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屋台で腹を満たす金もなく、食い逃げを働く大道芸夫婦。仕業人より辻斬りのほうが良かったかも。 不倫している人妻に「人道を踏み外すな、よく考えろ」と良心的な答えを告げる人気の女占い師。当人はまともだが、後ろには、人々の弱みを握って脅迫する悪が控えていた。 気のいい占い師は、占い好きのやいとやにほれ込む。そのやいとやに悪事を知らされ、情報を売ってい奴らにお払い箱だと言い放って刺される。「あんたにあえて嬉しかった。これ、帯でも買うて」 仕事料は、脅されていた人妻がやいとやから借りて(心中前に)返した三両と、占い師がやいとやにくれた二両。それを出してくれるやいとや、他メンバーより金回りがいいとはいえ偉い。
2008年01月04日
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牢屋暮らしが好きですぐに出戻る奴もいれば、ご赦免になって勇んで家に帰るものもいる。孵ったとたんに借金のかたに女房を取られる奴もいる。 開店十周年で饅頭を投げる店。祝いの膳をいただける身分のやいとやだが、即効美女をお持ちかえり。そのめでたい席に、主の舅が「悪い噂を流したのはお前だろう!」と怒鳴り込み。そして女房が亭主と間違えられて?投げ道具で殺される。 困窮の中村家、離れを妾稼業の女に貸すことになる。一度は嫌がるせんりつだが、お相手は廻船問屋で、半年やそこらは戻ってこないという話で上手く纏まる。 件の殺しは、舅が婿を殺そうとして牢帰りの男を雇い、間違えて自分の娘を殺してしまったという形で事件は決着するが、無論真相は全く違う。3日で処刑された男の女房の首吊りを阻止した中村さん、裏にいるのは与力だから何をやったって無理と諭す。亭主が命と引き換えに受け取った金の残りが仕事料に。 いい仲になった女でも、悪事に加担していたら殺すしかない。見かけによらずおきてに忠実なやいとやからすれば、一緒にいたいからって仕事の場に女房を連れてくる奴なんて嫌だろうな確かに。「しかし、但馬やさんも好きですな」新床を覗こうとする与力のほうが好きものです。……いや、中村さんもそう思って皮肉ってるのか。ちっ。
2008年01月03日
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何時かの大仕事で、前金貰ってばっくれた仕事人が見つかる。何故か綺麗な女房を伴って。いい女の女房は元芸者、昔取った杵柄で亭主の借金を返しますと請け合い、お座敷に出るようになる。人妻芸者大人気。でも贔屓客は、今お江戸を巻き込んで抗争中の二人の親分さんだった。男心を振り回しつつ、夜は亭主といちゃいちゃ。割り切って上手くいくかと思いきや、結局抗争に巻き込まれ命を落とす。 死んだ女の恨みで、ついに決戦開始。そこに仕事人が割る込んでくるわけだが、ほっといても全滅したんじゃないのか。亭主が殺そうとした相手は勝手に死んでたしなあ……。
2007年12月28日
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竜の組紐を買った娘たちが殺される。目的が自分にあると気づいた竜は仲間から離れようとするが、それは掟上許されない。そして竜の知り合いどころか、竜の知り合いである政の知り合いの娘まで殺される。娘の遺体を見送る政を見つめる竜に近づいてきたのは、彼と恋仲だったくのいち。彼女が竜の組紐を見つけ、彼を仲間に売ったのだった。 「誰だって触って欲しくない古傷の一つくらいあるさ」と周囲を宥めつつ「抜け忍だな」と言ってのける中村さん、あんた古傷の十や二十ある身だろう。ちっとは手加減してやれ。 殺された娘の村に出向く政、しかし彼女が「人が二十人くらいしかいないの」と言っていた小さな村は、野盗により壊滅状態。政は成り行き上仕事人の繋ぎを頼まれる。シナリオ上の必然から、これは忍びのカモフラージュである可能性が高い。だが「忍びだろうが野盗だろうが仕事は仕事」と言うわけでみんなで出陣。竜は「忍びだったら手をひいてくれ」というが、お前忍びの掟も仕事人の掟も破った挙句自分の感情優先するな。巻き添えで殺された人々の恨みを晴らすことこそ重要だ。 野盗だった。それより「酒も食べ物も沢山ある」のほうが気になるが。そりゃ花作りで一山あてると結構儲かるっていうが、こんな小さな集落で……とか考えていたら、竜が「忍びだ!」と仲間に声をかける。軽く退治されたのは捨て駒で、政の依頼人たちが忍びの中枢だった。竜以外誰も顔知らないんだもんな。 必殺らしからぬド派手な戦闘が繰り広げられ、竜の元恋人は結局彼を庇って死亡。いやそんなことより、やたらと大掛かりな嫌がらせのほうに高得点をつけたい。
2007年12月27日
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腎臓移植の話を時代劇でやるとは思わなかった。この時期ってもう麻酔完成してたっけ?腎臓は二つあるから一つ人にあげても大丈夫だという医者は仁術の人だが、ライバルはその手柄を横取りするためてっとり早く人体実験しようとする。彼と組む金貸しは借金をしている男に因果を含め実験台にし、失敗して殺してしまう。しかも約束はふいにされ、彼女の恋人も実験台とされることに。 恋人達の話を盗み聞いたお加代さんが順ちゃんに聞きに行ったところ、まだ駆け出しの彼に「夢のまた夢」扱いされる。……この時代だし。彼女の不安は的中、恋人もまた死亡。死体遺棄を見てしまい刺された娘は、師匠である竜の元に何とかたどり着く。……あんたがちゃんと話を聞いてれば、まだ被害が少なくて済んだのに……。 あれ、金貸しの女房は仕掛けなくていいのかと思ったら、額に石をぶつけられて川に落ちてしかも成り行き上多分そのまま。これは死んだな。そしててこの原理も何も使わずに男二人を釣り上げて屋根を突き破った竜、どれだけ力があるんだ。
2007年12月26日
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張り切って仕事人狩りに挑む田中様。いや、部下の正体に何時までも気づかない貴方じゃ絶対無理だ。しかし手を拱いては置けないので、中村さんは皆を江戸から離れさせようとする。 リアルに寒いのに雪景色なんて見たくない(涙)。寂れた温泉宿でゆっくり骨休みをするはずだった一行、やっぱり事件に巻き込まれる。 みんなで仲良く鍋突いていたところ、客を装った盗賊が押し入ってくる。怪しげな動きをした客はあっさり殺される。彼らは江戸を追われた仕事人だった。凄い縁だな。 早番だったのでのんびり瓦版を読んでいた中村さん、奉行所の留守番を申し付かる。つかここの状況が江戸に伝わるまで何日?そして一般客の中にも、なんだか得体がしれないのが混じってるんですが。女将さんが元々病気で、あまり長期戦は不味いんですが。此処で戦った日には、部外者全員口を封じる羽目になるんですが。
2007年12月25日
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子供の頃、仕事人だった父が処刑された政は、同業者である生け花の師匠に育てられた。どっかの三味線親子に比べると他人行儀だが、今でも二人は仲がいい。だが彼女は今でも仕事を続けており、怪我をして役に立たなくなった仲間を、懇意の同心に売り飛ばす。そいつの幼い娘と親しくしていた政は捕り物に動揺するが、それに竜の「あの女には悪い噂がある」という言葉が追い討ちをかける。政の父を売ったのも、育ての母だった。 「何故、オレのことを育てたんだ」「気まぐれさ」自ら頼み料を置き、母を刺す政。いいシーンなんだけど、どうして同心の前座なんだ。こっちのほうが小物というか、どうだっていい相手じゃないか。 お京さん、そんなに悪い人には見えなかった。いや、小さな女の子が一人ぼっちになったんだからやっぱり悪いんだけどね。仁義も踏みにじってるから庇っちゃいけないんだけどね……。
2007年12月24日
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仲間の市松を逃がして牢役人に格下げになった中村さん。夜の街で、自分を探す変な白塗りの浪人に絡まれる。とりあえずしらばっくれるが、彼は金に困って仕業人になろうとしていたのだった。 事件にあまり首を突っ込めぬ身分になった中村さん、生き残った捨蔵、新しい相棒のやいとやと細々と裏稼業を続けていた。今度の的は5万石の大名の奥方。 大道芸をやっていた白塗りとその女房、藩からの追っ手に捕まるが何とか逃げる。件の奥方も、別の意味で白塗りを探していた。「町人としてはまれに見る(いい)女」だと迷った挙句正直に答えた藩士は折檻を受ける。「所帯やつれしたぱっとしない女」とでも言えばいいものを。 白塗りは、女房のために人を殺して藩を逃げたのだった。城塗りは旅の市松と出会い、江戸の町で中村という同心と殺し屋稼業を始めろと助言を受けた。だが、白塗りは奥方殺しの話を、「元許婚だから」と断る。「なんだそんなことで」同感だ。妹や母親殺しもあったんだぞ(涙)。 仕事料は一律五両、一人一両、残った金は仕事を持ってきた者が取る。女房をさらわれた白塗りは気持ちを変えるが、血も涙もない恋仇にさらわれろうそくを突きつけられても冷たく平然と切り替えした女房のほうが肝が据わってて大物だと思う。恨みもない職人の手首を切り落とすような奴なんだぜそいつは。 許婚のどちらが先に裏切ったのかはっきりわからないのが惜しい。それで大分話が違ってくるぞ。すっかり落ちぶれた男に縋りつく奥方だが、男は彼女を縊り殺すのだった。
2007年12月21日
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組紐屋の竜が女達のリンチから救った莫連女は、男を体で操る悪女だった。中村さんの同僚が誑し込まれ「200両貸して」と言われ借金までして貸すが、無論返すわけがない。真面目な同心は公金横領がばれて自害、家は断絶、嫁入りが駄目になった娘は体を売って仕事料を作る。欲しいものは何だって手に入れるのよっ、というわけで金で竜を買おうとした小娘はその竜に吊られることになる。 女一匹とはいえ完全自力で吊ってたな……凄い怪力だ。装束のハデさにも改めて吹いたけどな。尺が長いだけに。(11月26日 前日記より)
2007年12月20日
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る、ルービックキューブ……でも名前はごりむりん。一番最初に解けたものには千両やるぜ、と大口叩いてお加代さんにスルーされた爺さん、実際千両あるのを見せる。そして彼女は五里霧林売り出しに協力、当然大売れ完売。もう裏の仕事やらないよ、というくらい稼ぎがあるらしい。 幾ら売れたって、一人で作って一人に売らせているんだから中々千両にはならない。決して相棒にも素性を話さない、彼女にも聞かない爺さんの目的は?人心を惑わせるという名目の元に奉行所が乗り出してくる。が、爺さんはもうどうせ仕舞いにすると決めていた。 孤児の面倒を見ている尼さんも、仏の加護を祈りつつ一顧お買い上げ。その手伝いをしている娘、ごりむりんに描かれている文字を見て顔色を変える。 爺さんは飛騨の匠だと自称するが、皆ごりむりんが面白いから売れてるわけじゃないってのをどう思っているんだ。生き別れの娘を探していた爺さんは無事娘と再会するが、爺さんは酷い労咳持ちで、しかも孤児の女の子がさらわれる。かどわかしに気づいた爺さんは敵陣に乗り込み、「抜け荷のあがり千両ちょろまかしたくらいでがたがた言うな」と啖呵を切るが、あんた人質の女の子のこと忘れてるだろう。人質はこっそりつけてけていた竜がつれて逃げるが、爺さんと娘は殺され、政に頼み料かわりの血染めの五里霧林が託される。 お加代さんがそれを買い上げる、だが解けたら千両丸儲け、で話が無事纏まった。しかし中村さんが単なる下っ端殺しとは珍しい。いきなり刀が抜ける、気がつけば人が死んでいる、八丁堀の旦那に会ったと思ったら刺される、誰もいない部屋の屏風の陰から三味線の音がする。丸っきり怪談。お佳代さんは順ちゃんと一緒に五里霧林を解読するのだが、実は鏡で細工してあって、6両しか入っていないのだった。しかも仕事人のこともお見通しか。結局何者なんだ爺さん。
2007年12月19日
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芝居の主役代行として、素人でもいいから見てくれのいい男を、と頼まれたお加代、駄目もとで竜をおだてあげる。どうせこいつも親父の遺言をでっち上げるんだろ、と思っていたのにあっさりOK。「弁天小僧」という大舞台を見事勤め上げる。今日は芝居関係の話なのか、と思ったら比較的添え物の女装エピだった。幾ら綺麗でも、普通の町のお嬢さんにしては迫力ありすぎるぞ化粧濃くて。本編は火付け強盗の話。温泉宿の夫婦が泊り客の女に麻薬入りの食事を出し、一晩言いなりになった娘たちは翌朝には全て忘れているって、誰だよこのご都合展開。政の顧客のお転婆娘が自分の家に盗みに入り、偶然現場を見てしまった父に弓矢を向ける。親子の情愛が麻薬に打ち勝ち彼女は正気に戻るが、父ともども始末されてしまうのだった。あ、操られてる娘達の頭に石ぶつけるなー!死んだらどうするんだ。
2007年11月30日
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中村さんに、「うらかせぎのことを知っている」という脅迫文が届けられる。繋ぎをつけたところ、そっちもばれていた。付き合いの短い花屋と組紐屋は、脅迫者を消せ、しくじったら八丁堀を消せと言い出す。貧民に炊き出しをしている旗本の次男三男坊たち。彼らと親しくしている娘と子供たちは田中様を襲って攫う。その脅迫文は、中村さんに届けられたものと同一だった。呼び出しに応じた中村さんとこっそり見ている一同、脅しの内容が袖の下だと知ってあっけ。「11両1分」は、奉行所の厳しい取締りで家族を失った彼らの第二の人生の足がかりだった。暢気に笑う仲間達、だが若侍の一人がそれを見て、彼らの正体を知ってしまう。「世直し党」の炊き出しはカモフラージュで、目的はテロによる世直しだった。「世直し党」は娘を抱きこんで中村さんへの脅迫をエスカレートさせるが、娘は恨めしい奉行所の人間の言葉に心を動かされ改心、子供たちと姿を晦まそうとする。しかし連中は、既に彼女と子供たちを消す罠を仕掛けていた。
2007年11月29日
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勧進行の名を借りた殺し旅って、物騒な話だけど、皆承知の上だからゴチャゴチャ言うだけ野暮。く、国定忠治一行?本物か?舎弟になりそこねた野良犬、たまたま通りかかった粋な姐さんに拾われ、荷物一切乗せた台車を牽かされるが十分満足の様子。佐渡の案内役にと紹介された男、「ご同業」だが案内を断る。姐さんは優しいし、野良犬は陽気だし、おっさんは物腰柔らかだし、殺伐とは縁遠い顔ぶれだ。佐渡の庵主さまが待っていたのは、踊りの一座ではなく殺し屋。妊娠中に陵辱され死に至った女が依頼人。奉行所に言ってみたら、「案内役」の晋松さん、既に手配されていました。そりゃ来れないわ(笑)。的となった与力は、京山さん自身の仇でもあった模様。夜歩きをする師匠の後をつけていた野良犬直次郎、彼女を狙う刺客をびびりつつも返り討ち。相手が倒れてからもぎゃーぎゃー騒ぐ彼を軽くひっぱたいて正気づける師匠(笑)。にっこり笑って「お墓の隅にでも埋めておいて」って、今真夜中なんですけど!えっらい人に拾われたな犬(笑)。女を踏み台に役職を得た男、彼を個人的に怨むプロ二人に討たれる。そこに奇声をあげ飛び込んできた直次郎、何を勘違いしたか晋松さんに斬りかかる(笑)。当然歯が立たないのはともかく、飼い主の一喝に竦み上がる様が、本気で犬だ!(大爆笑)大好きだ犬!お師匠さんの様子がおかしいからつけてきた犬。殺しの現場を見られたら殺すが定法、しかし当人は是非やりたいというし、とりあえず様子を見ようとのありがたいお言葉。何かというと師匠の足に縋りつく犬。なんだか本当に幸せそうだな。娘たちとも上手くやってるし、天職なんだねい……仕舞人が。 (06年11月16日 記入)
2007年11月21日
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同心夫婦が心中を装って殺され、その子供を中村さんが養子にしようとするも借金のため果たせず、仕置屋仲間の市松が引き取ろうとするが、自分が育てるとやっぱり仕置人になってしまう、とわかったため手放すという話。原作の梅安さんが、引退して子供を育てようと思ったら、寸前に子供が死んでしまう話を思い出した。うん、仕事人が子供育てようと思ったら仕事辞めるべきだよ。子供は堅気って話あまり聞かないもの。市松ってクールでニヒルという設定らしいけど、そんなふうにはとてもみえない。いわくつきの子供を引き取ろうとしたり、いい養子先を捜してくる中村さんも善人度が高かった。でも屋根から突き落としただけで間違いなく人間死ぬもんだろうか?疑問。(06年7月19日 前日記より)
2007年11月14日
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定番忠臣蔵も閑古鳥。 はやり物には叶わない。というわけで、今お江戸で大流行なのは美人姉妹の水芸。ってすけすけストリップかよ!そりゃ客入るわ。しかしこれ何月?忠臣蔵っていうから年末かと思った。でも12月にこれやったら一度で風邪ひくよね。奉行所も、これ取り締まったほうがいいと思っているが、中村さんはもちろん反対。しかたないから手入れに行くが、現場を押さえたら……絶対止めないからほっとけほっとけ。え、水芸の仕掛けってこうなってるのか?自分手品の種見たくないんだけど。売り物はアレだが、一座は全然まとも。姉妹も裏方も仕事と割り切って頑張っている。しかし客を取られた興行主が与力に一座潰しを依頼、火をつけられ主は殺され裏方に罪が着せられる。そして問答無用で打ち首となる。一座は解散。裏方といい仲だった娘は首を括る。……身重なら辛くても生きようよ……。姉は仕置屋たちに仕置屋の話を聞き、髪結いに依頼に行く。もう下手人が打ち首になっている以上、もう穿り返したくない中村さんは仕事を断り、仲間に締め上げられる。結局上司が絡んでいると聞かされてOKするけれど。腸が煮えくり返る思いで敵に身を売る姉、その最後の舞台で仕置きが決行される。血しぶきの雨、落ちてくる男、一見がぶりよりの与力、姉は念願成就に泣いていたが別にそこまでやらなくても。(8月24日 前日記より)
2007年09月13日
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秘密の逢引中に事件を目撃し、名乗り出るに出られないという定番話。しかも知人だったよ! 参ったねお互い。旦那様の妾と密会していた番頭は、またしても市松の幼馴染。顔広いなお前。そして江戸は狭い。強盗殺人犯をさしたい二人だが、喋ったら自分たちの将来滅茶苦茶。いや、こんな道ならぬ恋をしている時点で安定も何もないけど。実は旦那様が盗賊の頭で、二人の仲も密告されてしまうが、旦那様は下手につつかない道を選ぶ。が、手下たちは二人を脅し始める。鼠も追い詰めると危ないよ、余計なことすんな。黙っていたら、出店を任せて貰えるかもしれない。だが、市松に「追い出される覚悟で旦那様に告白したほうがいい」と言われてその気になる。う、うん、市松は旦那様が黒幕なんて知らないからそう言ったんだけど……。うーむ。垂れ込みを旦那様に任せて大阪に行くことにした二人だが、大阪の奉行所に垂れ込まれたら困ると結局殺される。仕置き料は珊瑚の簪一本。妾稼業だし、まあまあいいものじゃないかな。「仕置き料はいらない、つーか俺一人でやる!」と息巻く市松。ま、全部あんたのしくじりだし。(8月24日 前日記より)
2007年09月10日
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女郎が責め殺され、着物を剥ぎ取られ簀巻きにされ家畜のように運び出される。たまたま現場にいた畜生坊主がただで念仏を上げ、朋輩に「 上がって!」と誘われる。今度の依頼人も女郎。必死で5両貯めた女が狙うは父の仇、印玄坊主。流石の中村さんもびっくりだが、親の敵と感づいて上げたという展開に視聴者もびっくりだ。気づいてないのかと思ったよ。この稼業なら人の恨みを買っていてもおかしくない、とにかく裏を取って、彼女の言い分が正当なら殺すしかない。足抜け女郎に別の店子への伝言を頼まれた市松、相手の店子は労咳だった。後半年で年季が明けるから体を労わって、と朋輩が庇うが、労咳の末期じゃ可愛そうだがそれまで体が持たないのでは。市松は彼女の一晩分の金を払うが、金だけ払って店をでてしまったので、結局客を取らされる。印玄の過去。母が行商人と駆け落ち、体の悪い父は無理心中を図るが子供だけ生き残り、14年さすらってようやく母を見つけた。しかし新しい情夫と素人売春やってる(と思われる)母が、自分の不幸を知りつつ見殺しにしたことをあっさりと語り、その上情夫といちゃつきやがったので、思わずまとめて突き落として殺してしまった。そして情夫の娘は女郎に身を落とした。女郎はこの話を聞いてある程度納得……する間もなく、朋輩の労咳がばれて一騒ぎ起きる。皆は「この子の分まで働くから転売しないで!」と頼むが……。女郎が運び出されるのを見た印玄、有り金叩いて彼女の遺体を買い、川原に墓を立てる。(8月16日 前日記より)
2007年09月08日
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いきなり押し込み、めった差し。そんなに突いたら血みどろにならないか?たまたま市松が通りかかって、虫の息の男から依頼を受ける。しかし何でこんなところに入り込むんだ市松。仕事人は事件に首を突っ込まないのが基本だ。目立つ真似ご法度。死人に口なし無視したっていいんだが、頑張ってこれからいい目を見ようというときに一家皆殺し、これは酷いと珍しく中村さんがやる気に。市松の昔馴染みの人妻がこの一件に絡んでくる。篭絡した女を惨殺の現場に連れて行って脅す市松、彼女の涙々の物語にじっとりと汗をかいている。しかしこの女、おっかない盗賊のお頭の夫に支配されているというわりに、よく「堅気の幼馴染」と不義密通する気になるよ。ただ一人本気で好きな相手なら、距離を置いて巻き込まないようにするだろう。鬼平シリーズでいうところの嘗め役が二人登場するが、名称が違うのは、「嘗め役」って単語池波氏の造語なのか?そしてそういう大事な役付きを、足がつきそうだからって簡単に殺すなよ。例の人妻は逃げ出して市松のところに逃げ込む。そこに見張り役2人が飛び込んできて返り討ちに。市松は彼女を動かして連中を一網打尽にしようとするが、命が惜しいからかかわりたくないと言われる。……個人的に好かねえや、じゃなくて確信犯的に嫌な女なのか。大体こんなわがまま放題じゃ市松じゃなくっても愛想尽かすぞ。市松の垂れ込みで連中が高飛びすることがわかったため、中村さん珍しく打ち込み。カッコが同心だけに混乱もひとしお。市松は女の亭主を殺した後、けろりと女房面している彼女をどう扱っていいものか悩んでいる様子だったが、「父の後妻を殺したから故郷に戻れない」と聞いて気持ちが固まる。(8月16日 前日記より)
2007年09月07日
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仕事料300両の大仕事。蔓が取った後ってことは元は600両かよ!的は白子屋、依頼人は大阪の偉い人らしい。白子屋の江戸の妾を拉致した音羽屋。白子屋は腕利きを連れて江戸にやってくるが、第一の目的は梅安さんに始末だった。罠と承知で飛び込むとは、中々の男っぷりじゃないか。そしてつかず離れずの浪人、いい男だ。此処まできて世話になった白子屋を仕掛けたくないと言う梅安さん、話し合いの場を設けたいって……小杉さんとどっちか選ばなきゃならないんだから諦めろよいい加減。頼まれた彦さんは飴売りに化けて白子屋に近づくが、子供を盾にしたといわないかそれは。白子屋の妾、暇つぶしに雑巾を縫いながら「必ず助けがくる」と静かに言い放つ。赤ん坊が気になるだろうに大した気力だ。梅安さんと白子屋の面談は実現するが、「仕事させないでって言ったのに!」「でも本人やるって言ったもん」で結局物別れ。梅安さんは食あたりの侍を見てくれと頼まれるが、それは白子屋の用心棒だった。翌朝元気になった侍は、命の恩人が敵の梅安と聞いて愕然。あれ、原作と展開っつーかニュアンス違うのな。……それ言ったら、相棒とガチホモ設定丸々カットだけど(笑)。地上波黄金枠で「あいつは女よりいい」なんてモノローグ入ったらお茶の間騒然だけど。梅安さんちに張り付いて聞き込みをしていた用心棒、ついつい白子屋側の仕掛けを阻止してしまう。飯炊きの婆さんは逃げる仕掛け人に顔を斬られ、怪我もさることながら衝撃で寝たきりに。白子屋の手口が特に汚いとは言わないが、(婆さんを斬ったのは半分事故だし)これ以上話を長引かせて被害者を出すのはいけないだろう。梅安さんが覚悟を決めて後始末をしている頃、しくじり目を傷つけられた仕掛け人は金を返し、家族に別れをつげに行くついでに妾の居場所を白子屋に教える。白子屋、音羽屋の名前も知らなかったのかよ!わざわざ江戸まで来てどんな活動してたんだ。江戸の香具師の元締めにはどんな奴がいるかとか、梅安がどんな奴と付き合っているかとか、全然調べてないのか。奉行所に繋ぎ付ければOKとでも思っているのか。アウェイなめんな。仮想敵のアジトにスパイを複数入れて間取りもなにも調べ上げた音羽屋には初めから負けている。天井から奇襲をかけることはばれていたが、小杉さんの強さの前には無問題。そして恩人が雇い主を殺す様子を見た用心棒は何を感じたか。思わず相棒をぶった斬ってそのまま何処かに行ってしまう。そして音羽屋は妾を殺すことをあっさり決めるが、梅安さんの意見を入れて解き放つ。確かに気性が勝ってるけど、これから自力で赤ん坊育てなきゃならないし、この子が育つ頃にはどうせ梅安さん死んでるだろうし。婆さん復活。女は強いね。池波小説の婆さんは皆強いよ。(8月7日 前日記より)
2007年09月06日
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小杉さんと碁をうっていたら、いきなり銃を打ち込まれました。白子屋の手先の仕業らしい。銃声に驚いて人が集まって きたよ……迷惑な。派手にやりやがって。「所詮住むところが違う」と言われてもね……。こんだけ迷惑かけて新しい隠れ家も手配して貰って、小杉さんが気に病むのは当たり前。ふっきって仕事人になりたくもなるだろ。今日も音羽屋の依頼を引き受けない梅安さん。何時ものごとく世間話を始める元締め。そこに彦さんの友達で、彦さん同様の過去を持つ六蔵の仇らしき男が絡んでくる。同じエピソードを使いまわすな、開き直るなスタッフ!梅安もので何度見たかわからないよこれ。1シリーズで2度やるのも別に珍しくない。小杉さんは居候先で悪者退治を頼まれるが、梅安さんに「おとなしくしていろ」と言われているので大弱り。女を都合しに宿屋にやってきた「毒蝮」一味、若い女中を連れて行こうとしたら「どうせ汚れた体」だという先輩女中が身代わりになる……それって渡辺版と同じ展開というか台詞もほぼ一緒!兄嫁と昔いい仲だったというのも一緒!女中が殺されるのも梅安さんが「兄が弟の仕掛けを頼んだのなら仕掛けるのは嫌」というのも一緒。兄弟のニュアンスだけは多少変えてあるけど……「弟が死んですっきり♪」なのは原作だけか。渡辺版のスタッフがこの小林版が見て悪いわけはないんだが、こう似てるとどうも。夫に内緒で弟の始末を頼む妻、というオチも……一度はいっそ笑えたけど二度見る羽目になるとは。妻の演技は違うけどどちらも怖いよ!朋輩を守って死んだ女の葬儀に参列できない小杉さん。詰られるけど、その人、今殺人容疑で追われているから!知らないだろうけど!下手に動かれたらあんたもとばっちり食らうから。とか思ってたら、百姓女を襲うところまで一緒。亭主が殺されるところは渡辺版より救われない。(7月30日 前日記より)
2007年08月30日
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宿下がりで兄の世話をしにきた大工の棟梁の妹。 勤め先の旦那様は良い方だが、その亡妻の兄は感じが悪い。おまけに義弟の屋敷に入り浸って、器量良しの女中に手を出したりする。義兄は町で通りすがりの子供を苛め、飛び出して庇ったおでん屋が代わりに殴られる。これを見た棟梁は侍が嫌いになり、妹を呼び戻そうとするが、妹は殿様が好き。殿様は彼女にプロポーズ、「武家の養女にして貰って行儀見習いに」と具体案を出すが、兄は身分が違いすぎると反対。妹も苦労も危険も覚悟しているが、それでも殿様の傍にいたい。どうにも悪い予感がするが、止められないと思ったお加世さんは「困ったときには木更津に」と教える。だが、主の留守中に屋敷を漁った義兄を誰何した彼女は強姦の末殺され井戸に投げ込まれる。変事を知って江戸に戻った殿様は妹の身を案じる棟梁の前で切腹して果てる。兄は木更津に。(8月2日 前日記より)
2007年08月28日
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いきなり大捕り物。かと思ったら出入り。たまたま現場にいた行商人は生きた心地もしない。江戸で仕置屋の話を聞いた行商人は、頼んではどうかと庄屋に相談。宿場の荒れは、江戸の奉行所にも届いている。けど支配違いだし面倒くさいから手を出したくない。何とかしようとした庄屋は責められて証文を書かされ、女房は売り飛ばされ、残された幼い娘は、瀕死の父から渡された一分銀を手に江戸に向かう。しかしよく江戸に入れたなあ。おこうさんを根負けさせた娘は、仕置屋のつなぎの場にまで乗り込み、一人二朱で間違いなく足が出るのに皆やる気。どうせ出張で行かなきゃならない中村さんだけ渋い顔。旅の途中で、何だか気になる渡世人を見かけた一行。向こうでは遊ぶんだ、と言っていた中村さんも、こっちの役人のやる気のなさにはうんざり。アイパッチつけた渡世人は、敵の首級を狙うヒットマンを捕らえ一家に草鞋を脱ぐ。そうでなくても隙のない相手なのに。「こうなったら相手の懐に入って隙を狙うしかねえな」珍しく段取り重視の作り。かっこつけの市松が、上がりかまちの下で、何日も粘るという展開が凄い。そして、ある風の強い日、遂に隙を見つけた市丸が仕掛けようとした時、くだんの渡世人が先に飛び掛った。
2007年08月27日
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大奥もの。 大奥勤めの女が堕胎に失敗して死亡。相手の役者も脅される。人気があるとはいえ、役者が300両なんて持ってるのか?お島さんがその役者のファンで、自分が金を出して仕事にしようとするが、誰も相手をしない。でも堅気の人妻が脅されているときくと動き出す。嫌な連中だが、依頼人はいないし金にならないし、でもほっとくには性質が悪い。追い詰められた身重の女房は店の金を持ち出そうとして亭主に見つかり、腹心の女房は強姦され堕胎させられた過去を話す。亭主は衝撃を受けつつもその過去を受け入れ、強請り屋に話をつけにいくが……。依頼料は身から錆の役者から出たが、皆が動くのは、この3人を助けるため。ちょっと納得いかない。そしてチンピラばかりで、中村さんが殺すにちょうどいい相手がいない。松島様以外の被害者が全員存命なのは必殺には珍しい。(7月27日 前日記より)
2007年08月24日
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ご乱行が過ぎて隠居させられた若君。手代と恋中のお嬢さんが無理やり側女にされ、若君の乳母を探ろうとした彼女の乳母は殺され、泣く泣く娘を渡した父は師匠を通じて敵討ちを依頼。お嬢さんに飽きた若君は一座を呼び、お梅ちゃんを手篭めにしようとし、これを助けようとしたおはなちゃんは若君を傷つけてしまう。お嬢さんは凶器の簪を取り上げて罪を被り、恋人共々斬り殺される。寝ているところを叩き起こされた殿様、嫡男が暗殺されたと聞いて「隠居の身とはいえ後継ぎがそんな死に方をするわけがない。もう一度はっきりと申せ」「若君は突如お亡くなりになり、乳母とその弟は殉死致しました!」正しい判断だ。
2007年08月22日
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着物のすり替えが元で、奉公人の子が代わりにさらわれるという定番話。「借金のカタに雇った子がどうなったって知ったこっちゃない」と笑って堂々言い切った大店の主に、奉行所の面々も唖然。 泣いて縋り付く母を放置もできず、中村さんに押し付ける。幸い島帰りの誘拐犯は善人で、さらった子供に暴力を振るったりはしない。千両箱(中身は石)がひかれていくのを見た母はほっとするが、子供は翌朝死体で見つかり、母は依頼文を懐にダムに身を投げる。奉行所に関係者がいるからいいけど、いなかったら元締めいい迷惑だ。追い詰められた誘拐犯は偶然、秀さんの長屋に逃げ込むが……なんで何時もいつもここに逃げ込むんだ。誘拐犯はやっぱり子供を殺してはいなかった。子供殺しに逆上した秀さんは犯人にドスを突きつけるが、ある程度話が読めていた中村さんは「離してやれ」と言う。そもそも火付けしたら火炙りが普通、島送りなんて聞いたことないものな。結局誘拐犯は全ての黒幕である火盗改の与力に殺されて晒され、野菜の行商人の全財産を依頼料に仕事が執行される。「てめえの命はたった三分だ」(7月27日 前日記より)
2007年08月20日
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夢とはいえ、妻と姑を殺すのはどうかと思うよ中村さん。 夫婦と母が隣の部屋で寝るのって避けたほうがいい。子作りしづらい。「四谷怪談か。嫌な夢見たな」婿殿と姑は同じ演目「四谷怪談」を見て、同じような夢を見たらしい。行き方不明の男を捜してくれと、奉行所に日参しているらしい武家の妻と息子が今回の主役?恐喝で暮らす浪人が、暢気なお嬢様に眼をつける。彼女はわけあって、婿が貰えなかった。件の親子がおでんの屋台の前で行き倒れる。夫は半年前、仕官のくちを探して江戸に来て、それっきりになったらしい。そして、「悪漢から救う」というイベントを自演して婿入りすることになった浪人は、やっぱり探している当人だった。美鈴ちゃんと遊びに出た息子は町で父に出会うが、父はお嬢様と一緒だったのでしらばっくれる。話が四谷怪談に似ていると気づいた面々は、妻子が口封じに殺される展開になると予想、二人を見張る。実際、重婚がばれそうな男は仲間を遣し、仕事人たちは国許に帰そうとするも時遅く殺されてしまう。妻子を裏切った男を個人的に許せないおでん屋は仕事抜きで襲うが、実は夫は妻子殺しとはかかわりがなく、仲間の独断だった。自分がつるんでいる連中がやったとは思わなかった夫は滅多切りに殺されるが、そもそも既婚者にこの役割り振った時点でまずいだろう。やっぱり一番顔がいいやつを選んだのか?父の悪行のせいでなかなか婿を貰えず、とうとう祝言となったのに男が父(のせいで)殺されて適当な男を割り振られ、その男も殺されて赤っ恥をかいたお嬢さん気の毒だ。彼女は何も知らなかったのに。浮気疑惑がばれて平穏な中村家、皆で芝居見物にいくのはいいけど、怪談塁が淵って、おーい……。(7月27日 前日記より)
2007年08月18日
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放火が続き、材木の値が高騰。材木屋は材木がないとしらばっくれ、八丁堀の中村さんは騒ぎを収めて袖の下を貰う。それを呆れて眺めていた小僧は金を掏られ、お加世さんに拾われる。殆ど無利子で金をかしてやった彼女は若いころ、木更津から行商に来たいい男にもて遊ばれてひどい眼にあったらしい。やなこと思い出した彼女は荒れて皆に迷惑かけまくるが、小僧は薬草どおり利子つきで金を返しに来る。 そして彼女にプロポーズする。「あたしはあばずれなの」それ以前にずっと年上で粋ないい女……こんなの木更津につれて帰ったら皆仰天するぞ。きっぱりふられたのに、今だったらストーカーと呼ばれそうな行動に走る小僧。このままじゃ裏家業に差し障ると中村さんに追っ払ってもらおうとするが、袖の下を貰ったのを見られたので全然脅しが効かない。「オレの女に手を出すんじゃねえ!」と既婚者が嘘ついて脅しをかけるも、「男はいないって言ったっす!」と一歩もひかない。そして火事を目撃して殺された男の女房から、仕事の依頼が来る。とうとう仕事の話の場にまでやってきてしまう小僧……うわ、此処で殺されても文句言えない!そして小僧は、江戸の材木不足を解消しようとした旦那様とともに殺される。(7月27日 前日記より)
2007年08月17日
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時代劇で女の子が逆立ちって……何たる破廉恥な! それはおいといて、中村さんに依頼が来る。大奥絡みなので、昔馴染みの元締めの頼みでも受けたくないが……千両はでかい。的は、上様ご寵愛の方で、子供が産めないので側室を次々殺して子供を奪っているらしい。大奥は攻めづらく逃げづらい場所。上手く逃げられても、当分なりを潜めているしかない。元締めも「無理だから」下りられては叶わないと思ったらしく、とりあえず潜り込む算段だけはつけてくれる。長々と尺を取った挙句何とか勤めは遂行されるが、帰りに御金蔵破りとぶつかるというトンデモハプニング。証拠の品も人相もばっちり押さえられてしまう。そしておたまを助けて捕らえられた元締めは責め殺される。玉太郎も捕らえられかけるが、一足先に旅支度を終えた政に助けられる。千両どころではなくなり、皆は逃亡の旅に出るが、中村さんだけは元締めが死んでも吐かなかったおかげで江戸に残ることができる。え、おたまと玉太郎ってデキてたのか?別れたけど、一瞬でも一緒に行こうとしたってことはそういうことだよな。いきなり登場した元締めが死んでおしまいってなんとなく不完全燃焼。因果応報とはちょっと外れてる。(7月27日 前日記より)
2007年08月16日
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「父上、早く亡くなられて貴方は幸せです」 おいおい中村さん、いびりが酷いからってそれはないだろう。というわけで今日はお盆合わせの怪談話。子供が「知らないおじちゃん」と言ったのは死んだはずの坊主の父親?そしてその晩、未亡人の枕元に亡霊が立った、と思ったら義弟だった。出張中に死んだはずの夫が生きているかもしれない、という未亡人の話を聞いたおこうさんは、中村さんたちに調べさせることを思いつく。そして「亥の刻に待つ」という手紙が来る。思いっきり真夜中で思いっきり墓地じゃないか。小雨の中、そんなところに傘もちょうちんも持たずにいく女が何時の時代に行くんだ。「貴方の分もちゃんと取ってありますよ」と、珍しくりつさんのデレるシーンがある。いや、このシリーズでは時々デレてるけどなこの夫婦。亡霊の件については、殺人の実行犯が依頼人(実の弟)を脅すためにやったこと。弟は義姉と一緒になって身代を乗っ取る算段、脅されても「奉行所はあたしのいうことの方を信じるさ」と堂々居直る。確かにそのとおりだが……。仕置屋一味に知られてしまう。義弟が好きになっていた未亡人は取り乱すが、結局義弟にのしかかられて未練がなくなる。家に傷をつけないためには訴え出るよりひっそり始末してしまったほうがそりゃいいが、実行犯たちは子供をさらって身代金を取ろうとする。実行犯たちが始末された後、墓場で死体にけつまづき、明かりはつぎつぎ消えるし兄の亡霊は現れる、という強烈コンボを食らった義弟は家に逃げ帰って兄の位牌にすがり付く。(7月21日 前日記より)
2007年08月15日
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夜中、覆面の侍たちをみかけた梅安さん。何があったのかと思ったら、血塗れの侍が倒れていた。まだ息があったので、近所の彦さんの家に運び、医者をよんでやることに。お上に届けることも出来ないのに。一命を取り留めた侍は、記憶をなくしていた。嘘ってパターンもあるが、だったら演技というか演出上手いわ。彼を捜しにやってきた美女は、大身旗本の屋敷に消える。このくそ忙しいというかややこしいときに、仕事を持ってきた音羽の元締め、何時もの如く断れ、何時もの如く勝手に相手の話をはじめる。またもや女だと。かなり腕利きの二本差しに寝込みを襲われた梅安さん、連絡に来た小杉さんのお陰で助かる。白子の元締めが寄越したんじゃないか、と彦さんは考え、梅安さんも同意。小杉さんを連れ戻されたのがそんなに悔しいかい。旗本の奥方と、先妻の若君が喧嘩ならぬ殺し合い、という話のようだが、あれ、拾われたのって若君?でも……あれ?変じゃね?梅安さんは仕事の前に白子屋と話をつけようとしたが、それでケリつくようなら初めからこんなことにならなかったって。彦さんはかっこよく決めすぎてあまりよくない傾向だ。音羽の元締めは、仕事の代わりに白子のほうを引き受けると約束。暢気に療養の居候、草子を見ていて何か思い出し始める。その頃、若君は焦れて人を集め、継母を暗殺しようとしていた。鬼の継母の産んだ弟は行方不明?あああ……そういう話か。なるほど。兄が腹違いの弟を殺そうとしたのか。殿は病身、次男が行方不明なので、長男を殺して三男を跡取にしようとする奥方。どっちもどっちだな。こんな女から、あんな感じのいい息子が産まれるとは奇怪至極。此処まで話を詰めて、やっと奥方を仕掛ける気になった梅安さん。次男の身を盾に奥方を誘き出そうと計画。だが若君の御手付き女中が話を彼のもとに持っていったため、若君の暗殺部隊が参上。駕籠を一突きにすれば、それが件の女中だった……って、中あらためりゃ良かったんじゃねえか!視聴者は奥方が自分で来たなんて思わなかったぞ!若君……自分で抱いて帰ってやれよ……。棄てて帰らなかっただけいいけど。この子はちょっと考えが足りなくて度胸がよかっただけなのに。奥方だけでなく若君も仕掛けたいという彦さん。兄に殺されかけた弟のために、手を貸したいという小杉さん。そして、とことん女殺しを嫌がる梅安さんの仕掛けが決行される。この二人を何とかしないと、次男(と三男)の身に平穏は訪れないからな。彦さんの芝居がひたすら必殺なのは、やっぱり助け人やってたから?記憶が戻りきらないまま屋敷に戻った次期殿様。母と兄が亡くなったばかりで色々大変だろうけど、せめて弟がまともであることを祈る。元気でやってってくれ。……なんか不安なんだけど。(6月21日 前日記より)
2007年07月09日
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メンバーの馴染みやただの通りすがりが、次々殺される。しかもそっくりの殺し技と衣装で。何だ何だ集団ドッベル現象か?助けるより逃げるのが優先な辺り裏稼業だ。「百化け」とか呼ばれる一団が江戸にやってきたらしい。なりを顰めるか、戦うか、メンバーでも意見が別れる。……共存は無理だよな……。全く目が出なかった殺し屋、大物の香具師が殺されるのを見てやっと眼が醒め、髪結いに弟子入りしたところその亭主が先輩だった。互いに堅気として付き合うことで話が纏まるが、戦いに巻き込まれて殺されてしまう。お国さんの作戦は完全に裏目に出、手配書まで出回る羽目に。どっちにしろ解散だこれ。「貴方たちを高札の下に晒さなきゃ、旅には出られないんですよ」というシビアな展開なのに、お姉&スギゾー戦が面白すぎるぞおい。ただでも準備に時間がかかって阿呆臭いのに、人間関係もドジっこも一緒で、女がどついたせいで自爆。とにかくV。ええんかそれで。仏像に頭巾被せて囮って罰当たりとか、プロレスに武器持ち込んだヒールが自滅とか、釣りは先に糸斬ったほうが切ったほうが勝ちだろう普通とか、うん、面白かったよ!江戸には、既婚者のみが残ったらしい。良かった、女房置き去りエンドはもう見たくない。一応下手人捕まってるしね。最後に、仕舞人3名のお別れをやってくれてありがとう当時のスタッフ!(6月8日 前日記より)
2007年07月06日
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早朝、江戸城を追放となった二人の女。若い女のほうがしくじって、賄賂を受け取ってしまったのだが、偉い方はさばさば。無一文で肌着一枚ではどうにもなるまいと、大して親しくもなかった侍が着物を与えてくれる。……全員仕舞人メンバーなのがデジャヴ。二人が追い出されたのは、御台所以外の女が身篭っていては都合が悪いというお年寄りの陰謀だった。何人もの女が惨く殺され、見ていられなくなった女中が逃げ、お庭番を通して彼女の暗殺依頼が出される。現役を引退した勇次は、強引に事件に引っ張り込まれる。鬼アザミって、普通女の異名……(笑)。米もマトモにとげない女たちだが、上品で人が良いので回りに溶け込める、一応スキルはあるので仕事にもあるつける。……かと思いきや、さっそく事件に巻き込まれる。おまけに、助けてくれた侍は、大奥の変死事件を調べてお役御免になっていた。小野寺、女嫌いでクールな殺し屋って、キャラ合ってない。勇次と逆の方がよかったんじゃないか?勇さんは女に甘いってイメージじゃないよ!おまけに二人とも、殺すはずだった年増が「子供みたいに無邪気」って理由で殺し損ねるし。女中の一家は暗殺され、元締めが筋の通らない人間だと認めた即席コンビは離脱。元大奥勤め3名と、元仕事人の隣人、若い破戒坊主でチーム結成、ってなんだこの大所帯!戦闘要員だけでも5人かよ!でもって元締めいないのか。煙管で頭を叩いて、頭蓋骨陥没どころか穴って嘘だ、絶対無理だ(笑)。大体あんた元侍なんだから使え。木の物差しが人の胸に突き刺さるってのも変。殺し屋としてはルーキーのお国さんにトリを任せるのって、誰かから文句は来なかったのか?(6月8日 前日記より)
2007年07月05日
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駆け込み寺の前で殺された女。歌いながら入水しようとした父。江戸に奉公に行った子が夢枕に立ったので絶望してのこと。別の娘の母は江戸に子に会いに行くが、当人たちも仲買人も見つからず。娘たちは江戸に出たと見せかけて機織に追い使われており、病になっても医者も呼んでくれない。父のやり方が嫌な若旦那は「もう少しマトモな扱いを」と訴えるが、父は取り合わず娘たちも相手にならない。そんなんでは人手が足りるわけもなく、一座の子たちを手に入れるため興行にいちゃもんをつける。お使い晩の権太が敵に捕まって接待責め、おかげで中々状況がわからない。漸く悪事に気付いてぼこられるが、若旦那に逃がして貰う。若旦那は織り子を逃がそうとして殺される。師匠がお花ちゃんを呼んだから……うわタイミング最悪。何があっても歌い続けるお花ちゃんは度胸いいよな。(4月5日 前日記より)
2007年05月25日
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こっそり大八車に潜んでいた娘。変だと思いつつあっさり匿ってしまう師匠と一座。……拾われた奴ばっかりだからなここ。目指す的は既に死罪、娘を追っていたのは新しく台頭した店の息子。紅花で潤っているので舞台の入りは上々。だが客の手癖が悪く踊り子の評価は散々。舞台を見ながら楽しく踊っていた娘は、のこのこ入ってきた息子に仰天。お面で誤魔化そうとするが、男は気付く。娘は死罪になった的の娘で、今の庄屋の命を狙って失敗、許嫁だったその息子は彼女を庇う。彼は父の悪行を知らなかった。「悪に悪に罠をかけた」。おとなしい男は、父の悪事の証拠を見てもどうしていいかわからない。気が強い女は、彼を殺してでも仇を討つ覚悟。二人に道場の直とお花ちゃんは、親を脅して店を建て直せと助言するが、お目付けもグルで結局二人とも殺される。普通心中と言い立てるが、てめえの餓鬼がそれじゃ体裁が悪かったのかね。(4月4日 前日記より)
2007年05月24日
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奥方と不義密通したとして殺された兄の無実を晴らすため、身を売って仕事料を作った妹。ちゃんと裏を取りたいのに、駆け込み寺の周りは廓ばかりで、金も体も持ちゃしませんよ。なんとか見つけ出した時には、妹はすっかり自棄になっていました。その彼女を身請けしたいという侍。……は、彼女が仇と名指した奥方の亭主。奥方の弟はこれに斬りかかるが、胸の病のせいで返り討ちにされかかり、これをお花ちゃんが荷を投げて助ける。弟は不義密通の話を信じていたが、相手の妹に事情を聞いてあっさり信じる。まあ、姉が不義を働いたというより、姉の夫が悪人で口封じに姉と協力者を殺したという話のほうがまだいいからな。弟が突っ走ってくれて邪魔なので、妹のほうに釘を刺すが、困ったことにお花ちゃんも彼に気があったりして。体が悪いくせに、助けられてばかりいるくせに、犬死しに出て行こうとする弟の何処がいいのかわからん。直がいうように、仕事がすむまでふん縛っておいたほうがいいんじゃないか?被害者の弟妹が上手くくっついてしまって悲しいお花ちゃん。二人が仲良くしているところを見ていられず、つい目を離した隙に二人は騙され誘い出されて殺されてしまう。……苦い初仕事になりました。(3月23日 前日記より)
2007年05月23日
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観音様を盗んで売り飛ばした小悪党の百姓三人組が、人殺しの現場を見てしまう。内一人は何とか逃げ延び、悪さを働いた尼寺に逃げ込んで匿って貰う。 入水する直。おいおい、半月前の放映では雪が降っていたぞ。三人は人殺しの罪を被せられ、生き残りの妹は人質として代官所に引いていかれる。ごんだくれも妹を見殺しには出来ず、出て行こうとして晋さんに止められる。二年続きの凶作で、茶店にも食べ物がなく、盗みで牢に入れられれば食えて極楽、という有様。生き残り、たまたま出くわした直をぶん殴って気絶させ、風邪のお師匠のお粥を奪い取って食べてしまうが、後から薬草の根を持ってくる。リベンジして叱られた直かわいそう。妹はお約束どおり妹は玩具にされるが、晋さんはこの結果をどう思っているのか。 情のない突込みをいたしますと、騙された娘が五十人、連れて行かれた先が吉原は設定が甘いだろう。田舎娘がそんないいとこ売られるかい。今日の演目は、かなりやらしいです。てっきり小娘にしか興味がないのかと思ったら、師匠に目をつけましたよ代官。まあ、田舎にはまずいないタイプだからな。 山狩りに捕まらない男が、どうしてあっさり直に遭遇するんだおい。直は男に怒りつつも世話をやくが、男はおろか母も斬り殺される。師匠が呼び出されるのが一日早ければなあ……。何時ものことながら、後で殺すつもりの相手と笑って酒を飲む師匠、怖いよ。 此処で一大事。師匠を案じてやってきたお花ちゃんが殺しの現場を見てしまう。晋さんは仕方なく、しかし容赦なく彼女を殺そうとするが、師匠は止める。緊迫した空気が流れるが、直の目が笑って、お花ちゃんは泣いて師匠に縋りつく。 一座では、悪い連中皆死んで百姓たちが浮かれているが、外では母と兄を亡くした娘が泣いている。(3月22日 前日記より)
2007年05月19日
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絵に描いたような馬鹿殿が家臣たちによって罠にかけられる。と思ったら、将軍に綺麗だが身持ちの悪い女を娶らせる陰謀でした。女は床上手だが五人も男がいて、両親は金で黙らせようとするが、局は物理的に口を塞ぐことを選ぶ。 しのぶ先生の下に、「どうにか子供が出来るよう手を貸して下さい」と頼み込んできた夫婦。「悪い遊びはきっぱり絶って、勿論毎晩励んでいます!」と言われても困っちゃうよなあ。次々と殺される、坊主、役者、中間、人足……多趣味だね。女に「寝物語に他の男の話をする」というアレな趣味があったため、五人の中には「アイツの間男の仕業だろう」と気付く男も出てくる。同類の男に警告し、自分は同僚の下に転がり込んで難を逃れようとするが、結局殺される。こんな急ぎ働きの殺しで一件百両か……そこまでしてあの女を大奥に上げなきゃいけない理由がわからん。漸く子供が出来た男も、一度の過ちが元で殺され、身重の女房も後追いに見せかけて殺される。 出産費用が仕事料に化ける。裏には大奥がいるのでもう江戸にはいられなくなる、一生逃げ続けなければならない。 仇の親娘を渡した後、敵方の渡し人である蘭学医が、先生の昔の恋人であったことが語られる。先生は夜鷹の娘で、母を嬲り殺した岡っ引を殺して、黙って男の前から姿を消した。恋人は大金と引き換えに罪もない人を殺したが、全ては医学の進歩のためだった。あの、設定どちらか一方でよかったのでは……? 中村雅俊の女房は、巻き添えにしないため一人だけ置いていかれる。「朝起きたら一人ぼっちでした」ってかえって気の毒……。(3月17日 前日記より)
2007年05月19日
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般若の面を被り夜中町中を徘徊する娘。役人に追われ負傷、偶然転がり込んだのが秀さんの長屋。 南町奉行所に、生きのいい若いのがやってきました。頑張れば犯罪は無くせる、出世も出来ると信じています。等価交換なんてないんだよ、だから中村さんは仕事人になったんだよ。 般若の面の娘の目的は、悪事を行う主の巣に、世間の目を向けること。 若いのの情熱に影響された中村さん、久々に勉強を始めます。しかし若いのは、般若の事件が大奥に関わりあっているらしいと気づいてしまう。世慣れてる中村さんはいいけど、保身の術も知らない奴が無理すんな。 お局様が「簡単に殺しては面白くない」と特撮の悪役のようなことを言い出したお陰で秀さんは助かるが、般若の娘は救援が来る前に死んでしまう。お局様たちの殺害の依頼人は不明だが、連中がいい加減邪魔になったお偉いさんじゃないか、とは中村さんの推理。若いのは八王子に転勤。二度と江戸には戻れないという中村さん、内心でほっとしているに違いない。この手の若造、必殺で命があるだけめっけもの。(2月24日 前日記より)
2007年05月19日
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個人的には……うーん……。原作梅安というより、TV必殺1作に近い感じ。テーマ曲のせいもあるだろうけど。梅安さんが誰彼構わずセクハラするのにも萎えた。殺し自体はよかったけど。殺したのが妹の様な気がするが確信もてない、というのもいいと思ったけど……何となく……。
2007年05月13日
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今度も色々混じっているなあ。大阪の白子の元締めに預けていた小杉さんが、仕事のため江戸に戻ってくる。約定違いを怒る梅安さん、的が女と聞いて余計に焦る。彼の経験から言って、女を殺すともう後戻りできない。その女は大店の家付き娘だが、わがままで怒りんぼ、婿養子に金を出させ、浮気の相手を持て余して殺させる。自分の母を思い出して鬱入る梅安さん。大っ嫌いなタイプの女なのに、小杉さんが仕掛けに入ると邪魔をする。小杉さんは思いっきりさばさばと人生を諦めているが、梅安さんも彦さんも、彼を放って置けない。一方、自分と似た悲惨な境遇の小僧を見つけ、やっぱり放っておけないので弟子に取ろうと考える梅安さん。現在手がけている一件と、小杉さんの件を何とかしないと、裏稼業から足は洗えないけれど……前者はともかく後者はどれくらいかかるんだ、おい。原作は、けりがつく前に絶筆になってしまったからなあ。とか視聴者が考えている間に、仕掛けに入った梅安さん、押入れに入っていた女中に仕事を目撃される。うわ、三本も話が入ってる!いや、これがタイトルの話なんだけど。「さみだれ」が中心なのかと思った。必殺特番や映画と比べても、悪人だらけに思えるのは気のせいか。浮気者の女房の仕掛けを依頼した亭主もやはり悪人認定だし、暗殺で稼いだ金で士官を買おうとした浪人は金だけ取られてしらばっくれられるし、梅安さんを庇った女中だけでなく、たまたま側にいた小僧も殺される。原作より救いがないってどういうことだ。面倒見がいい梅安さん、独り言が得意な音羽のお頭はいいが、彦さんが何を考えているのかわからない。殺し方もえぐい……武器残したまま行くなよ。凄く面白かったんだけど、最後の標的がただの下っぱの浪人で、彦さんと小杉さんが二人がかりでしとめるって、その展開はなんなんだ。あ、後、女中さんの仇は取ったっけ?
2007年05月07日
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面白かった。彦さんがかっこよすぎて「梅安より殺し屋としての格は下」には見えないところを抜かせばまず満点。小杉さんの過去を全くカットした潔さも良い。自分の過去を語らないほうが男はかっこよく見える。……別に、別話から彦さんの過去の因縁を持ってこなくてもよかったのに。そして、仕事を一度きっぱりと断られたのに、100%思い通りに話を進めた上でしらばっくれた元締め、流石だわ……(笑)。
2007年05月01日
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今日は水当たりの若侍を拾った一座。彼は貧乏な藩の藩士で、藩のために藍玉の秘法を習いに来ていた。いや、本当は藩の財政を支えるトップシークレットで、絶対他国者には教えないんだけど、藩の方で藍玉奉行と話をつけ、貧しい台所から200両捻り出して、冷や飯喰いを送り出した。……が、実は藍玉奉行は公儀お庭番と繋がっていて、彼は罪人として捕えられ、藩は取り潰しとなる。彼と恋仲になり、「国に戻ったら町人になるから妻になってくれ」と言われていたおはなちゃんは、晒し者になっている彼のもとに駆けていく。夜中、雨が降れば傘と蓑を持っていく。豪雨の中二人は別れ、翌朝彼は斬首に。公儀お庭番が相手と聞いて、びびりが入る直。断ってもよしと聞いて不審がる晋さん。師匠は一人でもやる気だが、おはなちゃんが頼み人じゃ断れませんわな。お世継ぎ誕生で阿波祭りが開催され、その賑わいに紛れ逃げ出す一座。何時まで待ってもお師匠たちは戻らず、娘たちはついに旅立つ。それを見送る仕舞人四人。おはなちゃんの敵討ちの代償はチーム解散、謝り続けるしかない彼女は、師匠と共に恋人の故郷に向う。何が悲しいって、直にもう会えないのが悲しいよ……。だって、今日からテレ東で再放送かかった「必殺仕切り人」って直がいない仕舞人にしか見えない。必殺の歴史の中では「可もなく不可もなく」の地味なシリーズなのかもしれないけど、一座を含めてすっごく好きだったよ、彼らが。
2007年04月19日
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古女房に子供が出来ないからと、若い女をとっかえひっかえする庄屋。女たちは堂々いやがるし、女房はがんがん怒鳴りつけるしで陰惨な感じはしない。だが乗っ取りを企む連中は妾たちを次々と暗殺、女の敵と言い立てて駆け込み寺を動かそうとする。……が、おはなちゃんに聞かれてしまったので、「女房が亭主とその浮気相手を殺して自害」というシナリオに書き換える。せっかく師匠たちが仲直りさせたのに……。
2007年04月16日
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小屋がけしたら、払い下げで私有地になっていて大弱り。話を付けに行ったら、お大尽は師匠をガン見。いい歳して一目惚れ。娘踊りなんてそっちのけ。「私の店で飲みなおし」はよくある話だが、いきなりプロポーズ。悪い連中もあっけ。何も知らない子たちは舞い上がり、直は苛々、晋さんは大笑い。一座ごと面倒みようってんだから、瘤が十個くらいついているのに、剛毅な話だよ。碌に書面も見ず判子を渡すような考えなし、確かにちゃんとした後妻が必要だ……もう遅かったけど。若い子の相手に慣れている師匠も、家出娘の相手はあまり気が進まなかったようだが、ちょっと口を割らすことに成功。旦那、女の生き血を啜っているようにはみえないので師匠もびっくり。でも依頼文の中にはちゃんと名前があった。結局金づるにされているだけなのだが……。騙されたことを漸く知り、せめて女たちを助けようとした父、誤解を解いた娘、ともに殺される。潔白を、娘や嫁に明かせただけでもよかったのかな……。元芸者のスキルを存分に発揮して、有頂天の相手をざっくり殺す師匠……マジ笑ってんだろうなあの顔(笑)。直の出番少なかったけど、お花ちゃんはいつも可愛いなあ。
2007年04月12日
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国替えに反対する民たち。殿様慕われていたんだね。先乗りのお花ちゃんは、命懸けで直訴しようとした民の屍骸を見る。……いや、名君のお殿様がわかってくれても、幕府の人事はどうにもならないから。庵主さまは身が危うくなったため、姿を隠してしまい、裏が取れないどころか標的もわからない。しかも直は、なんだか此処怖い、早く出て行こうと煩い。……死体でも埋まっているのか?直訴を妨害していたのは、職場での汚職がばれる前に違う任地に行きたい侍たち。敵が藩レベルだし、どうせ客は入らないので、一座は先に行かせることに。「何でお花ちゃんは行かないの?」と聞かれて「コレ」と答える直、おいおい。飯炊きから日曜大工までやる何でもやだが、嘘だけはいい加減だな。百姓たちは手を貸してもらいたいがため一座を拉致る、その間も敵の間者が着々と楔を打ち込んでいる。お師匠は証拠固めをきちんとやらないと動かない人だが、いつもそれで手遅れになるんだよな。……手遅れにならなきゃ「必殺」じゃないけど。お花ちゃんも仕事料一両貰っているけど、どうするんだろうこのお金。一人だけ綺麗なもの買うわけにはいかないし、皆に奢るのも変だし。師匠と直の二人がかりでの殺しは、必殺らしからぬ激闘。田舎の一軒家でよかった。お師匠の一撃で絶対死んでいるのにまた斬る直、そういう正直さがいい。殺し屋には向いていないけど。どんな怖い目にあってもけろしとしているタフな娘たち、街中で秋田音頭を踊りだす。一緒に躍りだす町人たち、国替えはどうなった?(そのままだろ)依頼人の娘も直に引っ張り込まれる。……が、逃げ出す。リアルな反応……。
2007年03月29日
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初っ端から、女たちが半ば合意で崖下に投げ込まれる地獄絵。舞台は琉球、的は酷い税を取る日本人の奉行。そして日本に行ったっきり戻ってこない夫。仕舞人のテーマだから仕方ないとはいえ、どうしてこう不実な男ばっかりなんだ。逃げた裏切り者と罵られ、流産し、見つけた男は名も妻も故郷も捨てていたと聞いて、首をつろうとした女を案内人として雇う。……どうやって興行の許可取ったんだろう。島についた途端に、「島の掟」による口減らしが行われる。って仕切ってるの日本人じゃん。それ違うだろ。人斬り役の役人の中に元同胞がいたので村人たち大騒ぎ。子供がいない……本気で島の未来が心配だ。長の娘、役人に伽を命じられて逃げ出す。とっくに因果を含まれているのかと思ったが……。娘が恋人と逢引している間に、父は殺され、裏切った男は全ての罪を女に被せて殺してしまう。男も悪いが、目先の甘い夢に踊らされ女に投石した村人たちを、直もお花ちゃんも助ける価値無しと言わんばかり。確かに、これまでの話で一番えぐいわこれ。一人沈んでいた長の娘は、父の死の真相を知った後死んでしまう。代官とか殺す話だと、仕置の後で地元の連中と一緒に踊るパターンが多いが、今回はこれも無し。まあ、当面の危機は去っても次にマトモな人が来るとは限らないし、夢が消えて暫く皆腑抜けているだろうし、長のその娘もいないし。……考えてみると、日本国内の話でもそうなんだけど。
2007年03月28日
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東北を巡ってらっしゃるので見ていて寒くてなりません。今日は越後です。三味線の弦が切れてもじょんがら節を弾き続ける盲目の娘。「ごぜ」って漢字書けません。普通何人かで旅をして回るところなのに、どうも追放されてしまったようです。「同じ旅芸人同士」ということで、師匠は三味線を盗んだ彼女を許し、故郷に戻りたい彼女を直に送らせる。漸く家に戻ったら、六年ぶりに合う妹は身重。しかし妹は姉を詰り、姉は妹を引っ叩くも自分が悪いと思いなおし「お前は幸せに」と告げるが、妹は姉が男に捨てられたと聞いて愕然。姉は妹の亭主が自分の元男と聞いて、自分たちは納得付くで分かれたと嘘をつくが……。子供を里子に出して、自分を廓に売り飛ばしたなんて聞いたら流産しかねないからな。でも売った女を「病死」と言い立てて妹に手を出すような男、間違いなく同じ悪事を繰り返すぞ。直は人の幸せに大喜びしていたのに、姉は「夫婦水入らずを邪魔したくない」と一座に戻ってくる。相変わらず廓で情報収集の晋さん、女郎たちに鍋を奢って、姉妹を玩具にした男が的と当たりをつける。師匠が証拠集めをしている間に、産むばかりだった妹は殺され、娘を攫われ殺された仏具師は悪事を押し付けられる。黒幕の奉行とともに一座にやってきた男、昔捨てた女が三味線をかき鳴らすのを見る。直は真の敵の男ではなく、黒幕担当を命じられる。滅茶苦茶情が移っていますから。娘は目が見えないので、遠慮なく目の前で二人がかりで男をぶち殺す(笑)。あーいい気味。娘さんは一座に誘われましたが、故郷に残ることを決意。前回といい、意外と生存率高い?いや、関係者皆殺しの他シリーズがとんでもないのか……。
2007年03月21日
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祝言の席に一指し舞うことになった一座。目出度いはずの席に何故かかかる不吉なBGM。仲人が花嫁にセクハラしてました。晋さんが女郎を梯子して悪事の証拠を集めている間、直は飲み屋で飲んだくれている花婿を発見。「夜が怖い」と能天気な推測をした直だが、実際は借金のかたに仲人が女房に好き勝手していたので帰るに帰れないのだった。それを知った直は激昂して仲人をぶん殴るが、当然晋さんに怒鳴られ殴られる。切れるが、飼い主に引っ叩かれて大人しくなる。直から話をきいた師匠は、仲人を酔い潰して一晩足止めに成功。元芸者を舐めちゃいかんよ犬。仲人の本業は紬、織り子が体を壊したら女郎にし、織り子が足りなくなれば女郎に織らせ、それが倒れれば死ぬまで折檻する。そして勇気を出して談判にきた婿を密殺。あまり殺す必要がない気がしたのは気のせいだろうか。
2007年03月19日
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女狂いの藩主が今回の的。女房を攫われ玩具にされ首を括られた男は「女を隠せ!」と声をかけて回って殺される。依頼人の尼は死んでいたが、管理役の女房が小屋に泊めてくれる。尼でもない女たちを尼寺に閉じ込めているので、無関係の人間を泊めたくはなかったらしい。閉じ込められている女たちは全員殿様のお手つきで懐妊中、家老は「子供を里子に出して剃髪すれば奥方の悋気から逃れられる」と女たちを説得。身篭っているのだけでこの人数か、すげえな殿様。本家から貰った奥方には口答えもできないくせに。小娘より年増の座頭がいいとは趣味までよろし。管理人の妻も女たちと同じ身の上だったのを、家臣に下げ渡されて助かった、が夫共々悪事の手伝いをさせられる羽目になった。でも流石に、夫が可愛そうな女たちを殺しているとはしらなかったらしい。押し付けられた拝領妻と元足軽、情愛はあるが意見は噛みあわない。思い余った妻は、座の娘たちが逃げるのを見て、逆に押し込めの女共々逃がしてやる。お師匠は妻を連れて逃げようとするが、妻は夫を見捨てられず、結局どちらも殺される。出世のためならどんな酷いこともする男だったけど、妻だけは逃がそうとしたのが救い。「あの夫婦、三途の川で祝言を挙げ直したのかね、それとも男のほうは地獄行きかね」
2007年03月16日
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出家しようとする師匠とおはなちゃん。一方、野良犬に戻った直次郎は、トラブルに巻き込まれた娘たちを駆け込み寺に連れ込むことに成功する。騙されて女郎に売られたんだけど、借金トラブルは駆け込み寺の関せずところ。お師匠、剃髪は後回しで草津まで話をつけに行くことに。草津の女親分、こちらにも非があるので女郎にはしないが、客寄せのために温泉で働かせると主張。客寄せならこっちはプロよ、というわけで、娘芸人一座再結成!25両の元が取れるまで草津に華を添えることに。直撃エロよりチラリズムで勝負。草津のもう一方の親分、金を叩きつけて一座を追い出そうとするが、女親分がドスもって止める。女親分、治療場に女郎屋は不要と断言。師匠とは結構似たものかもしれない。勧進興行を盾に強行の一座は大好評。客が取れずにろくろく食事を貰えない娘たち、晋さんに唆され一座に逃げ込むが、女親分共々殺され、座に火が放たれる。一座も追い出せて一石二鳥だけど、乱暴な手を使うもんだ。裏の仕事に戻るかどうか決めかねていたお師匠、結局腹を括りました。そして第一話終了。(2月24日 前日記より)
2007年03月16日
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