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2007.05.25
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カテゴリ: 読んだ本
2001年4月20日 (株)リブリオ出版より。

収録作品
 皆川 博子「丘の上の宴会」
 恩田 陸 「睡蓮」
 半村 良 「ちゃあちゃんの木」
 乙 一  「BLUE」

サブタイトルに『大きな活字で読みやすい本』と入っていました。
絵本並みに大きい文字でした。
文庫になれた身には、むしろ読みにくい・・・・。(^^;




「麦の上に沈む果実」より前の話になります。
と言っても、話に特につながりがあるわけではありません。
舞台となるのは「黄昏の百合の骨」の舞台でもあった洋館。
主人公・水野理瀬が、祖母と2人の従兄弟と共にそこに住んでいた子供時代を書いたものです。

理瀬の子供時代から特技であったとされる「どんな女の子でも演じることができる」という様子が
見られるかと思いましたが、そうでもない。
従兄弟に対する淡い恋心と、そこに発生する女らしいジェラシーを疎ましく思う内面とが
描かれています。

これ、先に一連のシリーズを読んでいないと、特別に面白くもなんともないなあ、というのが
正直な感想。
ちょっと期待外れな感じでした。



で、「睡蓮」目的だったので他の話は読まなくても、と思っていたんですが、
せっかくなのでついでに読んでみました。

乙一さんの「BLUE」、よかったです。

不思議な動く布で作られた5体の人形。
人形達は話したり、動いたり、自分の意志によって行動します。

5体はある女の子への誕生日プレゼントとして買われていきますが、その姿のために、
BLUEは女の子に愛してもらえず、弟に譲り渡されてしまいます。
弟は今までにもらったオモチャは全て壊してしまったという乱暴者。
自分も壊されるのではないかとBLUEはとても恐れていますが、ある事件がきっかけで
心を通じ合わせていく、という話です。

女の子があまり感じのいい子じゃなくてねー。(-_-)
それと母親。
人形達は人前で動いてはいけないとされているんですが、BLUEは弟の危機を助けようとして
母親の前でとっさに動いてしまうシーンがあります。
そうすると、BLUEのおかげで弟がケガをせずに済んだにも関わらず、母親は
「人形が動いた!これは呪いの人形だ!」と騒ぎ出す。
えー、そのおかげで助かったのに、感謝の気持ちもなしかい。
『幸運の守り神』とか、そういう発想はないの?
この母にしてこの娘あり、という感じでした。

最後は悲しい結末で、ちょっと切ないです。






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Last updated  2007.05.25 13:20:52
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