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2010/08/06
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~


『カノンの洞窟』

「こいつは驚いた…」

「まさか両方連れてくるとは」

「まぁな…普段の行いの結果だなw」

タロとクラッシュの2人を連れ帰った事に2人は驚き
ニライはさも当然と言わんばかりに笑う

「で…どうやって戻るんだ?」


2人はそれぞれの額に右手を当ててなにやら呪文の詠唱を始める
すると倒れていたタロとクラッシュはどんどん生気が抜けていき
やがて異臭を放つ腐敗した死体へと変わる
モネとニライそして流星の3人は思わずその匂いに耐え切れず口と鼻を手で覆う

「魔力が戻ったな」

「ああ…」

タロとクラッシュはそう言うと目の前に横たわる死体を魔法で焼き払う
その後ニライが現状を説明しようとすると

「いや…説明は不要だ、魔力と共にこいつらの記憶も受け取ったからな」

タロはそう言ってニライの説明を止めた

「この世界は相当歪んでるようだな…」


横でタロも無言でうなずく

「全然話が見えん」

「つまり…簡単に説明するとだな…王国が崩壊したあの日を境に歴史自体が塗り替えられて世界が作り変えられたってわけだ」

首をかしげるニライ達にタロがそう説明する

「という事は…僕達が知ってるこの世界ってのは誰かが作ったってこと?」



説明が理解できないモネの問いにタロが答える

「結論だけ言ってしまえば…俺たちが倒すべき敵はお前達が信じていた政府であり教団そのものって事さ」

クラッシュは不適な笑みを浮かべてそう言い放った


『SSD アジト』

「なるほど…そりゃ一大事だな」

藁人形は朝から今に至る一連の説明を受けて腕組みをしてうなる

「とりあえず…現在、当番を務めているうちが以前のユニオンに継ぐ筆頭ギルドって事になるんで落ち着いた頃を見計らって話しに行くつもりではいるんだけどね」

「だが気になるのはユニオンのメンバーだな…」

「そうなんだよ事が発覚して揉め事が起こった時にはホールはもぬけの殻だったらしいんで」

「ふむ」

「しかも事が起こってからユニオンの解散…暫定ユニオンの設立までの対応の早さも気になる」

「だなぁ…俺にはデンキチがそんなアホみたいな事をするとは到底思えん」

「同感だね」

「そうだ…もう1つ重要な件があるんだ」

悲魔は藁人形に焔の手紙の事を伝える

「何だってこんな時に…あいつは消えるかなぁ」

「うん…とりあえずこんな時期なんで彼らにもうちの手伝いには回ってもらうが…メンバーにどう説明しようか思案中なんだ」

「特にアルか…」

「だねぇ…」

悲魔と藁人形は大きなため息をつく


『マイヤー島』

「っっっっくしゅん!!」

アルテミスが大きなくしゃみをする

「アルさん大丈夫?」

「う、うん…なんか急に…」

アルテミスは苦笑いをする
そしてアイナとアルテミスは下ってきた海岸線の最南端にたどり着く

「はい…到着~♪今度はここを東に…そうすると最初の船着場に戻るの…それでほぼ一周ね♪」

「ふぅ…けっこう広いんだね…」

「そうだね…一周するとね^^」

アルテミスはそう言いながら手ごろな岩に飛び乗り、アイナを引っ張りあげる

「敵はどう?」

「油断しなければ…なんとか…でもPOTとかいつもよりも持ってないとダメかなぁ」

「そうね…できれば支援を貰いながら狩れればもう少し楽なんだけど…今のうちの現状じゃペア狩りどころか街支援すらしてあげられないからね…」

「街支援?」

「うん、街やアジトなど決まったポジションに支援者が待機して支援が切れたらそこに戻ってもう一度支援をしてもらう事をそう言うの」

「へぇ…」

「ただ、それをするには往復のゲスク代がかかるんで…財政的にはキツくなるんで出来れば支援者と同行して狩る方がベストね…」

アイナはそんな説明を聞きながら無言でうなずく

「そだ…そろそろご飯にしようか♪」

アルテミスの提案にアイナは大喜びする


『SSD アジト』

「たのもぉ!」

悲魔と藁人形がトムチャの入れてくれたお茶を飲んでる時に玄関でそんな声がする

「この声は…ニライか?」

「だね…」

2人がそう言って玄関の方に向かうと

「引っかかったな!ホントはこっちだ!」

そういいながらニライが窓から侵入してくる

「お前なぁ…」

藁人形がため息をつく

「にしても…せっかくアジトを立て直したなら窓くらい大きくしろよ…狭くてかなわん」

「そこは入り口じゃないから…」

悲魔もため息をつく

「今日は客を連れてきた…あとオマケが2匹…」

「客?」

「オマケ?」

悲魔と藁人形が顔を見合わせると玄関からモネと流星が入ってくる
そしてその背後にタロとクラッシュの2人がいた

「変わった組み合わせだな…どうした?」

「いや…そこで彼らに会ったんでねちょっと挨拶に…と」

タロがそう言って悲魔の手を握る

「ど、どうした?…急に…」

悲魔はそんなタロの行動にたじろぐ

「あ、申し訳ない…ついw」

「つい…ね」

悲魔は苦笑いを浮かべる

「それにしても…人手に困ってたと思ったら急に増えたな」

藁人形がそう言うと

「いや…俺たち3人はちょっと野暮用が出来てな…ちっとクラッシュと何やかんやする事になったんで」

「はぁ?全然言ってる意味がわからん」

ニライがそう返答し…それに対して藁人形がツッコミを入れる

「色々あるんよ…色々ね…ゴメンよ」

「悲魔さんゴメンなさい」

「迷惑かけっぱなしでスマン」

「はぁ…ニライはともかくモネや流星もそう言うとなるとそれなりの理由があるんだろうね…いいよいずれちゃんと説明してくれるんだろ」

「もちろん…大切なメンバーをしばらくお借りします…陛…ふぐぁぁぁあ!」

突如クラッシュをニライが蹴り上げる
そして5人はただ苦笑いを浮かべる
悲魔と藁人形もしかたなく苦笑いで答える

「という事で…ちょっと忙しいんでね…行くぞ!」

ニライはそう言ってまた苦しそうに窓から出て行く
他の4人は深々と悲魔と藁人形に頭を下げると玄関から出て行った

「…なんだったんだ?」

「なんだったんだろうね…」

悲魔と藁人形はそうつぶやくしかなかった


『カイヌゥス 谷底』

「う、ううん…」

デンキチがそう呻きながら身を起こす

「やっと目覚めやがったか…ガッツリと寝やがって、ご機嫌だな…」

焔は焚き火の炎をいじりながらそうつぶやく

「ここは…っていうか…生きてるのか?」

「当たり前だろ!落ちる時に人の足掴みやがって!おかげで無駄な怪我しちまうし…」

「・・・・・」

デンキチはいまだに何が何やらわからないといった感である

「とにかくここは俺たちが落ちたカイヌゥスの谷底だ…まぁ何で助かったとかそういう事は聞くな!生きてたんだからそれでよしって事で」

「あぁ…わかった…」

デンキチは今朝起こった出来事を出来る範囲で整頓する

「とりあえず焼けたな…まぁ喰え」

焔はそう言って焚き火に突き刺してあった魚をデンキチに差し出す
デンキチは頭を下げてそれを受け取り食べ始める
そして無言のまま時が過ぎる

「俺は…今まで何をやってきたんだろうな…もう何を信じて何をすればいいか…」

デンキチがつぶやくようにそう言った
焔はしばらく無言のまま焚き火をいじり
その棒の先の火でタバコに火をつける

「とにかく…俺には何も答えられねぇよ…ただわかってるのは教団は敵って事くらいだな」

焔はタバコの煙を吐きながらそう答えた

「あいつらは…無事なのか…」

デンキチは自分のギルドメンバーの事を案じてため息をつく
焔は懐からタバコを出すとデンキチに差し出す
デンキチはそれを口に咥えると焔の吸ってるタバコから火をもらう

「とりあえず…今日はここで休んでそれから行動かな…あとはなるようにしかならない」

「行動って…どうするんだ?」

色々が突然起こりいつもの覇気が消えかけたデンキチが焔に聞く

「そこに川が流れてるだろ…さっきの魚もそこで獲った…って事はこの川を下ればどっかには出るって事だろ」

「なるほど…しかしやはり俺は…」

そう言ってデンキチは立ち上がろうとして体の激痛でまた座り込む

「無理するな…助かったとはいえ壁に何度もぶつかってんだからよ」

焔は新しいタバコに火をつけてそう言い放つ
とうぜん焔にもデンキチがなぜに焦っているのか良くわかっていた

「ちくしょぉぉ!」

デンキチは地面を殴りつける


『クロノス城 ギルドセンター』

「アルフレッド…だいぶ落ち着いたみたいだね」

悲魔は疲れきった顔をして立ち尽くしているアルフレッドにそう言って声をかける

「あぁ…さすがにまいったよ…」

アルフレッドは大きなため息をつく

「じゃあ…まずはこれね…」

悲魔はそう言ってアルフレッドにメンバーの追加用紙を提出する

「おぉ…『KIWAME』のメンバーはそっちに落ち着いたのか…急な解散だったんでねちょっと気にかけてたんだけど…直後のアレでね…」

アルフレッドはそう言って苦笑いを浮かべる

「まぁ…一時預かりだね理由はどうあれ彼らのいるべき場所はうちじゃないからね…焔はなんて言って届けを出したの?」

「いやぁ…それが会ってないんだよ…たぶん早朝だろうね業務開始の時には届けられててさ」

「なるほど…そしてここからが本題だ…」

「その話だと思ったよ…」

アルフレッドは悲魔の言葉を遮ってそうつぶやく

「その雰囲気からすると…あまり良い返答は聞けそうにないね」

悲魔は苦笑いを浮かべる

「申し訳ないね…俺たちもまだ全てを把握してないんだよ…今言えるのは当面は全ての職務を凍結するとの事だけだ」

アルフレッドは悲魔の様子を伺いながらそう伝える

「まぁ規模がどれくらいなのかはわからないけど政府の直轄ギルドだからうちよりはきちんとした仕事をするだろうしね」

悲魔は皮肉っぽくそう言った

「嫌な物言いだな…正直なところ俺たちも彼らがどのくらいの組織なのか知らないんだよ…」

アルフレッドは苦笑いで答えた

「とりあえず…うち以外のギルドも心配してるだろうから早いうちにマスターの評議会を開く事だけは希望しておくよ」

「わかった…伝えておく」

悲魔はそう言ってギルドセンターを後にした


『カイヌゥス 谷底』

焔とデンキチは特に話をする事もなく時が過ぎるのを待ち続けた…その時

「「!!!」」

焔は暗闇に気配を感じ座ったまま身構える
デンキチもまた脇に置いた斧に手をかける

「やっぱり生きていたか…」

暗闇の声の主はそう言って焔たちの前に姿を現す


…『To Be Continued♪』





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Last updated  2010/08/06 05:46:31 PM
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