雅の日記～お気楽生活をめざして

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2021年12月10日

東大夫婦の子育て

(2)

カテゴリ：その他

友人夫婦が家族で遊びに来た。子供4人（！）。最後に会った時には子供はまだ2人だったから、本当にしばらくぶり。

夫婦は学部は異なるが、どちらも東大出。私は東大卒ではないのだが、なんだか周りは東大比率が高い。「ものの考え方や道筋が東大の人と似ている」と言われたので、「流れ」は合っているのだろう。ただ脳みそが追い付かなかったんだろうな…( ﾟДﾟ)

日帰りのはずが、子供たちが興奮して嬌声をあげて「泊まっていい？ねぇ泊まりたい」とおねだりしたので、「いいよ」と答え、6人で泊まっていった。お風呂は一発で真っ黒になるし、大量に料理を作っても瞬殺。料理中にあちこちのものをいじっては子供同士でとりあいがはじまる。ちょっと油断していると引き出しから何から全部あけていたずらをする。目が離せない。
子供と格闘しているうちにあっという間に一日が過ぎていく。こういう生活も幸せなんだなと思う。そのおすそ分けをしてもらった気がして、楽しい週末だった。

それにしても夫婦共働き、毎回産後3カ月でフルタイムに復帰している彼女は、どういう時間の遣い方をしているのか、まったく想像がつかない（笑）。マネジメントすげー。

朝起きると、既に夫婦は起きていて、子供たちに勉強を教えていた。どうやら毎朝、勉強の時間を設けているらしい。この日は漢字を教えていた。
面白いのは漢字を「へん」「つくり」などいくつかのパーツに分けて、ひとつひとつじっくりその意味を解説しながら漢字の形を教え、さらに漢字を覚えたらその漢字が入った単語を教えていったこと。
パーツに分けて教えるのはさながら因数分解と同じ。自分が小さい頃、独学で漢字を覚えていったアプローチと同じだ。
こういうやり方（方法）を教えてもらえば、次は自分だけで学んでいくことができる。彼らは漢字を教えているのではなく、本当に大元の基礎とコツを教えているのだ。これが教育の姿だ、と私は思う。

この夫婦を見ていると、幼児教育ってカネをかけなくてもできるなぁと感じる。私が以前住んでいた家の近くに「花まる学習会」というのがあって、幼児教育の中ではかなり優れているという話だが、そこを通り過ぎるたびに「そんなに大した事教えてないよなー」と思った。8月に「せみ」について教えていただが、教室の中の座学じゃなくて、近くの公園でせみが啼いているのだから、それを採ってきて教えたほうが早いじゃない、などと考えてしまう。
お母さんたちは自転車のハンドルを握ったまま「出待ち」してぼーっとしている。そこにいるあなたは他のことをすればいいじゃない、あなたたちは子供を教育しているんじゃなくて、名のある塾に入れることで、あなた自身が束の間の安心感を得ているだけじゃない、と正直感じる。旦那の給料をじゃぶじゃぶ遣って、自分は工夫・苦労せずに子供をそこそこの大学に入れる。それじゃぁ本当の学力は見につかないし、子供のためにもならないと思うんだけどと、子供のいない私は勝手に批評している。つくづく私はイヤな独身女だ。

子供は嫌いじゃないんだけど、気が付いたらもう産めない年齢になっていた（笑）。居ても居なくてもどっちでもいい、自然に任せようと思った結果が今なのだが、もともと人様の子供の成長を見ているだけでも楽しく、十分なのである。
思えばいろんな年上の友人が「息子・娘をよろしく」と言って、昔から預けてくれた経験が何人かある。社会人になった人たちが時折コンタクトをとってくるけれど、なんだか自分の親戚の子みたいで、それで満足なんである。
自分の遺伝子を遺したいという欲求はないけど、自分の考え方とか価値観について少しでも「いいな」と思ってもらって、人様の子がそれを共有してくれるのならそれで充分。
私はどちらかというと他人に寄生する「ウイルス」みたいな存在なのかもしれない。

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