私自身が複数の報道機関にあてて出した意見も以下に貼り付けておきます。​
〔意見〕
 兵庫県の有権者に SNS の情報に影響された人々が数多くいたようですが、知事選前のメディアの選挙報道に疑問があります。 選挙期間中に SNS上で疑わしい情報・デマも含めた候補者への執拗な攻撃と思える発信が多数あったにもかかわらず、なぜファクト・チェックをためらったでしょうか。 言ったもの勝ち のSNSを確認し、くぎを刺すのは組織的な取材力のあるメディアの大きな役割です。  
 今からでも異常な選挙の検証をお願いします。この選挙中に立花孝志は百条委員会委員の自宅にまで押しかけて大音量での脅迫を行ったとのことですが、そのようなことが許されるのでしょうか。デマや脅迫が公正な選挙をゆがめることになっていないのか。今後、暴力団まがいの行為で大
混乱する選挙を繰り返さないためにも徹底した検証が必要と考えます。
〔追記〕
 なお、マスメディア以外にも​ ファクトチェックを積極的に行っている団体 ​があることを知りました。そして、似かよったチェックはメディアや団体に頼るだけではなく、ある程度は自分自身で実行することが可能だということも・・・。これからの時代、益々そのような力が求められていくのでしょう。

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Last updated  2024.11.28 18:35:28
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Re:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21)  
渡辺敦司 さん
いつもお世話になります。早速2件とも賛同しました。
ところで兵庫の一件は、教育にも大きな課題を投げかけたと受け止めています。若者の関心が高まったのはいいものの、情報の判断は正しかったのか。メディアリテラシーのみならず論理的・批判的思考力の育成はどうあるべきか。単なる投票教育ではない主権者教育を、教育課程や授業にどう組み込むか。学習指導要領の改訂が中教審に諮問される直前というこの時期、真剣に受け止めるべき事案ではないでしょうか。しょうさんのお考えを、ぜひお聞きしたいです。 (2024.11.23 07:45:09)

Re[1]:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21)  
shchan_3  さん
渡辺敦司さんへ

>いつもお世話になります。早速2件とも賛同しました。
 ありがとうございます。そのような応答をいただけると、リンクを公開した甲斐があります。
>ところで兵庫の一件は、教育にも大きな課題を投げかけたと受け止めています。
>若者の関心が高まったのはいいものの、情報の判断は正しかったのか。メディアリテラシーのみならず論理的・批判的思考力の育成はどうあるべきか。
 これはこれは・・・。「私の手に余る大問題」ですね。正直な話、兵庫県知事の件では、若者の政治的・論理的判断力以前の問題として、私たち自身の「思い込みを疑う力」を鍛えていく必要性を感じました。「性急な断定には慎重であるべき」と思いつつも、選挙結果が出た当初の感覚は元文科事務次官の前川さんに近かったことを告白しておきます。
古田大輔の一文「斎藤氏の支持者がデマを熱狂的に信じた」という言説の落とし穴
https://www.factcheckcenter.jp/explainer/politics/explainer-hyogo-election-2024-2/
はとりあえず参考になりましたが、さらに郷原信郎の文章を読んで、自分自身の認識もかなり単純化されていたのではないか、と反省させられました。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/7ef14f73514c88e1674105531b266107acb1c8b0

>単なる投票教育ではない主権者教育を、教育課程や授業にどう組み込むか。学習指導要領の改訂が中教審に諮問される直前というこの時期、真剣に受け止めるべき事案ではないでしょうか。しょうさんのお考えを、ぜひお聞きしたいです。

 授業への組み込みは色々な機会をとらえて柔軟に実施する必要がありますね。私自身の最近の体験を言えば、「外部講師」による生徒対象の講演会「私たちとは何か、他者(彼ら)とは何か」を機に、ヘイトスピーチの問題や日中・日韓関係について一緒に考えていく時間を持ちました。別の(倫理の)授業時間には「正し認識をゆがめる偏見(イドラ)が人を殺す場合とは?」という問いかけをし、(生徒は「市場のイドラ」「劇場のイドラ」がアブナイと反応)、それを受けて101年前の流言をきっかけに引き起こされた関東大震災時の朝鮮人大虐殺と現在の問題につなげていくなど。
 https://plaza.rakuten.co.jp/shchan3/diary/202309240000/
 渡辺さんが提示された「手に余る大問題」への応答は容易でありませんが、組合の役員をしていた2015年当時、試作してみた資料があります。よろしければご一読ください。
http://shchan-3.punyu.jp/%E4%B8%BB%E6%A8%A9%E8%80%85%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%B3%87%E6%96%99.pdf (2024.11.24 20:41:06)

Re[2]:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21)  
渡辺敦司 さん
しょうさん、ご丁寧な返信ありがとうございます。
組合資料、拝読しました。やはり「教育課程の自主編成」が重要であり、それこそが教職の専門性に不可欠だと改めて感じ入りました。行政風に言えばカリマネということになりますが。
5ページでお示しのようなクロスカリキュラムと授業実践を促進する指導要領と条件整備が求められると愚考しております(現行でも可能ではありますが)。単位制の高校では難しいかもしれませんが、教科の枠や時数の縛りももっと柔軟化していいのではないでしょうか。
個人的には「市民性教育」を核とした教育課程基準を目指すべきだと考えております。主権者教育と言ってしまうと公民科の課題とか「投票教育」に矮小化したり、果ては若者の投票率が低ければ憲法改正も提言すべきだと言い放った文科省会議の座長までいましたから。

ご参考までに、副教材「私たちが拓く日本の未来」作成協力者の一人、藤井剛・明治大学特任教授の発言を紹介した拙稿を一部引用します。
   ◇
文科省副教材に対しては「べからず集だ」という批判があるが、「『ここまでやってOK集』と読んでほしい」として、紹介された実践例を基に、高校現場で実践を積み上げ、各学校に合った主権者教育の教材開発を行うよう促した。
(時事通信『内外教育』2016年4月22日付「学校の実態に合った主権者教育を●全公社研の「授業研究委」が発表会」)
   ◇
「文科省と闘うのは大変だった」と笑わせながら、「このテキストは、最初から最後まで『現実の政治を扱って授業をしなさい』(というスタンス)で一貫している」と強調した。
 現場の教員が悩むのが、政治的中立性だ。藤井教授は「私見」と断りながら「そもそも中立というものはない。『真ん中』は動くものであり、中立は『公平』に言い換えてくれと言っている」とした。政治的対立がある問題を扱う際には、対立点が鮮明になる複数の新聞などを利用して、対立点や根拠を生徒自身に調べさせ、発表し、討論して判断させるようにするよう提案。ALを行い、生徒との信頼関係も築いていれば、たとえ教員が個人的意見を述べても「多くの意見の一つ」にしかならない。
(同2016年5月6日付「多様な情報メディアを視野に●全国高校NIE研究会が全国大会」) (2024.11.26 09:05:18)

Re:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21)  
shchan_3  さん
>5ページでお示しのようなクロスカリキュラムと授業実践を促進する指導要領と条件整備が求められると愚考しております(現行でも可能ではありますが)。

 おっしゃるとおりです。その中でも、指導要領の(教えるべきとする)「事項」を減らし教科書をスリム化することが大切と考えています。仮に教科書使用義務を緩和(或いは撤廃)しても、大規模普通科高校の教員は「共通テストで生徒が困らないようにできるだけ終わりまで教科書をやり切る」ことを意識せざるを得ないのです。

>個人的には「市民性教育」を核とした教育課程基準を目指すべきだと考えております。

 そうですね。まさにこの「市民性教育」はどのような内実を備えるべきなのか、それを鋭く問いかけたのがこのたびの兵庫県知事選挙だったのではないでしょうか。私見では「我々と彼らは敵と味方、正義と悪だ」という断定的な見方を問い返しつつ対話や議論をしていく力・姿勢の育成が決定的に重要だと改めて考えました。
 「斎藤元彦を応援し、前知事を陥れようとして文書問題を捏造した者たちを攻撃することは正義だ」、という発想にも「前知事をパワハラの権化として一斉に批判・攻撃する」発想にもはまり込むのではなく、それを問い返す力です。「敵味方」を断定する発想は、日本はもちろん遺憾ながら欧州(歴史上市民社会と人権思想を曲がりなりにも定着させた)においても猖獗を極めていることは、移民やイスラームへのヘイトの広がりを見るだけでも明らかでしょう。
 拙ブログでも日韓関係や日中関係にこだわっていますが、「彼らの視点からはどのような景色が見えるのか」、あるいは「普遍的な視点からすると問題をどのように理解すべきか」、これを絶えず問いかけて自らを振り返る力と姿勢へのこだわりでもあります。

>文科省副教材に対しては「べからず集だ」という批判があるが、「『ここまでやってOK集』と読んでほしい」として、紹介された実践例を基に、高校現場で実践を積み上げ、各学校に合った主権者教育の教材開発を行うよう促した。(藤井剛・明治大学特任教授)
>「文科省と闘うのは大変だった」と笑わせながら、「このテキストは、最初から最後まで『現実の政治を扱って授業をしなさい』(というスタンス)で一貫している」と強調した。

確かに「OK集」とも読めますね。(実は、そのような面を感じてはいました。)実際、この副教材を参考に授業で「模擬請願づくり」に取り組んで、本当に「請願」を実施したという報告も(高生研の中で)ありましたよ。組合活動においても「敵味方」に分ける発想は根深いもので、それを問い返す力が運動においても重要と考えています。 (2024.11.28 07:59:04)

Re[1]:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21)  
渡辺敦司 さん
たびたび恐縮です。
「問い返す力」、本当に重要だと思います。最近、佐藤卓己・上智大教授が「脱工業化の後にやってきたのは、情報社会ではなく」(毎日新聞東京版21日夕刊)「真偽不明の情報があふれ、感情に左右される『情動社会』だったようです」(朝日新聞27日朝刊)と指摘していますが、この情動社会に生きる子どもたちの資質・能力を次期改訂でも真剣に考える必要があるでしょう。
昨日開かれた中教審の義務教育WG「審議まとめ」案では、学習評価と高校入試の在り方にも言及しています。高大接続改革の再論はもちろん「中高接続改革」論議が待たれます。 (2024.11.29 09:53:35)

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