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2009.04.21
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カテゴリ: 読んだ本
2007年2月 宝島社より
第5回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞


北海道の北端に大樹海が広がっている。神奈川県の広さに匹敵する広大な森だ。平均気温は
北極圏より低く、冬にはマイナス40度を下回る日も珍しくない。
そんな土地の研究林を管理する鳥類学者の元で年末年始を過ごそうと、彼の親族や学者仲間が
集まっていた。そこへ、ヒグマに襲われたという密猟者が逃げ込んでくる。車が横転してしまい
動かず、電話も通じない。小屋に集まった人々は完全に孤立してしまったのだった。
やがて体重350キロを越す巨大なヒグマが小屋を襲う。秋に食いだめに失敗して冬眠できず
雪の中を徘徊するシャトゥーン(穴持たず)と呼ばれる危険なヒグマだった。
密猟者の銃程度ではヒグマの動きを止めることはできない。ヒグマによって少しずつ破壊されて
いく小屋。そして、人食いヒグマへの恐れが、人々から冷静さを奪い去ろうとしていた・・・。

(表紙裏 内容紹介より)


最初タイトルから熊の生態を追ったノンフィクションかと思っていたんですが、ヒグマの恐怖と、
孤立して追い詰められた小集団の人間模様を描いたフィクションでした。

舞台となるのは広大な土地の研究林を管理する小屋。
そこには鳥類学者で小屋の管理者である昭と、学者仲間のカップルが1組います。
彼等は休暇を一緒に過ごすために、主人公の薫、薫の娘・美々、薫に思いを寄せている瀬戸の
到着を待っています。

彼は2人で猟に来ていましたが、ヒグマに襲われて仲間を殺され、ここに逃げこんできたのです。

シャトゥーンというのは、秋に食いだめに失敗したため、冬眠ができなかったヒグマのこと。
お腹を空かせているため、とても凶暴で危険な存在です。
しかも、このヒグマは子連れの母熊て、密猟者の銃により手追いになっている。
そして密猟者を食べたため、人間の味を覚えて人食い熊となってしまっています。
密猟者を追って小屋にやってくるヒグマは、中の人間達をエサとして認識して襲ってきます。
小屋の強度は低く、少しずつ破壊されていきます。

もう、とにかくヒグマが怖いです。
こんな恐ろしい生き物がいるんなら、北海道には絶対行きたくないと思うくらい怖いです。
力が強くて、車のドアなども平気で引きちぎる。
爪だの牙だの攻撃力が高い。

執念深く、知能が高い。
そして残虐でした。

これは意外でもあったんですが、野生動物って補食の際は、まず一撃で獲物の息の根を止めて、
それから食べるんだと思っていました。
でも、人間が弱いからその必要がないのか、それとも何か別の理由があるのかわからないけど、

そのへんの描写がすごく怖かった。

で、ヒグマの恐怖は十分に伝わるんですが、人間模様の方はイマイチでした。
登場人物達の行動で、「え?何で?」と思うような箇所がちらほらと目につく。
説明が足りなかったり、御都合主義的なところも感じられるのが残念でした。
そのへんの詳細は下に。
伏せておきますので、差し支えない方だけどうぞ。


ヒグマが外から窓を破って腕を伸ばしてきて、引きずり出されたんです。
残された人達は破られた窓に板を貼って、強化する。

でもさー、普通そういう状況だったら、同じような窓を全部強化しません?
部屋が2つあるんですが、強化したのは居間だけで、寝室は放置。
そこへ2人目の犠牲者が1人で寝に行き、案の定襲われてしまう。
えーーーー、あり得なくない?

その後、昭が歩いて数時間の雪崩観測所へ雪上車を取りに行くんですが、途中で
追ってきたヒグマに襲われ、奮闘虚しく、大怪我のため意識を失ってしまう。
でも、後に昭は再登場。
「生きていたのね!」と喜ぶ薫ですが、それまで熊に襲われた人は全員食べられていたのに
どうして昭だけが助かったのか、どこにも書いてない。

また、救援を呼ぶために辿り着いた研究林庁舎で、鍵がないため、薫は窓を蹴破って中に入ります。
そして、薫・昭・美々の3人は、万一のためにと、窓のない地下室に籠もって救援を待つことに。
そこで薫と昭が美々にはあまり聞かせたくない大人の事情についての話を始めます。
すると気を利かせた美々が「トイレに行ってくる」と、その地下室を出ていくんですよ。

いや、絶対ないでしょう、これは。
人間が蹴破れる程度の窓から、ヒグマが入って来られないわけがない。
しかも、この庁舎の前庭でも一度襲われていて、近くで狙っていることがハッキリしているのに。
私が親なら、聞かせたくない話なら耳を塞がせて、トイレが我慢できないならそこでさせるな。
だって命の危険があるもん。
なのに「気を付けてね」の一言で娘を送り出し、案の定ヒグマにさらわれる美々。

そういう展開で、1人また1人と生存者か減っていく状態を書きたかったんでしょうけど、
あまりにも都合のいい展開で、ちょっと冷めます。
極限状態における人間模様に期待があったんですけどねえ。
そちらが弱かったので、もうただひたすらヒグマが怖い話でした。

ラストの「死んだと思ったヒグマが、実はまだ死んでおらずどこかへ去っていったらしい」
みたいな終わり方も、出来の悪いホラー映画みたいで、つまらなかった。
薫はそのヒグマを、かつて研究対象として保護していた期間があり、『ギンコ』と愛称で
呼んでいたんです。
「ギンコには自分達に対するプラスの感情が残っていないのか?」という疑問を抱き、
襲われ続けて「あれはもう自分に懐いていたギンコではない」と心境が変化していた。
だったら最後に、弱い人間である自分が生き残って、王者であるギンコに対して死を与えたことを
どう受け止めるのかを描いて欲しかったです。

ヒグマが怖いので印象の強い話ですが、ドラマとしては惜しい、という感じでした。







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Last updated  2009.04.21 17:35:31
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