雅の日記~お気楽生活をめざして

雅の日記~お気楽生活をめざして

2005年04月19日
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カテゴリ: ひつじ
「女帝にでもなるつもりですか(笑)」と、先日会った投資家・Fさんに言われました。
なんでそういわれたかというと、次のような経緯があったからです。

Fさん「雅は何で羊が好きなの?」
雅「羊が人間に似ているから」
Fさん「どうして?」
という問に答えた結果、冒頭の返事がありました。

羊はふしぎな性質を持っています。
もともと集団で行動するのですが、「群れ」を作って移動するときには、羊のリーダー(あるいは羊飼い)が行ったことをそのまま真似するのです。
だから、リーダーが崖から足を踏み外して川へ転落すると、他の羊たちも次々と川へ入って、死んでしまうのです。


羊は「ある一定の距離感」を持つことを非常に重視します。
たとえば遠目で人がいることを確認したとき、羊は対象物である人をじっと観察しています。しかしある一定の距離を越えて羊自身に近づくと、羊はゆっくりと逃げ、また同じ距離が開いたところで立ち止まり、こちらを観察します。
逆に、対象物が一定の間合い以上はなれると、少しずつ近づこうとするのです。

「なんだか、その行動が、人間に似ている気がするの」と私は言いました。
相手のことを気にしながら、つかず離れずにいようとする、そして集団で行動するときには、時には盲目的とも思える自殺行為をも行ってしまう。
このへんが、人間くさいな、と思うのです。

昔の教会は、人間と羊が似ていることを見抜いていたのでしょう。
教会では、信徒のことを「子羊」とよびます。そしてカソリックの教会でパンとワインを受け取るとき、神父と信徒の間は柵で仕切られています。信徒である子羊は一段低いところでひざをつき、パンとワインをもらいます。でも、信徒は直接神父から手で受け取ることはできません。口を開き、銀杯にあるワインを飲ませてもらい、パンを口に放り込んでもらうのです。
「子羊」たちは、何も「自分で」することができません。
ただ口を開き、神父(羊飼い)を信じて待つしかないのです。

時々私も、こうしてパンとワインをいただきます。

これは私にとって、とても大切な作業です。自分の小ささを再確認する一方で、何か世の中で大きなトラブルが起こったときに、踏ん張れるか。川岸に落ちていく羊たちを見ていくなかで、自分は歩みを止めることができるのか。
そういう「気づき」をあたえてくれるからです。





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最終更新日  2005年04月19日 19時13分41秒
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