1
球磨之介はいうのでした。「とうちゃん、もし入院なんかになったら大山にいけないぞ」「ふむ。しかし身体がえらいのである」「無理しても行かなきゃだめだ」「ふむ、そうだね、伊勢原は一時間あれば着くのである」「それからまた一時間かかるけれどな」とういうことで下北沢から小田急線に乗り換えて伊勢原にやってくるのでした。「とうちゃん、電車がスムーズで助かったな」「ふむ、座れたのが有難いのである」バスもすぐやってきてみんなが座れるのでした。「球磨之介。コロナが終わったから人も多いね」「コロナは大流行じゃないか」「ふむ、慣れというのはおそろしいね」祥之介は重い足取りでのぼりはじめるのでした。「とうちゃん。今年もなんとかお参りができたぞ」「ここを見るとほっとするのである」ひたすらのぼるのでした。疲れてものぼるのでした。「とうちゃん。めしを食っていないからお団子でも買えばいいぞ」「球磨之介、下痢になったらイヤなので降りるまで食事はしないのである」「大丈夫か?」「ふむ。往復二時間というところではないか」「まあ、富士山で遭難する人もいるんだから倒れたら誰かが助けてくれるだろ」「とうちゃん。去年できたやつだぞ」「ふむ、お参りしよう」「球磨之介。今年はケーブルカーが遠いな」ひたすらのぼるのでした。「とうちゃん、もうすぐケーブルカーの駅だぞ。がんばれ!」「とうちゃん、今年もお参りできたね」「ふむ、有難いね」往復の切符を買って待つのでした。「球磨之介、どこから人がきたんだろうね」「満員だぞ。子供に席を譲ってあげろよ」大山寺駅でおりて石尊権現さんにあいにいくのでした。「とうちゃん、一昨年はわからなかったんだよな」「ふむ。もっと頂上にあると思っていたんだよ」相変わらずのたくさんの仏像なのでした。半分くらいしか写らないのでした。「とうちゃん、石尊権現様の本地十一面観音菩薩だぞ」「とてもやさしそうな観音様であるな」「とうちゃん。誰もいないからちょっと休んでいこうよ」「ふむ、今年はちゃんと鐘をつこうと思うのである」「去年は加減がわからなくて凄い音がしたよな」「とうちゃん、今年は紅葉が遅いのかな?」「ふむ。去年は紅葉の真っ只中だったのである」空襲で亡くなった方に哀悼の意を表すのでした。お寺に向かって歩いていくのでした。「とうちゃん、今度夜にきてみないか」「球磨之介、夜きたら下山できなくなると思うのである」本日最初の不動明王にお参りをするのでした。六地蔵さんなのでした。続いて不動明王にお参りをするのでした。「とうちゃん、大山で一番疲れる階段だぞ」「ふむ、ここはのぼれるかね」「一気にのぼらないとのぼれないぞ」のぼった頃にはヘトヘトなのでした。ちょっとよくわからないのですがお参りをするのでした。続いてお稲荷さんにお参りをするのでした。こちらは千手観音菩薩だと思うのです。 本堂の不動明王にお参りをしてお守りをかえてもらうのでした。そうして大山の駅に戻るのでした。すぐケーブルカーがやってきて中社を目指すのでした。ケーブルカーはのぼるのでした。駅に着いて少し休憩をして阿夫利神社を目指すのでした。駅からは近いのでした。「とうちゃん、また急な階段だぞ」「急がず休まずいくのである」手水舎でお浄めをするのでした。もうすぐ拝殿が見えてくると思うのでした。「とうちゃん、なんとか着いたね」「ふむ。早速お参りをしようではないか」確か日本一の獅子山なのでした。「今年も虎の親子に会えたな」「ふむ、おかあさんはいいね」「とうちゃん、きっとお父さんと子供だよ」立派な拝殿なのでした。社務所で寅のお守りをもとめるのでした。お江戸スタイルの若い衆なのでした。天神様にお参りをするのでした。浅間神社にお参りをするのでした。ここは地下の方になるのでした。大黒様と恵比須様にお参りをするのでした。細石にお参りをして帰路をとるのでした。急な階段を下りていくのでした。のぼるよりおりる方が結構大変化もしれません。ケーブルカーには大行列ができているのでした。満員電車のようなケーブルカーで下山するのでした。みんなもくもくと歩いていくのでした。「とうちゃん、お団子を買ってかえろうよ」「ふむ、汽車を待つ間に食べようではないか」バス停に着くとバスが待っているのでした。ケーブルカーは大混雑だったのですがバスはみんな座れるのでした。駅に着くとすぐ快速特急がやってきて団子を食べそびれるのでした。「とうちゃん、これで今年も関東三大不動にお参りできたな」「ああ、これで入院でしても死んでも大丈夫なのである」今年は非常に弱っているのでした。連日続いている検査も来週の金曜日で終わるのでした。
2023年09月30日
閲覧総数 228
2
球磨之介は問いかけるのでした。「とうちゃん。今年は秋にでかけられないぞ」「ふむ。調子が悪くても身体を動かさないといけないのである」「御嶽のお山にいこう」ということでハンサム団は御嶽にやってくるのでした。この日は人身事故の影響で三時間もかかってしまったのでした。「ただでさえ調子が悪いのに困ったのである」「今日はゆっくり登ることにしよう」遅れていた人がいっぺんに到着したのでバスも二台満員で三台目に乗るのでした。「とうちゃん、いつも急いでケーブルカーに向かうけれど、具合が悪いんだからゆっくり行こうよ」「ふむ。次のケーブルカーを待たなければならないけれど仕方ないね」「とうちゃん、最初のケーブルカーに乗れなかったけれど座れるぞ」「ふむ、座れると楽だね」「みんな徒歩で登っているのかな?そんなに混んでいないぞ」あっという間に終点に着くのでした。早速御嶽神社を目指すのでした。「遅くなったから結構人がいるね」「ふむ。急がずペースを落とさず行こうではないか」二番目の鳥居が見えてくるのでした。「とうちゃん、半分くらいきたぞ」「球磨之介。山菜のおにぎりが売っているよ」「頂上で食べようよ」刻んだ木の芽と中に山椒の佃煮が入っているのでした。人を追い越しながらマイペースで進むのでした。最初のお参りをするのでした。今年もご神木に御挨拶ができるのでした。手水舎でお浄めをして先に進もうとしたら犬用の柄杓でお浄めをしている人がいるのでした。「とうちゃん、ちょっと整理していけよ」「ふむ。ペット用の方に大きな柄杓を置いて、真ん中に人間用の柄杓をふたつ並べておこう」最後の門が見えてくるのでした。いつも思うのですが、門にいる人は誰なんでしょうか?どんどん階段を上っていくのでした。お参りをするのでした。続いてお参りをするのでした。最後の鳥居をくぐって進むのでした。社務所が見えてくるのでした。「とうちゃん、あれは本堂と呼ぶのか?それとも拝殿か?」「ふむ。蔵王権現なら本堂だろうけれど神社だからね」今年もお参りができたお礼をするのでした。日本一の狛犬だと思うのでした。「とうちゃん。豊川稲荷の狐さんと同じくらいでかいな」「ふむ。向こうは狐さんで、こちらは絶滅した日本狼なのである」お参りをするのでした。今年は丁寧にお参りをするのでした。たくさんの神様がいるのでした。お参りをするのでした。お参りをするのでした。とにかくお参りをするのでした。お参りを続けるのでした。お参りをするのでした。お参りをするのでした。ここは昔の本堂だったと思います。「とうちゃん、前に見えるお山が御神体だそうだぞ」「ふむ、初めて知ったのである」「山岳信仰のお寺なんだよな」「それではお山にお礼を云おう」丁寧にお参りをするのでした。人がくるので避けて……何度か丁寧にお参りをするのでした。お参りを終えたハンサム団は帰路に着くのでした。二番目の鳥居が見えてくるのでした。「とうちゃん、まが来年もこような」「秋に休みがとれたら今年もう一度きたいね」ケーブルカーで麓に降りてバスに乗って駅に向かうのでした。田舎の駅で電車を待つのでした。田舎の山々はいいなぁ~と思う祥之介なのでした。それにしても国分寺までの電車が長いのでした。もう少し電車が早ければもっと頻繁にきたいと思うのでした。いつもありがとうございます。
2024年05月28日
閲覧総数 183
3
シロは祥之介に頼むのでした。「おじいさん、私たちもお参りに連れていってください」「ふむ、それじゃみんなでいこうかね」「おじいさん、激ヤセですよ。帰りに何か食べましょう」「ふむ、おいしいものを食べようかね」ということで高幡不動にやってくるのでした。「ここが愛宕・若宮神社ですね」みんなでお参りをするのでした。駅でお供物をもとめて、常香炉でお線香をもとめて上杉堂にお参りをするのでした。「おじいさん。これが名高い不動三尊さんですね」「ふむ。日本で五本の指には入るように思うのである」「これはなんですか?」「ふむ。菊という植物である。育てるのが大変であるぞ」「そういえばおじいさんはこの間成田山に行ったんですよね」「ふむ、新勝寺も菊がいっぱい飾ってあったよ」「ここがおじいさんが大好きな権現社ですね」「ふむ、神様と仏様が合わさったなんだか有難いところである」本堂にもお参りをするのでした。六地蔵さんにもお参りをするのでした。有難い菩薩さまにもお参りをするのでした。「おじいさん。これはどこの子ですか?」「ふむ。仏心の篤い人がご寄進したものだそうだよ」こちらは聖天堂なのでした。「おじいさん。ここでは南大師遍照金剛ですね」「ふむ、一緒にお参りをしようね」八十八番の人にお参りをして募金をするのでした。虚空蔵菩薩様にはくまをお願いするのでした。「おじいさん、あの人間の子供は何をしているのですか?」「ふむ、七五三といってねお祝いをしているんだよ」もう十一月なのでした。お坊さんにもお礼をいうのでした。そういえばまだ木々があおいのでした。お稲荷さんには拍手をしてお参りをするのでした。大きな人にお参りをしたところで護摩修業が始まるのでした。「シロ、お経を聞きに不動堂にいこう」堂内は七五三の子供がいっぱいなのでした。お経が終わって改めて小さな人と不動堂にお参りをするのでした。「おじいさん。亀さんがいますよ」「もう少ししたら花がいっぱいになるよ」今年も菊姫はこないのでした。土方さんに挨拶をして弁天堂にお参りをするのでした。今月はちゃおりんさん、まりあもにかさん、ぽにょたさん、るびーありすさん、きてぃさん、みるぷぷさん、まるまるぼんぼんさん、きょんきょんさん、同僚女性。「富病平癒」でめろんさんとろぜさんでした。お寺の見本が当病平癒から富病平癒にかわっていました。お参りを終えて帰路をとる、さえない団なのでした。「おじいさん、渋谷駅が大変です」「ふむ、とうとう駅の部分だけ残っていた東急東横店も壊されているね」なんだか知らない渋谷になっていくのでした。
2024年11月11日
閲覧総数 67