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2009.05.14
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カテゴリ: 読んだ本
2005年4 徳間書店より

「だから女は使えねぇ!」鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に立ち向かう
似顔絵婦警・平野瑞穂。瑞穂が描くのは犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。
鮮やかなヒロインが活躍する異色のD県警シリーズ!

(裏表紙 内容紹介より)


横山秀夫と言うと、警察内部における男同士の権力争い的なイメージがあるんですが、
珍しく女性が主人公。
23歳の婦人警察官・平野瑞穂。
鑑識で犯人の似顔絵を描く仕事をしていましたが、ある事件をきっかけに配転させられ、
絵の仕事から遠ざけられてしまいます。
元の仕事に戻りたいと願いながら、与えられた場所で頑張っている様子が書かれています。

真面目で一生懸命なんですが、繊細で純粋なため、警察という究極の男社会の中で

年齢から考えたら、図太く大らかであれと思う方がムリなのかもしれませんが、
もう少し何とかならないかなあと、読んでいて少し疲れます。

こういうのを読むと、どうしても現実の女性の立場を考えてしまうせいかもしれません。
なんだかんだ言っても、まだまだ男社会ですからねぇ。
私の会社は、ずいぶんと女性が戦力として認められているので働きやすい職場ですが、
それでも年輩の男性は「女のコ」としてしか見ていないのはわかるし。
業種によっては、これがもっとひどいであろうことは容易に理解できる。
その中で、どういうスタンスで生きていくのかは個人の価値観によるので、正解のない
難しい問題だと思います。

それはともかく。
小説としては、あまり肩が凝らず面白く読めました。

行動しているのが意外でした。
こんな勝手に動いちゃっていいんだー、という感じ。

事件自体は短編仕立てというか、複数の事件ごとに章が進むという作り。
読みやすいです。
主人公にあまり共感できなかった部分も、もやもやっと残っているので、その辺の詳細は



ある事件で似顔絵を描いて犯人が逮捕され、初の似顔絵による逮捕ということで沸き上がり、
マスコミにそう報道する予定でしたが、直前に犯人と似顔絵が全く似ていないことが判明。
追い詰められた鑑識課長は、瑞穂に犯人の写真を元に似顔絵を描き直すよう命じます。
瑞穂は泣いて拒みますが、「だから女は使えねぇ!」の一言に頭が真っ白になり、
胸の内で悲鳴を上げながら、似顔絵を描き直す。
そして、翌日の新聞で「お手柄婦警。似顔絵で犯人御用」という記事にショックを受け、
無断欠勤のうえ失踪、挙げ句に半年間の休職。

これはちょっといただけないなあ、と思う。
男社会の警察機構でなくて、通常の民間企業であっても、こういうのはどうだろう?
組織のやり方にどうしても同意できない場合、組織を変えるべく地道に努力をするか、
自分がその組織から去るかどっちかだと思うんですよね。
自らのアイデンティティにかけてどうしても描き直しがイヤなら辞めるしかないし、
描いたなら、そこに自分の選択の結果としての責任も発生するでしょう。
それが失踪&休職。
この後、別の事件で監察の聴取を受けるんですが、その時に
「組織への忠誠心を疑われた。いや、以前の改ざん事件からずっと疑われ続けていたんだ」
とまたもやショックを受けているんですが、そんなの当然だと思う。
組織の取った行動の是非はともかく、問題を起こした社員を組織は信用しないし、
組織に対して反感を抱いているのではないかと危惧するに決まってますよ。

更に、瑞穂の後任として似顔絵婦警の座に着いた女性が、犯人そっくりの似顔絵を描く、
という事件が起こります。
事実としては、指紋から犯人に目星が付いていて、ただ証拠としては弱いので指名手配が
かけられず、似顔絵ならもし間違っていても『ただの似ている人』で済ませられるので
写真を見て描かせた、というもの。
それを知った瑞穂は、命じた上司に「ずるい」と迫ります。
「汚い手だ。似顔絵を描いている婦警は誇りを持って仕事をしているのに、その気持ちは
 どうなるのか。婦警は都合のいい道具ではない」と。
それに対する上司の答えは
「本気でずるいと思うなら、会社をやめろ。自分達の仕事は悪党を捕まえることだ。
 似顔絵はその1つの手段であって、こういう使い方もある」
であり、婦警の誇り云々と言う瑞穂を『甘ちゃん』と断じます。

ここで、ああそこか、といろいろと納得できてしまった自分が悲しいというか。(^^;
私も思ったんですよね、若いというか、青いというか。
組織ってきれいな一面だけじゃないから、理想とか正義とかばっかりしか見えない人は
少しばかり鬱陶しい。
正義や理想って、失ってはいけないものだけど、それしか唱えられないのでは視野が狭い。
まあ23歳じゃ仕方ないかとは思いますが。

警察の仕事って難しいよねー。
あまり強引な操作をしたら冤罪の原因となるだろうし、誤認逮捕でマスコミに叩かれたら
その人の人生は修正不可能なほどに変わってしまうこともあるだろうし。
だからと言って、瑞穂のような綺麗事だけでは、凶悪化・高度化する犯罪者達に
対応できないだろうし。
まあ、個々人の内に理想と正義は失ってほしくはないと思いますが。

ついでに、瑞穂個人の仕事に対する考え方も、ちょっとうーんと思う点もあり。
飛び降り死体の身元判明のために、死体の顔を描くという仕事をするんですよ。
吐き気を堪えながら、立ち向かう姿勢は立派。
でも、こんな姿は両親には見せられない、と思うのが引っかかった。
両親が嫌がるだろうから教えられない、と思うなら普通だけど、本人がこういう仕事を
汚れ仕事のように思っているのがどうかなあ、と。
つらい仕事ではあるけど、ずるくも卑怯でもない正当な仕事の範疇だと思うんですよね。
どうも瑞穂の中に、自分の仕事は「犯人の似顔絵を描く」と限定している部分があるように思えて
人の顔を描くこと以外したくないなら、警察は向いてないんじゃないかと思いました。

こんなふうな感想ばっかり持っちゃうのって、自分がスレちゃった証拠なのかな。
ちょっとブルー入りましたよ。_| ̄|○







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Last updated  2009.05.14 13:20:05
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