Bubble, bubble, toil and cuddle !!!

WX-1110z に linux


4. WX-1110z へ Vine Linux をインストール
Windows95 で PC カードスロットを認識してくれない のでネットワークに接続することができません。ネットワークにつながらないとイマイチ使い勝手が悪い、っちゅうか、はっきり言って使い道がありません。(^^;

Windows95 の場合、PCMCIA のちゃんとしたドライバが見つからない
から認識できてないと思われます。Linux の場合はしっかりした PCIC コンパチの PCMCIA ドライバがあるので、WX-1110z のスロットも認識する可能性大です。っちゅうことで、いつもの Vine Linux 2.1.5 をインストールしてみます。
  1. WX-1110z の HDD を取り出す
  2. 他の適当な PC に取りつけて、Vine Linux 2.1.5 をインストールする。
  3. WX-1110z に HDD を戻す。
  4. あとは Kudzu の新規ハード自動認識に期待する。:-)
Vine Linux のインストールはデュアルブート用に空けておいた 1.4GB 領域に行います。

/dev/hda2 / (1250MB)
/dev/hda5 swap (70MB)
/dev/hda6 /home (80MB)

ただし、注意点が一点。Vine Linux ではブートローダとして LILO を用いますが、オプションで「リニアモード(LBAを使用する)」を指定しないとブート時に "LI" で止まります。これは、WX-1110z のせいというよりは、MK-2110MAT が原因のようです。
#リニアモードを指定すると /etc/lilo.conf に linear オプションが追加されます。

というような感じでインストール自体は何の問題も無く行えます。まぁ、別マシン(portege300)で行ったから当たり前っちゅえば当たり前ですが...

WX-1110z に HDD を戻してブートしてみると、LILO の OS 選択画面がでます。おー、何のことはない、簡単やね~、と思ったのも束の間、問題発生... (^^;;

"No coprocessor found and no math emulation present. Giving up."
「数値演算コプロセッサがあらへんし、浮動小数点エミュレーションもしてまへん。もうアカンわ、さいなら。」

と言われてしまい、この時点でブート停止。むー、そういうと、AMD Elan SC400 のスペックには 486SX 相当と書いてあったなぁ。っちゅうことは、コプロセッサ無し。となると、Vine Linux 2.1.5 の kernel 2.2.18 は math emulation 無しで構築されてるっちゅうことかいな。

ということで、ちゃんとブートするカーネルを何とかでっちあげなければなりません。カーネル再構築はやったことがなかったんですが、 Vine Linux のオンラインマニュアルによると 、カーネルのソースパッケージを どこぞの ftp サイト から取ってきて mkkpkg を実行すれば良いらしい、ということが分かりました。いや、RPM パッケージにこだわらなければ、自分で kernel-source から再構築すればよいのですが、そこまではめんどくさいので止めました。(^^;

私の場合は、kernel-2.2.19-0vl0.24.src.rpm を取ってきて mkkpkg を実行しました。パッケージを作成するには 500MB ぐらい要るようなので、別 PC (portege650) に空いてる HDD を突っ込んで別途 Vine Linux 2.1.5 をインストールし、その環境でカーネル再構築を行いました。 カーネルの要らん機能 (USB とか付いてないもん (^^;) を削った config でパッケージを作成すること、コトコト2時間。やはり、Pentium 133MHz にはツライ作業やったか... (^^;;

で、できたパッケージを WX-1110z の HDD にコピーして インストール 。ここでも HDD を取り出さないといけなかったので、もう WX-1110z の分解はイヤほど経験しましたわ。あ、HDD を戻す前に LILO の設定をしないとあきません。/etc/lilo.conf にインストールしたカーネルの情報を追加し、lilo を実行しときましょう。もちろん、デフォルトはインストールしたカーネルにしとくのが無難です。

この HDD を WX-1110z に戻して電源を入れると、ようやく通常のブートプロセスが開始されました。まぁ、途中で APM か何かがエラーを出してたようですが、とりあえずはブートしたから良しとしときましょう。懸案の PCMCIA スロットも認識されています。TDK の LAN カード LAK-0021B を突っ込んで LAN の設定をしたら、無事ネットワーク接続もできました。めでたしめでたし。

さてさて、起動したら X-window も動かしてみたくなります。が、やはり、問題山積で次回に続く(予定)。


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