フライブルク日記

2018/01/20
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エコスーパーでふと思いついて、乾燥白インゲン豆を買ってきた。

大昔、母方の祖母はお正月のおせちの一つとして、白インゲンの甘煮を作っていた。
砂糖で煮ただけの白インゲンだけれど、わたしは大好きだった。食べ始めると止まらなくなった。
煮豆(醤油味、塩味)は好きではないけれど、甘い豆は大好き。ふしぎだな。

白インゲン豆500gを3リットルぐらいの水で一晩ふやかしてから、ふっとうするまで過熱し、1分ぐらい煮立てただけで、すぐに火を止めて、前に書いた鍋帽子とクッションで保温調理。
2時間ぐらいたった頃に、もう一度火にかけて、30秒ぐらい煮立てて、ふたたびクッションに置いて、鍋帽子をかぶせて放置。
これだけで、豆はやわらかくなった。

2リットルの鍋いっぱいになった豆。これをぜんぶ甘く煮るには、砂糖はどれくらい使うのだろう。
しかたがない、一部は料理に使うかな。

昔、フランス人の料理上手の女性が、ライスやジャガイモの代わりに、塩で煮た白インゲンを出してくれたけれど、あれもちょっと味気ないし、胸につっかえるような感覚だったよな。
などとブツブツ言っていたら、BFが
「イタリア風の豆料理がいい。ニンニクとかスパイスいっぱいのやつ」

チッ、何も知らないくせして、無責任な提案をするんだから。
と思いながらも、ドイツのサイトで調べたら、一つだけ出てきた。

ニンニク、エシャロットをオリーブ油で炒めてから、やわらかく戻したドライトマトと下茹でした白インゲンをローズマリー、タイム、オレガノなどのスパイスといっしょに軽く煮込む料理。
といっても、副菜としてで、レシピではこの上に肉のローストがどかんと載る。

わたしはエシャロットだけでなく、小口切りしたセロリ数本と人参数本もくわえて、レシピ通りにつくった。レシピの指示どおり、最後に辛いスパイス、「ハリッサ」(唐辛子などのスパイスのミックス、偶然、レバノン製のが手元にあった)、ミニトマト、レモンの皮もまぜて。

塩味の煮豆は好きでなかったのに、いっしょに入れた野菜のおかげか、かなりおいしく食べることができた。
あとでわかったけれど、このレシピを新聞(インターネットの新聞も含め)に書いたのは、知人の一人だった。定期的に新聞に「男の料理」みたいな感じでレシピを書いている、当市在住の弁護士。だから、作り方が簡単だったのね。

今回は肉のローストははぶいて、いっしょに食べたのは、前日につくった大豆ミートのハンバーグやブロッコリの残り物。


この甘い豆、子ども時代と同じく、食べ出すと止まらない。
危ない、アブナい。
一部は冷凍して、残りの煮豆で、人生初の「練りきり」を作った。
白インゲン豆の甘煮をバーミックスでくだいて、白あんを作ってから、白玉粉(に似た、こちらで売っている米粉)といっしょに、電子レンジで過熱するだけ。
練りきりが出来たのはいいけれど、これで何を作るかはわからない。

練りきりって、ちょっとマジパンに似ている。これをクリスト・シュトレンに入れたら、どんな味になるのだろう。





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Last updated  2018/01/20 07:48:10 PM
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