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Rakugan is Kitten

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2008.03.10

２０００年８月　講談社より

主人公は元・警察官、しかもマル暴担当だった桃山。。
警察内で正義を信じて頑張っていた時期もあるが、失望して退職、今はビルの警備員。
やる気のないグータラな仕事ぶりで、毎日を惰性のように生きている桃山のビルへ、
２人の男女が逃げ込んでくる。
男は防衛庁情報局（通称・市ヶ谷）の特殊諜報員の保。
女は保が任務で護衛していた葵。
最初は護衛が任務であったが、途中で任務が変更され、葵の抹殺を命じられた保が、
所属組織を裏切り、追われながらも戦い、傷ついて桃山のビルへ逃げ込んできた、

桃山から見たら、まだ少年・少女という感じの２人。
でも、その二人の純粋さや一途さに感じてしまって、桃山は２人を助けて、事件に巻き込まれて
いきます。

桃山は福井晴敏が描く主人公のタイプそのまま。
熱いハートと、自分なりの正義を持って、バカを承知で頑張ってしまうオッサン。
ステキです。(^^)

追っ手側に、保の同期の涼子という女性が出てくるんですが、桃山と涼子の恋愛がいい感じ。
福井さんの書く「特殊組織で働く美人で強い女」というタイプ、今まであまり好きじゃなかった
んですが、今回はいいなあ。
桃山の前で、素直に恋する女性でいるせいかな？
可愛いです。

暴力団に籍を置いているんですが、情に厚く、昔の任侠映画にでも出てきそうな人でした。

最後は予想しなかった展開だったので、驚きました。
バスの中で泣くかと思ったよ・・・。(^^;

「川の深さは」というタイトルが、何だか暗く重い印象だったんですが、話中で行われた
心理テストの質問でした。

　　　１．足首まで
　　　２．膝まで
　　　３．腰まで
　　　４．肩まで

ちなみに、私は「膝まで」。
これは情熱度を計るテストだそうです。
腰までだと、情熱もありながらバランス感覚もいいらしい。
私はちょっと不足気味だな。(笑)