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2006.02.06
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カテゴリ: 読んだ本
海上自衛隊の護衛艦『いそかぜ』を舞台に、殺戮バイオ兵器をめぐって
自衛官&特殊工作員達が入り乱れて戦う、アクション小説(って言うのかな?)。

映画化されたのでタイトルだけ知っていて、何となく戦争を描いたものかと
思い込んでいました。
文庫の背表紙には『長編海洋冒険小説』とありました。
イメージした戦争とは違いましたが、これも戦争と言えるのでしょう。

私、戦争がテーマだったり多数の死者がでる小説や映画などが苦手で、
何でこの本を読もうと思ったのか今となっては謎なんですが、でも面白かったです。
確かにこの小説でも犠牲者が多数出ていて、読んでいてツラい部分とかありましたが、

厚めの文庫本2冊でも、ちっとも長いと感じさせません。

登場人物がみんな魅力的です。
それぞれに行動の動機があって、ただの『悪役』という存在がいない。
説得力があります。

現在の日本人のあり方に対する疑問とか、自己の利益や保身を第一に考える政治家とか、
負の部分がガンガンに描かれていて、そのへんを読んでいると、日本ってもうダメなのかな、と
絶望的な気分になってくるんですが、最後まで読むと
「組織や社会を作るのは人だよ。人って、そう捨てたもんじゃないよ」と
励まされているみたいで、元気が出ました。

以下は詳しく感想ですが、読んでいない人のために伏せときます。
先を知らない方が絶対楽しく読めますから。



無骨で不器用で男くさい男。
いわゆる二枚目じゃないけど、本能で大事なコトを知っている人。
「筆を忘れてきた」と言って艦に戻るのって、たぶん戻るだろうなとは思ってたけど、
よっしゃ~~~~って感じで気持ちよかったです。

宮津艦長、哀れな人だなと思いながら読んでました。
「息子を殺された時から、私は人であることをやめている」と仙石曹長には言ったけど
この人、人であることをずっとやめられずにいたから。
ずっと同情しながら読んでたんですが、でもだんだんイライラしてきちゃって。
竹中副長が死んでしまった時には、
「おまえがいつまでも勇気を出せずにおるから、こんないい人が死んだんじゃーっっ!!」
と思って。
でもさ、世の中ヒーロー・ヒロインばかりで構成されているわけじゃないんだよね。
宮津艦長の弱さは、一般的な人の弱さの象徴のよう。

その艦長と如月行との最後のシーンは泣けますね。
艦長にとっても、行にとっても救いとなるこのやりとり。
父として息子を許し、そして息子に許されたがゆえに最後に聞けた隆史の言葉
『ありがとう、お父さん。あなたは子が誇れる父でした』。
もう、泣かずにはいられないでしょう。

シーンとして好きなところはたくさんあります。

1番は、最初に行が宮津艦長の乗る護衛艦に手を振るところと、最後にまた
仙石曹長と行の2人で護衛艦に手を振るところ。

仙石曹長が艦長から指揮権を渡すところ。
「先任伍長、操艦!」「先任伍長、いただきました!」

最初にダメっぽい初任幹部として出てくる風間水雷士が、最後には
生命を諦めない人間の肉体の強さを知り、生き延びることを選ぶところ。
「死ぬのは痛いんだぞ。辛いんだぞ。こんなにいっぱい血を流して、それでも死にきれなくて
最後まで苦しむんだぞ」

イーグルのパイロット、宗像一尉が『いそかぜ』を撃とうとする直前に聞いた
『てめえ一人の力でやれたと思うな!』。
ここ読むと、自動的に宗像一尉をかばって死んだ先輩の安藤三等空佐も思い出すし。

すごいですよね、この話。
冷めた目で見ちゃえば、有り得ない、出来すぎの奇跡でしかないけど、
望む夢を見せてもらえる幸せ。
事件の解決とともに怒濤のカタルシスって感じです。

それにしても腹立つわー、アメリカ。
ヤな国だこと。



亡国のイージス(上) 亡国のイージス(下)





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Last updated  2006.02.06 22:02:07
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