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ダン・タバコ(DTM)の20gパウチを続けて吸っています。今回は「パーフェクトブレンド」です。この煙草の100g缶を最初にレポートしたのは2020年5月で、20gパウチ版の方は2022年9月にレポートしています。 今回のパウチを開けてみると、中に入っていたのはファインカット or シャグカットの煙草でした。100g缶のレポートでは「やや細かいリボンカットとラフカットの混合」と書いていますから、明らかに違っています。20gパウチの最初のレポートでもカットについて言及していないので、多分100g缶と同じだったのではないかと思います。 味についても、100g缶の時は「柑橘+バニラの軽快な香りと、砂糖か蜂蜜を少し入れた炭酸なしの温いレモネードのような味」と書いているのですが、今回はバニラ・チョコレートが断然前にあり、柑橘の姿は何処にもありません。しかもカットがパイプで吸うには細か過ぎる所為か、辛みが随分と強いです。 ・・・これ、中身違ってません? それと、パウチの封の仕方です。前回と前々回で書いた「ミロンガ」と「ロンドンブレンド」の20gパウチは、殆ど封がなされていなかったのではないかと思われる程、簡単に口が開いたのですが、今回の「パーフェクトブレンド」では超強力に封がなされていて、口を開けるのに殆どパウチを破かなければならなかったくらいです。まぁ、DTMのパウチの封と言えば以前からの50gパウチでも酷い物で、あれらもパウチを破るようにしなければ手では開きませんでした。 まぁね、市場規模の小さなパイプ煙草の世界では、こういう製品のバラつきというのは付き物ではありますから、こういう部分も含めて楽しめないとやっていけないのかも知れません。(笑)[ファインな煙草ブログは此方 Click!]
2024.06.09
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ダン・タバコ(DTM)製20gパウチ物の二つ目は「ロンドンブレンド」です。この煙草の100g缶を最初にレポートしたのは2020年4月で、今回と同じ20gパウチは2022年10月にレポートしています。 考えてみると、この「ロンドンブレンド20g」は日本国内で1パック1,000円未満で買える唯一のラタキア物です。しかも、たったの20g入りです。そういう意味では、ラタキアを初めて試してみようという方には打って付けです。私なんか、初めて買ったラタキア物は50g缶で、それを何か月もかかってやっと消費しましたから、随分とキツかったです。あの時20gパウチのラタキア物があったなら、もっとお気楽に試せただろうなと思います。 とは言え、この煙草の実際のブレンド内容はそこそこ強いラタキア物で、もっとマイルドなラタキア物が存在する事を考慮すると、煙草そのものとしては決してラタキア入門用とは言えないのが惜しい所です。例えば、ラットレーとかにあるような一瞬ラタキア物とは思えない程マイルドなラタキア物の20g入りがあったら、それこそ本当にラタキア入門に最適な1パックになるだろうなと思います。 ・・・まぁね、これからラタキアに入って行こうなんて思っている人が周りにいない私がこんな事を考えても仕方ない事ではありますが。(笑)[入門に最適な煙草ブログは此方 Click!]
2024.06.05
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以前、佐々木商店の「つやふきん」について書いた際に、パイプの艶出しに苦労している旨を書きました。 その後、手持ちの資材で何とかならないかと思っていたのですが、某所で良い方法を知りましたので、ご報告しておきたいと思います。 良い方法と言うのは、意外に簡単でした。カルナバワックスの塊を、直接パイプに擦り付けるというだけです。【100%天然上質素材】カルナバワックス/100g カルナバワックスは既に入手済みでしたので、これをいったん湯煎で加熱して熔かし、型に流し込んで冷やして適当な大きさの塊にします。で、それを手に持って、ひたすらパイプに擦り付けるのです。飽きる程擦り付けたら、あとは乾いた柔らかい綺麗なタオルなどで、優しく拭きます。 すると、どうでしょう! まるで新品のような、濡れたような感じの奥深い艶が復活します。 上の写真では分かり難いですが、写真向って左の方が施術前で、右サイドが施術後です。光の反射具合に差があるのがお分かりでしょうか。実物を見るともっとはっきり差が分かります。 また、この方法は、歯がこすれて艶のなくなったエボナイトの吸い口にも使えます。同じように擦り付けて拭くと、艶がかなり戻るのです。退色まではカバーできないようですが、艶が戻ると黒々とした雰囲気をかなり回復できます。 カルナバワックスは口紅なんかでも使われる素材ですし、無味無臭ですから、吸い口に使っても全く問題ないと思われます。 何と言うか、最も単純で、最も効果的な方法です。今後は、これで十分かなと思ってしまいます。 とは言え、浅い凸凹ならある程度までは対応できますが、ラスティックやサンドブラスト仕上げのような、凹凸の激しい表面の艶出しは、この方法だと上手くいきません。そういった表面の艶出しは、また別の方法を見出す必要がありそうです。[他の愛煙家達のブログもチェック! Click!]にほんブログ村
2011.04.20
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やっぱり時々吸いたくなるのが、このオーリック「ゴールデンスライスド」です。最初にレポートしたのは2011年9月ですが、以来、何度も吸っています。 日本国内で販売されているパイプ煙草の中で唯一ペブルカットの煙草で、且つ解されていないフレイク系煙草のパウチ入りという面でも唯一です。バージニア&ペリクという私の好きなブレンドタイプですし、フレイク系の煙草としては最低ラインの売価ですから、そりゃ頻繁に吸いたくなります。ですから、ちょっと前の一時期に輸入が止まった際は、随分と寂しい思いをしました。でも、同じ思いのユーザーが多かったのでしょう、程なく輸入が再開されたので、ホッと胸を撫で下ろしました。 この煙草は米国では50gや100gの丸缶で販売されているようですが、それへの詰め方はどうなっているのでしょう。日本向けのパウチでは、調度パウチにピッタリ収まるように長いペブルカットを綺麗に折りたたんで詰めてあるのですが、丸缶だとこんな綺麗には詰められないのではないでしょうか。そういう意味では、この煙草はパウチで販売するのが正解だと思います。 この煙草の場合、長いペブルカットを適当にちぎってから丸めてパイプに詰めるので、普通のフレイクに比べて手間がかかります。せっかく丸めただけで詰められるという手抜きが出来るフレイク系なのに、ちぎるという手間をわざわざ一つ増やしているという点では、ユーザーフレンドリーではないのですが、そこはプラグやロープ煙草と同様に、一手間入れなければ美味しく吸えない事が逆にパイプ喫煙の醍醐味の一つともなっています。手がかかるからこそ趣味としての面白さが生まれるという現象は、世間に星の数ほど存在します。 何でもかんでも自動化・省力化すれば良いという訳ではないのです。特に趣味の世界では。 ・・・何だか取り留めのない話になってしまいました。ちゃんちゃん。[醍醐味のある煙草ブログは此方 Click!]
2021.10.24
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ロバート・マッコーネルの新製品の続きです。今回は「ピュアオリエント」を吸います。名前からしてオリエント葉の単葉物かと思っていたのですが、輸入元のHPでは「ラタキア、オリエント(ターキッシュ)、ブラックキャベンディッシュ、バージニアのブレンド。トルコ、シリア、キプロスの厳選されたたばこを使用。」となっていて、全然「ピュア」ではないのですが・・・。この輸入元HPの解説は本当に正しいのでしょうか? ま、とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは、果物系の酸味が混ざった枯草臭で、微かに糞臭も混ざっています。ラタキアと思われる匂いは感じません。カットは、フレイクを良く解したリボンカットで、かなり乾いた手触りです。葉の色は全体的に普通の茶色です。ラタキアは割りと黒っぽい葉で、湿気もまぁまぁあるというイメージを持っていますし、ブラックキャベンディッシュは実際に黒い色をしていますが、このブレンドにそれらは入っていないように見えます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めます。匂い等にラタキアは感じ取れないのですが、念のためラタキア用のパイプを使いました。で、着火しますと、果物系の薄い甘味のある紅茶系の味が来ました。円やかなコクと微妙な旨味も感じます。ラタキア的なベタッとした出汁系の味は感じません。また匂いも果物系の酸味が混ざった焚火臭で、ここでもラタキアは感じ取れません。何だか普通の非着香バージニア・ブレンドの煙草のようにしか感じられず、そういう煙草として普通に美味しく吸えます。 火付きと火持ちは良いです。乾いた手触りだったので、ちょっと固めに詰めたのが良かったのだろうと思います。普通に詰めていたら燃え過ぎになっていたかも知れません。実際、イイ気になってスパスパやると、乾いた葉が燃える際に良く出て来る類の辛みが出てしまいます。 喫煙中盤も喫味の変化はありません。上手くブレンドされた非着香バージニア・ブレンドの味わいです。・・・あれ? ちょっとラタキアっぽさが出たかな? と感じたのですが、それは一瞬で消えました。使っているパイプがラタキア用なので、前に吸ったラタキア物の味が残っている可能性が高く、それが混ざったのだろうと思います。ラタキアは他のどの葉とも異質な味と匂いが出るので、ラタキア専用のパイプを設定している方も多いと思います。私もそうしていて、そういうパイプにはラタキア特有の匂いとかが染み付いています。 喫煙終盤になって多少コクが太くなったように感じますが、基本的な喫味は同じです。やはりラタキアは感じ取れません。 今回の「ピュアラタキア」については、米国某情報サイトに記載が全くなく、この煙草の輸入元の解説について裏が取れません。で、更に調べてみると、ロバート・マッコーネルにはこの煙草とは別に「オリジナルオリエンタル」という銘柄があり、それについて輸入元では「バージニア、ラタキアをブレンドし、ブラックキャベンディッシュやわずかなペリクを入れて味を調えている。」と解説しています。また、この「オリジナルオリエンタル」については米国某情報サイトにも記載があり、そこではブレンド内容を「Black Cavendish, Latakia, Oriental/Turkish, Virginia」としています。これらの記述は、上で記載した「ピュアオリエント」についての輸入元の解説に酷似しています。もしかしたら輸入元は「ピュアオリエント」と「オリジナルオリエンタル」という二つの銘柄を混同しているのではないでしょうか。少なくとも今回の「ピュアオリエント」の喫味の中には、ラタキアとブラックキャベンディッシュは見当たりません。 という事で喫煙終了。後味は薄い甘味とコクのある紅茶系で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、上手くブレンドされた非着香バージニア・ブレンドという感じの煙草でした。輸入元の解説にあるラタキアとブラックキャベンディッシュは感じ取れず、いいとこバージニア&オリエント・ブレンドぐらいの味わいでした。ですから、私としては今後この煙草は非ラタキア用のパイプで吸う事にします。 今回の「ピュアオリエント」とは別に輸入されている「オリジナルオリエンタル」については未だ吸っていない事が分かったので、これは別途購入しレポートする予定です。因みに「オリジナルオリエンタル」の缶には「THE ORIGINAL ORIENTAL」と記載されているのですが、最初の「THE ORIGINAL」の部分はロバート・マッコーネルの他の全ての銘柄でも記載されているので、この煙草の名前は単に「オリエンタル」と記述するのが適切だと思われます。(実は、米国某情報サイトでも輸入元と同じく「Original Oriental」と記載してしまっています。)・・・何かねぇ、こういう詰めの甘さと言うんでしょうか、イイ加減さって、この業界ではちょこちょこ見られますよね。[普通に美味しい煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.21
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今月分の煙草の買出しに行って来ました。購入したのは上の写真の通りです。 毎年楽しみにしているラールセンのイヤー煙草が、やっと入って来ました。今年の分も、年始最初の記事には全く間に合いませんでした。年初の記事でラールセンのイヤー煙草を吸える事は、今後はもう出来ないのかも知れません。orz あとは、ラールセンの流れでレギュラー100g缶を一つ、ふと吸いたくなったソラーニ、価格と数のバランスを取るための20gパウチといった感じです。 という事で、各銘柄のレポートをお楽しみに![テーマのある煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.17
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【中古】オーガスト・レイモンド(Auguste Reymond) バラッド M-66D100-50 楽天市場の腕時計カテゴリーを徘徊しておりましたら、こんな時計を見つけました。スイスのオーガスト・レイモンド社「バラッド」(中古)です。 この時計自体は2000年頃に999個限定で製造された物なのですが、使用されている手巻きムーブメントは、1960年代にユニタス社によって製造された「Cal.6580」のデッドストック品です。もちろん、このムーブメントは現在は生産されていません。 今はスイスのムーブメント専業メーカー・ETA社に吸収され現存しないユニタス社は、元々はオーガスト・レイモンド社の時計ムーブメント製造部門でした。そのユニタス社のムーブメントが、長いデッドストック期間を経て現代のオーガスト・レイモンドの時計に収められて世に出るというのは、言ってみればムーブメントの里帰りのようなもので、時計マニアの私としては、大きなロマンを感じずにはいられません。 実はオーガスト・レイモンド社は、このようなムーブメントの里帰り時計を他にも幾つか販売しており、私も「ブギ」という機種を色違いで二つも持っています。(笑) 今回見つけた「バラッド」は、ケースの形状がリバース・トノー型で、私としては食指が動かないのですが、こういう形に抵抗のない人は、時計の歴史を語る貴重なアイテムとして持っておいても良いのではないでしょうか。 そして、オーガスト・レイモンド社やユニタス社、その他スイス時計業界の歴史なんぞを調べていくと、大変に楽しめると思います。オススメです。[ロマンの時計ブログは此方 Click!]
2012.08.18
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時計マニアのオッサンである私にとって、宝飾系メーカーの時計で欲しいと思わせるものは数少ないのですが、このピアジェの「アルティプラノ」にはグッときてしまいます。 ピアジェと言えば、宝飾メーカーでありながら、その時計のムーブメントを自社で開発・製造できる稀有な存在として有名です。機械式だけでなくクォーツのムーブメントも自製できるようです。しかも、それらのムーブメントを他の時計メーカーに供給したりもします。 特に薄型のムーブメントの製造には定評があり、この「アルティプラノ」に使われているCal.430Pも厚さ2.1mmという驚異的な厚さの手巻きムーブメントです。 さて、この「アルティプラノ」、今はディスコンになっていて新品で入手することは困難なのですが、現行の「アルティプラノXL」が裏スケではないだけに、私は裏スケであるこの前機種「アルティプラノ」の方がイイです。 もともとこのシリーズはピアジェの中でもローエンドに属する時計で、しかもそれが中古ということになると、下は30万円台からモノがあります。この値段はちょっと魅力的ですよね。金無垢ですし。 まぁ、デブなオッサンには本来的に似合わない時計だということは重々承知してはいますが・・・、でも、欲しいんですよねぇ・・・。(笑)
2007.04.07
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個人輸入で米国からブライヤ・タンパーを3本買いました。作者はノーラン・ウィリー(Nolan Wiley)氏という人で、米国パイプ作家のランディ・ウィリー氏の息子さんなのだそうです。そのお父さんのランディ・ウィリー氏のパイプ作品については、以下のサイト等を参考になさって下さい。 「Wiley」(Pipedia記事) 「Randy Wiley」(Smokingpipes.comの販売ページ) 今回購入したタンパーは、ブライヤ製のタンパーの中でも牙のような形状をしたタイプで、同タイプについては以前にデンマークのパイプ作家・ウィンズロウ氏が製作したものを購入した事があります。(「ウィンズロウ・ブライヤタンパー」) ウィンズロウのブライヤタンパーを購入して以来、その使い勝手の良さから、このタンパーばかりを使うようになっていたのですが、そうすると素材がブライヤなだけに、タンパー面が焦げたりして、消耗が気になるようになって来ました。それで今回同タイプのタンパーの買い足しをしたという訳です。 前のウィンズロウ・タンパーは税別・送料別で28.57ユーロ(購入当時の為替レートで約4,138円)でした。一方、今回のタンパーでは、先般の個人輸入の記事にも書いた通り、税込み・送料込み1本平均で約3,902円でしたから、今回の方がお安く買えた事になります。この辺は、作者の知名度の違いが出ているのだろうと思います。 作者のネームバリューに違いがあるとは言え、その使い勝手についてはウィンズロウ・タンパーとほとんど同じで、今回のタンパーも非常に使いやすいタンパーです。そのタンパー面は直径約12mm(半インチ?)あって、タンパーとしては少し大きいと感じますが、喫煙終盤で煙草を斜めに押していく際にはタンパーの尖った方を使いますから、タンパー面の大きさは気になりません。また、モノとしての質感も非常に良く、ちょっとした「工芸品」を使っているような満足感があります。 という事で、ノーラン・ウィリーのブライヤタンパーはオススメの逸品なのですが、生憎と日本から購入できるサイトが今の所「Smokingpipes.com」しか見つかっていません。ですから、同サイトで他の何かを買う際についでに買って同梱してもらうというのが、最も良い入手方法であるように思います。 チャンスがあったら、ぜひ一度お試し下さい。[満足感がある煙草ブログは此方 Click!]
2014.12.22
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今回からダン・タバコの20gパウチのシリーズを吸います。最初は「ミロンガ」です。この煙草の100g缶を最初にレポートしたのは2017年4月で、20gパウチについては2022年10月にレポートしています。 美味しい着香煙草です。バニラとフルーツに少しのクリームっぽい味が混ざり、絶妙なバランスの味わいです。これだけ美味しいと20gでは少し物足りない気もしますが、100g缶だと多くて飽きるかも知れません。それなので、やはり50g入りが缶でもパウチでも良いようにも思うのですが、どうなんでしょう・・・。 私の場合、ブログ記事が不足気味になった時のネタとして、20gパウチは記事数を稼ぐ意味で大助かりなのですが、そういう用途がなかったとして、この容量の意味はどれ程あるのでしょう。この銘柄を初めて買ってみる際、失敗する事を考えると100g缶にはなかなか手が出ませんから、20gパウチで試してみるというのは良い方法だと思います。そのための20gという容量であるならば、このパウチは飽くまで100g缶を売るためのダシでしかないという事になります。でも、わざわざそんな手の込んだ事をしなくても、最初から50g入りで統一してしまえば話は済んでしまうような気がします。或いは、長期在庫になってしまっている100g缶を早期に売ってしまうための小分けという事なのかも。それなら分からないでもないです。 この20gパウチが試喫用としてバンバン売れているというイメージはないのですが、実際はどうなんでしょう。ちょっと聞いてみたい気もします。[バンバン売れている煙草ブログは此方 Click!]
2024.06.02
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先日の購入時以来、アガシ君の歩度調整にチャレンジしています。 当初は平置き日差+30秒くらいあったのですが、現在は±数秒のレベルまで持ってこれました。 歩度はもっぱら平置きの日差で見ています。朝ゼンマイを巻く前に、電波時計をつかって正確な時刻との差を記録します。ゼンマイを一杯に巻いて文字盤を上にした状態で置き、そのまま一日室内で放置します。 翌朝、また正確な時刻との差を記録しますが、前日の差との相違分が日差ということになります。 調整は、スワンネックのところに横から刺さっている細いネジを回して行ないます。とても細かい作業になるので、ドライバーを当てて回す時には、思わず息を止めてしまいます。(笑) ただ、スワンネック緩急針での調整は、プラスマイナスの調整具合を割りと自由にコントロールできるので、調整自体はやりやすい方です。 これが、普通の緩急針だったり、ひげ棒の部分を直接動かす方式だと、なかなか思った通りの動かし方ができずに苦労してしまいます。 平置きでの歩度の調整が一段落したら、次は携帯での歩度の調整を行ない、最終的な落し所を探っていきたいと思います。果して、どうなりますことやら。 請う、ご期待!(笑)
2007.05.29
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今回の「エリンモア・ミクスチャー」は、昨年末に米国から個人輸入した煙草なのですが、かつては日本への正規輸入も行われていたそうです。多分売れ行きが芳しくなかったので輸入されなくなったのだろうと思うのですが、果たしてどんな味なのでしょうか。 開封時の香りは、桃とみかんを足したような果物系・柑橘系で、それにバージニア葉の発酵臭が微妙に混ざります。・・・ってか、これ、ほとんど「エリンモア・フレイク」と同じ香りです。レシピは同じなのかも知れません。カットは細めのリボンカットがメインで、それに小さめのラフカットにされたブラックキャベンディッシュらしき葉っぱが混ざります。湿気は普通です。 この煙草を火皿内径21mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、開封時の香りから想像される通りの果物系の甘味が来ました。しかも、味としては「エリンモア・フレイク」とほとんど同じです。違うのは、こちらの「エリンモア・ミクスチャー」の方が、やや味が薄い事です。 フレイクは圧縮・固形化されたまま板状に切り出された状態の煙草ですから、葉の密度が高く、濃い味になるのでしょう。一方、圧縮された状態で熟成させた煙草を板状に切り出した後に良く解したのがリボンカットですから、こちらの方が同じレシピでも葉の密度が低く、味が薄くなりやすいのでしょう。今回の「エリンモア・ミクスチャー」は、そういう煙草なのだと思われます。つまり、「フレイク」を製造した際に余った端の方とかを、良く解して缶に詰めたのが「ミクスチャー」という銘柄で売られていると考えられます。余った部分を使った煙草だからなのでしょう、実際の売価は「フレイク」よりも安くなっています。 火着き・火持ちは良い方だと思いますが、その割には燃え進みが少し遅く感じられます。そして、燃え進みが遅い割りには、煙の温度が少し高めにも感じます。少し珍しい燃え方です。 喫煙中盤でも基本的に喫味は同じで、味の薄さも変わりません。個人的には、もっと濃い味のほうが好き=「エリンモア・フレイク」の方が好きですが、まぁ、許せない程ではないので、悪くはないです。 喫煙終盤でも喫味は変わらないのですが、この段階ではニコチンの効きがかなり強い事に気付きます。「エリンモア・フレイク」よりも強いです。フレイクの煙草を良く解して吸うと、ニコチンが強く効くという症状は、如何にもありそうな話で、解した分だけ短時間に燃える量が増えるからだと思われます。ってか、こういう症状は以前にも経験した事があるような気がします。でも、それなら味の方はむしろ濃くなっても良いはずなのですが、味の方は薄くなるという、何だか良く分かりません。(ーー;) という事で喫煙終了。後味はすっきりした果物系で、残り香も薄い果物系でした。ってか、ニコチン酔いギリギリで、ちょっと気持ちが悪いです。(笑) 全体的に見て、「エリンモア・フレイク」の良く解したバージョンと言える喫味だったと思います。煙草としての面白さとか味の濃さといった面で「フレイク」の方が上だと思うのですが、少し安い価格と取っ付きやすさで「ミクスチャー」を選ぶのも悪くないかも知れません。 或いは、「エリンモア・フレイク」の火付きの悪さを補うために、「フレイク」を詰めた上から足して、着火剤としての使い方もアリでしょう。今ちょうど「フレイク」の方も並行して吸っているので、その使い方での消費もかなりの割合になりそうです。 今回の「エリンモア・ミクスチャー」は国内販売されていませんが、今後「エリンモア・フレイク」も国内で入手できなくなる訳ですし、どうせ個人輸入するなら「フレイク」と「ミクスチャー」を常に同時購入して、適時吸い分ける、または混ぜて吸うという道筋も有り得るのではないでしょうか。[強く効く煙草ブログは此方 Click!]
2015.02.01
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パイプのカーボン落しでいつも使っているロケットリーマーに、最近少し不満点が出てきました。 写真でご覧いただければお分かりになると思うのですが、カーボンを削るロケットリーマーの刃は、「へ」の字に曲がっていて、Rが付いていません。これに対してパイプの火皿というのは、底面から側壁にかけては曲面になっていますので、ロケットリーマーの刃の形状だと、この曲面部分のカーボンを落とし切れない事になります。 ですから、ロケットリーマーを使った後は必ずカーボンナイフを使って、この曲面部分のカーボン落しをする必要がある訳です。これが少々面倒です。★\5,000以上お買い上げで送料無料★【パイプメンテナンス】BREBBIA パイプリーマーセット 対して、左のようなリーマーですと、曲面部分も一気に削れるはずです。もちろん、このリーマーの刃のRと、パイプの曲面のRがぴったり一致するとは思えませんから、最終的にはカーボンナイフの登場という事になるのだと思うのですが、全体的な作業性は向上するような気がします。 こういう細かい部分での使い勝手というのは、やはり実際に使って比較してみないと分からないものだなと、つくづく思います。この差替え式のパイプリーマーセットも、今後の買物リストに加える事にしました。[細かい煙草ブログは此方 Click!]
2012.01.12
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ロバート・マッコーネルの「ピュア」シリーズの最後は「ピュアブラジル」です。輸入元の説明では「ブラジル産のシガーリーフのみを使用。」とあるので、これも葉巻っぽい喫味になるのでしょうか。因みに、この銘柄についても米国某情報サイトには記載がありませんでした。・・・大丈夫だろうか・・・。とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは、酸味のある枯草臭で、微かに糞臭もあるように感じます。カットは細かいリボンカットで、かなり乾燥した手触りです。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、・・・う~む、確かにドライシガーっぽい味が来ました。薄い甘味とコクを伴った枯草のような味わいで、乾いた煙草で良くある辛みも少し出ています。ちょっと味の深みに物足りなさは感じますが、これならこれで日常的にも吸えそうな気がします。また、乾いた喫味なので、いつもよりも弱めに吸った方が辛みが出にくく、美味しく吸えます。 火付きと火持ちは良いと思います。ただ、乾いた煙草なので、いつもよりも硬く詰めるか弱く吸うかしないと、辛みが強く出てしまいます。当然、燃え進みは速いです。 喫煙中盤で少しコクが太くなったでしょうか。序盤で燃えた分のヤニが下に溜って来て、その分コクが増したような感じです。こういう流れは葉巻と同じなのですが、煙が未燃焼の葉の間を通過する距離が短いパイプでの喫煙である割りには、そういう味わいの変化が分かりやすいというのは、元々の喫味に複雑さが少なく、単純な味わいだからなのでしょう。 喫煙終盤は中盤からの喫味が続きます。微妙にコクが太くなっているようにも感じますが、序盤から中盤にかけての変化と比べると少ないようです。 という事で喫煙終了。後味はコクのある枯草系で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、確かにドライシガーっぽい味わいがパイプでも楽しめるという煙草だったと思います。ただ、味わいに奥深さが余りなく、その辺は単葉物の宿命かも知れません。ですから、前に吸った「ピュアラタキア」が未だ残っているので、それを少し混ぜて吸うと、味に複雑さと奥深さが出て良さそうな気がします。 これでロバート・マッコーネルの「ピュア」シリーズ新製品は全て吸い終わりました(未輸入の銘柄が他にもあるようですが)が、「ピュアオリエント」以外は名前通りの煙草だったと思います。どれも単独で吸えますが、やはり基本的にはブレンド用として考えるのが良さそうです。特に「ピュアラタキア」は単独で吸うのは厳しいです。一方「ピュアオリエント」は非着香バージニア・ブレンドとして単独でも美味しい煙草なのですが、名前と輸入元解説と中身が余りに違う気がしますから、その辺をどう考えるかは皆さん次第かと思います。[単独でも美味しい煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.24
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今回のパイプ煙草レポートは、ラットレーの「サーウィリアム」です。近年新たに輸入されるようになった新しい銘柄です。軽くウイスキーでケーシングしてあるとの情報なのですが、ウイスキー系でケーシングしてある煙草と言えば、ウイスキーらしさを感じさせる銘柄には今まで余り出会っていないように思います。この煙草はどうでしょうか。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、少し果物系の甘い香りが混ざる枯草っぽい匂いで、ウイスキーとか洋酒系の香りは・・・、う~ん、あるのかなぁ、ないのかなぁ・・・、なんだか微妙です。カットは、フレイクを細かく丁寧に解したリボンカットです。これをショップさん等ではレディラブドと呼んでいますが、レディラブドのイメージより更に解してある感じです。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、干草系の匂いと、紅茶系の味が来ました。味には微かに砂糖黍のような甘さがあります。良く出来た非着香バージニア・ブレンドの味だと思いますが、ウイスキーの姿はここでも殆ど見えません。・・・やっぱりウイスキー系のケーシングでは、ウイスキーっぽい風味というのは出てこないものなのかも知れません。 で、基本的に非着香バージニア物の味なのですが、そういうブレンドにありがちなアルカリの刺激は殆どなく、その辺はブレンドされているというバーレー葉、ケンタッキー葉、オリエント葉が上手く機能しているようです。 火付きについては問題はありません。ただ、火持ちはそれ程良くはなく、やや立ち消えしやすいように思います。尤も、これくらいの方がラフに吸っても味が乱れ難く、良いかも知れません。 喫煙中盤も喫味の変化はありません。常喫に適した非着香バージニア系の喫味で、熟成はそれ程深くなく、その微かな砂糖黍っぽい澄んだ甘さが大変美味しいです。 喫煙終盤も喫味に変化はなく、そのまま喫煙終了。後味は、砂糖黍っぽい微かな甘さと適度に熟成されたバージニアのコクが残り、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、適度な甘さと軽いコクが美味しい、良く出来たバージニア・ブレンドだったと思います。ケーシングに使われているウイスキーはやはり感じ取れませんでしたが、まぁ、きっとそれはそもそもそういう物なんでしょう。 バーレー葉、ケンタッキー葉、オリエント葉と、割りと色々な葉がブレンドされた煙草ではありますが、それらはバージニア葉のアルカリ刺激をなくし美味さを引き立たせるために使われているような感じで、そういう意味ではバージニア葉の良い所だけを楽しめる上手いバージニア・ブレンドだと思います。価格もそれほど高くありませんし、常喫に適した煙草です。これから長く親しまれる銘柄になりそうな気がします。[良く出来た煙草ブログは此方 Click!]
2017.12.10
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今回のトーションの最大の萌え萌えポイントは、コレだ!! ムスターシュアンクル! アンクルの形状は、その軸を中心に考えると重量バランスが悪いので、それを解消するためにこういう形が開発されたそうです。でも、こうすると全体の重量が重くなり慣性質量が増えるので、かなりの高速(時計の中の部品としては)で往復運動するアンクルにとって、それはそれで良くないということで結局は使われなくなった方式です。 いやぁ、消えていった高等技術・・・、萌えるストーリーですねぇ。(笑) 1920年頃と言いますと、腕時計がウォッチの主流になり始める直前、懐中時計が技術的なピークを迎えた時期です。この時期の高等技術満載のハイグレード懐中時計は、最高の萌え萌え時計です。
2007.05.24
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今回はコーネル&ディールの「チェネッツケーキ」をレポートします。コーネル&ディールの煙草に関しては、以前に「ダビンチ」をレポートした事があるだけで、今回はやっと二つ目の銘柄という事になります。しかも、超久し振りにケーキ状(とかプラグ状とか)の煙草の塊です。どんな煙草なのでしょう。 開封時の香りは、イタリア産のブルーチーズ・ゴルゴンゾーラに良く似た発酵臭です。チーズに似た香りの煙草は初めてですが、私はブルーチーズが大好きなので非常に楽しみです。カットは、写真の通りのケーキ状なのですが、割りと細かいラフカットの葉を緩く押し固めたような感じなので、ナイフを使うまでもなく簡単に解れていきます。湿気は普通です。 これを火皿内径22mmのパイプに適当に解しつつ詰めます。そうして着火しますと、ブルーチーズの香りは弱まり、ほとんど非着香バージニア系の焚火臭がメインに来ました。味も基本的には非着香バージニア系の煙草っぽいのですが、弱めの甘味と適度な酸味とコクのある豊かな味に仕上がっています。チーズの香りが微かにあって、味にコクがあるので、ちょっと本当にチーズを食べているような感覚もあるのですが、塩気が殆どなく、甘味も少しあるので、独特な味わいです。 火付きと火持ちは、元がケーキ状の煙草にしては、普通のラフカットの煙草のように良いです。簡単に解れて細かいラフカット状になるので、元がケーキ状だったという事は忘れても良いようです。 喫煙中盤になると、慣れもあってかチーズの香りは殆ど消え、バージニアブレンドとして想定される範囲の喫味になってきました。バーレー葉が多めに入っているような甘味の少ない味で、そのバーレー葉と少しのペリク葉のコクで吸わせるような喫味です。まだ微かに残るチーズの香りが個性となっていますが、大筋では良く出来たバージニア&バーレーブレンドといった趣です。 喫煙終盤は、徐々に味が薄まりつつも、基本的に中盤からの喫味が続きます。それで喫煙終了。後味は甘味の少ないコクのある味で、残り香は微かにチーズの香りを残した焚火系でした。 全体的に見て、チーズの香りが個性を出しつつも、大筋でバーレーの強いバージニアブレンド系の煙草だったと思います。中盤以降にもっとチーズが残っていれば更に面白い喫煙になったとは思いますが、余りチーズが強いと好みが分かれたり、常喫しにくい煙草になったりするでしょうから、この辺に抑えておくのも悪くないと思います。ただ、バージニアの甘さはもっと欲しかったかな。それと、せっかく希少なケーキ状のカットなので、その部分の個性ももっとあった方が良かったかも知れません。現状では、指で軽く解れてしまうので、ほとんど普通の細かいラフカットの煙草と変わりがありません。 チーズの香りが個性となっている煙草ですから、ブルーチーズの匂いが苦手だとダメだろうと思います。逆に、ブルーチーズが好きな方なら、この煙草の個性を存分に楽しめるでしょう。興味深い煙草だと思います。[興味深い煙草ブログは此方 Click!]
2018.02.04
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たまにはレディース時計の情報をば。(笑) ドイツの高級ブランドのグラスヒュッテ・オリジナルから、レディース用機械式腕時計の新シリーズ「Pavonina」が発表になっています。 「Glashütte Original Pavonina Collection」 柔らかい雰囲気のクッション型ケースが素敵ですねぇ。 でも、私が個人的に注目したのは、ブレスレットのデザインです。革ベルト仕様の方もなかなか良いのですが、ブレスレット仕様の方のベルトデザインには少し驚きました。今まで、グラスヒュッテ・オリジナルのレディース時計で、こういった凝ったデザインのブレスレットの機種はちょっと記憶にありません。 ランゲやG.O.といったハイクラスのドイツ時計と言えば、例えレディース用であっても、少し無骨で無機質なデザインばかりだというイメージを今まで持っていたのですが、この新機種のブレスレットのデザインは、本当にドイツ時計なのかと疑ってしまうほどオシャレです。 この高いデザイン性は、最高のドイツ時計ブランドのランゲ&ゾーネでも、まだないように思います。G.O.も遂にここまで来たかってな感じです。 ・・・まぁ、ほぼ自分に関係のない世界なので、好き勝手な事を言ってますが・・・。(笑) 嗚呼、こういう時計を誰かにポンポンとプレゼントできるだけの甲斐性が欲しいものです。orz[最高の時計ブログは此方 Click!]
2013.02.23
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時計用革ベルトというのは、ブレスよりも価格が安いですし、気軽に時計の模様替えができるのでイイです。で、まぁ、ついつい革ベルトをチョコチョコと買ってしまうわけですが、そうなると当然のように使っていない革ベルトも増えてくるわけです。これの保管をどうするか・・・。 いや、3,000円とかの安いベルトばかりであれば、何か適当な箱にでも入れておけばいいのでしょうが、万円単位の価格のベルトが増えてくると、それに見合ったコレクションケースが欲しくなる訳です。 でも、無いんです。革ベルトだけを入れるコレクションケースなんて、滅多にお目にかかることはありません。 ですから、オーダーメードで作ってもらいました。 行き付けの時計店さんに相談すると、コレクションケースをオーダーメードで作ってくれるところがあるみたいで、そこに時計店さんを通して作ってもらいました。 外面革張り、内面はスエードっぽい布張り、革ベルト10本入りの専用ケースです。10本入りと言っても、ベルトを重ねたり立てて入れたりすると、実質的に30本近く入ります。 この造りのオーダーメードで税別2万円でしたから、意外と高くないなぁというのが実感です。 ・・・まぁ、革ベルトの保管だけに2万円も使うということ自体が、どうかしていると言ってしまえば確かにそうなんですが・・・。(笑)
2007.04.22
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今年のバーゼル・フェアも近づいて参りまして、各社からポチポチと新製品の発表が始まっています。 私の好きなドイツ勢のトップを切ったのは、グラスヒュッテ・オリジナルの「セネター・シックスティーズ」です。(横の写真はCal.39搭載の旧セネター)(シックスティーズの写真は他サイトに掲載された情報なので、リンク先をご覧下さい。) アラビア飛び数字インデックスのセンター三針、デイト無し。ムーブメントはCal.39。ドーム風防からベゼルへは段差なくつながり、とても端正な作りになっています。 Cal.39と言えば、今の主力ムーブメントCal.100の前の主力ムーブメントです。片方向巻上げの8振動自動巻で、スワンネック緩急針を備えた、凡庸ですが優秀な機械です。 一方、最新のCal.100は、ダブルバレルに秒針帰零装置、スワンネックにチラネジ付テンプと、ちょっと贅沢な作りになっています。今回の「シックスティーズ」のような薄型で懐古趣味的なデザインには、直径も厚みも少し小さいCal.39の方が有利でしょうし、Cal.100の秒針帰零用プッシュボタンは似合わないのでしょう。 価格については不明なのですが、最新のCal.100を搭載した最もシンプルなニ針モデルが日本では60万円台ですので、それよりもっと安い価格になることが予想されます。希望小売価格で40~50万円台、並行輸入価格で30~40万円台といったところでしょうか。 これはかなり狙い目のモデルになりそうです。(正直、メチャメチャ欲しいです。( ̄¬ ̄) ジュル)
2007.03.16
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ロバート・マッコーネルのダンヒル・レプリカのシリーズから、今回は「シティオブロンドン」をレポートします。ダンヒル「ロンドンミクスチャー」のレプリカで、ラタキア銘柄です。尚、ダンヒル「ロンドンミクスチャー」の私のレポートはココにあります。 「シティオブロンドン」の開封時の香りは、軽めのラタキア臭に、ナッツと何かの爽やか系薬品を混ぜたような匂いです。洋酒系の匂いも少しあるかなぁ。カットは、フレイクを良く解したリボンカットに、ラフカットが少々。解し切れてないブロークンフレイクも混ざっています。湿気は、やや強めに感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、軽いタッチの出汁系の味が来ました。こってりした出汁系の味を水か何かで薄めて軽くしたような感じです。香りも軽めの出汁系で、やっぱりちょっと爽やか系の匂いが混ざっているような感じがします。ラタキアっぽさは薄く、むしろ非ラタキアのオリエント葉系統の方が強いように思えます。 火付きと火持ちは問題ありません。湿気を強めに感じたので、やや緩めに詰めたのが良かったのかも知れません。燃え進みも意外に普通です。 喫煙中盤になると、ラタキア感が更に希薄になりました。ブレンド内容の情報が見つからないのですが、この煙草の軽いタッチは、ちょっとバーレー葉っぽい所があります。ただ、オリジナルのダンヒル「ロンドンミクスチャー」にはバーレー葉はブレンドされていないようなので、この「シティオブロンドン」の軽いタッチもバーレー葉のものではないのでしょう。糖度が低めのバージニア葉なのかなぁ・・・。 喫煙中盤からの軽いタッチは終盤になっても変わりません。希薄とは言えラタキア感があるにはあります。ただ、何かタッチを軽くするものがあって、それがラタキアのこってり感を上手く適度に隠しているように思います。 5年前に書いたダンヒル「ロンドンミクスチャー」のレポートを読み返すと、今回の「シティオブロンドン」と大筋で似たような方向性である事は分かりますが、「ロンドンミクスチャー」の方がコクが太かったような書き方になっています。ただ、まぁ、5年も前の事なので、私も記憶が曖昧で、今回の「シティオブロンドン」がどれ程「ロンドンミクスチャー」を再現しているのか良く分かりません。orz という事で喫煙終了。後味も残り香も、軽いタッチの出汁系でした。 全体的に見て、開封時の匂いで感じたラタキア感よりも、実際に吸った時のラタキア感の方が弱く、かなり軽い感じの常喫系ラタキア銘柄だったと思います。 この銘柄も発売即廃止という事で、実際に吸うチャンスに恵まれる方は少ないだろうとは思いますし、これがダンヒルをどれ程再現できているのか何とも言えない所ではありますが、こういう常喫系の煙草が姿を消すのは大変に残念な事です。[強い煙草ブログは此方 Click!]
2019.06.26
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ラットレーの新50g缶シリーズですが、今回は「ブラウンクルーニー」を吸っています。100g缶の方を最初に吸ってレポートしたのは、2015年11月でした。 米国某情報サイトによると、ブレンド内容は「ケンタッキー、バージニア、ペリク」なのだそうで、大きく分ければバージニア&ペリク(Va&Pe)という事になろうかと思います。カットは良く解されたレディラブドで、扱いやすい煙草だと思います。 ところで、先日の記事では100g缶でのみ供給されていた理由を考えたのですが、今回は50g缶での供給が始まったデメリットを考えてみたいと思います。それは、100g缶にあった特別感の喪失だと考えます。 ラットレーの100g缶と言えば、やはり「一見さんお断り」的な敷居の高さがあって、これを吸う者にとっては、それが一種の優越感に似た特別な満足感の源になっていた面があるように思います。「ラットレーの100g缶を吸ってるほど、俺はパイプ玄人なんだぜ~!」という感覚です。正直に申し上げると、ラットレーの100g缶を常喫していた訳ではない私でさえ、それを吸っている時はそういう感覚が多少ありました。 そうした特別感が、取っ付きやすい50g缶にはありません。勿論、ラットレーの地味なラベルに由来するマニアック感や、ブレンド内容に由来する本格感は残っているので、特別感が完全に喪失された訳ではないのですが、マニアックなラットレーの中でも特にマニアックな100g缶という二重の特別感は損なわれたと言えます。これまで100g缶を吸っていた者にとって、これはデメリットでしょう。 とは言え、このデメリットはこれまで100g缶を愛飲して来た者に限っての話であって、敷居が低くなる事は、これまで吸った事のない者にとっては歓迎すべき事ですし、拡販を狙う供給者側にとってもメリットになります。少数の100g缶愛用者の満足感なんぞ、何ぼのもんじゃい・・・って感じでしょうか。(笑) ま、現代ではそもそもパイプスモーカーである事自体に「俺はスペシャルな喫煙者だぜ~!」的な特別感がある訳ですし、それ以上の特別感はもう必要ないでしょう。それよりも、裾野を広げて市場を守るという事の方が今は重要になって来ているように思います。[特別感のある煙草ブログは此方 Click!]
2021.07.18
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ドイツのドーンブリュートは楽天では買えません。それどころか、本社に直接オーダーしないと日本では買えません。(一部ショップさんが少量だけ輸入販売した形跡がありますが、今は在庫がないようです。)(よそ様の写真を勝手に流用する訳にもいかないので、ドーンブリュートの写真は本国HPを見て下さい。m(__)m) 時計は、ユニタス6497/8を、3/4プレート、チラネジ付テンプ、スワンネック緩急針、ビス留めシャトンに改造し、機種によっては更に、パワーリザーブ計、ハンドデイト等を付加しています。いやぁ、写真を眺めるだけでエヘエヘハァハァできるようになってるわけです。(それ故、「逆ガワ時計」とも言われてますが。(笑)) で、このドーンブリュートが新しいムーブメント「Cal.04.0」に挑戦しているという話が以前からあって、おおよその外観は公開されていたのですが、最近やっと、ムーブメントのスペックがHPに掲載されました。 正直申し上げて、ムーブの絵を見ると、丸穴車が二本のビスでとまっているので、ベースムーブはプゾー7001辺りではないかと、私、ずっと思っていたんです。 ところがドッコイ、スペックを見ると、直径が随分と大きい。13リーニュもあります。7001はこんなに大きくないです。「いったいコリャ何だ?」とネット上でいろいろと追いかけてみました。 で、どうも旧東独時代のGUBのオールドストックムーブを使っているらしいという情報をキャッチしたのです。GUBと言えば、「グラスヒュッテ・オリジナル」(写真→)や「ユニオン・グラスヒュッテ」のブランドを持つ、ドイツ第二の高級腕時計メーカーです。でもそれは今の話で、東西ドイツ統一前は、東独の国営企業でした。その時代のムーブらしいと言うのです。 これは「萌え」ますね!(笑) 時計としての「Cal.04.0」は、デザインは他の「Cal.99.X」と同じで、直径が38mmと少し小さくなります。デブではありますが、典型的な日本人体型の私としては、実はコレくらいがちょうどいいと思っているので、余計に・・・。 あと問題は価格です。現行機種で最もベーシックな「Cal.99.0」のSSモデルが2400ユーロですから、当然これより高くなるのでしょうが、3000ユーロ台でおさまってくれれば・・・。・・・あ、いや、それでもすぐには買えませんが。(笑)
2006.11.27
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以前、パイプ煙草のダンヒル「ロイヤル・ヨット」のインプレをした際に、手巻きでもいけるかもしれないと書きました。で、実際に試してみることにしました。 使用した物は、巻紙にスモーキングの「ブラウン」78mm、付箋紙流用の紙フィルターを入れ、ローラーで巻きました。78mm長の太さノーマルです。 ちゃちゃっと巻いて吸い始めたのですが・・・。 着火直後、味も香りも何かちょっと薄い感じがします。パイプ並みのドローでちびちび吸っているのですが、暫く吸い続けてやっと微かにヨットの甘味が感じられる程度です。メール便で送料80円!【78mm】Smoking・Brown Unbleached 1 1/4 スモーキングのブラウンという巻紙は、自分が今まで試した巻紙の中では、最も煙草の味を邪魔しない、燃焼剤無しの紙です。ですから、この味わいの薄さは巻紙のせいではないと思うのです。 パイプ喫煙による煙の旨みというのは、燃焼作用によって生じる煙の旨みではなく、火種の近くで燻された葉の成分が気化することによって生じる煙の旨みだと理解しています。 パイプでは火種の周り360°に葉っぱがあって、そこから旨みを含んだ煙が出ることになります。それに対してシガレットでは火種の片側にしか葉っぱがありません。明らかに火種の大きさに対して燻される葉の量が少ないです。 こう考えると、薄味になるのも頷けます。 喫煙中盤に差し掛かって、手巻きの長さによるフィルター効果が弱まってきたのか、ヨットの味と香りが少し強まってきました。それでもまだパイプの時ほどの味わいにはならないのですが、まぁ、これくらいなら「あり」という程度にはなってきました。パイプの時よりも、ちょっと辛味が強いかなぁ。 と、いう感じで、このまま喫煙終了。う~む・・・、もっと硬く詰めた方が良かったかもしれません。 以前、ラールセンの「ファイン&エレガント」を手巻きにした際には、香りがきつくなり過ぎて、ちょっと気持ち悪くなるくらいでした。今回のヨットは、それとは逆で、味も香りも薄くなってしまいました。 ファイン&エレガントは着香物で、ヨットは非着香です。喫煙方法による変化の仕方というのは、着香成分と煙草本来の成分とでは違うのかもしれません。 煙草というのは、何とも奥深い世界です。[奥深い愛煙ブログならコチラ Click!]
2011.05.04
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写真は、先日レポートしたブリッグ「ココ・パイナップル」のパウチの内側に書かれた説明書きです。Yellow and golden-brown Virginia tobaccos are traditionally blended with some Black Cavendish. The cut is between 1.8 to 2.0 mm in width.Well balanced flavours of exotic-fresh Pineapple and Coconut characterize this mediun tobacco suitable for all pipe bowls - for even the inexperienced smoker much enjoyment. Possible to smoke also with or without filter.The fine fruity aroma will also delight the passive smoker.ざっくり翻訳してみますと、 「黄色と金茶色のバージニア煙草が、いくらかのブラック・キャベンディッシュと伝統的な手法でブレンドされています。カット幅は1.8~2.0mmです。 エキゾチック・フレッシュなパイナップルとココナッツの良くバランスの取れたフレーバーは、このミディアム煙草をあらゆるパイプに良く合うものとして特徴付けています。例え経験の浅い喫煙者であっても、とても楽しめます。フィルターの有無は問いません。 上質の果実的アロマは、受動喫煙者も楽しませる事でしょう。」ってな感じでしょうか。 ・・・この最後の一文、「delight the passive smoker」の台詞は、このまま読み聞かせると、強硬な嫌煙家から怒られそうですね。だから、開封しないと見えない内側に書かれているのかも知れません。(笑) 「the passive smoker」(受動喫煙者)という言葉は、禁煙・嫌煙運動の中で生まれてきた概念ですから、こうした説明書きは、この煙草が禁煙ブームの最中に発売になった銘柄だという事を如実に物語っています。「受動喫煙者にも配慮しているよ」というスタンスが、PRポイントにもなるという訳ですから、本当に現代的だなと思います。 日常的に嫌煙家からの攻撃を受けている喫煙者の姿を見ているようで、ちょっと物悲しくも思える台詞です。[現代的な煙草ブログは此方 Click!]
2012.03.27
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3Pです。ピーターソン「パーフェクト・プラグ」です。「Peterson's Perfect Plug」を略して3Pです。缶にそのように書かれています。エッチな意味ではありません。(笑) プラグ煙草を試すのは、G.L.ピースの「トリプルプレイ」以来、二度目という事になります。今回のピーターソン「パーフェクト・プラグ」は1缶50gで1,750円とリーズナブルで、「トリプルプレイ」と比べると取っ付きやすいです。 缶を開けますと、綺麗に圧縮されたプラグ煙草が、写真のようにビニール袋に入れられています。内容量は、写真の量で全部です。プラグの大きさは縦42mm幅50mm厚さ33mmでした。 開封時の香りは、深く熟成された干草系の典型的な匂いで、ちょっと酸味が強めでしょうか。湿気は高めだと感じました。 これを3mmくらいの厚みで横方向に切って、幅50mm縦33mm厚さ2mmのフレイクにし、適当に折り曲げてパイプに詰めます。圧縮された煙草ですし、その量でパイプに詰めると、ドローはスカスカで、しかもボウル一杯にはなりません。けれども、重量で考えると、多分これが適当な量なのではないかと思われます。 火着きは当然悪く、火種が安定するまで何度も再着火&タンパーワークを繰り返します。 喫煙序盤は、度重なる再着火で舌焼けっぽくなり、味を楽しむどころではないのですが、火種がある程度安定してくると、煙草らしい甘味を楽しめるようになります。 その味は、比較的熟成を効かせたまろやかな甘味なのですが、浅い熟成のバージニア系の軽快な甘さも少し感じます。全体的にドシッとした甘さではなく、やや線が細い感じがします。 香りは、干草系の香りが仄かに漂う程度です。 缶には「full bodied yet fruity blend(フルボディーでありながらフルーティーなブレンド)」と書かれていますが、そう言われてみれば確かにそんなような味で、かなり美味しいです。 喫煙序盤で感じた舌への刺激は、火種が安定して暫く経っても少し残りますから、それはブレンドされているバーレーによるものだと思われます。ヒリヒリするほどではなく、喫味の軽さに貢献しているようなイメージです。 また、注意深く吸うと、微妙な酸味も感じられ、この部分も喫味の軽さとフルーティーさに貢献しているようです。 燃焼は遅く、火皿も熱くなりませんが、それだけ火持ちも良くありません。 という事で、喫煙終了。後味は、ややコッテリとした甘味が残り、残り香は干草系です。ニコチンの効きは強めです。全体的に、まろやかでありながら軽い甘味で大変美味しかったですが、やはり火種の維持には気を使いました。 この火持ちの悪さは、先般の「トリプルプレイ」以上で、この「パーフェクト・プラグ」こそが、本当に良く解して吸った方がストレスなく吸えて良いのではないかと思われました。 それと、50g入り1,750円という価格で美味しいプラグ煙草が吸えるのは、他にはあまりないので、そういう意味でもこの煙草は貴重な存在だと思います。プラグ煙草をナイフで切ってパイプに詰めるという一連の作業は、ベテラン・スモーカーっぽくて楽しいですが、それがこの価格で楽しめるなら、言う事はないでしょう。(笑)[パーフェクトな煙草ブログは此方 Click!]
2012.04.24
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今回レポートする煙草は、「スリービー」ブランドの二つ目になります「スコティッシュ・ミクスチャー」です。ドイツのコールハス社が製造している煙草です。以前に同ブランドの「イングリッシュ・ミクスチャー」を試していますが、今回は「スコティッシュ」という事で、その違いが気になる所です。早速試してみましょう。 開封時の香りは、非常に軽いラタキア臭・・・、と言うより、非ラタキアのオリエント葉の鰹出汁系の熟成臭に、桃か何かの果物の香りが強く混ざっていて、ともすれば非ラタキア銘柄だと言われても不思議ではない香りです。カットは基本的にラフカットで、中には非常に大きな薄茶色の切片もあります。湿気はやや強めでしょうか。 これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、最初に来たのは果物系の甘味と酸味でした。あれ? この煙草はラタキア銘柄のはずなんだけど・・・、と思って注意深く吸うと、確かにラタキアの味が微かに感じられます。ですが、味の主役はバージニア&ペリク系の煙草で良くある果物系で、実際この煙草のブレンドにはペリク葉が含まれているそうです。ラタキアはほとんど姿を隠していて、全体に微妙にコクを加える程度の存在感しかありません。しかも、そのコクの殆どはラタキアに加工されていないオリエント葉に由来しているような癖のなさです。 ある情報筋によりますと、この煙草のブレンドは、バージニア、オリエント、ペリク、ラタキアとなっていて、また別の情報では、バージニア、オリエント、ペリク、ケンタッキー、ラタキアとなっています。何れにしても酸味が出やすいペリクが効いていて、且つラタキアの割合が非常に低い事は確かなようです。 こういうラタキアの使い方は、ラタキア好きには物足りないかも知れませんが、私にとっては理想的です。また、ラタキアが本当に苦手な方でも、普通に吸える範疇の煙草だと思います。 火付きと火持ちは、余り良くありません。湿気の多さの割りに固めに詰めてしまったようで、立ち消え&再着火の手間が多くなってしまいました。少し緩めに詰めるのが良さそうです。 喫煙中盤から終盤にかけても基本的に同じ微妙にコクのある果物系の喫味が続くのですが、ここまで吸ってきて、バージニア葉やペリクとは違うバーレー葉系の渋味がある事に気付きます。ケンタッキーがブレンドされているという情報がありますが、ケッタッキーというのはファイヤー・キュアされたバーレー葉の事なので、それの味が出ているのかも知れません。 結局、喫味の変化はほとんどなく、そのまま喫煙終了。後味は渋味のある果物系で、残り香は果物と出汁系の香りの混合でした。 全体的に見て、ラタキア銘柄であることを殆ど意識せずに吸える果物系の煙草だったと思います。ただし、一般的な果物「着香」の煙草と違い、各種の煙草葉のブレンドで出している果物系の喫味なので、ナチュラルな味として終始一貫して同じ喫味が続き、またラタキアやバーレー系の葉のブレンドによるコクや渋さ、重厚感、或いは奥深さもあり、非常に興味深い煙草です。 ラタキア好きのための煙草だとは言えませんが、それ以外の方々にはちょっと興味深い煙草だと思います。ラタキア銘柄である事を一旦忘れて吸ってみて下さい。[興味深い煙草ブログは此方 Click!]
2016.10.30
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このアンクルの写真は、ランゲの「ツァイトヴェルク」の新製品のものです。 新製品の情報はこちらにあります。 「A. Lange & Sohne Zeitwerk Handwerkskunst」 このアンクルは、普段私たちが見慣れている機械式時計のアンクルと少し違うと思いませんか? このルビーをサンドイッチにするような形態のアンクルは「グラスヒュッテ・レバー」と呼ばれていて、戦前のグラスヒュッテの高級時計で良く見られます。当時のランゲの懐中時計も、このアンクルです。 今のランゲの時計では、良くあるタイプのアンクル=スイス・レバーを採用しています。ですから、ランゲは今回の新製品でグラスヒュッテ・レバーを復活させたということなのでしょう。 このアンクルは、ぜひとも他の機種にも広く採用してもらいたいところです。ドイツ時計の個性がますます引き立ちます。 もしかすると、あと何年かしたら、ランゲの時計はますます戦前の意匠に近くなっていくかも知れません。ドイツ時計好きとしては、とても楽しみです。 まぁ、今でもランゲの戦前の懐中時計をオークションとかで買ってしまえば、このアンクルの時計は手に入れる事はできるのですが、ランゲの戦前の懐中時計って、中級クラスでも結構な価格なんですよね。最高のクラスになると、今のランゲの新品を買うのと、それほど違わない値段だったりします。 ランゲへの道のりは、まだまだ遠いのでありました。(笑)[楽しみな時計ブログは此方 Click!]
2012.10.22
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【自動巻】エルプリメロ メンズ【中古】ダンヒルミレニアム・トリプルカレンダー ムーンフェイズ 先日はダビドフの時計をご紹介しましたので、今回はダンヒルの時計を取り上げます。 写真の時計は、中古ではありますが、ゼニスの傑作クロノグラフ・ムーブメント「エルプリメロ」を搭載した時計です。安直にETAポンに走るのではなく、ゼニスの機械を採用する所は、時計分野での事業展開にかなり積極的である事を窺わせます。 煙草分野からのダンヒルの撤退ぶりはダビドフよりも激しく、既に煙草そのものの製造はブランド名(大文字の「D」で始まるダンヒルのロゴ)ごと他社に移っていますし、喫煙具の中でもパイプに関しては、手放してはいないものの、「ダンヒル」銘から「ホワイト・スポット」銘に移行しています。多分、ライターなどのその他の喫煙具部門でも、同じように「ダンヒル」銘は今後消えていくのではないでしょうか。 小文字の「d」で始まるロゴは、今でもリシュモン・グループのダンヒル本体が持っていますが、これからは喫煙具からはそのロゴは消えて行き、ファッション関連だけになって行くのではないでしょうか。 けれども、煙草関連という本業を捨てていった結果として、ダンヒルには何が残るのでしょう? 「ブランド」というのは、ベースとなる本業での評価がしっかりしているからこそ「ブランド」として評価されるのであって、本業を捨ててしまえば「ブランド」ではなく単なる「名前」でしかなくなると思うのです。 時計はダンヒルの本業ではありません。ですから、ダンヒルの時計の評価は、ほとんど「ダンヒル」というブランド名にしか価値がありません。しかし「ダンヒル」銘には、もうほとんど中身がなくなっています。喫煙者ならまだしも、煙草の事を知らない人から見れば、「ダンヒル」というのは何のブランドなんだか、良く分からない状況になりつつあります。会社は男性ファッション・ブランドへの移行を必死に進めているようではありますが、「ダンヒルと言えばコレ」という物がない現状に於いては、その将来性に疑念を抱かざるを得ません。 煙草関連分野でも高級ブランドとしての地位を維持し続けているダビドフの方が、ブランドとしての存続は容易なような気がします。[価値ある煙草ブログは此方 Click!]
2012.05.07
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昨日ご紹介したティファニーのオープンハートの使い道、それがコレです。時計が今日届きました。 ティファニーの1910年頃のものと思われるK18無垢ペンダント時計です。直径が25mmくらいしかありません。この時計に使うチェーンは、やっぱりティファニーがイイよね、ということでオープンハートだった訳です。 チェーンはチェーンとして、そしてオープンハートのペンダントトップを輪っかとして、ボタン穴に通したりして使おうと思っています。 さて、この時計の詳細については明日以降に。請うご期待!(笑)
2007.06.13
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先般購入したウィンズロウ・パイプ「グレードEG」の慣らしが終わりましたので、いよいよ本格的に使ってみます。今回使用する煙草は、例によってラールセンの「ファイン&エレガント」です。 まず煙草を詰める際に感じるのは、サイズの割りに然程多くの煙草は入らないなという事です。私は何時もフランクメソッドに近い詰め方をするのですが、もしかすると、この方法では葉の量の違いを実感しにくいのかも知れません。 で、吸い始めてみますと、煙は良く冷やされていますし、着香の味わいも非常に分かりやすく、美味しく吸えます。このパイプのボウルは直径の割りに深いので、ボウルの下の方の葉がフィルターの役割を強く担って煙を良く冷やすと伴に、熱い煙が下の多くの葉の間を通る事によって、下の葉から出る気化物も多く煙に含まれて来て、結果的に濃い味わいになるのではないでしょうか。とにかく何時もより少し濃いような美味しい味わいです。 また、本体が大きいだけに持ち応えがあって、「パイプを吸っているぜ!」的な満足感があります。ただ、やはり重たいので、両手放しで咥えっ放しは流石にキツイです。ですから、味も濃いですし、「ながら喫煙」よりも、もっと気合の入ったシチュエーションでの喫煙に向いているような気がします。 喫煙中盤も同じように濃い喫味が続きます。なかなか良いです。 で、喫煙終盤も味は濃いまま続き、そろそろ飽きて来たので、自然と火が消えたタイミングで喫煙終了。その後、中に残った灰を掻き出してみたのですが、意外に多くの未燃焼の葉があり、且つそれがかなり湿っています。これだけ湿っていれば、未燃焼でも火種は持ちそうもありません。多分、この未燃焼の下の方の葉は、フィルターの役割を長く担ったので、その分ヤニが多く溜り、湿気て燃え難くなってしまったのでしょう。 未燃焼の葉が意外に多い事からも予想出来るとは思いますが、喫煙時間も思っていた程は長くならず、喫煙を2回に分けないとシンドイという事はありませんでした。ニコチンによる充足感も普通より少し強い程度で、ニコチン酔いになる程ではありません。 という事で、最終的にこのパイプをどう評価するかですが・・・。パイプが重く、味も濃いので「ながら喫煙」ではなく、「ガッツリとパイプを味わうぞ!」という時に適したパイプと言えそうです。ただ、最後に未燃焼で残る湿気た葉を「勿体ない」と感じるのであれば、余りお薦め出来るパイプではなさそうです。 このパイプについて私としては、喫煙時間が意外に長くならないので、休日専用にする必要はなさそうで、通常の一軍ローテーションに入れようと思っています。未燃焼で残る葉についても、灰皿の中で半日でも乾かして次の喫煙の際に着火剤として使えますし、何なら最近は煙草の消費量が減っているので、そのまま捨てちゃっても良いかなと思っています。ですので、私にとっては良いパイプが手に入ったと思っています。 ・・・で、こういう「グレードEG」が良いパイプだと分かったので、追加でもう一つ「グレードEG」を買おうかと思っているのですが、最近更に急激に円安が進行してしまって、流石に個人輸入の旨味が消えつつあり、暫くは買えそうにありません。良さげな個体が海外サイトで売りに出ているのですが・・・。orz[気合の入った煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.05
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ラットレーの「マクベス」をレポートします。ラットレーの50g缶の最後になろうかと思います。後は100g缶ばかりなので、レポートできるペースが少し落ちそうな気がしています。 で、この「マクベス」ですが、情報によるとバージニアとバーレーのブレンドだそうで、着香はなし。という事は、葉の質と熟成の具合で味わいが決るシビアなカテゴリーに属する煙草になる訳です。果たして、どんな仕上がりになっているのでしょう。 開封時の香りは、・・・本当にコレ、非着香なのかなぁ・・・、蜂蜜と柑橘を混ぜたような酸味混じりの甘い香りがします。もしかしたら、トップではなくケーシングで何かを施されているのかも知れません。カットは割りと細かいリボンカットで、色は明るい茶色。湿気はやや強めに感じます。 これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時と同じく蜂蜜と柑橘を混ぜたような香りが来ました。開封時よりも控え目ですが、一般的なバージニア系非着香煙草から香るような焚火系の香りとは違い、柑橘系着香煙草の香りのように感じます。味の方も、やや薄めですが酸味のある柑橘系果物に近い味で、バージニア系非着香煙草で良くある紅茶系の味とは違っています。 ・・・う~ん、やっぱり少し着香されてるような気がします。黒いラフカットの葉は混ざっていないので、深く着香される事が多いブラックキャベンディッシュは使われていない事は分かるのですが、葉の色が濃くならない程度の熟成過程の中で軽く着香されているのではないでしょうか。 火付きと火持ちに特段の問題はありません。湿気が強めで燃え難い分だけ、逆にカットが細かくしてあり、燃え方のバランスを整えてある印象です。 喫煙中盤も柑橘系果物っぽい喫味が続きます。甘味も酸味もそれ程強い訳ではなく、コクや旨味の類も感じますが、紅茶系でもなければ砂糖系でもない、明らかに果物系の味です。ただ、一般的な着香煙草と違い、喫煙が進むにつれて着香分の味わいが薄まっていくような雰囲気がありません。そういう事を考えると、葉の熟成具合とブレンドの仕方だけで出している喫味の可能性もあります。 喫煙終盤も、ややコクが強まる変化はあるものの、凡そ同じ喫味が続き、それで喫煙終了。後味はコクのある柑橘系果物の味で、残り香も果物系でした。 全体的に見て、コクがあって深みのある柑橘系果物の味を最後まで楽しめる美味しい煙草だったと思います。ブラックキャベンディッシュを使わない微着香の煙草なのではないかと思うのですが、これがもし非着香であるならば、葉の熟成具合とブレンドによって、着香に頼らずに果物系の味を出している訳で、これは煙草の葉の潜在的ポテンシャルの深さを改めて感じさせる良質な煙草だという事になります。 何れにしても、柑橘系や果物系の味がお好きな方であれば楽しめる煙草です。価格も、50g丸缶としてはそれ程高くありませんし、常喫でも行けるのではないでしょうか。[行ける煙草ブログは此方 Click!]
2018.02.25
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[送料無料][箱入り][K18ピンクゴールド]【楽ギフ_包装】ピアジェ PIAGETメンズ アルティプラノ手巻きキャリバー430P 【smtb-TK】 このピアジェ「アルティプラノ」(中古)も、もう随分と長い間、楽天に出ていると思うんです。そろそろ売れてもいい頃だとは思うのですが・・・。 宝飾系ということで、時計マニア的にはあまり注目されることがないピアジェですが、かと言って、宝飾好きがピアジェというブランドにクラクラきているかと言うと、そうでもないような気がします。 ですが、実際は、時計メーカーとしてのピアジェは、特に薄型ムーブメントに定評のある歴としたマニュファクチュールですし、宝飾メーカーとしては、ちゃんとした家柄のセレブからは一目置かれているブランドです。 まぁ、ある意味、宝飾系なのに露出に派手さというものがないのかもしれません。時計マニア的に見ても、せっかく良いムーブメントを搭載していながら、裏スケの機種を発売するようになったのは、割りと最近です。 このアルティプラノは、ピアジェが裏スケを出し始めた初期の頃の機種です。36mmという小さめの直径ですから、女性でもいけるかもしれません。中古なので、価格も金無垢ケースの割りに高くないです。 裏スケから見えるCal.430Pというムーブメントは、ちょっと前のピアジェの主力手巻きムーブメントでした。一時代を築きましたよね。 性能的には大したことがないというようなことを聞きますが、まぁ、時計そのものが二針で、1分毎の目盛りもないですから、精度はそんなに気にならないのではないでしょうか。 PGのケースに黒文字盤という組み合わせは、現物を前にしたなら、かなり「来る」色です。私は、この時計の実物を見たことがある訳ではないですが、黒と金という組み合わせの配色は、かなり良い雰囲気を醸し出すことは知っています。 ・・・「じゃぁ、お前が買えよ。」って言われそうですが。(笑) いや、買える予算が貯まり、優先順位を順調にこなすことができ、それまでにこれが残っていれば、買います。ってか、欲しいです。 まぁ、でも、売れてしまうんでしょうねぇ・・・。[良い時計に関するブログなら Click!]
2011.04.13
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ラットレーの新製品「タワーブリッジ」が今回のレポートです。缶のラベルには「バニラ・ラム・トロピカルフルーツ」と書いてありますので、かなり華やかな着香が想像されますが、果たしてどんな煙草なのでしょう。 開封時の香りは、バニラと桃に近いトロピカルフルーツ、それとラムか何かの洋酒系が少し・・・、ラベルの表記そのまんまです。(笑) カットは中くらいのラフカットがメインで、それに少しブロークンフレイクが混ざります。湿気は普通です。 これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、トロピカルな果物系にバニラを少し加えたような香りが来ました。開封時の香りを少し薄めたくらいの感じです。かなり華やかな香りで、気持ちが明るくなるような気がします。味は桃に近い果物系で、酸味がそこそこあって、甘味は強くありません。どっちかと言うと、味より香りで楽しむ煙草のように思います。 火付きと火持ちは良好です。やや燃え過ぎのような気もしますが、ちょっと注意していれば問題なさそうです。 喫煙中盤も基本的に同じ喫味が続きます。トロピカルな果物系の香りと味です。ここで注意深く吸うと、ベースの煙草の味も見えるのですが、それは紅茶系の甘味が割りとしっかりしていて、なかなか品質の良い葉っぱを使っているように思えます。この紅茶系の甘味の部分は、ブレンドされているブロークンフレイク≒上質のストレートバージニアのフレイクを解した物に由来するのではなかろうかと思います。 喫煙終盤も喫味は殆ど変化しませんでした。着香がやや薄くなっていたかも知れないのですが、殆ど分からない程度です。かなり深い着香でした。 という事で、喫煙終了。後味はトロピカルフルーツで、残り香もそういう系統でした。 全体的に見て、トロピカルフルーツの味と香りを最後まで楽しめる見事な着香煙草でした。果物系なので、甘々な感じでもなく非常に爽やかで、夏場に吸うには丁度良い感じです。特に果物系の着香がお好きな方には、かなりオススメできる煙草だと思います。 ベースの煙草の味が見えにくい深い着香なので、非着香好きの方向きではありませんが、かと言ってベースの煙草の質が低い訳でもなく、そういう意味では上質な煙草を作るのが上手いラットレーらしい着香煙草だと思います。強い個性があるとは言いませんが、着香好きの方は試してみて損はしない煙草です。[損はしない煙草ブログは此方 Click!]
2016.07.31
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先日購入したティファニーの調子がよくありません。 我家に届いた翌日、飲み屋のお姉ちゃんに見せびらかすために持ち出した際は、稼動12時間で5分くらい遅れました。その後、数日の慣らし運転の後、緩急針を一杯に動かして進む方向に持っていって、平置きで日差+1~2分くらいまでになっていました。 で、今日再び持ち出したのですが、朝ゼンマイをまいて6時間後くらいに見てみると、何と1時間くらい進んでいるではないですか! どういうこっちゃねん!? ということで、来週にでもオーバーホールに出すことにしました。 機嫌なおしてね、ティファニーちゃん。(笑)
2007.06.21
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先日落札した懐中時計は今週水曜日に到着することが確定しました。そういう訳で、到着前に私が現在所有している懐中時計をいくつかご紹介しておきたいと思います。 昨年末のこのブログで、モバードの1920年頃のものについては一度ご紹介しました。今回は、セイコーの1930年頃のものと思われる「エンパイア」です。 文字盤に「SEIKO」と入っていないので、一瞬どこのメーカーのものなのか分からなかったりしますが、当時はシリーズ名だけを文字盤に入れて、「SEIKO」とは入れないことが多かったようです。(「SEIKO」を意味する文字が二つも三つも文字盤に入る今のGSシリーズとは正反対ですね。(笑)) 「エンパイア」のシリーズは、これよりもっと古い時期に作られたものと、この1930年頃のものと二種類があって、新しい方のコレは「新エンパイア」なんて呼ばれてもいるようです。 造りとしては・・・、う~ん、まぁ、標準的と申しましょうか・・・、真面目に作られた普及機といったところでしょうか。 今でもオークションでよく見かけますので、かなりの量が作られたようです。 セイコーの懐中時計と言いますと、一番人気はやはり国鉄や他の鉄道会社向けに供給された「19セイコー」だと思うのですが、それに飽きたらこの辺にいってみるのも悪くないのではないでしょうか。
2007.05.14
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今回のパイプ煙草レポートは、ラットレーの「オールドゴーリー」です。随分前から日本に輸入されてきた銘柄で、ご存知の方も多いのではないかと思います。内容的にはバージニア葉のストレートですが、色んな種類のバージニア葉のブレンドになっているそうで、その辺が非常に興味深く感じます。早速吸ってみましょう。 開封時の香りは、適度に発酵した干草系で、微妙にヨーグルトっぽい匂いも混ざります。カットは、良く解されたレディラプドで、マックバレンの「バージニアNo.1」よりもバラけています。湿気はやや強めでしょうか。 これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、それ程深くない発酵をした干草系の香りと、薄っすらとした砂糖黍系の甘味が来ました。香りの方は開封時と大きくは変わらないので予想通りなのですが、味の方は思っていたよりも複雑です。甘味の質自体は透明感のある砂糖黍系なのですが、その甘味を遮るかのような渋いコクが別に存在します。このコクの部分は、深く熟成させたために甘味が旨味に変化したような味で、味全体を奥深いものにしていて、甘過ぎず渋過ぎない絶妙なバランスを作り出しています。ブレンドとしては、色んなバージニア葉のミックスなのだそうですから、熟成の度合いも様々なものが混ざっているのでしょう。例えるなら、白と黒が混ざったグレーの単色という構成ではなく、白と黒が入り交ざる斑模様のような味の出方になっているのです。とても興味深い喫味です。 火付きについては余り良くありませんが、一旦着火すると火持ちは普通に良いです。ですから、詰め方さえ間違えなければ普通に吸えると思います。 喫煙中盤以降も喫味の変化はありません。澄んだ甘味を遮るコクという印象のまま喫煙が進んで行きます。う~ん、個人的にはもっとストレートに甘味が来る方が好きなのですが、重厚感もありますし、これならこれでアリかも知れません。 それと、ニコチンの効きが強めなので、連荘は避けた方が良さそうです。 喫味の変化は喫煙終盤もなく、結局そのまま喫煙終了。後味は渋味が先行し、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、色んなバージニア葉がブレンドされているという事が分かる喫味が大変に興味深い煙草でした。澄んだ甘味がそこにある事は分かるのですが、その甘味が渋めのコクにブロックされて、ストレートには出てこないという感触は、一歩間違えれば色んな味が全体的には馴染んでおらずバラバラになっているという風にも取れるのですが、ベタッとフラットになっていない変化に富んだ面白さがあって、喫味の変化がない割りには飽きずに吸っていられる面白い煙草でした。 流石に長く日本に輸入され続けている銘柄なだけに、バージニア・ストレートのブレンド構成ながら非常に内容のある煙草だと思います。バージニア原理主義な方だけでなく、多くの方に試していただきたい銘柄です。[内容のある煙草ブログは此方 Click!]
2017.03.19
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これはシチズンの1970年頃のものと思われる懐中時計です。 使用されているムーブメントCal.0200は本来は腕時計用のムーブメントなのですが、これくらいの時代になるとウォッチの主流は完全に腕時計になっているので、おそらく既にシチズンは懐中時計用の大きなムーブメントを作っていなかったのでしょう。 大きな懐中時計ケースに小さな腕時計用ムーブメントが収まっている姿は、少し情けないものがありますね。(笑) ただ、これくらい時代が下ってくると、テンプの受け等に耐震装置が入ってくるので、日常使いでの安心感が高いです。 オシャレに使い倒すのが吉かと。
2007.05.15
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と、まぁ、そんな訳で、父と娘のツーショットです。お嬢さんは綺麗にお育ちになられましたねぇ。ってなもんで。(笑) 今のところ慣らし運転をしているところですが、初日はかなり時間に遅れが見られたのですが、それ以降は進み傾向になってきました。もう暫く連続運転してみて、その後に歩度の調整に入っていきたいと思います。
2007.06.16
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さて、この小さい方の時計が今回のペンダント時計です。大きい方は、以前購入したアガシの21石8調整のものです。 ・・・そっくりですね。受板のくびれ具合なんかウリふたつです。ほとんど父と娘状態。(笑) 機械には「TIFFANY & Co.」としか刻まれていないので、今のところ確証はありませんが、今回の時計はアガシ製ということで間違いなさそうです。アガシの刻印は機械の文字盤側に入っている可能性がありますので、OHする際に確認したいと思っています。 残念ながら、石数や調整数も不明なのですが、まぁ、アガシ製ということなら機械としての能力は信頼しても良いのではないでしょうか。 実際、前のアガシと同様に今回の小さいアガシでも、停止状態から動かし始める際、ゼンマイを巻くためにリューズに力を入れた瞬間に秒針が動き始めるという反応の良さを示しました。こんなに大きさが違うのに、作りにおいて手を抜いていない証ではないかと思います。 これは私の勝手な思い込みなんですが、まったくサイズの違うムーブメントを設計する時は、受板の形状も含めて、外観上はまったく違うムーブメントにすると思うのです。それを、今回のティファニーのように、大きいものとほとんど同じ形状で作ってしまうところに、とても面白味を感じています。
2007.06.15
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ショパールが自社製の新しい自動巻ムーブメント3機種と、それを搭載した時計を発表しました。「Chopard Classic Racing Superfast with In-House Movements」 ショパールの自社ムーブメントと言えばLUCシリーズがありますが、今回の新ムーブメントはLUCシリーズとは別のラインとされているようで、機械名称にも「LUC」という言葉が使われていません。 このムーブメントの製造を担当するのは、ショパールの子会社であるフルリエ・エボーシュ社だそうで、2008年設立の同社としては初のショパール向け完成品という事になろうかと思います。(同社のショパール向け以外の製品に関しては、調べ切れていません。m(__)m) この新ムーブメントが搭載される新しい時計は、ショパールの男性用腕時計の一つの主力ラインである「クラシック・レーシング・コレクション」になるのですが、このコレクションにショパールの自社ムーブメントが搭載されるのは、やはり初めてになります。 ・・・う~む、どうなんでしょう、ショパール本体内で製造している「LUC」系の機械と、今回発表されたフルリエ・エボーシュ社の「Cal.01」「Cal.03」系の機械との、今後の棲み分けがちょっと気になるところです。子会社の機械であればショパール・グループ外への販売もしやすいでしょうから、「LUC」系はグループ内向けのみで、フルリエ・エボーシュ社は外販もするという形もあるかも知れません。 まぁ、それにしても、ショパールはじわじわと本物の高級時計メーカーに変貌しつつあるようです。今後、女性向けの売れ筋「ハッピーダイヤモンド」シリーズとかでも自社ムーブメントの時計が出せるようになると、宝飾系時計メーカーのトップブランドであるピアジェ社にも肉薄できるような会社になるかも知れません。少し楽しみです。[楽しみな時計ブログは此方 Click!]
2012.12.05
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今回のパイプ煙草レポートは、ラットレーの100g缶「ブラウンクルーニー」です。この煙草は、ちょっと前にご報告した同社の「ブラックバージニア」と同じくバージニア葉のストレートのようなのですが、同じバージニアのストレートで、しかも同じ会社が作る煙草なのですから、「ブラックバージニア」とそんなに大きな違いはないのではないかと想像してしまうのですが、果たしてどのような煙草になっているのでしょうか。 開封時の香りは、ヨーグルトっぽい発酵臭で、それにやや干草系の匂いが混ざります。カットは、ほとんどリボンカットに近い所まで解されたブロークンフレイクで、色は焦げ茶色です。ですから、「ブラックバージニア」とは異なる熟成過程・熟成具合である事が分かります。湿気は、やや強めでしょうか。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、・・・あー、なるほど全然違う、「ブラックバージニア」とは全く違う喫味が来ました。前の「ブラックバージニア」は珍しいコーヒー牛乳味だったのですが、今回の「ブラウンクルーニー」はもっとオーソドックスなバージニアストレートの味です。砂糖を少しだけ入れた薄めの紅茶の味をメインにしつつ、発酵がそれほど進んでいない干草系の風味を少し混ぜ、そこにヨーグルトを少しトッピングしたという感じの味と香りです。サミュエル・ガーウィズの「フルバージニアフレイク」とか、その辺の喫味に非常に近いです。ブロークンフレイクの煙草ですから、煙草の葉っぱを何枚も重ねてプレスし熟成させるというフレイク煙草の製法の部分は「フルバージニアフレイク」と同じでしょうから、喫味が似てくるのは当たり前かも知れません。 ただ、今回の「ブラウンクルーニー」は不思議と薄い味で、スカスカという感じではないのですが、決してドカンとは来ない喫味です。この辺は「フルバージニアフレイク」の方がパンチがあると言えそうです。 火付きと火持ちは、まぁ許容範囲ですが、あまり良い方ではありません。着火はやや手間取りますし、置いておくと予想より早く立ち消えします。やはり煙草の湿気がやや強いからでしょう。ちょっと緩めに詰めた方が良さそうです。 喫煙中盤になって、少し味が濃くなって来ました。ボウルの下の方の葉っぱにタール等が蓄積されてきたのかも知れません。また、ちょっとした塩気も感じるようになりました。塩気と言えば、同じくラットレーの「マリンフレイク」が思い出されるのですが、あれ程の強さではなく、非常に微かです。 喫煙終盤は中盤からの喫味がそのまま続き、そのまま喫煙終了。後味は紅茶と干草に塩味が少し、残り香は焚き火系でした。 全体的に見て、薄味で塩気があるとは言え、割りとオーソドックスなバージニアストレートだったと思います。コーヒー牛乳味だった前の「ブラックバージニア」とは全く違う喫味で、一つの会社且つ同じバージニアストレートでこれだけの違いが出せるというのは、非常に興味深い事だと思います。ただ、この「ブラウンクルーニー」単体で考えた場合、バージニアストレートとしてそれほど独特という訳でもなく、バージニアストレートという言葉で想像される喫味の範疇であったのも確かです。そういう意味では、一般的なバージニアストレートの中で好きな銘柄を決めていく過程で、この煙草の喫味のバランスが丁度マッチする人もいらっしゃるのではないかと思います。 バージニアストレート系の煙草を探求するなら、この煙草も一つの選択肢として吸ってみる価値はあるかと思います。[振り幅の大きい煙草ブログは此方 Click!]
2015.11.11
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今回のパイプ煙草レポートは、ラットレーの「マルコムフレイク」です。パイナップル味の着香フレイクだそうです。この着香フレイクというカテゴリーを私は好きなのですが、世間で販売されている数としては実は少数派で、どんな煙草なのか楽しみです。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、酸味のある果物系です。パイナップルと言われたらそうかも知れませんし、ちょっと柑橘系のようでもあり、ブドウとか桃とかベリー系とかもちょっと混ざっているような不思議な香りです。フレイクの大きさは、33mm×74mm前後程度と、割りと標準的なサイズで、厚みは2mmあります。全く崩れていないしっかりしたフレイクで、缶の中にはこのフレイクが13枚半ほど入っていました。湿気は強めに感じます。 このフレイク1枚を折り畳んで、火皿内径20mmのパイプに詰めます。それで着火しますと、バージニア・フレイクのような紅茶系の味に、パイナップル的な甘酸っぱい味付けを少しと、バーレー葉由来と思われるコクと僅かな刺激が来ました。想像していたほど着香が強くないのがイイ感じです。香りの方は、薄い焚火系と果物系が混ざっていますが、それほど強く香るという感じではありません。 火付きと火持ちは、湿気を強めに感じたフレイクの割りには良い方で、喫煙テクニックとして特に難しいと感じる部分はありません。 喫煙中盤になると、早くも着香分が薄れ、やや渋味が出て来ました。バーレー葉のブレンド割合がちょっと多めになっているような感触です。コクはあるものの、甘味は殆どありません。正直に言うと、パイナップル着香のフレイクという事で、私はあの大好きなエリンモア・フレイクに近い喫味をちょっと期待していたのですが、こうも早く甘味がなくなる所など、随分と様子が違います。どちらかと言うと、バージニアのフレイクではなく、バーレー主体のフレイクのようです。 喫煙終盤になると、着香や甘味はほぼ完全に消え、かなりスモーキーな喫味になりました。甘味のないバーレー葉だけのフレイクになったようです。序盤の喫味と比べると、随分と大きな変化です。好みは別として、この変化の大きさは面白いかも知れません。 という事で喫煙終了。後味はやや渋く、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、果物系の微着香とバーレーの渋さを1回の喫煙の中で経過と伴に楽しめる煙草でした。個人的には、もっと着香やバージニアの甘さが最後まで楽しめる方が好きですが、まぁ、こういう変化の大きい煙草もありでしょう。 どちらかと言えば渋好みの方向きの煙草だと思います。パイナップルの微着香はアクセント程度に考えておくと納得できる煙草です。[納得できる煙草ブログは此方 Click!]
2017.10.18
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ラットレーの「ジャックスミクスチャー」をレポートします。日本のカタログ上では「ジャックス」となっていますが、英語表記では「JOCKS」となっており、意味は「スコットランド人」、発音をネット上で調べて聞いてみると、どちらかと言えば「ジョックス」に聞こえます。煙草の内容としてはラタキア物です。開けてみましょう。 開封時の香りは、酸味の強い漬物系です。「これ本当にラタキア?」と疑いたくなるくらい、匂いの中でのラタキアの存在感が薄いです。カットは、リボンカットになりかけのブロークンフレイクとラフカットの混合で、湿気は強めに感じます。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、良く熟成されたバージニア葉らしい紅茶系の薄い甘さとコク、それにオリエント葉もしくは微量のラタキアによるものと思われる出汁系の旨味が来ました。ラタキアの感触は非常に希薄で、煙を吐き出した後の余韻の中に微かに感じられる程度です。香りも基本的には焚火系で、ラタキアの臭みは探してやっと見つかるくらいです。完全にラタキアを裏方として使っています。 火付きと火持ちは、良いとは言いませんが、特に問題になるほど悪くもありません。気持ち弛めに詰めたのが良かったのかも知れません。それと、やはり湿気が強めの煙草なので、燃え進みは遅い方だと思います。 喫煙中盤でも喫味に変化はありません。基本的にはバージニアストレートに近い味に、ラタキア由来だと思われる旨味が加わっているような感じです。ほとんどラタキアを感じさせずに、その旨味だけを上手く活用するというラタキアの使い方は、私の好きな方法です。こういうブレンドなら、ラタキアが苦手な人でもラタキアの良さを堪能できると思います。 喫煙終盤になるとラタキアの旨味が少し強まったようです。ただ、そうしてラタキアの存在感が強まったものの、ラタキア特有の臭みは気になる程ではなく、程好く喫味が太くなるような感じです。 という事で喫煙終了。後味には旨味が程好く残り、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、ラタキアの旨味だけを上手に隠し味に使って、円やかで太めの味に仕上げた美味しい煙草でした。癖の強いラタキアに支配させずに、バージニア葉の美味しさを補わせる方向性のブレンドです。 こういうブレンドなら、これからラタキアの供給が減ってきても生き残れるのではないでしょうか。やはりラットレーの非着香ブレンドは上手いと思います。[上手い煙草ブログは此方 Click!]
2018.07.08
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ラットレーの「ハロザウインド」をレポートします。ラットレーのレポートとしては最後になります。と言うよりも、現在国内で販売されているパイプ煙草全体からしても最後のレポートです。ですから次回以降は、国内新製品や毎年恒例の限定銘柄以外では、再喫再レポートを軽くやっていくという事になりそうです。 で、「ハロザウインド」ですが、バージニアにケンタッキーとペリクのブレンドだそうです。・・・あれ、この組み合わせは最近別の銘柄で吸ったような・・・、銘柄は忘れましたが、良いイメージがあります。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、良く発酵したチーズのような匂いです。ヨーグルトにも似ています。こういう香りは、サミュエル・ガーウィズの銘柄にもあったような気がします。カットは、非常に細かく解されたブロークンフレイクで、湿気は普通からやや強めといった感じです。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、あぁなるほど、バージニア系非着香煙草らしい紅茶系の味が来ました。ケンタッキーが効いているのか、甘さは控え目ですが、糖度の高いバージニアに良くあるアルカリの刺激も殆どありません。軽い果物系の酸味も少し感じますが、これは少量のペリクに由来するのでしょうか。コクや旨味もそこそこあって、非常に良くバランスされた喫味だと感じます。一方、香りの方は、これもバージニア系非着香煙草らしい焚火系の匂いです。 火付きと火持ちは、問題になる程悪いという訳ではありませんが、決して良くはありません。燃え進みも遅い方だと思います。ですから、気持ち緩めに詰めた方が良かったかも知れません。 喫煙中盤、少し果物系の風味が増したような気がします。基本はバージニア葉の紅茶系の喫味なのですが、酸味が少し出てきたような感じです。アルカリの刺激が出るのをギリギリ一歩手前で抑えつつ、甘味を控え目でありながら確かに感じさせる絶妙なブレンドだと思います。 喫煙終盤では喫味の変化はなく、そのまま喫煙終了。後味は紅茶系と少しの酸味、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、バージニア系非着香煙草として良く出来たブレンドだったと思います。甘さは控え目、コクや旨味も控え目、あと果物系の酸味が少々といった所でしたが、前回吸ったバージニア単葉の煙草よりも豊かで美味しい煙草だったと思います。重くも軽くもなく、常喫系の良いブレンドです。それと、喫煙時間は予想外に長くなりました。ブロークンとは言えフレイク系ですし、湿気も強めだったからでしょう。 こういう煙草を作らせると、やはりラットレーは上手いと思います。飛び抜けた個性という意味では物足りませんが、缶も100g入りですし、常喫するには持って来いです。お試し下さい。[持って来いな煙草ブログは此方 Click!]
2018.09.26
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今回吸うのはロバート・マッコーネルの「ピュアキューバ」です。キューバ産の煙草葉だけのブレンド(単葉かも)なのだそうです。キューバの煙草と言えば葉巻が有名ですが、その葉巻用に加工・熟成した煙草葉をパイプ用に転用したという事なのでしょうか。それともキューバ産の原料葉煙草を最初からパイプ用に加工・熟成した物なのでしょうか。その辺の事は分かりませんが、とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは基本的に枯草臭ですが、そこに微妙に生八つ橋のような香りと糞尿臭が混ざっています。独特の匂いなので、これを良い香りと言って良いものかどうか迷います。カットはリボンで、色は暗くもなく明るくもなく、かなり乾いた手触りです。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ドライシガーのような喫味が来ました。もう暫くの間シガーを吸っていないのですが、確かに以前吸ったシガーを思い出す喫味です。乾いて硬質な植物系のコクと旨味の中に、ちょっと土っぽいニュアンスと微かな甘みがあります。また、強く乾燥しているためか、辛みも結構出ています。 火付きと火持ちは良いです。と言うより、その辺はもう少し悪くて良いから、湿気をちょっと加えて辛みを抑えたいと思ってしまいます。でも今回はオリジナルを尊重してこのまま吸い、出来るだけ燃焼温度を抑える吸い方で対処したいと思います。 喫煙中盤も喫味の変化は感じられません。ドライシガーの味わいです。良く燃えて辛みが出がちなので、口を半開きにし、舌を前後に動かすだけという吸い方にしています。これで辛みが随分抑えられます。・・・この吸い方も、初めてドライシガーを吸った際に試行錯誤していた当時の事を思い出します。 喫煙終盤も同じ喫味で続きます。一般的にシガーでは吸い進むにつれて喫味の変化がありますが、パイプの場合は、煙が葉の間を通る距離が短いので、煙が通る部分の葉にヤニが溜りにくく、ヤニが溜った葉が燃える事による喫味の変化は起こり難いと思われます。また、ヤニが溜り難い事は、喫煙後半での味わいの浅さに繋がるのではないかと思われ、実際この喫煙終盤での味わいに何となく物足りなさを感じます。 という事で喫煙終了。後味も残り香もドライシガーっぽいものでした。 全体的に見て、葉巻で有名なキューバ産の煙草葉を使っているだけに、確かにドライシガーに良く似た喫味を楽しめる煙草でした。ただ、少々味に深みがないように思われ、何か他の葉を加えて味に厚みを出したら、もっと美味しくなるのではないかと思いました。 ・・・そう言えば、前回の「ピュアラタキア」が残っているので、それを少し混ぜると奥深さが出て美味しくなるかも・・・。[有名な煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.14
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キングエドワードの「スペシャル」を試しました。値段の割りに悪くないですねぇ。 ネット上で、この葉巻を常喫しているという記事をいくつか見たような気がしたので、試しに吸ってみることにしたのです。 一晩ほどタッパーで加湿して吸いました。 序盤に、煙草の甘みの中に塩っぽい味を感じました。この味は何だろうと思いながら中盤まで吸うと、やがてその塩味は消えましたが、もしかしたら自分の唇に何か付いていたのかもしれません。 太く大きい葉巻ではないので、喫煙中の味の変化は乏しいですが、喫煙時間自体も短いので飽きるということもなかったです。 味の特長は、・・・う~ん、特に際立ったところを感じずに、スルッと吸えてしまったので、美味しい部類に入るんじゃないでしょうか。香りも、葉巻らしい普通の香りで、特筆すべき悪い点はないです。 シートラッパーということで、手触りがちょっと硬い感じで、「葉巻吸ってるぜ!」感とは少し異質な感触なのですが、5本入り550円という価格を考えると、良くやっていると言えるのではないでしょうか。 うむ、これも常喫としては「有り」だと思います。[本格シガーのブログならココ Click!]
2011.05.03
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【WALTHAM】【ウオルサム】【USAミリタリー コクピットクロック】クロノグラフ 1960年代製 w-2115【コクピットクロック】【エアフォース】【手巻き】【アンティーク】【中古】 やっぱり、こういうのを見ると、欲しくなっちゃうんですよねぇ。(笑) 自家用車のダッシュボードに何とかして設置するか、もしくはデスククロックとして使ってもいいかもしれません。 基本的に8日巻きですから、通勤等で使う車に設置するなら、休み明けの朝の出勤時に巻き上げると、その作業が一週間の始まりとなって、自然と気合が入ると思うのです。或いは、休日にしか乗らない車でしたら、週に一回の休日の象徴的作業が機械式時計の巻上げということになるかもしれません。 何れにしても、カッコイイと思いませんか? ただ、何れにしても、裸のままでは使い辛そうなので、設置台みたいなのを別個に用意する必要があると思うんです。それが、いつも購入を躊躇する一つの要因ではあるんですよねぇ。 でも、正直に申し上げて、あのレビュー・トーメンが最後に売っていた8日巻コクピットクロックの状態の良い中古が見つかったら、・・・もちろん経済状態にもよりますが・・・、絶対飛び付くと思うんです。 ・・・あれ? 前にも同じような事を書いたような気がする・・・。(笑) ま、「未だ目標達成ならず」ということなんでしょう。(T^T)[人気時計ブログならココ。Click!]
2011.04.12
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【10年保証・3年保険】安心と信頼のアフターサービスですグラス・ヒュッテ オリジナル メンズ セネター・オートマチック 2針 100 08 03 02 04 先日、ヤフオクに出ているグラスヒュッテ・オリジナルの「スポーツエボリューション三針」モデルをご紹介しましたが、同じG.O.つながりで、楽天に出ている「セネタ・オートマチック」もご紹介しておきます。 今のG.O.の最主力ムーブメント「Cal.100」搭載の二針モデルで、Cal.100のセネターシリーズの中では、最もベーシックな機種になります。 私は個人的には、アラビア数字インデックスが好きなのですが、バーインデックスでも欲しいと思った初めての機種がコレなんです。でも、まぁ、例によって、この機種が発売になって既に何年か経ちますが、未だに買えていません。(T^T) 時計を何個か持って、毎日のように取っ替えひっ替えしてると、使い始めの際の時間合わせは苦にならないのですが、日付合わせは結構面倒に感じたりします。ですから、最近の私は、デイト表示なしの時計の使用頻度の方が高くなっています。デイト付を使う場合も、日付合わせをせずに使ってたりします。 こんな風になると、この「セネター・オートマチック」のように、日付もなければ秒針もないという時計が案外魅力的に思えるようになってきます。 ただ、Cal.100の場合、せっかく搭載されている秒針合わせのための高度な機構(帰零機構等)が無駄になるので、その辺りが購入を躊躇させる要因になっています。どうせだったら、ムーブメントの全ての能力を使い切れる時計の方がいいなと思うのは、誰でも持ってる人情だと思うんですよね。 経済的な要因はもちろん、こういった部分が、購入の優先順位を下げる原因になっています。清水屋《1年保証》グラスヒュッテ スポーツ エボリューション 未使用品【smtb-TD】【saitama】 あ、それと、 先日ヤフオク出品としてご紹介したスポエボ三針は、楽天にも同じショップさんから出てました。私もチェックが甘いです。(^^ゞP.S. 最近、このブログの長い中断の前に書いていた記事を見返しているのですが、リンク切れや、転用写真の消失などが一杯で、無残な姿になっています。それで、過去の記事を修正していくのも労力の割に報われないということもあり、多少の重複は覚悟の上で、時計に関して新記事をなるべく加えていこうと思います。 ただ、最近は所有時計はほとんど増えていませんし、時計いじりも滅多にできていませんので、「欲しい」カテゴリーばかりになると思います。ご了承下さいませ。m(__)m[人気時計ブログならコチラ Click!]
2011.04.11
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今回レポートするオルスボ「バニラ」については、改めて過去ログを確認するまでは以前に既に吸った気になっていました。オルスボ・シリーズもバニラ着香も、どちらも定番中の定番なので、まさかまだ吸っていなかったとは思いませんでした。ハハハ。 で、まぁ、遅くなりましたが、オルスボ「バニラ」のレポートです。 開封時の香りは、強いバニラと少々の蜂蜜といった内容で、正に名前の通りです。カットは、かなり細かいラフカットとリボンカットの混合で、手巻きでも行けそうな位の細かさです。湿気は普通でしょうか。 これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、角の取れた円やかなバニラの香りが来ました。バニラ風味のクリームかと思えるほどの円やかさで、ちょっとオイリーな部分があります。味の方は、砂糖菓子のような甘さがあり、煙を吐き出した後に唇を舐めると甘い味がするような気がします。何だか久し振りの、超ストレート甘々バニラ着香です。こういう煙草も偶には良いものです。 火付きと火持ちは良好で、それ故、逆に燃え過ぎに気を使いたい所です。 喫煙中盤以降は徐々に着香分が弱まって来るのですが、甘々バニラ砂糖菓子な喫味は基本的に変わりません。ただ、バニラというのは香りは甘いのに対して、バニラ・エッセンスその物の「味」は少し苦いくらいだったりするのですが、その苦さに相当するような味が喫味の中に少しこの段階で出てきているようです。それは少々薬品っぽくも感じられますが、強い着香煙草では良くある類のものです。 そしてそのまま喫煙終盤を迎え、喫煙終了。後味は、むしろ少し苦味があるような感じで、残り香は思い切りバニラでした。 全体的に見て、非常にオーソドックスなバニラ着香煙草だったと思います。そういう意味では、むしろとても良く出来たバニラ着香で、正に見本のような出来だと思います。なんの捻りもなく、超ストレートにバニラ着香の剛速球を投げ込んで来る雰囲気です。 普段は非着香の煙草を吸っているけれども、時々無性に着香煙草が吸いたくなるというような事もあろうかと思うのですが、そういう時にど真ん中のバニラ着香のこういう煙草を選ぶのも良いのではないでしょうか。[超ストレートの煙草ブログは此方 Click!]
2015.06.21
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