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もう今年も半分以上すぎた今頃になって、昨年見たドラマの記録を残す奴、それは私ですネタバレあるかもですので、未見の方はご注意を。見た順に、以下の通りです。1、王になった男 ’19 韓国 2、絶対彼氏 '19 韓国 3、愛の不時着. '19 韓国 4、ただひとつの愛 '19 韓国 5、ロマンスは別冊付録 '19 韓国 6、彼女はキレイだった '15 韓国 7、陳情令 '19 中国 8、ホテルデルーナ '19 韓国 9、アンナチュラル '18 日本 10、ハベクの新婦 '17 韓国 11、サイコだけど大丈夫 '20 韓国 12、保健教師アン・ウニョン '20 韓国13、アンという名の少女 '17〜'19 カナダ14、エミリー、パリに行く '20 アメリカ 15、ドドソソララソ. '20 韓国 いつも通り、クローバーの数5つが満点です。昨年は久しぶりに韓国以外の国のドラマも見ましたひとことずつ感想を…。1、「王になった男」ヨ・ジングの二役、演じ分けてて凄いなと思いました。主人公の政治の姿勢が素晴らしくて、今の日本の政治家に聞かせてやりたいくらいラストも気持ちよく見終われました。2、「絶対彼氏」ヨ・ジングつながりで。日本のもこみちくんのドラマも見ていたので、リメイク版も興味がありました。やっぱりヨ・ジングは演技が上手いですね〜。ロボットのように無機質に感じつつ、人を愛する心を持つと、人間のようにも見え、とっても魅力的な彼氏ぶりでした。私もこんなロボット欲しい。3、「愛の不時着」ブログを途中でほっておきながら、クローバー5個です。久しぶりに一気見をしたいと強く思わせるドラマでした。ディティールが凝っていて、しかもどんどん伏線が回収されていく爽快感。韓国ドラマってやっぱり最高!と思わせてくれるドラマでした。4、「ただひとつの愛」天使と盲目の女性の愛が美しかったのですが、最後がうまくまとまらなかったという感じです。ティンタプのエルジョが天使を熱演してました。5、「ロマンスは別冊付録」期待ほどでは…という感じ。ヒロインを演じるイ・ナヨンが美しすぎて、ストーリーから浮いているという印象を受けました。6、「彼女はキレイだった」これはヒロインのキャラが苦手で、途中で挫折しかけました。パク・ソジュン目当てで見続けましたね。今、日本でリメイクされていますよね。色々比べながら見ているのですが、パク・ソジュンとシウォンはやっぱりキャラが立ってていいよねって思ってます。ヒロインは小芝風花ちゃん、最初から可愛すぎて、全然モテないように見えないから、センス良く変身した後とのギャップがあまり感じられなかったです。その点韓国版はヒロインのファン・ジョンウムがほっぺを赤くしてそばかすだらけで髪の毛爆発してて、女優さんってすごいな〜って思いました。センス良くなってからの変身ぶりがお見事って感じでした。7、「陳情令」これは主演の二人のそれぞれ違う美しさと、ブロマンスを楽しむドラマでしたね。1話からお話が複雑すぎて、理解するのに苦労しましたが、肖戦と王一傳の姿を見ているだけで眼福なドラマでした。もちろんストーリーも入り組んでいて、登場人物も多く、楽しみながら見ました。8、「ホテルデルーナ」これは好きなタイプのちょっと不思議なお話。幽霊の泊まるホテルって面白そうですよね。これもヨ・ジング主演で、爽やかな彼の顔を堪能できました。IUもコスプレのようにいろんな時代のいろんな衣装を着て、とても素敵でした。このお話もラストが残念でしたね。あの終わり方は切なすぎます。ヨ・ジングが可哀想すぎて納得できませんでした。9、「アンナチュラル」逃げ恥の脚本家、野木亜紀子さんオリジナル作品ということで見ましたが、と〜っても面白かったです。10、「ハベクの新婦」何気なく予告をみて面白そうだと思ってみたんですが、神様役の方々がちょっとコスプレっぽい扮装でクスッとしてしまいました。ナム・ジュヒョクはどんな扮装でもかっこいいですけどね。11、「サイコだけど大丈夫」世界観というか、絵本の中に時々引き込まれていきそうになりながら見ました。あの絵本、手元におきたくて買いました。12、「保健教師アン・ウニョン」原作は大好きでドラマを楽しみにしていたのですが、期待外れでした。原作を読んでいないとストーリーがわからないんじゃないかというほどの省略ぶりに唖然。ラストも続きがあるような終わり方で、実際原作はあの続きがありますから。13、「アンという名の少女」「赤毛のアン」が大好きな私は喜び勇んでみたのですが、原作通りというより新作とでも言ったほうがいいようなストーリーです。登場人物や大まかなストーリーの枠組みのみ使用したという感じ。でも新しいエピソードが素晴らしく、現代のさまざまな社会問題を盛り込んでいました。このドラマ、シーズン3がカナダで放送された後、製作打ち切りになったようです。中途半端な終わりかただったので、いいドラマだっただけにとても残念です。14、「エミリー パリに行く」アメリカ人女性がフランスに行って試行錯誤しながら成長していく、仕事も恋も!というドラマでした。15、「ドドソソララソ」このドラマもハマりまくって見ました。イ・ジェウクくん演じるジュンが素敵すぎてため息をつきながら見ました。こんな献身的な男の子いないよね〜と思いつつ。しかも年齢が…。ありえない。でもそういうありえなさも全部ひっくるめて(最終回とか)愛おしい大好きなドラマです。やっぱりドラマって面白いですね。心に何かモヤモヤがあっても、ドラマを見ている時間は忘れられるし、なんなら見終わってもストーリーを思い浮かべたり、好きなシーンを反芻したりして、何度でも楽しめます。ドラマ、最高。
2021/09/08
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ジョンヒョクとセリのキスシーンを見た警備艇長は驚いて思わず船倉の扉を閉じます。船底で唇を離し、気まずい2人。そこへ「もう一度」といいつつ、船倉の扉が開けられ、慌てた2人は再度抱き合いキスを…。トロール船の船長も口をあんぐり。そりゃそうですよね、密出国するはずだったのに、船倉でイチャイチャしているなんて。でも察してくれたのか、トロール船長のサポートもあり、セリの申し開きもありで、結婚間近のカップルが婚前交渉のために夜釣りを口実に船に乗ったと言うことになり、引き返すことになりました。帰国のためにトロール船に乗り、大きな船に降り替えて第三国に出国しようと思っていたセリは絶望します。しかしさすがセリ。ポジティブに考え直し、またチャンスはあると言います。が、空気読めないジョンヒョクは「ない」と断言。やっぱり母胎ソロだけあって、女性の気持ちが分からないようです。「事実を言っただけ」というジョンヒョクに「事実を言ってどうするのよ」「ウソをつけと?」「慰めろと言ってるの。”きっと大丈夫”って」「ウソは言えない」このやりとりがかわいいです。真面目で四角四面のジョンヒョクに教え諭すセリ。売り言葉に買い言葉で、さきほどのキスの話も出てきて、セリはどうにかして来週には韓国に帰国したいと要求します。でもどう考えても無理な話ですよね。かわいそうだけど。一旦ジョンヒョクの家に帰った2人でしたが、ドアの開く音に気付いたジョンヒョクが寝室に行くと、自力で帰国するというセリのメモが置いてあります。あわててセリを探すジョンヒョク。セリは北朝鮮に来た時と同じ手段、パラグライダーで帰国しようとしています。山頂に立ち、無線で呼びかけるセリ。飛び降りようとしたその時、「ユン・セリ」と呼ぶ声が。振り向くとジョンヒョクが立っていました。このままパラグライダーで逃げると、レーダーに引っかからなくても肉眼で見つかり、その場で射殺されると言うジョンヒョク。その頃保衛部では、山頂で不審な電波があったと大騒ぎです。チョルガンらが山頂へむかっています。怪しい電波があると10分で偵察隊が現場にやってくるのです。どこに降りても捕まると言うジョンヒョク。自分が下りて捕まると言うセリに、ジョンヒョクは僕の婚約者だと思われていると答えます。万事休す。迫りくる偵察隊。付近を見回し、パラグライダーに乗って逃げるというジョンヒョク。セリを抱きしめ、山頂の崖から飛び降ります。激しい勢いで落下する2人。と、パラグライダーが開き、落下の勢いが止まります。安堵のため息をつく2人。「何度も助けてもらって本当は感謝してる」というセリ。「分かってる」とジョンヒョク。まさに命を懸けた脱出劇でした。もしパラグライダーが開かなかったら、2人ともそのまま墜落してしまうところだったのですから。強風もない状態だったし。チョルガンは盗聴をしているマンボクのところへ行き、盗聴内容の報告を受けます。セリがピョンヤンに帰るはずだったのに、またジョンヒョクの家に戻ってきたというマンボク。徹夜勤務の報酬として、チョルガンは自分の財布からドル札を出し、マンボクに渡します。ドル札ってことは、正規の給料ではなく、チョルガンの副業での収入ってことでしょうか。そのお金を持って市場に寄るマンボク。息子のために豚肉を買います。マンボクの隣りの店でコーヒー豆を注文しているジョンヒョク。マンボクが支払いをしようと財布を開けていると、ひったくりが財布を奪って逃げていきます。追いかけるジョンヒョク。狭い路地を抜け、ひったくりのアジトまでやってきます。そこにはひったくりのボスと数人の仲間が。アジトの門を閉め、ジョンヒョクに死にたくなければおとなしく帰れと脅します。ジョンヒョクは素手なのに、悪い奴らはナイフなどの武器を持っています。ずるい。しかしやはり現役の軍人だけあって、ジョンヒョクの強いこと強いことジョンヒョクがひったくりのボスを捕まえているとき、仲間が後ろからジョンヒョクを金づちで殴ろうとしましたが…駆け付けたマンボクが石?を投げてジョンヒョクを助けます。お礼を言ってジョンヒョクを見送るマンボク。手にした財布の中から1枚の紙きれを取り出し泣きそうな顔で見つめています。一方セリはジョンヒョクの家で、第5中隊の面々に囲まれながら、おこげに砂糖をつけながらモリモリ食べています。韓国では小食姫と呼ばれるほど食が細かったのに、なぜか北朝鮮では食が進むとか。彼女の不安は、自分があまりにも北朝鮮に溶け込んで慣れていっているところ。そう言いながらおこげの砂糖付けを食べ続けるセリにジュモクは、買い物に行っている間、セリを守るためにジョンヒョクが自分たちを呼んだのだといいます。それを聞いてうれしそうなセリ。韓国では孤独だったセリのまわりに温かい空気が流れ始めているようです。そこへ村に住む軍人の妻たちがやってきました。今日は大佐の妻ヨンエの誕生日で、祝賀会を開くから参加するようにと言いに来たのでした。人の誕生パーティにはいかない主義なのでと断るセリ。それって断れない感じなんじゃあっさり断って門を閉めるセリに、呼びに来たウォルスクとオクグムは口をあんぐりです。セリは第5中隊の面々と、庭で相変わらずモノを食べながら話をしています。ジョンヒョクの軍隊での地位の話題です。チョルガンの方が少佐で地位が高いと知ったセリは、チョルガンの家の前に行けばよかったといいます。ダメだって、そんなことしてたら今頃セリの命はなかったって。それに少佐という身分より、総政治局長の息子の方がエリートですよね。セリは知らないんですけど。なぜそんなことを考えるかと言えば、地位が高ければセリの帰国の便宜を図れるはずだという考え。相変わらず自己中なセリ。ジョンヒョクを手っ取り早く昇進させるために有効なのは、それを決める大佐に取り入ること。そしてその大佐が頭が上がらないのは妻のヨンエだということを聞きだしたセリは、急きょヨンエの誕生会に行くことにします。誕生会にやってきたセリを見つけ、自分の横に座るように言うヨンエ。しかしセリは「嫌です」と一言。凍り付く表情のヨンエとその取り巻きたち。「美しい方の隣りには座りたくないので」と言うセリ。とたんに機嫌が直るヨンエ。さっそく、参加者がヨンエへプレゼントを渡します。ウォルスクが、セリは手ぶらだと大声で言うと、セリはマンボクの妻ミョンスンが持ってきたワンピースを持ち上げます。そのワンピースはミョンスンの手作りでしたが、ウォルスクらに野暮ったいと馬鹿にされて渡せずにいたのです。ミョンスンは野暮ったいからと引っ込めようとしますが、セリは流行の最先端だと主張します。確かに韓国でセリは自分のブランドを立ち上げたファッションリーダーでしたよね。セリが少し手を加え、見事に流行の最先端になったワンピースをヨンエは嬉しそうに着るのでした。まさに芸は身を助ける。センスがいいことを褒められると、「センスのいい服だったのでアレンジできました」とミョンスンを持ち上げるセリ。気を良くしたヨンエに、セリは名前を聞かれます。焦ったセリは、部屋に置いていたレコードのジャケットを見て、そこに書いてある名前をいいます。チェ・サムシクです、と。一方ジョンヒョクはグァンボムから、セリがヨンエの誕生会に行ったと報告を受けています。ジョンヒョクが昇進できるように支えると言っていたとグァンボムがいうと、「支えるだなんて、本物の婚約者のつもりか」といいつつも、うれしそうなジョンヒョク。「帰国の便宜を図らせたいようです」とあっさりとバラシてしまうグァンボム。しかもジョンヒョクが下っ端だからと思っているということまで言ってしまいます。「権力がないわけでもないのに…」と呟くジョンヒョク。かわいいというか、かわいそうというか。彼らが向かった先は、工兵総局の整備所でした。ジョンヒョクは、盗掘した男たちが事故死した件について、極秘に調査しているようです。それが自身の兄の事故死と関連あると考えているのです。一方、チョルガンは隠密にセリのことを調べていました。最近帰国した30代半ばの11課所属の女性がいるかどうか調べてもらっているのです。どんどんセリへ魔の手が伸びているようで、ドキドキします。そうとも知らずセリはヨンエにすっかり気に入られ、ジョンヒョクの昇進のことを頼んでいます。小学生の子どもがいるヨンエに、「オンニ」呼びした挙句、年が近いですよね?とか、まさか年下?とまで言い出し、ヨンエを大喜びさせます。(ヨンエも単純なんだけど)そこへ自転車に乗ったジョンヒョク登場。女性2人が和気あいあいとおしゃべりしている横を通り過ぎ、戻ってきてもう一度ヨンエ宅の横を通り過ぎます。それでもセリは出てきません。もう一度戻り、三度目の正直でようやくセリがジョンヒョクに気づきます。「待っていたの?」というセリにジョンヒョクは、「まさか、たった今そっちから…あっちから来たところだ」と自分が来た方向もあやふやで、待っていたんだとセリに見抜かれる始末。違うと否定したものの、嘘がバレバレだと私だって分かってしまいます。ジョンヒョクの乗ってきた自転車には、サドルの前にタオルが巻いてあり、もう一人乗れるようにしています。セリを乗せるためなんですよね~。帰りが遅いセリを心配して、迎えに来て、一緒に自転車に乗って帰る2人。その姿を見ていると、どこから見ても婚約者同士にしか見えないです「遅い時間に出歩くな」というジョンヒョク。「私を心配しているの?」とセリに尋ねられると、「気になるだけだ」というジョンヒョク。気になるって、もうそれは相手のことが好きってことではジョンヒョクの家に帰ると、第5中隊の面々が庭で何やら支度をしています。ジョンヒョクが貝を買ってくれたので、”貝プルコギ”をするというのです。まるでキャンプファイヤーのように一気に火をつける様子を見て驚くセリ。そんなセリをジョンヒョクが愛しそうに見つめます。ジュモクが焼けた貝をセリに渡しながら「食べてみて」というのに、「ブイヤベース以外の貝料理は食べたことがなくて…」と乗り気でないセリ。それでも軍手を使って、焼けた貝を殻ごと持ち、口に入れます。一瞬驚いたような表情をするセリ。ジュモクが殻の中に焼酎を注いでくれます。またもやセリは「困ったわね。ソーヴィニヨン・ブランしか飲まないのに」って。ジュモクに勧められて焼酎を一口飲んだとたん、「砂糖を入れた?」と聞くセリ。入れていないとジュモク。この貝プルコギと焼酎、私もやってみたいです。新鮮な貝だから美味しいのかなとも思ったんですが、いえいえ、やっぱり温かい仲間と好きな人と一緒の食事ほど美味しいものはないですよねこの貝プルコギシーン、隊員たちの背中越しにセリを見つめるジョンヒョクの眼が温かくて、セリが好き好きビーム出まくりなのがかわいくて。大好きなシーンです。セリと目が合うと、目を逸らしたり、セリもジョンヒョクを意識しているし、自分の気持ちにうっすら気づいたという感じでしょうか。韓国のセリの実家では、父親が次兄セヒョンに会社を任せると言ったので、長兄夫婦が抗議し、収拾がつかなくなっています。この兄弟、ほんとうに仲が悪いです。セリのことについてもひどい言い方をします。婚外子のセリが家族だと思っていた者がこの中にいるのか?と問う長兄セジュン。「外から連れていた子なんか、母さんも捨てたかったろ?」というセジュンのことばに立ち上がる母親ジョンヨン。兄弟はお互い、自分に味方をしてもらおうとしますが、ジョンヨンは「セリ生きているかも。だからセリの代わりを決めるのはまだ早いと思う」といいます。驚く兄弟。セリが生きていると言うことに望みはあると思っていると断言するジョンヨン。韓国でそんな話が出ているとも知らず、酔っぱらったセリはチスとしりとりをしています。北朝鮮だけで通じる言葉を連発するチス。国が分断されると、言葉も分断されると言うことなんですよね。タクシーのことをバルバリ車というチスに、ソウルでは16車線がタクシーで埋まると言うセリ。勝手にホラを吹いてろ、信じるもんかというチス。自分の眼で確認できず、国の提供する情報しか情報源がないということですよね。考えさせられます。チャで始まる言葉を考えているセリ。その会話を盗聴しているマンボクが、チャリンピョ(品書き)と呟きます。盗聴しながら彼らの会話に参加しているような気分なんでしょうか。なんだかマンボク、かわいいです。翌朝、ジョンヒョクが庭のかまどでなにやら作業をしています。白い豆をゆっくりゆっくり炒っていきます。すっかり色づいたそれは、なんとコーヒー豆でした。え?コーヒー豆って最初はあんなに真っ白なんだコーヒーの香りで目覚めるセリ。優雅ですね。道具を持っていたのねと喜んで、台所でコーヒーを淹れているジョンヒョクのところにやってくるセリ。「留学時代のだ」と答えるジョンヒョク。カップに注いだコーヒーをセリに勧めます。一口飲んで「すごくおいしい」と驚くセリ。それだけではありません。二日酔いに効く豆もやしのスープまで作ってくれているではありませんか。私もジョンヒョク欲しい。一家に一人、ジョンヒョクが欲しい。出勤しようとするジョンヒョクを呼び止め、セリがあげたいものがあるといってポケットから出した指の形がハートマークさっそくジュモクにこれの意味を聞いています。「南朝鮮では”好き”という意味です」と解説するジュモク。ジョンヒョクがセリのことを、自分の婚約者だと大ボラを吹いたときからこうなることは予想できたと言うジュモク。その後何もありませんかとたたみかけるように尋ねます。トロール船でのキスを思い出して放心するジョンヒョク。そんな彼を見て、「女性に好かれるのは初めてですか?」とダメ押しをするジュモク。そんなにジョンヒョクをいじめないで。どうせ本物の婚約者がいるわけじゃなしと言われ、顔をしかめるジョンヒョク。「いるんですか?」と驚くジュモクとチス。その本物の婚約者のソ・ダンは、百貨店の社長である母親ミョンウンとその弟のおじと一緒に百貨店に来ています。このダンの母親役のチャン・ヘジンさんは映画『パラサイト』でソン・ガンホ氏の妻を演じていましたね。最初は分かりませんでした。そしてその弟役のパク・ミョンフンさんも同じく『パラサイト』に出ていました。この2人が並んだシーンを見ていると、つい『パラサイト』を思い出してしまいます。百貨店で試着しているダンとミョンウンの前に、ミョンウンの友人が現れます。自分の娘が結婚して子どもを産んだことを自慢します。「もういい年なのに体まで痩せて気苦労が多いんじゃないの?」などとミョンウンに向かってダンのことを言います。どこの国でも女には適齢期があって、結婚したらしたで子どもを産むべきって古い価値観を押し付ける人がいるんですね。ほんとに頭に来ますセリは、ヨンエやウォルスクたちと市場に来ています。すっかりヨンエに気に入られています。ヨンエたちは化粧品を売っている店で呼び止められます。韓国の化粧品もこっそり置いているらしく、店主が取り出して見せたのは、なんとセリの会社の製品。喜ぶセリ。その化粧品に興味を示したヨンエが製品について聞いても、店主はくわしく説明ができません。業を煮やしたセリが立て板に水の商品説明をします。さっそくヨンエがお買い上げ。さすがセリ。韓国での働きぶりがよくわかります。韓国ではセリが生きていると信じている保険会社の社員とセリの部下に、セリの次兄夫婦が会っています。森林地帯や非武装地帯も探しては?と提案する保険会社の社員に対して、口を慎まないと顧問弁護士を送るという次兄セヒョン。何という奴。開城駅に到着するダン。ジョンヒョクに会いに来たようです。タクシーに乗って山越えをしています。タクシー内では運転手が音楽をかけて大声で歌っています。この曲は北朝鮮の流行曲なのでしょうか。素朴な歌です。ダンは顔をしかめ、イヤホンを耳に。流れてきたのはクラシックのピアノ曲。そしてジョンヒョクと一緒に写った写真を眺め微笑んでいます。突然タクシーのエンジンの不調で立ち往生してしまいます。4キロ先の村まで行って人を呼んでくると運転手は車から降りて行ってしまいました。山中で夕方、タクシー内に一人取り残されたダン。これすごく不安ですよね。いや、私なら泣きそうになります。そこに車で通りがかったのはク・スンジュン。すれ違いざまにダンを見て、運転手にストップと言います。助けてやろうと言うスンジュンに、彼の世話をしているチョン代表は嫌がりますが、スンジュンはダンを送ってやることにします。(ジョンヒョクの家まで)市場を歩いているセリはみんなとはぐれてしまっていることに気づきます。見知らぬ場所でひとりっきりは不安で怖いでしょうね。ウォンスクらが帰宅したジョンヒョクに、セリとはぐれてしまったと言いに来ます。それを聞いて血相を変えて走っていくジョンヒョク。そのあまりの慌てぶりを見たウォンスクら曰く、「他の女性を探しに行った姿に、私がドキドキするなんて」いつもは冷静沈着なジョンヒョクですから、ギャップ萌えって感じなんでしょうか。分かります。暗い市場の中で一人佇むセリは、幼い頃の悲しい記憶がよみがえっているようです。不安に伸し潰されそうになったセリの眼に、灯りが映ります。暗闇の中にまるで道しるべのように輝く灯りを頼りに、セリは歩き始めます。その灯りは、ジョンヒョクが頭上にかざしたアロマキャンドルの光でした。ジョンヒョクの前に立つセリ。その姿を見て安堵のため息をつくジョンヒョク。見つめ合う2人。ふと、セリはジョンヒョクの持っているアロマキャンドルに目を向けます。「今回は、香りがするロウソクだ。合ってる?」と尋ねるジョンヒョク。微笑みながら「合ってるわ」と答えるセリ。見つめ合い微笑みあう2人を見ていると、知らず知らずのうちに私も口角が上がっていました。エンディングは、セリのためにコーヒーを淹れようと用意をしているジョンヒョクが、戸棚の中にしまっていたカメラを手に取っているシーンです。そのカメラはスイス留学時代に愛用していたモノでした。ジーグリスヴィルの橋の上で写真を撮っているジョンヒョク。同じ橋の上で、今から死のうと思っているセリが遺言を録音しています。そうとは知らずに、セリにカメラを向けるジョンヒョク。そのレンズの前に立つダン。2人で一緒に写真を撮ろうと提案しています。了解したジョンヒョクが飛び降りようと下を覗いているセリに、シャッターを押してくださいと声を掛けます。2人の写真を撮ってやるセリ。シャッターを押す前にジョンヒョクを見て、「彼女には惜しいわ」と呟きやきます。その写真は、さっきダンが見ていた写真でした。すでにスイスで出会っていた2人。(3人とは言わない私)これは運命ですよね。
2020/05/23
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セリ絶体絶命の時、白馬ならぬ高級車でさっそうと乗りつけたリ・ジョンヒョク。王子様ですよね~ピストルをセリの頭に向けて、憎々し気にジョンヒョクを見るチョルガン少佐。そんなチョルガンに向かって、「僕の婚約者に何のマネですか」というジョンヒョク。周りの人々の驚く声、声。「婚約者がいたのか」と、渋々銃を下すチョルガン。ジョンヒョクはすぐにセリを自分の傍らに引き寄せます。しかしチョルガンはまだ許してくれません。婚約者がピョンヤンから来たのであれば、ピョンヤン市民証と特別通行証を見せてくれと言います。その頃、第5中隊のメンバーは、セリが見つかっているのではないかと気をもんでいます。ジョンヒョクが時間通りに到着すれば、何とかごまかすはずだと言うグァンボムに、チスは、「融通の利かない男だぞ、本当のことを言うかもな」と答えます。確かにジョンヒョクは融通が利かないと言う感じですが、セリに関しては違うんですよね。セリの正体を暴こうとするチョルガンにジョンヒョクは、「彼女は南からきた」と言います。え?やっぱり融通が利かない男だった?驚く人々。「どういうことだ?」というチョルガンに、ジョンヒョクは「11課の所属です」と答えます。それを聞いて、周りの人々のセリを見る目が変わり、得体の知れない者から、憧れの英雄のような扱いになります。11課の情報は党の機密事項なので、詳しくは言えないというジョンヒョク。ということは、11課とはスパイ任務をするところということでしょうか。ジョンヒョクが大ウソをつきまくっている頃、第5中隊の面々はあいかわらずジョンヒョクの生真面目さを心配しています。「とにかく大尉(ジョンヒョクのこと)は生真面目だから心配です」「嘘は決して言いませんから」「正直すぎる」「嘘も方便というのにな」いや大丈夫ですから。セリのために生真面目正直男が平然と嘘ついてますから。彼女は祖国に帰ってきたばかりで疲れているからと言い、それを聞いてジョンヒョクの方にもたれるセリ。驚く人々をしり目に、門を閉めてしまうジョンヒョク。ようやく2人になることができました。11課のことを矢継ぎ早に審問するセリに、ジョンヒョクはそっとカップに白湯を入れて渡します。「飲んで落ち着いてくれ」というジョンヒョク。急な宿泊検問で怖い思いをしたセリを気遣います。けがはないかと優しく聞くジョンヒョク。そして11課のことを教えてくれます。11課とは、南朝鮮で活動した特殊工作員やその家族のことで、やはりスパイということですね。それを聞いてセリが怒り出します。スパイにするなんてひどいって。でもあの状況では仕方がなかったのでは?セリはバレたらどうするのかと心配のようです。そこへ村の女性たちがやってきます。軍人の妻たちです。勤務から帰ってきたばかりで食べるものがないでしょうと、お酒やチヂミなどを差し入れしてくれたのですが、どうやらセリが気になって偵察に来たようす。門の前まで出てきたセリを見て、11課でどんな任務に就いていたのかと尋ねます。任務の内容は秘密だと答えるセリ。ご存知では?と言い返し、相手を黙らせます。さすがセリ。度胸もあるし頭の回転も速いです。門を閉め家に入ろうとしたセリの耳に、「美人でもないわ」「親が決めたのかしら」「大尉はその気が全くないみたい」などと散々悪口をいいながら帰る女性陣の声が。彼女たちのアイドルでもあったイケメン大尉に突然婚約者が現れたので、やっかみがすごいです。食事をしながらセリは言います。自分がいなくなったらなぜ別れたのか尋ねられると。男女の間で一番大事なことは、別れの原因とどちらが振ったかだというセリ。だからジョンヒョクが振られたことにして欲しいといいます。原因は性格の不一致ということにして欲しいと言うセリ。了承するジョンヒョク。今までセリが誰とも真剣に付き合ってこなかったと言うことがわかるセリフですよね。食事が終わり出ていこうとするジョンヒョクをセリが引き止めます。ジョンヒョクは下っ端らしいので、また押し入られたら困ると。だからここにいて欲しいと言いつつ、寝室は私が使うと宣言するセリ。強引すぎてここら辺のセリはちょっと苦手ですね。ベッドを占領しながら、興奮してなかなか眠れないセリは、隣の部屋にいるジョンヒョクに話しかけます。「スイスに行ったことが?」本棚を見たこと、本棚を見ればその人の性格や好みなどいろいろと分かるというのです。「あなたの場合は暗い本が多かったわ」いや、余計なお世話だって、セリ。暗い本ってどんな本のことを言っているんでしょうね。哲学書?ピアノの楽譜とコンサートのパンフレットもあったというセリ。それを聞きながらジョンヒョクはスイスのバーゼルン学院の願書やパンフレットを手に取り、記憶の中に入り込みます。コンサートホールでドビュッシーの「月の光」を優雅に弾くジョンヒョク。次の場面では湖のほとりに置いたピアノを奏でます。思い出を閉じ込めるように、手にしたパンフレットを本棚にしまうジョンヒョク。「私もピアノの腕は人並み以上よ。”エリーゼのために”は暗譜で弾ける」というセリにジョンヒョクは微笑みます。セリの「あなたもピアノを?」のことばにジョンヒョクは自分の手を見つめます。「それともピアノを弾く恋人が?」と聞くセリに無言のジョンヒョク。「何よ、本当にいるの?」とセリは面白くなさそうです。ピョンヤンの空港に降り立つ一人の女性。ソ・ダンの登場です。空港の人ごみの中でク・スンジュンのスーツケースとダンのスーツケースがぶつかります。思わず見つめ合う2人。スンジュンがダンに先を譲り、一礼をして先に行くダン。彼女の後姿を見つめながら、「”南男北女”と言われるだけある」と呟くスンジュン。ダンを迎えに来ていたのは、ピョンヤンでジョンヒョクを助けたコ・ミョンソク大佐でした。ダンはジョンヒョクの本物の婚約者のようです。空港から車で街へと向かうク・スンジュン。感傷に浸りながら窓の外を見ています。急に雨が降ってきました。が、車のワイパーがありません。駐車中にワイパーを盗まれていたのでした。ミョンソク大佐の車のワイパーは取り外してカバンにしまっていたので盗まれていません。こういうシーンでも北朝鮮のようすが垣間見られるなと思いました。雨の中、チョルガンは盗聴の仕事をしているチョン・マンボクを訪ね、ジョンヒョクの家の盗聴を命じます。この2人、ジョンヒョクの兄の事故死を仕組んだ張本人のようです。マンボクは事故の日を思い出しています。翌朝、ジョンヒョクの乗ってきた車を村の人たちが見物しています。その様子を門の中で窺うセリ。出勤するジョンヒョクを見送るといいます。どうやら昨夜、軍人の妻たちに”美人ではない”と言われたのを気にしている様子。門を開けて出ようとするセリをジョンヒョクが止め、髪をくくるように言います。このようなヘアスタイルにしているのは、外国人か変人だといい、セリの髪をハンカチで結んでやるジョンヒョク。優しい、どこまでも優しいです。外に出る2人を村の人々が見つめています。ジョンヒョクに甘え、イチャイチャするセリ。頭をなでてとか、手を振ってとか要求が多いこと多いことそしてそれをさせられるジョンヒョクのぎごちないこと…。慣れているセリと慣れていないジョンヒョクが対照的でした。キムチ作りをする軍人の妻、マ・ヨンエ、ナ・ウォルスクたちがセリも参加するように言いますが、きっぱりと断るセリ。一方ジョンヒョクは第5中隊の4人を前に、昨夜の顛末を離しています。セリのことを婚約者だと紹介したと聞いて驚く面々。こんなに嘘をつくのがうまいとは思わなかったというチス。ジュモクが言います。「南朝鮮のドラマでは隠れているときバレそうになったら、男女が急に抱き合ったり口づけしたりします」思わず唇を押さえるジョンヒョク。まだだってなぜそうするかチスに聞かれ、「危機を逃れるための南朝鮮式の方法です」とジュモク。「危機を逃れた後は?」とウンドン。「ドラマが面白くなる。2人は夜を共に過ごすからな」とジュモク。ほんとよくドラマを見ていますね。それを聞いて第5中隊の4人はジョンヒョクの顔を見ます。あわてて、別々の部屋にいたと言い訳をするジョンヒョク。「そこから恋に落ちます、100パーセント。例外のドラマは1本もありません」とジュモクのダメ押しが。マンボクによってジョンヒョクの家の近辺に盗聴器が仕掛けられます。マンボクがさっそく盗聴を始めます。ジュモクがセリにドラマの登場人物の死に文句をいっています。それを重要なことだと勘違いして、必死にメモを取るマンボクが可笑しすぎます。ク・スンジュンの隠れ家にチョルガンがやってきます。チョルガンも嫌な奴だけど、スンジュンも偉そうで嫌な奴臭がプンプンします。韓国ではセリの実家で兄弟たちがセリの失踪について父親に意見をしています。このセリの実家の建物って、ドラマ「絶対彼氏」でも使われていたような気がするんですけど。あまりにも豪勢で宮殿のような建物なので記憶に残っていました。たぶん、そうですよね?ジョンヒョクの家の庭に干していた軍服を盗んだ少年を、第5中隊の面々が追いかけ捕まえます。目も開けられないほど空腹の妹のためにやったという少年の言葉を聞き、セリは台所にある食料を袋に詰めてやります。「あんなのはごまんといる」というチスの言葉にも耳を傾けません。それを聞いていたジョンヒョクは少年に、「顔と手を洗え。食べるときは清潔でないと」といいます。セリもジョンヒョクも優しいです。涙がこぼれるシーンです。弱者に優しい人ってやっぱり素敵ですよね。一部始終を盗聴しているチョン・マンボクも涙をこらえているように見えます。少年は妹のいる市場へ駆けていきます。彼の言ったことは本当だったんです。嬉しそうに妹の口に食べ物を入れてやる少年の姿は、涙なくしては見られないシーン。北朝鮮の飢餓問題を思い出してしまいます。どの国の子どもたちも十分に食べられて幸せに育って欲しいと願わずにはいられません。セリはジョンヒョクの家で、第5中隊の面々を前に、賞状授与式を行っています。1等賞はクム・ウンドン、親切賞。賞品は2種類あり、統一バージョンは1億ウォン。統一の後に賞状を持ってくれば1億ウォンあげるというのです。さすが大金持ちセリ。即時受領バージョンはトウモロコシだということで、統一バージョンとの違いが可笑しいです。ウンドンはトウモロコシをチョイス。そのトウモロコシはもちろんジョンヒョクの持ち物。その大胆さがセリらしいです。2等賞はキム・ジュモク、韓流ラブ賞。やっぱり統一バージョンの賞品は、ジウ姫との昼食。それを聞いて顔色を変えるジュモク。熱烈なチェ・ジウファンですから。即時受領バージョンは、ジョンヒョクのテレビ。慌てるジョンヒョクに、「大丈夫」と余裕のセリ。「ジウさんとの昼食を」というジュモク。かわいい。3等賞はパク・グァンボム、人類の宝賞。イケメンだからという理由で。それを聞いて面白くなさそうなチスとジョンヒョク。賞品の統一バージョンはミスコリアとのデート、即時受領バージョンはセリとのハグ。2つとも辞退するグァンボム、硬派の男。これで授賞式を終わろうとするセリにチスが声を上げます。するとセリはチスに、自分が使っていたシャンプー、リンス、ボディシャンプーを渡します。賞状授与式を終わるセリを見上げるジョンヒョク。へそを曲げるジョンヒョクを庭に連れてくるセリ。スペシャルサンクス賞だと庭に植えたトマトの苗を見せます。トマトは嫌いだし、植物を植えるのに興味がないと言うジョンヒョクに、ペットだと思って育ててみてというセリ。なかなか強引です。しっかりと水やりをして1日10個の綺麗な言葉を聞かせてやるようにと言います。盗聴しているマンボクは不思議な顔をしています。ようすを問い合わせてきたチョルガンに、セリがまともな状態ではないと報告しています。その夜、セリは韓国に帰るべく、ジョンヒョクの運転で船着き場へ向かいます。ジョンヒョクがセリの髪を結ぶときに使ったハンカチをきれいにたたみ、彼に返します。「今までありがとう。これは本音よ」とセリ。「もう会えないわね」「たぶん」「アフリカにも南極にも行けるのに、あなたはよりによってここにいるのね。」「お互いさまだ」悲しい会話です。もとは1つの国だったのに、同じ民族なのに、世界で一番遠い国なんですよね、お互い。船着き場に到着し、船長に一人かと聞かれ、不安な表情のセリ。ジョンヒョクは思わず「2人です。見送っていきます」と言います。トロール船に乗り、沖合に停泊している船に向かう2人。もう会うこともないからと、お互いに名乗り合います。セリは「私はヘジュユン氏なの。ヘジュは北朝鮮よね?」といい、「僕はチョンジュリ氏だ」と答えるジョンヒョク。ヘリの家系の元々の出身地は北朝鮮のヘジュで、ジョンヒョクの家系の元々の出身地は韓国のチョンジュという皮肉なエピソード。ここでも南北問題が頭をもたげます。そこへ急に警備艇がやってきて、セリとジョンヒョクは船倉に隠れます。ところがその船倉を開けろと言われ、2人は再び絶体絶命慌てるセリにジョンヒョクは、「南のドラマでは危機一髪の時に使えるすごい方法があるとか」と言い出します。あ、ジュモクが言ってたやつね。「知ってるだろ。例外はないと聞いた」「知らないわ、教えて。何なの?」「最初に聞いたときはあきれて信じなかったが、こんな状況になってみたら、それしかないかと…」なんとも歯切れが悪くまわりくどいジョンヒョク。イライラしたセリが「何とかしてよ」と言い、いよいよ船倉の扉が開けられそうになり、ジョンヒョクがセリに言います。「何とかする。驚かずに、僕だけを見て」といい、次の瞬間、セリにキスまさにジュモクの言った通り実践するジョンヒョクの可愛さよ。各話最後のエピソード、今回はマンボクの盗聴場面です。ジョンヒョクが意味不明の単語をつぶやいているのを聞いて、何かの暗号かと思うマンボク。しかしそれはセリに教えられたとおりに、トマトの苗に向かって10個のきれいな言葉を聞かせてやっているのでした。海、日差し、つつじ、露、いわし雲、三毛猫、凧…これは違うか、取り消す、バラ、そよ風、初雪…そして最後に思いつめた表情で、ピアノと呟くジョンヒョク。彼がきれいだと思う言葉が詩的で素敵でした。軍人というよりも芸術家の言葉のセンスですよね。
2020/05/16
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1989年、セリの1歳の誕生日(トルチャンチ)パーティシーンから始まります。トルチャンチの中でのメインイベント、赤ちゃんの将来を占うトルジャビで、目の前に置かれたさまざまなものの中から、セリがなにをつかむか、みんな注目していました。セリの目の前に置かれていたのは、お金、聴診器、ノートとペン、糸、木槌などなど。私はセリのことだから、てっきりお金をつかむんだと思っていました。が、セリがつかんだのは、なんと父親の手。30年後を暗示しているようで、セリってやっぱりすごい女性だなとうなってしまいました。今までの事業で、自らの運とセンスによって常に正しい選択をしていたセリ。それなのに、北朝鮮で自分の信じた道を選んで逃げたにもかかわらず、その道は韓国に通じてはいなかったのでした。北朝鮮の村に迷い込み、途方に暮れるセリを、自宅の門に連れこんだリ・ジョンヒョク。セリは未知の国、北朝鮮で頼れる人は彼しかいないと自覚し、ジョンヒョクに取り入ります。ここのセリはちょっと苦手です。今まで恋愛経験豊富だったから、ジョンヒョクをウブだと決めつけているところなど、(実際に母胎ソロだったんですけど)ちょっとエラそうだな~と感じてしまって。彼にご飯ある?というのですが、その間ジョンヒョクの心の中では、規則通りにセリを殺すかどうか迷っているのでした。知らぬが仏というか…ジョンヒョクの家の中の様子が興味深かったです。彼の身分の高さからいえば、北朝鮮の標準的な家よりもいい家なんでしょうが、やはり韓国や日本と比べて不便に見えます。洗面台がないので、洗面器に水を入れ、顔を洗うセリ。これもいい経験だと考えるあたり、かなりポジティブな考え方のようです。その間にジョンヒョクは、セリのために料理(カルグクス?)を作っているのでした。しかしその料理を前にセリが言います。南のマナーは、ゲストがホストにまず一口あげるのだと。ひとさじスープをすくって、ジョンヒョクに「あーん」と差し出すのですが、クールな表情のジョンヒョクは「毒入りだと疑っているのか?」と一言。あ、そういうことね。私は全く気付かずに、(おなかがすいているのにどうして食べないんだろう?)って思っていたので、敵国に行ったらすぐに死んでしまうパターンですねそんなセリに、スパイかもしれないとジョンヒョクが逆襲します。韓国で自分がどれだけ有名か知らないからだと言い、インターネットで検索すればすぐわかると答えるセリ。インターネットはつながらないと言うジョンヒョク。驚くセリ。いや、私も驚きましたよ。今、インターネットがつながらないところに行ったら、何もできないかもしれない、私。国中が自分のことを心配しているというセリですが、韓国の家族はそうでもなく、知らぬはセリだけということでしょうか。昔話の例えを出したり、自分が財閥令嬢だといったりして、ジョンヒョクに取り入ろうとするセリでしたが、全く興味のないジョンヒョク。もちろんそんなことでなびくジョンヒョクだったら、セリも私も早々に彼に幻滅していたところですが。その時、門をたたく音がしました。第5中隊のピョ・チス曹長でした。彼は探していた女は死んでいたので安心してくださいと報告しにやってきたのです。しかしセリの姿を見て驚きます。ちょっとおっちょこちょいのチスは、セリがスパイだと言い張ります。はっきりと否定するセリ。セリを埋める穴を掘って来るぞと脅すチスに、掘った穴に自分で入れば?言い返すセリ。なかなか気丈な女性だなと感心してしまいました。そこに第5中隊の他の面々がやってきて、セリと対面し…。韓国に帰ることができるようにしてくれというセリ。どこまでも強気です。チスが再び、埋めてしまうと脅すと、言い返すセリ。味方が誰もいない北朝鮮で、自分の要求を主張し、非難する相手を言い負かすセリは強い女性だなとしみじみ思いました。韓国に帰るための方法を考えるセリに、キム・ジュモクは”船渡し”を提案します。ジュモクのことをセリが「天国の階段」と呼ぶのが可笑しくて。確かにセリが逃げているときに、「天国の階段」を見ていて逃がしてしまったのですが。チェ・ジウのファンだと分かり、ジュモクに「彼女のサインをあげる」というセリ。喜ぶジュモクに「統一したら」とセリは答えます。ここでも南北問題が顔を出します。その”船渡し”の日が3日後だと知って、株式総会の日に間に合わせたいのでもっと早くしてくれというセリにジョンヒョクが我々に従えと言い返します。彼がセリに言い渡した条件は、外出しないこと、話しかけるのも南朝鮮の体制の宣伝も禁止、帰国後ここでのことは口外禁止など。セリは帰国後は記憶喪失になるから大丈夫だといい、ジュモクは「南朝鮮のドラマは記憶喪失だらけです」と言います。ジュモクは少し昔のドラマをよく見ているようですね。「資本主義社会に多い病気」というジュモクに、「炭酸飲料の飲みすぎが原因?」と尋ねるウンドンがかわいい~オンマの手紙読んで泣いてたもんね。ジョンヒョクの出した条件に対し、セリも条件を出します。韓国では1日2回お肉を食べていたから、肉を食べさせろと要求するのです。チスは南朝鮮の生活を美化しているといいます。確かに北朝鮮では飢餓が深刻だと言われているので、1日2回の肉食は信じられないのかもしれません。ジョンヒョクの住む村にいる女性たち(軍人の妻)が、海辺でキムチ作りをしています。白菜に海水を浸しています。その作業をしながら、話題はジョンヒョクのこと。やっぱりイケメンは人気があります。彼女たちが用意してくれた食材で、セリのために肉を焼くジョヒョクたち。セリはキムチ倉を珍しがり、ジュモクが嬉々として説明をします。かたやジョンヒョクが炭で火おこしをする様子を見てウンドンが感心します。故郷では落ち葉を集めて火を起こしているとか。ジョンヒョクは「君の故郷も近代化する時が来るさ」と答え、それを聞いてセリは「練炭が近代化なら、ガスは近未来ね」と言います。北朝鮮と韓国の違いが際立つシーン。食事の後、セリ以外は任務のために外出すると言うので、セリはジョンヒョクの家で一人留守番をすることに。緊急の連絡をするとき用に、ジョンヒョクの事務所に直通の電話を教えてもらいます。事務所で机に向かい仕事をするジョンヒョクに、シャンプーがない、ボディソープがない、お湯が出ないと何度も電話をしてくるセリ。クールなジョンヒョクも、セリには振り回されてますね~。庭のかまどでお湯を沸かし、浴室に運び、ようやく入浴するセリ。さまざまなシーンで北朝鮮の生活様式を垣間見られて興味深いです。保衛部に向かうジョンヒョク。彼が入った部屋にはセ・テジュ大佐の他にあのチョ・チョルガン少佐もいます。大佐がジョンヒョクに韓国の棒コーヒー(スティックコーヒー)を勧めます。断るジョンヒョクに大佐は「南朝鮮の救援物資だからか?私も最初は抵抗があったが飲んでみたら悪くない味だった」と言います。大佐が抵抗あったのは、敵からもらったものだからのようです。救援物資がなぜ軍人上層部の机の中に?という点も含めてジョンヒョクが断ったと思われるのに、「甘いものは嫌いなのだな」と勝手に解釈する大佐。ジョンヒョクの性格、大佐やチョルガンとの考え方の違いなどが浮き彫りになるシーンです。ジョンヒョクが保衛部に来たのは、盗掘者たちが事故で死んでしまったことを報告するためでした。その報告は既に受けたと言うチョルガンに、事故か故意かを調査するべきだと言うジョンヒョク。調査の許可を要求するジョンヒョクに、チョルガンは申請のためにピョンヤンに行けと言います。ジョンヒョクが退室した後、彼の態度が偉そうだという大佐に、ジョンヒョクの履歴書に家族関係の記載がなく正体不明だと答えるチョルガン。そして大佐に、口座がまた一つ増えそうだと報告するチョルガン。どうやらセリの次兄をだましたク・スンジュンが関係しているようです。登場人物がいろいろ絡んできて、おもしろくなりそうな予感がするシーンです。(まさにそうなんですけど)そのク・スンジュンは中国で密航斡旋業者のチョン代表と会っています。北朝鮮でほとぼりが冷めるまで身を隠すようです。その時の代金の交渉をしているのですが、最初見た時はぼんやりしていたので、最低ライン2万ドル、最高ライン10万ドルというのを、(まあ高額なんだろうな)としか思っていなかったんですが、このブログを書くにあたり調べてみると、2万ドルなんと2,133,000円10万ドルは10,665,000円でした。1年間で120万ドルだというチョン代表。えっと…約1億2800万円…至れり尽くせりのサービスなんですが、庶民には想像もできません。しかしスンジュンは月20万ドル、年間240万ドルといいます。2億5600万円…日本のサラリーマンの生涯年収平均値じゃないですか?これを1年で?時効まで10年いるつもりですよね?こわい、計算するのがこわい。←庶民夕方、ジョンヒョクの住む村の広場で遊んでいる子どもたちを、母親らが迎えに来ます。みんな帰ってしまって一人でいるウピルの元に、父親のチョン・マンボクがやってきます。ウピルの好きな指輪菓子(ドーナツ?)を持って。どの国も親子の情は同じなんだなと感じるシーンです。入浴を終えて浴室から出てきたばかりのセリですが、突然の停電に戸惑います。他の家の人々は慣れたもので、さまざまな工夫を凝らしたランプで食事を始めます。停電を誰かの企みだと思うセリは、ジョンヒョクに電話をしますが、誰も出ません。停電が当たり前の世界にいないセリなので無理もありません。懐中電灯を探すセリの前に、不審な男の影が。花瓶を持って撃退しようとしたセリの目の前に現れたのはジョンヒョクでした。あ~よかった。セリが花瓶でジョンヒョクの頭をかち割らなくて。いや、そうなったら、お話がここで終わってるし。何をしに来たのかというセリに、ろうそくが必要だと答えるジョンヒョク。昼間にセリが入浴の時や寝るときにアルマキャンドルが必要だと言ったのを覚えていて、フツーのろうそくを持ってきてくれたようです。ジョンヒョク優しいなのにセリは「私が言ったのはアルマキャンドルなのに」といって泣き出します。怖かったんだよね、セリ。こっそり大型バッテリーで電灯をつけているナ・ウォルスク家。夫婦のやり取りから、夫の出世は上司であるテジュ大佐とその妻マ・ヨンエの胸先三寸次第だということがわかります。ヨンエの家に差し入れを持っていったウォルスクの目に映ったのは、ヨンエのために自転車式の発電機を必死に漕ぐオックムの姿でした。北朝鮮の電気事情は悪いからこその描写ですよね。次のシーンで韓国のジムでエアロバイクをするコ・サンア(セリの次兄の妻)の姿が映し出されます。対照的です。灯されたろうそくを前に、ジョンヒョクに自分の失踪が分かったら株価が暴落すると涙ながらに語るセリ。全く興味のなかった北朝鮮に来て知らない人の見ている前でなくハメになるなんて嫌になると言うセリを見て、そっとろうそくの芯に指を置くジョンヒョク。「もう見えない、心配するな」といいます。彼の優しさにしびれるシーン「災いの後には幸せが来る。きっとなんとかなる」といわれたら、そりゃあ惚れますよね。彼しか頼る人がいないと言うのに。でもジョンヒョクは明け方にピョンヤンに行くとセリに告げます。とたんに不安になるセリ。「いつ帰ってくるの?」と聞くも、「さあ、もう会えないかも。隊員たちがいるから安心しろ」と答えるジョンヒョク。さっきは優しい言葉をかけてくれたのに、なんだかつれない態度のジョンヒョク。母胎ソロのはずなのに、なんだか駆け引き上手じゃあありませんか、ジョンヒョクさん出ていくジョンヒョクを追い、名前を聞くセリ。いつか恩返しをしたいからという口実で。でも「返してもらう恩などない」と冷たく言い放ち、セリの前から去っていくジョンヒョク。く~、クールすぎます。そんなジョンヒョクも素敵です。セリはジョンヒョクが去り際に渡してくれた買い物袋を覗きます。中にはセリが欲しがっていたシャンプーや化粧品が入っていました。下着や消毒薬まで。昼間、ジョンヒョクが市場で買ってきたものでした。その買っているときのシーンがかわいいのなんのって。母胎ソロだから(ひつこい?)女性の化粧品や、ましてブラジャーなどの下着のサイズなどはまったく分からなかった様子で、売り子の女性にサイズを聞かれて、ドギマギしながら適当にと答えるジョンヒョクがめちゃくちゃ可愛いかったです。セリがケガしているのも知っていて、消毒薬も用意してくれるジョンヒョク。ケガの手当てをしながら、「何なのよ、本当は優しいくせに」とつぶやくセリ。翌朝、ピョンヤンに到着するジョンヒョク。ピョンヤンの町の描写が新鮮でした。未知の国でもちろん行ったことはありませんし、これからも行く機会があるかどうかわからないところなのですから。駅についてすぐ、ジョンヒョクは調査課の兵士に連行されてしまいます。連れてこられた部屋は、拷問部屋のような様子です。盗掘者が事故死した件で、逆にジョンヒョクが疑われているようです。はめられたと言うべきか。「この調査自体が非常識だ」と反論するジョンヒョク。「罪などはいくらでもでっち上げられる」と言い放つ調査官。ジョンヒョクに暴力をふるおうとしたその時、部屋を覗きに来た調査副官のコ・ミョンソク大佐がジョンヒョクを見て驚き、あわてて助けに来ます。調査官がミョンソク大佐に、ジョンヒョクは何者かと聞くと返ってきた返事は、「総政治局長の一人息子だ」でした。調査官の驚くようすをみれば、総政治局長とはものすごく高い階級のようです。ジョンヒョクは北朝鮮のエリートだったわけですね。あわてた調査官はすぐにチョルガン少佐に連絡します。総政治局長の息子は2人いたが1人は事故死したので、今はジョンヒョクがひとり息子なのだと。チョルガンは「あのムヒョクの弟が、リ・ジョンヒョク?」とつぶやき、事故死したらしいジョンヒョクの兄を知っているようです。ジョンヒョクの家でセリにドラマの行方を尋ねるジュモク。登場人物の死を教えられてショックを受けるジュモクがかわいいです。その夜、ジョンヒョクはミョンソク大佐にここ数年のうちに起きた不審な交通事故について調査を依頼しています。ジョンヒョクの兄の事故死と関連があるのではないかと考えているようです。ジョンヒョクの家から帰宅途中の第5中隊メンバーは、抜き打ちの宿泊検問を行うというチョルガン少佐に会います。セリが見つかるかもしれないと不安げな表情の第5中隊の面々。慌てたピョ・チスはジョンヒョクに連絡します。知らせを受けたジョンヒョクはミョンソク大佐に車を借り、猛スピードで村を目指すのでした。どんなに急いでも高速道路を走らないと信号に捕まってしまうじゃない?と思っていたのですが、さにあらず。交差点ごとに立っている信号機代わりの交通整理員の女性が、次々に連絡を受け、ジョンヒョクの乗っている車のナンバーを見て、ただ1台だけを最優先で通過させるのです。検問所の兵士も同様です。猛スピードで走ってくるジョンヒョクの車のナンバーを見て、最高位級クラスの高官だとあわて、ジョンヒョクの車が通過できるようにします。その頃ジョンヒョクの住む村では宿泊検問が行われていました。脱走兵を探すだけだと思っていたら、隠し持っている韓国製の製品を見つけたり、不倫を暴くことも目的のようです。妻が家族を養うために長距離貿易の仕事をしている間に、寂しいからと不倫をする夫は糾弾されてしかるべし。ジョンヒョクの家に向かう前に、口紅を塗りなおす班長。そこにやってきたのはチョルガン少佐です。ピョンヤンに行っていて不在のはずのジョンヒョクの家に灯りが付いていることを不審に思います。その頃家の中ではセリがジョンヒョクの本棚を見ています。ピアノの楽譜があり、モーツァルトの本の間から、願書やコンサートのパンフレットが出てきます。そこに映っている男性(どうみてもジョンヒョク)を見て、どこかで会ったことがあるような気がすると呟くセリ。そこへ宿泊検問でやってきたチョルガン少佐らが強引に門を開けて入ってきます。家探しを始めるチョルガン少佐。キムチ倉の中に隠れていたセリを見つけてしまいます。セリにピストルをつきつけ、保衛部で調査して何者かを吐かせるというチョルガン少佐。そこへピョンヤンからあわてて帰ってきたジョンヒョクが到着。ここでも車のナンバーにみんなが驚いています。中国では縁起の良い8がついているナンバーは高いので、お金持ちの証拠だと聞いたことがありますが、北朝鮮ではある特定の車のナンバーは高級幹部の印なんですね。セリの頭にピストルを突きつけているチョルガン少佐に向かってジョンヒョクはこういいます。「僕の婚約者に何のマネですか」と。わ~~~~~~~こんな絶体絶命の時、セリのことをなんていうのかと思ったら、自分の婚約者って言うなんて。以前、セリは安楽死をするためにスイスに行っていました。精神的につらく死にたいと思って行ったのですが、観光を勧められます。高原で、パラグライダーを見つめるセリ。その横にやってきて同じようにパラグライダーを見つめているジョンヒョク。落ちそうになったパラグライダーが再び舞い上がる様子を見て、2人同時に小さな声を上げます。画像はすべて「愛の不時着」公式サイトからお借りしました1話でセリがスイスでパラグライダーの免許を取ったと言っていたのはこの時なのかもとか、2話でピアノコンサートのパンフレットを見て、どこかで見たようなといったのは、やはりここでのことなのかとか、いろいろ推測出来て、ドラマにはまってしまうのはこれなんだよな~と納得。
2020/05/11
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「愛の不時着」にはまりまくって、ただいま「愛の不時着」ロス中です。再度、リ・ジョンヒョクやユン・セリに会いたくてたまりません。それで二巡目開始~最初見た時には気づかなかった点や、もう一度見たいシーンをじっくり味わっていきたいと思います。ネタバレありですので、未見の方はご注意ください。オープニングはリ・ジョンヒョクとユン・セリがそれぞれの国で生活をしている様子を映しだします。朝起きて身支度をし、出勤して仕事をし、食事をとり、そして2人の動線が重なり、視線を合わせて…。北朝鮮の上空から飛び立った鳥は、韓国領空へと飛んでいきます。地雷の標識と鉄条網に囲まれた場所を難なく飛び越え、ネオンサインの瞬く韓国へと。最初見た時はそうだとは気付かなかったのですが、この冒頭のシーンが暗示的です。鳥は人間が作った国境などものともせず、軽々と飛び越えていきます。一方人間はというと、自分たちが作った境界線を越えることができません。それが主人公2人を引き裂く原因になるんですよね。人間とはなんと愚かなことか。ソウルにいる財閥の令嬢ユン・セリは芸能人と浮名を流しているようす。キャリアウーマンで熱愛ゴシップにも事欠かないようです。しかもそのゴシップでさえビジネスチャンスに変えてしまうところが、なんだか可愛げのないヒロインだな~と思ってしまいましたよ。付き合っていた芸能人のことはあまり好きではなかったのかな?とも感じました。彼女は家族との関係は冷え切っています。経済犯罪を犯した父親が執行猶予で出所した日、実家に呼ばれますが、父親以外の家族である母親、兄2人とその妻たちには歓迎されていません。セリ自身もそれを知っているため、挨拶を終えてすぐに、踵を返しますが、父親に会社の後継者に指名され、驚きます。父親以外の家族全員が、非難の目でセリをにらみつけます。お金持ちでも仕事で成功していても、家族との関係が冷え切っていたら寂しいだろうなと感じるシーンです。セリの孤独を感じました。翌日、自社の新製品のプロモーションのために、パラグライダーで大空に飛び立つセリ。順調に飛んでいましたが、急に突風が吹き、前を見ると竜巻が迫ってきています。セリはあっという間に竜巻にのまれてしまいます。北朝鮮にいるリ・ジョンヒョクはというと、辺境地帯の警備を担当し、翌日がその交代の日です。そんな日に、南北国境で盗掘をする北朝鮮人が韓国軍の兵士に捕まっています。このシーンは緊張しながら見ました。韓国軍と北朝鮮軍が、お互い銃を持ってにらみ合っていますが、言葉は同じ、でも国が違うんです。腕章の国旗の違いが朝鮮半島の悲しい歴史を思い起こさせます。韓国軍との一発触発の危機を回避し、陣営に戻るリ・ジョンヒョク。この盗掘をした男たちをめぐって、人民軍保衛部少佐のチョ・チョルガンと衝突するのですが、リ・ジョンヒョクの生真面目さがよくわかるシーンです。翌朝、見知らぬ場所で目を覚ましたユン・セリは、助けを呼びます。その声を耳にしたジョンヒョクが、セリの元へ向かいます。木の上でパラグライダーにぶら下がっているセリを見つけ、銃を向けるジョンヒョク。彼を見つけ、喜んで手を振るセリ。しかしジョンヒョクの軍服につけられた北朝鮮の印を見つけ、とまどいます。ジョンヒョクはセリに降りろと命令します。かなり高い木の上に引っかかっているのに、それは無理でしょと思ってしまったんですけど、ジョンヒョクは情け容赦なく銃を構え、セリはベルトを外すのですが…。勢いあまって落下、した先は、リ・ジョンヒョクの腕の中いきなり見せ場、来ましたクールに銃を構えていたジョンヒョクでしたが、いきなり女の人が腕の中に飛び込んできたのですから、一瞬顔が放心状態になっていて、可愛かったです~そしてジョンヒョクとセリが交わす会話が、これまた南北問題てんこ盛りでした。セリは自分が北朝鮮に来たとは全く思わず、ジョンヒョクが韓国に来たと思っているのです。かみ合わない会話の果てに、北朝鮮に来てしまったことを自覚するセリ。地雷原を走って逃げようとするセリを止めるジョンヒョクですが、反対に地雷を踏んでしまって万事休す。その間にセリは逃げてしまいます。逃げる間際、セリはジョンヒョクに「顔は私のタイプよ。統一したら、また会いたいわ」と。いや、すぐ会えるから。逃げ惑うセリを第5中隊の面々が追いかけます。どうやら韓国とは反対の方へと逃げていっている様子のセリ。哨所へと連絡するも、そこにいた兵士は韓ドラを熱心に見ています。しかもヘッドフォンで。無線連絡が聞こえるわけありません。彼が見ているドラマは、どうやら「天国の階段」のようです。私もこのドラマ、夢中になって観たものです。懐かしいわ~。2003年放送のドラマなので、17年も前のドラマを見ているというわけですよね。ドラマのセリフを泣きながらつぶやく兵士。「愛する人たちは再会できる。どんなに遠く離れても、最後には戻ってくる」これも暗示的。哨所の横を走りすぎるセリ。そして草原へと逃げ込みます。そこにはオンマからの手紙を泣きながら読む少年兵士の姿が。この手紙の内容から、北朝鮮の兵役は10年間なのだと知って驚きました。韓国の兵役期間は2年近くということは知っていたんですが、その5倍ですね。え?18歳で入隊したら除隊のころは28歳になってるということ長いですね。オンマの手紙を抱きしめて泣く少年は、すぐ近くをセリが走っていくのに気づきません。一方、韓国では隠密にセリの捜索がされていますが、家族はあまり熱心ではありません。むしろセリの死を望んでいるような態度です。北朝鮮の森の中でさまようセリ。何度も同じところを歩いています。その頃、中国瀋陽市では、セリの次兄から大金をだまし取った男が次の高飛び先を探しています。その夜、盗掘をした男たちが不自然な事故で死にます。同じ頃、森の中でセリを探す第5中隊の面々。セリはけがをした足を引きずりながら歩き続け、ようやく人が住んでいる場所へやってきました。そこで”大韓赤十字社”という文字を見つけ、ようやく韓国にたどり着いたと喜ぶのですが…。何やら町の様子がおかしいのです。この時、話をしている女性たちが、後でおなじみのメンバーになるのですが、この時は視聴者の私も初対面なわけで、セリと同じような気持ちになりながら見ています。急に広場に音楽が流れだし、そこにいた人たちは集まって体操をしはじめます。子どもたちは整列をして点呼をし、登校していきます。訝し気に見つめるセリ。この時の演出が秀逸なんですよね。停電が解消されてもまだ暗い町、というより村。言葉が分かっても、話している内容が分からない不安。一斉に集団で体操をし始める大人たちと、隊列を組んで登校する子どもたち。未知の世界に対する不安感が感じられます。私もセリと一緒になって不安があふれてきました。自分がまだ北朝鮮にいるのだと分かり、驚くセリ。そこに保衛部少佐のチョ・チョルガンの乗った車が近づいてきます。絶体絶命のセリを誰かが門の中へと引き入れます。チョルガンの乗った車は通りすぎていき、門の中では、(画像はすべて「愛の不時着」公式HPよりお借りしました)きゃあ~見どころその2ここで続く。最後はドラマの中の別視点のエピソードが盛り込まれています。木の上に引っかかっているセリが、トランシーバーで必死に助けを呼んでいる姿を、下から見ているジョンヒョク。セリの姿を見て、硬い表情に笑みがこぼれます。ジョンヒョクのいい笑顔に、こちらまで微笑みたくなるシーンです。
2020/05/08
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ネットで話題になっていたこのドラマ、ようやく見ることができました。そしてご多分に漏れず、私もすっかりはまってしまいました。もうずぶずぶに。ほぼ3日間で全16話を完走。なんせ二日目は8話分ぶっ通しで見てしまいましたから。どうしても止められなくて。このドラマ、危険ですよ。それぞれの回の最後のシーンが、ドキドキさせすぎ。どうしても止められなくて、次の回を見てしまうんです。ほんとは一気に最後まで見てしまいたかったのですが、もったいなくて我慢しました。毎回1~2回泣かせるシーンがあるんですが、14話からはずっと泣きどおしでみました。ティッシュ1箱使ってしまうかと思いましたよ。それに伏線回収がうまい。伏線を張り巡らせていて、ラストで一気に回収ではなく、少しずつ小出しにしているところがニクイ。「ああ、これはこういう意味だったんだ」とか「ここでこうなったいたんだ」とか、数話ごとに分かっていってスッキリ。すっかり「愛の不時着ロス」状態です。リ・ジョンヒョクやユン・セリと離れたくなくて、また1話から見始めようかなと思っています。
2020/05/01
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記録もかねて、昨年見た韓国ドラマ日記を書いておきます。1、王は愛する(왕은 사랑한다)'17 2、ひと夏の奇跡(다시 만난 세게)'17 3、魔女の恋愛(마녀의 연애)'14 4、恋する死神(블랙)'17 5、マイ・ディア・ミスター(나의 아저씨)'18 6、キム秘書はいったい、なぜ?(김비서가 왜그럴까)'18 7、屋根部屋のプリンス(옥탑방 왕세자)'12 8、よくおごってくれる綺麗なお姉さん(밥 잘 사주는 예쁜 누나)'18 9、あなたが眠っている間に(당신이 잠든 사이에)’17 10、30だけど17です(서른이지만 열일곱입니다)'18 11、きみはロボット(너도 인간이니?)'18 12、ボーイフレンド(남자 친구)'18 13、輝く星のターミナル(여우각시별)'18 クローバーの数は5個満点ということで。やっぱり『王は愛する』と『マイ・ディア・ミスター』が満点ですね。『王は愛する』はリン様に惚れ、録画してエンドレスリピ状態でした。『マイ・ディア・ミスター』はストーリーに惹かれました。イ・ソンギュンさんの声も大好きです。あの低音の渋い声。毎回うっとりです。映画『寄生虫』でも彼の声に聞きほれていました。好きなドラマはOSTもよく聴き、好きなシーンを思い出したり、ストーリーを反芻したりしていました。『王は愛する』で好きな曲は何といってもDAVICHIイ・ヘリの「But」がいいですね~。リン様の心の内を吐露しているような歌詞がグッときます。『マイ・ディア・ミスター』では、ジェフィの「Dear Moon」が一番好きです。もう何回聴いたかわからないくらい。落ち込んだ時なんかに、心に貼るばんそうこう代わりに聴くことも多いです。Sondiaの「大人」も好きかな。聴いていると、いろんなシーンを思い出してウルウルしていまいます。甘~いラブストーリーも好きですが、なにか心にガツンと来るドラマが好きかもしれません。あ、ラブコメも大好物ですけど。
2020/03/29
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ツイッターで、スヨンにおすすめの車いす発見➡こちらこれなら、ヨルムとのデート先で階段があっても大丈夫はやくこんな車いすが数多く普及すればいいのになぁ~もちろん段差のないユニバーサルデザインの街づくりが優先ですが。可愛い2人の笑顔に癒される~
2020/01/10
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昨年もいろいろなドラマを見たな~としみじみ思う年明けです。見たドラマ13本、韓国ドラマオンリーという厳選しての13本で、特に『王は愛する』、『マイ・ディア・ミスター』は心に残る珠玉のドラマになりました。昨年見たドラマについては、また後日にご紹介するとして、最近見終わったばかりの『輝く星のターミナル』について書こうと思います。このドラマ、邦訳タイトルがダサすぎて損をしているんじゃないかな~と思います。原題は『여우각시별』(キツネ嫁星)これだけでは、意味が分かりませんよね。分かりやすい解説がKstyleさんにあったのでお借りしますね。→ココそこからの抜粋です。アニメーション予告動画特に今回公開したアニメーション予告映像には、“キツネ”が仁川空港第2ターミナルの形を象徴するという説明とともに、星たちが降って離れる場所でとめどなく嫁を待つ“花婿キツネ”の純愛が描かれ、作品に対する好奇心を刺激する。出会いから別れ、嬉しさと悲しさが共存する特別な空間“空港”で「キツネ嫁星」に関連したどんな童話のようなロマンスが繰り広げられるのか、期待を集めている。ドラマの舞台が仁川空港第2ターミナルで、そこがキツネの形にいていると言うところからのネーミングのようですね。~ストーリー~憧れの仁川空港に就職して1年のヨルム(チョエ・スビン)は、仕事で失敗ばかりのトラブルメーカーだった。旅客サービスチームに異動した当日も遅刻する。そんな彼女の指導係になったのは、新入社員のスヨン(イ・ジェフン)だった。不愛想なスヨンに反発するヨルム。最悪の相性のように見えた二人だったが、ヨルムは、1年前彼女を自動車事故から救ってくれた人がスヨンだと気付く。多くの人々がやってくる仁川空港ではさまざまな事件が起こる。ヨルムとスヨンは仕事をこなす中で距離を縮めていくが、スヨンには秘密があった。~感想~(ネタバレあり)けっこうはまってグイグイ惹きつけられて見ていたんですが、最終回で冷水を浴びせられたような気がしました。障がい者の恋愛という、なかなか重いテーマを取り上げていて、韓国ドラマは攻めているな~と思っていたんです。障がい者といっても、スヨンはウェアラブルのおかげで見た目は健常者と変わりなく生活しています。機能に至っては、むしろ健常者以上の能力があり、そのおかげでヨルムを何度も助けることができます。また空港でのトラブルも解決していきます。なので見ている私も、スヨンが障がい者だということを忘れて、ドラマに没頭していました。スヨンの苦悩を分かっているつもりで、実は分かっていなかったのだと12話を見て感じました。12話で車いすでヨルムとのデートに向かっていたスヨン。その姿に衝撃を受けました。スヨンは右腕と右足が不自由な障がい者なのだと、まざまざと見せつけられました。ウェアラブルのおかげで不自由ない生活を送っていたけれど、それがなければ大変な生活をしなければならないのです。スヨンの苦悩を理解していなかった自分の甘い考えにがく然としました。ウェアラブルのトラブルによって、体調が悪くなったスヨンは、ヨルムとの未来よりも、彼女の人生で自分は通過点になる決心をします。ヨルムはそんなスヨンの気持ちに戸惑います。スヨンに生きていて欲しいと思いつつ、他人の人生にそんな介入をすることができるのかと悩むのです。そうですよね。自分は生きていて欲しいと思うけれど、生きていくことが相手にとってとてもつらいことだったら、それでも生きていて欲しいと言えるでしょうか。それは相手のためではなく、自分のエゴではないかと思ってしまいますよね。一方スヨンは、ヨルムが空港で、職員をストーカーする男に斬りつけられた時、すぐに現場に向かおうとしますが、車いすのために思うように行くことができません。おまけに持っていたスマートフォンを階段下に落としてしまいます。手を伸ばしてもスマートフォンに届かず、バランスを崩して車いすから落ちてしまいます。そんなこともあり、このまま自分と一緒にいるとヨルムは幸せになれないと思うスヨン。つらい、つらすぎる~~~~~お互いのことを想うが故の苦悩。このふたりはどうなるのだろうとハラハラしっぱなしでした。最終回、ドラマはどのように収拾するのだろうって。ウェアラブルのトラブルで体調を崩したのなら、それはもう使えないとして、スヨンは車いすでの生活を選択するか、このままウェアラブルを使い続け、最悪の場合、死を迎えるか。ヨルムにとっての自分を通過点だとして、彼女との美しい思い出のためなら死をも辞さない覚悟のスヨン。でもスヨンに生きていて欲しいヨルム。ふたりが選んだ道は……。治療のためにアメリカに旅立ったスヨン。仁川空港で働きながら待つヨルム。1年後、彼女の前に帰国したスヨンが現れ、抱きあうふたり。閉められていた「キツネ嫁星」という名前の店に灯りが付き、OPENの札がかかります。ハッピーエンドのはずなんですが、スッキリしないんです。というのは、仁川空港で再会したシーンでスヨンの顔が映らなかったんです。後ろ姿のみ。ヨルムの喜んだ表情と抱きあうふたりの様子や、後ろ姿から、スヨンだとは思うのですが、なぜ最高にいいシーンに、スヨンの表情を映さないんでしょう?会えてうれしいというスヨンの顔が見たいんです。ヨルムは泣きださんばかりに喜んでいるのに。イ・ジェフンさんのスケジュールの都合で別の俳優がダミーになったの?と勘ぐる私。これまでの回が面白かっただけに、この最終回のシーンは残念過ぎます。もしイ・ジェフンさんのスケジュールの都合だったのなら、それまでに撮影したふたりのラブラブシーンを挿入してほしかったです。(無理を承知で)なんだか中途半端な感じで、モヤモヤしたまま見終わってしまいました。他にも伏線が回収されていないな~と感じた点がいくつかありました。ヨルムは空港で仕事中に、学生時代にいじめられていた同級生と再会します。彼女はヨルムの秘密を知っていると言うんですよね。それをばらされてもいいのかとヨルムを脅すシーンがあったんです。結局ヨルムは同級生の脅しに屈しなかったんですが、ヨルムの秘密について明かされなかったと思うんです。ヨルムの名前は、真夏に生まれたからヨルム(夏)にしたというエピソードもでてくるんですが、彼女は両親とは秋に出会ったと言うんです。え?真夏に生まれたんだったら、両親と会うのは夏でしょ?秋ってどういうこと?もしかしてヨルムは養女なのかな?と疑問に思ったのですが、それも答えなしだったような気がします。見逃しているのかな?もしかしていじめっ子の同級生は、ヨルムが養女だって知っていたのかなと。それにヨルムの父親とミスター・チャンの関係も、いまひとつ分かりませんでした。ヨルムパパのお店(現在の「キツネ嫁星」だけど、当時は「ヨルムの店」というような店名だったと思う)でスヨンに紹介されたのがミスター・チャンなんですけど、どういう関係だったんでしょう。ただの常連さん?それとも学生時代か何かの友人?そこにも何か理由付けが欲しかったです。いくつかの疑問点がそのままのモヤモヤより何より、一番残念だったのが、オチが安直だったこと。あれだけふたりとも悩んだのに、結局スヨンは元通り、最強のウェアラブルをアメリカで手に入れ、治療もして帰国して解決したということにするのかと。それでは結局、何の解決にもなっていません。振出しに戻っただけ。障がい者の恋愛という重いテーマを選んだのなら、もう少し先を見据えた結末にしてほしかったです。車いすで生活をするスヨンにとって、何が一番の気がかりだったかといえば、人々の偏見ではないでしょうか。それによってスヨンはもちろんのこと、彼と共に歩もうとしているヨルムも好奇の目にさらされてしまう。それがスヨンには耐えがたい苦痛だった思うのです。それでもう一度ウェアラブルを手に入れて解決ではなく、社会の方を変えようとするアクションを起こしてほしいと思いました。もちろん一足飛びに解決する問題ではありません。それでも問題提起をするラストでもよかったと思います。世の中に偶然はない、すべて必然だというのなら、ヨルムとスヨンが出会い、愛し合ったのも偶然ではないと。障がい者のスヨンの恋は、世の人々の障がい者に対する偏見を解消する目的をもって必然とされるのだと言うオチにして欲しかったです。そうそう、ヨルムスヨンカップルもよかったけど、保安チームのオ・デギとナ・ヨンジュカップルもほほえましくて好きでした。主人公カップルが苦悩担当だったのでよけいに。それからスヨンとヨルムの上司のヤン・ソグンはキム・ジスさんが演じていて素敵でした。好きな女優さんの一人です。このヤン・ソグンって保安チームのチェ・ムジャチーム長と夫婦なんでしょうか。最終回でソグンがムジャに向かって、「また部下を危険な目にあわせたら離婚よ」って言っていたような気がするんですよね。なんとなく雰囲気のあるふたりだったので、こっそり夫婦だったとしてもいいかなと思いました。いやむしろそのシチュエーションのほうがいいかも。ムジャ(左)とソグン(右)ともあれ、ハラハラしながらヨルムとスヨンの恋の行方を見守り、いろいろと考えさせられたドラマでした。↑このふたりの笑顔は最高SBS『여우각시별』HP
2020/01/01
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今、ブラック廃人です(笑)見始めた時は、なんだか暗くて重くて見るのを止めようか迷っていたのですが、2話、3話と続けて見ているうちに、どんどんはまり込んでいきました。はっきり言ってソン・スンホン氏のルックスは濃すぎてタイプではなかったんですが、死神444キャラクターがかっこよくて、最後の方は死神444が見たくてドラマを見ているような感じになっていました。このシーン↓は、悪い奴の車を止めようと、ヒロインのハラム(ara)が車にしがみついていて、振り落とされそうになった時、死神444が憑依しているムガンが助けに来た時のもの。「え?これってト・ミンジュンじゃない?」と思わず思ってしまいましたよ。「星から来たあなた」の名シーンですよね。この画像も、死神444のクールさが際立っていて最高にかっこいいです↓ストーリーは複雑で登場人物も多くて、頭がこんがらがってしまいながらも見ていたのですが、終盤にかけて伏線が回収されていくと、もう面白くてハラムと死神444の恋愛模様もドキドキしながら見守っていました。どう考えてもハッピーエンドにはならないよなあ~と思っていたのですが、あのエンディングに少し救われました。死神444の愛の強さにジ~ンあと好きなシーンは、2人で遊園地に行った時のアイスクリームキスです夢中でアイスクリームを食べる死神444の口の周りについたアイスクリームをハラムが唇でとってやります。動揺する死神444。しかし次の瞬間、アイスクリームを口の周りにわざとベタベタつけていて、笑ってしまいました。ハラムにもっとキスしてほしかったのね。自分からキスすればいいのに、そこはまだ13歳の魂のままなのでしょうか。ああ、かわいいドラマの中の事件や事故は実際にあったものをモチーフにしているとか。そういえば三豊デパートの崩落事故がありました。映画「ノートに眠った願いごと」もこの三豊デパート崩落事故をストーリーに絡めていました。実際の事故をモチーフにしているので、見ていて辛かったです。「ブラック」の中でも、タイムマートというビルが崩落した事故が、20年後に様々な形で関係してきます。ある出来事がいろいろな形で、数多くの人々の人生に影響を与えていく不条理を、感じさせられたドラマでした。でも最後は愛が勝つんです。自らを犠牲にしてまで、愛する人を守った死神444。だからこそ、彼女を迎えに来ることができたんでしょうね。まだまだブラック廃人は続きそう…。(といいつつ、見ている途中の「マイ ディア ミスター私のおじさん」と「キム秘書はいったい、なせ?」にもはまっています)
2019/04/25
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「王は愛する」廃人になってしばらく経ちました。その間に小説本「王は愛する」上、中、下巻を読了しました。未読の方は、以下ネタバレありなので、ご注意ください。なんとも壮大なドラマでした。ドラマの方は、舞台が韓国内にとどまっていたのですが、原作は韓国内から中国大陸の果てにまで及び、流れる時間も、ドラマでは出会ってから1年くらいの出来事ですが、原作は長い長い。大河ドラマの様です。リンとサンが離れ離れになってから、再会するまでの時間が詳細に且つ濃密に描かれていて、もうもう満腹状態でした。人間関係も複雑でしたし、なによりリンに横恋慕する女の子も出てきて、リンサン推しの私にとってヤキモキするシーンがいくつか。ドラマのラストシーンで、ウォン、リン、サン3人の絵が映されつつ、ウォンが王位から降りて、元に行ったまましばらく帰らなかったとあるのですが、あれが納得いかなかったんですよね。ウォンを愛するダンがかわいそうだと思って。またダンとチングァンの2人はその後どうなったのかしら?とか、いろいろ気になった点があるんです。原作はそういった疑問点をすべて払しょくしてくれました。チングァンのダンへの想いが、もう辛くて、でも彼らしくて、原作を読みながらうるうるしてしまいました。特にここが↓「…それが、私が心に想う方を喜ばせる唯一の方法でもあります」と真琯は思った。くわしくは原作本(下)をお読みください。またチャンウィも原作では大活躍で、彼の存在の大切さを感じました。ドラマのリンもとっても素敵で、最高にタイプのキャラなのですが、如何せん、闘いの場面で少々物足りなさも感じていました。もちろんリンは強いんですよ。でも彼のまっすぐさや優しさが邪魔をして、いまいち武芸に優れていて他の者を寄せ付けないというのが、強烈に感じられなかったんです。でも原作は違います。リンが武芸に優れているシーンが数多くあり、無敵のリン様を満喫できます。ウォンもドラマより冷徹です。もっと嫌な奴です。だからこそ、原作のラストシーンが効いてくるのでしょう。サンは原作では最初からウォンへの気持ちはありませんでした。リン様一途。友情は感じていましたが、それはウォンを男と意識しての愛ではなかったんです。そういう点も原作では明確でしたから、ほんとにリンサン推しにとっては、精神衛生的によかったです。ドラマを見ていても、登場人物たちと一緒に高麗時代に生きている感覚でしたが、原作では高麗時代に一緒に中国大陸を縦横無尽に駆け回っているようで、読み終わって、目が覚めたようで疲れを覚えました。(入れ込みすぎ)「王は愛する」ファンでなくても、興味深い読み物としておすすめです。
2019/04/25
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どうしても原作を読みたくて、小説「王は愛する」を読み始めました。日本語訳が、昨年12月に出たばかりで、まさにラッキーまずは上巻を読んだところです。韓国のサイトで、原作本について紹介していたんですが、内容がドラマと違っていて、少し驚きました。もちろんドラマは原作に忠実とは限らないのですが、ウォン、リンとサンの出会いが意外で。韓国のサイトの原作本ストーリー紹介は以下の通りです。2017年 MBCで放映予定の、イム・シワン、ユナ、ホン・ジョンヒョン主演のドラマ 《王は愛する》 原作小説。恐ろしい吸入力と相次ぐ事件事故、嵐のように迫りくるキャラクターの魅力が印象的な作品で、歴史上の実在人物、忠宣王の記録されなかった愛と葛藤を、作者の想像で描く。愛と友情、そのような感情の前で彼は王ではなく、ただの若い男だった。リンとサンという架空の人物と、忠宣王の一代記を通じて歴史には記録されなかった物語を伝える。開京の市場で、世子ウォンと彼の親友リンは、お忍び中に、ならず者と争っていた美少年を助ける。ウォンは見知らぬ少年の美貌に夢中になり、世子の下で働くつもりはないかと聞くが、少年は聞く耳を持たずに去ってしまう。帰る途中、リンは反世子派である実兄ワン・ジョンを偶然見かけ、彼を追う。兄を追いかけた所で先程の美少年をまた見かけ、リンは、ひと目でウォンが好感を持った美少年の正体に疑問を持つ。この美少年は実はサンという名前の女性だった。 彼女の父、ヨン・インベクはリンの兄ワン・ジョンとともに世子を排除しようとする一派だ。家に閉じこめられているが気性が強く、おてんば少女なサンはひまさえあれば男装したまま密かに家を抜けていた。とうとうリンを知り、父から世子を守るために活躍する。ウォンは自分を訪ねて来たサンに友達になろうと提案する。 サンはリンがワン・ジョンの実弟だと知り、彼を疑うようになる。リンとサンはお互い疑いの心を持ったまま、一応友だちになることにするが……。サンは最初、男装をしているときにウォンとリンに会ったんですね~。男装の麗人のサンも素敵かも。そんな出で立ちのサンとリンを横に並ばせたら…(想像中)そして最初は反発しあう2人だったんですね。でも、お互いに惹かれ合い…。以下、少しネタバレしますので、未読の方はご注意ください。お互いに疑いを抱きつつ、早々にサンはリンへの想いを自覚しています。ドラマではウォンとリンの間で揺れる…という設定のようでしたが、原作はリンしか眼中にないサンが描かれています。中巻以降の展開はまだわかりませんが、上巻が終わったところで、リンとサンは両想いになって、めちゃくちゃラブラブ状態です。ドラマでは後半に1度だけキスシーンがありますが、原作では上巻から濃厚なキスシーンが何度か出てきて、リン様のストイックなイメージが少々壊れていまします。もちろん原作を読みながら、登場人物はドラマの出演者をイメージしていますから、私の脳内でリンとサンがああああああああストーリーも大枠は似ていますが、細かい部分はかなり違うので、これはドラマとは違うお話だと割り切って読むほうがいいかもしれませんね。とはいえ、やはりリンが素敵で、原作でもウォンよりリン推しになってしまいました。
2019/02/14
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「王は愛する」公式インスタグラムから、間違い探し第2弾今回も難易度高いです間違い探し、次の二枚の写真で、間違った部分を5カ所見つけてください。正解今回は左右の画像だったので、見比べやすかったです…とはいえ、やっぱり難しい
2019/02/14
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「王は愛する」公式インスタグラムの投稿から。「待機時間も熱いビジュアルたち!美男美女<王愛>チームの待機時間風景」敵味方関係なく、仲良くフォトタイム、ほんわかしますウォンのメイク直しに、リンも鏡をもってお手伝いが微笑ましい~
2019/02/12
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「王は愛する」の公式インスタグラムには、画像や動画がいろいろアップされていて、面白い内容のものが多いんです。以前このブログでご紹介した「間違い探し」や「模擬試験」など、このドラマを楽しんでみているファンにとって、興味深いものばかりです。また面白い画像があったので、アップしますね。’王曜日’を待つ’王愛オタク’たちの一週間水曜日(WED)昨日の放送で心臓に衝撃を受けて失神中木曜日(THU)ネタを探して三千里金曜日(FRI)はぁ…今日放送ないってほんと?土曜日(SAT)”王愛”禁断症状 @_@日曜日(SUN)もう一日だけ我慢すればいい!月曜日(MON)オ~イェイ!!今日”王愛”をします!火曜日(TUE)昨日の放送をまた見て、今日の放送の予習「王は愛する」の放送曜日を「王曜日」と表現したり、「王は愛する」というタイトルを「王愛」と短縮したり、ドラマのファンを「王愛オタク」と言ったり、面白いな~て思いました。
2019/02/12
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ウン・ヨンベクの屋敷に到着するウォンとリン。2人はうなずき合って二手に分かれ、サンとダンを探します。リンが傷のあるあたりに手を当てているんだけど、大丈夫かヒヤヒヤ。出血が多かったって言っているのに、まだ傷口も塞いでいない状態で辛いでしょうに。慎重に探すリンの耳に「助けてください」という声が聞こえます。見ると目隠しをされて、縄で縛られたピヨンが。リンにサンたちの行方を聞かれ、サンの部屋だと言うピヨン。あわてて向かおうとするリンに、「これを」といって解毒剤を渡します。「”日が沈む前に飲ませなければ死んでしまう”とあの人に言われました」えっと、ピヨンのいう”あの人”とはムソクでしょうか?まさかソン・イン?ピヨンをムソクは結局殺せなかったので、ソン・インではないでしょうね。殺していないのがばれてしまうし。しかも解毒剤をピヨンに渡すということは、毒を飲んだ方(ムソクはダンだと思っている)のいるウン家にいるピヨンに渡しているので、助けが来たら解毒剤を飲む時間は十分にあります。サンの部屋に飛び込むウォン。そこにはひとり座っている世子妃ダンがいました。「そなたは無事だったか」と聞くウォン。茫然として答えられないダン。ウォンが肩を揺さぶると、ようやく「サンお嬢様が私の代わりに毒を飲んだのです」と言うダン。机の上には一通の手紙が置かれていました。サンの部屋から出るウォン。護衛たちにダンを王宮に戻すよう指示します。何があった?どこへ?と聞くリンに、ダンは無事だと答えるウォン。お嬢様は?と重ねて聞くリンに、連れ去られたと答えます。一緒に行こうとするリンを止めるウォン。一人で来いと書いているソン・インの手紙をリンに見せます。陰からお守りしますといい、リンは同行しようとします。ウォンにサンが毒を飲まされたと聞いて、さっきピヨンから預かった解毒剤を取り出すリン。馬を走らせる2人。「12歳で出会った友が見せてくれた世の中にはお前がいた。お前は小鳥で、私はそれに心を奪われた木だ。空は広いが、お前は小さい。どこにいるのだ」そうウォンは心の中で呟きます。その頃サンは、ソン・インと馬車に乗っていました。ソン・インに、8年前母親を襲った強盗の事件は、彼が指示したのか尋ねます。そんな昔のことは忘れたとうそぶくソン・イン。今頃世子妃は血を吐いていて、日没後には死ぬと言います。ウォンの大切な人は、王妃、友、夫人すべて自分が始末したと言うソン・イン。次はお嬢様ですという彼に、笑うサン。これからウォンの目の前でサンをどう殺すか、楽しそうに考えるソン・イン。いやほんとに最低ですわ、この男。自分だって想い人を亡くして、哀しい思いをしているのに、それを恨みで発散させようとするなんて。そんなソン・インに残念だったわねといい、血を吐くサン。慌てて解毒剤を探すソン・インですが、見当たりません。ムソクを呼ぶソン・イン。「拝借しました」と答えるムソク。あ、ピヨンに解毒剤を渡したのは、やっぱりムソクだったんだ。ソン・インに向かって矢を向け、「高麗王の印をください」と言います。幼い頃に父を失ったムソクを育ててやったと恩を売るソン・イン。ムソクは高麗のためだと言うソン・インを信じ、人殺しまでやってきたのですが、どうやら本当は高麗のことを考えているようではないソン・インのことを信じられなくなったようです。自分たちは兄弟のようだったと、情に訴えかけるソン・インのことばに、ムソクは心が揺らぎ、矢を逸らしてしまいます。そのすきにムソクに剣を突き立てるソン・イン。倒れるムソク。ますます最低な奴、ソン・インウォンとリンは馬を走らせ、サンたちの行方を追っています。リンが新しい轍を見つけ、先に進もうとしますが、ウォンはリンの傷が開いているのを見て、1人で行くと言います。リンから解毒剤を受け取り、彼の馬を逃がしてしまうウォン。そこで待てと言い残し1人で行ってしまいます。焦るリン。傷をおさえながら、山道を急ぎます。いや、ウォン。リンが1人でぼーーーっと待つわけないじゃん。馬がなくて歩いて山道を急ぐなんて可哀そうなことさせないでよとはいえ、リンは倒れているムソクを発見します。馬だったら気が付かなかったかもね。サンを抱き上げ、海辺を歩くソン・イン。ウォンはソン・インが乗り捨てた馬車を見つけ、馬から降りて駆け付けます。馬車の中を検めるウォンに、女一人を救うために、高麗の世子が自ら来るとは驚きだと言いながらソン・インひとり登場。ソン・インと剣を交えるウォン。ソン・インは言います。「すべて私に劣る。知力も冷静さも剣術も。なのに国を治めると?私の方がはるかに有能な王になれる」いや違うでしょ。むしろあなたみたいな人間は組織や国のトップに立っちゃいけないんですよ。知力や冷静さ、剣術よりも、やはり人間性でしょ?人としての度量の大きさ、心の温かさがない人間に国は治められないです。そういえば11話で王妃がイ・スンヒュに言いましたよね。「1人の女人さえ守れぬ者が、国を守れるはずがない」って。まさにそれですよ。ソン・インに剣を落とされるウォン。彼に斬りつけられようとしたとき、1本の矢がソン・インを貫きます。振り向くソン・インの前に、リンが現れました。やった~~~我らがリン様登場えっと、その矢はムソクの遺体から取ってきたものですね?さすがリン様の危機管理能力目を血走らせたソン・インはウォンののど元に剣を突き立てようとします。矢を構えるリン。その体でまともに射られるのか?と笑うソン・イン。リンの傷口からは血が滲み、弓を引く手が震えます。思い切って矢を放つリン。ウォンはソン・インの腕から逃れ、矢はソン・インの胸に命中します。ソン・インの胸ぐらをつかみ、サンはどこだと叫ぶウォン。それに答えず、倒れるソン・イン。彼の眼には、近づいてくるブヨンの姿が映っていました。微笑みながら絶命するソン・イン。哀れです。リンとウォンは、サンを探します。岩場で倒れているサン。駆け付ける2人。サンに解毒剤を飲ませます。「薬の量が足りぬかも」とネガティブなリン。「きっと助かる」とポジティブなウォン。対照的な2人ですね。彼ららしいと言うか。やっぱりウォンはトップで、リンはそのブレーンというのが、適材適所なんでしょうね。トップは結果を悲観的にとらえず、人事を尽くして天命を(楽観的に)待つタイプが良くて、それを補佐するブレーンは、悲観的なぐらい、さまざまなリスクに対応できるよう考えをめぐらせるくらいの慎重さが必要なんでしょう。馬車を持ってきますとすぐに行動に移すリン。馬車に向かいながら、振り返ります。サンのことが気がかりなんでしょうね。一方、王宮では大変なことが起こっていました。元の使者が、王妃が亡くなったのは、高麗王の女人であるブヨンが作った呪いの札が原因だというのです。元の皇帝が、王妃の死の真相を問いたいと、高麗王を元に連れて来いと言っているのです。高麗には反元勢力がいて、その長が高麗王だといううわさが流れているので、無実ならば元で潔白の証明をすべきだと使者は主張します。そこへウォンが入ってきます。反元勢力の長を追い、矢で殺してきたと報告します。しかし元の使者は、国境の軍に戦闘の準備を促した高麗王の印が押された王命書を掲げ、国境は元と接しているので、元と戦をするつもりかと問います。この王印を押した者が反元勢力の長ではないかと言う使者に、高麗王もウォンも返す言葉がありません。王印は誰が持っているのか?と問う使者。サンは意識を取り戻していました。サンの顔を覗き込むリン。「まだ顔色が悪く、目の下にくまが」というリン。顔をしかめて「不細工だと?」とサン。微笑み、「すみません」と言い、サンの隣りに座るリン。「反省したので許します」と言うサン。ほんとにね、ここのシーンは久しぶりに恋人同士の会話が交わされていて、見ていてほっこりします。ようやく、ようやく、という感じ。「何か食べますか?」というリンに、彼の顔をずっと見つめるサン。「リン様のお考えを読んでいるんです」って。そりゃあもう、「サンお嬢様が大好きです」に決まっているでしょうに。リンは「あなたを見ているだけです」って答えてましたけど。いや、このセリフも甘いわ~~~でもサンは別のことを考えていました。リンの考えが読めたといい、これからリンがしようとしていることの予想をしました。まあ、それがドンピシャなんですけど、やはり相手のことをよく理解しているとはこういうことを言うんでしょうね。リンは話題を変えます。松の実粥、牛乳粥、お好みは?と聞くリン。牛乳粥と答えるサンに、用意しますって。立ち上がるリンに、作ってくれると?と聞くサン。作らせますと答え、じっとサンを見つめるリン。「もう少し見てから行こうと」って 甘い、甘すぎるっ再びリンの心を読むサン。何を考えているのかわからなくて、死ぬほど不安だと言います。微笑みが消えるリン。王宮では、ウォンとダンが高麗王にあいさつに訪れています。何かと嫌味を言う王ですが、やや態度が軟化しています。ダンのところにサンが挨拶に来ました。元気なサンの姿を見て駆け寄り、涙するダン。ダンのそばには、彼女を愛する護衛のチングァンが控えています。ダンがサンに駆け寄ろうとしたとき、つまずいてよろけるんですが、チングァンが支えていました。高麗王とウォンは碁を打ち、皮肉の応酬をしながら、高麗国の行く末を案じます。失われた王印が見つかれば、自分が押したことにして元に行くと言うウォン。高麗王は、自分をかばうウォンのことばに驚くのでした。王妃が最期に持っていた芍薬の花びらを、高麗王に渡すウォン。「死に際に芍薬の花を胸に抱かれたそうです。それがこれです」と王に告げます。涙する高麗王。後悔先に立たず。相手が死んでからでは遅いのよねぇ。リンは父に勘当してくれと頼んでいました。訝る兄のワン・ジョン。リンはワン・ジョンに功を立てる機会を差し上げると言い、その代わりにサンを諦めろと言います。断るワン・ジョンに、サンが不問にした罪が公になると脅します。欲と女人にはご用心をとリン。こんな聡明な弟がいてよかったわね、ワン・ジョン。父親のワン・ヨンは、すべてを理解した目でリンを見つめるのでした。旅装束姿で、父親に別れを告げるリン。王印の在りかを教えると言うサンについてきたリンとウォン。3人で山道を歩きます。小川の流れるところで、水筒に水を入れようとするサン。その水筒を受け取り、水を入れてやるリン。一連の動作の息があっていて、見つめ合う瞳は、2人が想いあう恋人同士だと誰が見ても分かります。「その夏、私たちは別れる練習をしていた。一度も離れたことのない友と、離れると思っていなかったお前。そして私」と心で呟くウォン。夜になり雨が降りはじめ、廃屋に雨宿りに入る3人。初めて会ったころの思い出を語ります。サンの隣りに座ったウォンは、自分の手の横に並ぶ彼女の手を見つめます。手を動かし、サンの手を包むかに見えましたが、立ち上がり、リンは薪集め、自分は料理作りをすると指示します。ウォンの心の成長を感じました。料理をするウォン。適当な作り方に心配するサン。味見をして、その塩辛さに吐き出すサン。ウォンは思わずサンを抱きしめます。サンは母親の死のショックで味覚が分からなくなっていたのでした。その味覚が元に戻ったようなのです。喜ぶウォン。夜も更けて、廃屋の中で眠るサンに、リンが着物をかけてやります。そして部屋を出て、外にいるウォンのところに行きます。リンの書状を読んだと言うウォンに、夜書いたので内容が…と照れるリン。私も光栄だったとリンに手を差し伸べるウォン。微笑みながらウォンの手を取り、握手するリン。照れますか?と問うリンに、恥ずかしいとウォン。そして王印を見つけた後の話をします。王印を持っている反元勢力の長は自分だと言うことにしろというリン。ウォンは自分が王印を持っていることにして何とかすると言いますが、リンはそれでは元が責めてくると反論します。ウォンはただ「反元勢力の長、ワン・リンを捕えろ」と命令するだけでいいと言うリン。捕えた後は?と問うウォンに、ご心配なくと答えるリン。自分1人が罪をかぶって死ぬ気のリン。それはウォンのためであり、また高麗国のためでもありました。忠臣過ぎて辛い。ウォンはリンに、サンのそばにいてやれといいます。恋人同士の時間を少しでも確保してくれたんでしょう。悲しいけど。サンのそばに行き、枕に頭をのせてやるリン。目を開くサンに「起こしましたか?」と。「起きていました」とサン。「私たちの話を聞きましたか?」「予想していたことです」と起き上がるサン。「すみません」「何が?」「何があろうと一緒にいるという約束を守れなさそうです」リンをじっと見つめるサン。「あなたは気丈で明るい方だから…」というリンに、「ふりだけなのに」と答えるサン。「心配していません」「よく誤解される」精一杯のサンの抵抗がかわいくて、またかわいそうで。「王印をもっていますよね?ください」と手を差し出すリン。サンはソン・インに抱き上げられ、運ばれたときに、彼の腰からこっそり王印を奪っていたのでした。リンの手に王印をのせるサン。「サンお嬢様」「覚えています。初めて、そう呼ばれた日を。その呼ばれ方は久しぶりで、驚いて…」「そう呼んだ日よりも、ずっと前、12歳のある晩、お嬢様の家に行くと、お嬢様は泣いていました。死者を悼み、灯籠を飛ばしていました。その時から、心を寄せていました。あなたを手に入れたい欲を持ちました。それも謝ります。振り向かず、去ってください」そういうリンのことばに、涙を流すサン。そっとリンの胸にもたれかかります。リンもサンを抱きしめようと、手を持ちあげますが、思いとどまります。リンがストイックすぎて。(号泣)外で一人、月を見上げるウォン。こちらもなんだか可哀そう。王宮で、元の使者の前にやってくるワン・ジョン。反元勢力の長ワン・リンについて告発します。その報告を聞いて、ウォンはすぐに護衛部隊を送ります。すぐにリンは追い詰められ、その荷から王印が発見されます。崖に追い詰められるリン。ウォンの護衛チャンイが放った矢がリンの身体を捕えます。次に護衛のチングァンが泣きながら矢を放ちました。リンの胸に突き刺さる矢。リンはふらつきながら、崖の端まで行きます。そして足を滑らせ、崖の下に落ちていきました。もうね、このシーンを見て、胸が苦しくて、涙が出て、仕方がありませんでした。リン死んじゃうの?って。でも崖の下は川だから、もしかして助かってくれるんじゃないの?ってドキドキしながら。一方、ウォンは反元勢力の長を始末した功績で、王位を継ぐことになりました。ウォンも複雑よね。学者イ・スンヒュが記録をつけています。”数日後、河口で逆賊ワン・リンの遺体が見つかった。逆賊の首領の死を悼み、遺体を葬る者などおらず、そのまま火葬されたが、ある女人が遺灰を求めに行ったそうだ。その日、王は丘に登り誰かを待っていた”そうナレーションがあり、画面は遺体を運ぶケウォンとヨムボクの姿。遺体には菰がかけられていて、その隙間からリンの着物と矢が見えています。その映像を見て、女人が遺灰を求めに行ったというくだりで、その女人はサンしかありえないと思い、リン死んじゃったの~~~~~~~~~~って、もうショックでショックでウォンが丘の上にいると、サンがやってきました。ウォンと見つめ合うサン。ちょっと待ってーーーまさか、リンの死後、サンとウォンがくっつくってストーリーじゃないでしょうね?ここを見ているときは、そんなラストなんて嫌だと思い、心が波打っていましたが、サンの立ち位置が微妙に左に寄っていて、右が空いているので、『もしや?』と思ったとたん、笠を深くかぶって杖を突いた男が、サンの横に。笠を取ると…。リン様登場~~~~~~~~!!私の心が生き返りました。やっぱりリンは死んでいなかったのね。一礼をする2人。ウォンに手を振るサン。立ち去っていく2人。泣きそうな顔で見送るウォン。その後、王になったウォンに臣下が、サンに似た者を南方で見た者がいると報告します。詳しい場所は聞かないウォン。駆け付けたくなると呟きます。即位して7か月後、ウォンは王位を退いて元に行き、10年間帰らなかったとナレーションが続きます。え?ダンはどうなったの?一緒じゃないの?そうならひどい話だよね~。その後、ウォンが描いた1枚の絵が見つかったとナレーションが入り、「これは人を愛することを知った、私の物語だ」ってウォンの言葉でラスト。えっと、ウォンの物語っていうより、リンとサンのラブストーリーでは?人を愛することを知ったって言ったって、サンの幸せを願うと言うより、鳥籠に入れようとしていたでしょう?ん?って、失恋したウォンをちょっと責めすぎたかな?ともあれ、リンサンカップル推しの私にとって、最高のエンディングでした。そういえば、リン役のホン・ジョンヒョン氏って、以前出演したドラマ「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」でも、崖から落ちて死んだと思われたけれど、実は死んでなかったっていうワン・ヨ役だったのよね。それを思い出して、今回ももしや?と思っていたんですけど、やっぱりその”もしや”だったわ。しかもその時、ワン・ヨを斬ったワン・ソ(イ・ジュンギ)がわざと急所をはずしたと言われていて、今回ももしかして、護衛たちはウォンにリンの急所をはずすようにと指示されていたのかも。それからリンの遺体だと思っていたのは、あれはムソクの遺体だったのかもしれません。遺灰を求めに行ったのは、サンではなくてピヨンだったのかも。ムソクの黒装束姿って、リンと似ていたので、リンの遺体だってごまかそうと思いついたのかもしれません。とにかくリン様のキャラクターとルックスがステキすぎて、リン様にはまりまくった日々でした。リン様、楽しい日々をありがとう回を追うごとに日記の文字数が膨れ上がっていき、最終話はとうとう1万字越えここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。また読み始めた小説「王は愛する」の感想や、公式インスタの面白い画像とか拾ってきたら、アップしたいと思います。
2019/02/10
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ウォンとリンが剣を交え、故意に剣を多としたリンの肩を、ウォンの剣が切り裂きます。目を見開くサン。力なく膝をつくリン。倒れる直前にサンがリンを膝に抱き留めます。目を閉じるリン。ウォンは茫然と剣を落とします。衝撃的なシーンなんですけど、わざと剣を落としてウォンに斬られることを選ぶって、なんだかリンらしいです。とても悲しいけれど。ウォンは眠り続ける高麗王の枕元に行きます。そこには主治医とリンの父、ワン・ヨンがいました。解毒剤のおかげで脈が安定したと報告する主治医。ワン・ヨンはウォンに、長い間毒が体に蓄積していたので意識がもうろうとしていて、王妃が来た時も同様だったと言います。王妃を殺したのは高麗王ではないということを理解するウォン。ワン・ヨンは重ねて、高麗王は心から王妃のことを想っていたと言います。鼻で笑うウォン。表に出せぬ恋情もありますとワン・ヨン。「恋情が深ければ憎しみに姿を変え、戻る道を見失うことも。そのことに怒るのは筋違いです」ワン・ヨンのことばは、ウォンの胸に響いたのではないでしょうか。好きという気持ちだけで突っ走る若い頃にはない、大人の愛のかたち。ウォンは高麗王の枕元に座り、初めて父の手を取ります。「こんな手なのか」といい、高麗王の手を眺めるウォン。高麗王は誰も信じず、家臣たちを互いに争わせてきたけれど、自分は数人斬っただけで、皆自分の元から去っていったと呟くウォン。サンはリンの介抱をしています。医者は、急所は外れたものの、太い血管を切られたため、大量の血を失ったと言います。どうすればいいかと尋ねるサンに様子見をといって去ります。眠り続けるリンの顔を見つめ、話しかけるサン。「意外と軟弱な方ですね。深手は負っていないのに。でも唇が真っ青です。この調子で国が守れると?」そう言いつつ、リンの唇を濡らしたタオルでそっと拭きます。「ひと晩看病します。朝になったら元気に起きてください。私が見守っているので」そう言いながら、リンの額にかかる髪を整えるサン。「でも、なぜですか?」とリンに問います。ウォンも同じことを考えていました。リンが自分に斬られることを望んでいたのはなぜかと。サンは眠るリンに問いかけ続けます。「急所は斬られぬことを分かっていたのですよね?”無意識のうちに力を抜くはずだ”と信じていたのでは?お二人は長い間一心同体だったから。そうとも知らず私は死ぬほど驚きました」と言って、リンを殴ろうと手を上げ、血がにじむ姿を見て、けがをしていない右肩を叩きます。「痛そうね。痛いなら目を覚まして」と涙をこぼすサン。リンの脱いだ着物を持ち上げ、そこにある手紙に気が付きます。ムソクはピヨンをソン・インのところに連れていきます。ソン・インの姿を見て驚くピヨン。「私の手下だと知らなかったのか?」と言うソン・イン。ピヨンはムソクを恨めしそうに睨みつけます。「お嬢様が危ない。お嬢様を救うため力を貸してくれ」といいながらピヨンに近づくソン・イン。「世子がお嬢様を欲している。お嬢様がリン様と慕い合っていると知り、昨日世子はついにリン様を斬った」驚き慄くピヨン。サンはウォンをアンサンの店の前で待っています。そこにウォンがやってきます。躊躇し、いったん引き返しかけたウォンですが、サンの前にやってきました。リンの具合が気になって、今夜中にきっと来ると思っていたというサン。否定しながらも、リンの様子を尋ねるウォン。出血はしたが大丈夫だというサン。ウォンとサンは、リンと3人で過ごした日々を思い出しています。(あの4話で駆けっこ競走した時。「王は愛する」模擬試験で出題されていた、リンの持っていたフルーツ串はどこに行ったかというシーン。再度チェックしてしまいました。)「母が死んでから人を遠ざけてきました。先生や兄弟子たちでも、ここまでしか近づかせませんでした。”私も近づかないから来ないで”と。でも、お二人の前ではそれを忘れました」アンサンの店の前で寝ようとするサンを驚いて見るリン。酒を浴びるように飲むサンを見て驚くウォン。そんな思い出にふける2人。「私はリンを殺しかけた」「傷は深くありません。手加減したのでは?」ウォンは8年前、サンの母親が盗賊に襲われて亡くなった時、自分は事前に知っていたにもかかわらず黙っていたと告白します。「あの日でなくとも起き得たことです」とサン。「私を恨んでもよい」「世子様の過ちはそれではありません」サンに近づき、会い続けたのがウォンの過ちだと言うサン。閉ざしていた自分の心を開いたからだと。リンからウォンへの手紙を渡すサン。ウォンはひとり、リンの手紙を開きます。リンの血に染まった手紙を苦しい表情で見つめます。それにはこう書いてありました。「世子様、まずはご理解ください。顔も合わせず、私の言葉をお伝えすることを…。同封した名簿の者たちは、陰の勢力の成員です。王様の勢力ではなく、自らの利得のために集まった巨大な勢力です。意のままに操れるなら、連中は主君が誰でも構いません。世子様が聡明なため、元を理由に擁立を拒んだのです。王様は連中の利権を守ったため無事だったのです。連中はそこから逃れようと、力を養ってきた王様と世子様を一挙に排除しようとしているのです。それゆえ無難な私を王に立てたがっています。私は都合のよい存在で、世子様を揺るがす手段として、利用されるでしょう。世子様をお守りし、お仕えできて光栄でした。ですが私は、世子様の想い人に心を寄せました。私は想いを断つことができませんでした。死に値する罪から逃げはしません。万一生き長らえたならば、去ることをお許しに。遠くの地で死人のごとく生きます。忠実な臣下 生涯の友 心の兄弟として 切に請います」もうね、ウォンでなくても涙なくては読めない手紙です。王に擁立されようとしても、決して奢ることなく、ソン・インらの悪巧みはすべてお見通しで、自分が利用されていることを知っていたリン。ウォンと剣を交えた時、リンは死を覚悟していたんですね。サンは、ウォンが急所を逸らせるとリンはわかっていたと言っていましたが、そうはいっても真剣勝負。何が起こるかわかりません。自らの命をもってウォンを守り、彼にソン・インらの計略を進言したのです。ウォンへの愛情に満ちた手紙。ウォンはリンを疑ったことを恥じたのでしょう。辛い表情でずっと佇んでいました。一方リンは、身体が丈夫だったのが幸いしたようで、一晩で脈が安定したようです。傷の悪化だけに気を付ければ大丈夫と医者から聞き、リンのそばに戻るサン。痛み止めのために眠り続けるリンに話しかけます。「寝てますか?困ったわ。話したいことは多いのに、何から言えば…」少し考えるサン。「もう心配ないそうです。寂しいけど…。私がそばにいなくても、大丈夫ですね」リンの横に頭を並べるサン。リンを見つめ、「こんな顔だちなのね。覚えておかないと」と言います。眠るリンの横顔をずっと見つめ続けるサン。陽射しが差し込み、明るくなった部屋で、リンは目覚めます。朦朧とした意識の中で、隣りで眠っているサンを見つけ、「これは夢なのか」とつぶやきます。そしてまた眠りに落ちるリン。次にリンが目覚めた時、彼の隣りにサンはいませんでした。痛みをこらえて起き上がるリン。ダメだって、リン 傷口が開いちゃう同じ頃、高麗王もまた意識を取り戻していました。ウォンは、リンの手紙に書いてあった名簿の臣下を捕えよと命令を下します。護衛のチャンイから、リンの意識が戻ったけれど、サンは行方不明だと言う報告を受けます。リンもケウォンからサンがいなくなったと聞きます。リンの着物を預かったときき、手紙を探しますが、見当たりません。「書状がなかったか」と問うリンに、サンからの伝言を伝えるケウォン。それは「7年後に戻る」でした。高麗王は元気を取り戻し、食事をしながら、ブヨンのことを臣下に尋ねます。って、まずはブヨンですかキーーーーーッ臣下からウォンが斬って死んだと伝えられると、冗談だと笑う高麗王。王妃が亡くなり、ウォンが怒って、そうなったと聞き、顔色を変えます。激しく動揺する高麗王。自業自得ですよ、王様。王妃様がご存命の時にもうちょっと優しくしていたらよかったのに。後悔先に立たず、です。行方不明のサンを探すウォン。護衛たちから報告が入ってきます。それを聞いてキム内官が「外出しますか」とききますが…。ウォンは、リンの手紙をサンから受け取った夜のことを思い出しています。ウォンを世子だと知らなければどうなっていたか?という話をして、知らなくても同じだと答えるサン。「とても好きでした。最初はお二人の仲が羨ましかった。私には友がおらず、仲間に入りたいと思いました。それからは好きにならずにいられなかった。もらえるはずのないものを会う度くださったから…」サンの言葉を聞いていると、まるでウォンのことが好きのように感じられるのですが、(足を滑らせてウォンに抱きとめられ、そのままウォンを抱きしめ返すシーンもあったし)やはり友情なのかなとも思うんですよね。それにサンなりの別れの挨拶。ソン・インにピヨンを殺せと指示されたムソクは、再度殺さねばならないかと尋ねます。「他の者に任せよう」というソン・インの言葉を聞いて、一礼をしてその場を去るムソク。そりゃあ、ピヨンのことが大好きなムソクですから、彼女を殺すなんて忍びないんでしょう。でも他の者に殺されるのは嫌なはず。かわいそうなムソクとピヨンムソクはピヨンに、世子妃のダンを連れ出せと言います。そうすればお嬢様は助かるのですか?そうだと一言いってくれれば信じるとピヨン。ムソクはピヨンの手を握り、歩き出します。ピヨンはダンのところに行き、サンがダンに会いたいと言っていると伝えます。怪しいと疑うダンに、サンが懐妊したので、そのことについてダンに話があるらしいと言います。驚き言葉を失うダン。ウォンはサンの行方を追っていました。サンを目撃したという兵士に、詳しく話を聞いているウォンのところに、リンがやってきました。大丈夫か?と尋ねるウォンに、痛みますと答えるリン。謝るべきかというウォンに、「真剣勝負でした。私の負けです」とリン。微笑みあう2人。いや、剣をわざと手から落としたのに、真剣勝負もないでしょう、リン様。まあ、それもリンらしいところでしょうか。誰も住んでいないウン・ヨンベクの家に、ソン・インが茶器を携えてやってきます。サンは自分の部屋で縛られ、ピヨンに連れられてきたダンは、その姿を見て驚きます。ソン・インはサンとダンの前で茶碗にお茶を入れ始めます。そしてこう説明します。逃げるためには人質が必要で、サンとダンのどちらかが人質となってソン・インに同行し、残り一人はブヨンが調合した毒を入れたお茶を飲むと。どちらが毒を飲み、どちらが同行するか尋ねるソン・イン。逃げようとするダンに向かって、ムソクが剣を突きつけます。サンはダンに向かい、毒を飲んでくださいと言います。このような者と共に過ごしてはいけません。この場でお命をお絶ちくださいと言うサン。そして自分がダンにお茶を差し上げたいと頼みます。2つの茶碗にお茶を入れ、片方に毒を垂らすソン・イン。それをじっと見つめるサン。ダンは涙を流しながらサンに「お止めに」と言います。サンは立ち上がり、「来世では仲のよい姉妹になりましょう」とダンに言います。護衛のチングァンはウォンの元に行き、ダンがサンと一緒に連れ去られたと報告します。驚くウォンとリン。すぐ馬に乗って走り出します。サンはゆっくりと茶碗を手に取ります。その時、外で物音がし、ソン・インとムソクが後ろを向きました。サンは手に持った2つの茶碗の位置を変えます。それを見て驚き、サンを見上げるダン。ダンに茶碗を手渡すと、残りの茶碗をソン・インがサンに渡しました。「他の人が生涯巡り合わぬような、美しい縁を結び、慈しんでもらった。それで十分だ」心の中でサンは思います。躊躇するダンの手をつかみ、無理やり飲ませるソン・イン。それを見届けて、サンは一気にお茶を飲み干すのでした。最終回に続く。真剣勝負…?
2019/02/10
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”糸を切った場所”でサンを待ち続けるリン。なかなか彼女が現れないので、少し不安になったようです。周りを一生懸命に見ながら、心の中で呟いています。「幼い頃から、いつも一歩遅かった。鈍かったわけではなく、一歩後ろにいたからだ。見守るのが好きだった。喜ぶ姿を見て私も喜んだ。それゆえ一歩後ろが気が楽だった」ずっとウォンの後ろで見守っていたリン。見守るのが好きで気が楽だったと言っていますが、ことサンに関しては、そうなりたくなかったんでしょう。ウォンは王妃の元に駆け付けます。芍薬の花びらがこぼれた部屋で、横たわっている王妃の姿を見て、激しく泣きじゃくるウォン。彼女の束縛と過度の愛情が疎ましく感じてはいましたが、その疎ましさは成長の過程でもあり、甘えでもあったんでしょう。それが断ち切られた今、ウォンの胸には後悔の念しか浮かんできません。主治医に彼女の死因を聞きます。以前から持病があり、喀血のため呼吸困難になったと告げる主治医に、「そうではないだろう」と怒鳴ります。王妃の護衛を次々呼びますが、誰もいません。高麗王の御所で皆死んだという知らせを受け、そこにブヨンもいたと聞き、「わかった」というウォン。サンは物陰から、将軍たちの話を聞いています。高麗王と世子ウォンの関係悪化が危ぶまれ、内乱がおこるのでは?という言葉に驚きます。一方、リンも王宮の慌ただしさに、不穏な空気を感じ取っていました。ほんとにね、リンってタイミング悪すぎというか、運がないのかも。せっかくサンを助け出そうとして、わざわざ”糸を切った場所”で待ち合わせをしていたのに、それが王妃の急死でうやむやになってしまうなんて。ソン・インは、ウォンが高麗王に対して、母親の仇だと思い、極端な手に出るかもしれないと思い、それにリンを利用しようと考えているのです。ウォンが高麗王の寝所にやってきます。王の側近は、ブヨンが高麗王のそばにいたことに激怒した王妃を、王が扱いかね、王妃の護衛を殺してしまえと命令したとウォンに説明します。まったくの嘘ですね。ソン・インの企みを聞いた王妃を、ソン・インが邪魔だと思い、彼女の護衛を殺したのに。高麗王のそばで、香を焚くブヨン。そこにリンがやってきます。驚くブヨン。彼女の焚いた香を取り上げ、投げ捨ててしまいます。高麗王の寝所から逃げるブヨン。彼女の目の前にウォンがやってきます。慄き倒れるブヨン。王妃の死の原因は自分ではないと言うブヨンに、なぜこんなに早く命を奪ったのだとウォンは詰め寄ります。悲しみに沈むウォンに向かって、「王妃様の自業自得です」と言い放つブヨン。「王様の御所に来ずに、知らぬふりをすれば何事もなかったのでは?そうすれば生き長らえたはずです。静かにしていればいいものを、王様の御所に来て、愚かにも出しゃばるから」と言うブヨンに向かって、ウォンは刀を振り下ろします。すげーーーー女。ビックリです。母親を亡くして悲しんでいるウォンに向かっていうことばが情け容赦なくて、耳をふさぎたいほどでした。なぜここまでブヨンは言わなくてはいけなかったんでしょうね。ソン・インを愛しているのに、彼に王の愛人になれと言われ、王妃に憎まれ、立つ瀬がないというのは分かります。それでもウォンの心の傷に、塩を塗りたくるようなことを言わなくても…と思うのは、私がまだまだ甘ちゃんだからでしょうか。ブヨンを切り捨て、放心状態のウォンのところにサンが走ってきます。サンの制止を振り切り、刀を引きずり歩き出すウォン。高麗王の寝所に行き、彼を探します。しかし高麗王の姿はありませんでした。王に向かって、王妃をなぜ殺したのかと大声で問いかけるウォン。そんなウォンをサンが抱きしめます。しかしウォンはサンを押しのけ、狂ったように叫びます。高麗王はリンに保護されていました。学者イ・スンヒュとリンは、高麗王の寝所で焚かれていた香や、以前から飲んでいたお茶から、高麗王がどのような状態か推測しています。最初の計画では、都堂の途中で落ち合ったリンとサンが一緒に逃げ、都堂の締めくくりはイ・スンヒュがするというものでした。王妃の急死によって計画が狂いましたが、このまま計画通りにするようにすすめるイ・スンヒュ。躊躇するリンに「逃げる時は振り向かず、前だけを見るのです」と言います。庭に出たまま、動かないリンに、なぜ行かないのか尋ねるイ・スンヒュ。「足に”石”が付いているようです」とリン。リンの足元を見て、「私には何も見えません」というイ・スンヒュ。「お嬢様は世子様といるはず。お嬢様の気性ならば、世子様を放っておけないでしょう」「何を恐れているのですか?ソファ(サン)が応じぬかと?」「応じれば、逃げてしまえば、世子様はお一人に」「それが”石”ですね」「それゆえ今夜は発てません」「ではいつ発たれるのですか?」「この”石”がなくなり私の足と心が軽くなれば、その時に」リン、なんていい人なのしかもサンのことをよく理解していらっしゃるそんなだから、いつもタイミングを逃してしまうんじゃないそれがリンの良いところでもあるけれど、同時に弱点でもあるのよね。(号泣)そんなリンには幸せになって欲しいんです。ブヨンの倒れていたところにやってくるソン・イン。彼女の最期の幻を見ています。ウォンの刃に倒れ、血を流すブヨンを見、また高麗王の寝所で香を焚くブヨンに抱きつかれ、「恋しかったです」と言われたソン・インはウォンへの恨みを吐き出します。いや、もともとあなたたちが悪巧みをするから、こうなったんでしょうに。そういうのを逆恨みって言うんですよ、ソン・インさん。サンはピヨンにリンへの伝言を頼んでいます。「”行けなくてごめんなさい。私は囚われていない。今はまだ発つべき時ではなさそうです”と」「ではいつお発ちになるのですか?」「世子様に笑顔が戻ったら、その時に」恋する2人はお互いのことをよく理解しているようです。そしてウォンのことを考えて行動しています。話し合ったわけではないのに、全く同じことを言っているリンとサン。この2人は幸せにならなくてはいけません。絶対に。(力込め)サンの父ウン・ヨンベクが亡くなった時、悲しむサンの隣にはリンがいて、彼女を支えていました。今、王妃の葬儀に臨むウォンの隣にはサンが寄り添っています。王宮の屋根の上では、リンがウォンを見守っています。そして亡き王妃を悼むのでした。ソン・インたち王の側近のいる江陽君の家に戻るリン。そしてこの家を空けるように指示します。同席していたリンの兄ワン・ジョンは激怒します。将軍たちに次々と指示を出すリンの胸ぐらをつかみますが、逆にリンにやり込められます。人間の格が違うって、自覚できないんですね、ワン・ジョンは。器が小さくて横暴なワン・ジョンみたいな人間が、組織のトップ、まして国のトップになるなんて悲劇以外の何ものでもないです。すっかり世子と敵対する立場になったリン。一方ウォンは高麗王の寝所を家探ししていました。そこに王宮から出ていった不審な馬車の報告を受けます。なぜその馬車を調べなかったのかと問うウォンに、馬車を駆っていたのはリンだったので、恐れ多くてできなかったという兵士。王を連れ出したのはリンで、王印も持ち出したという報告を受けるウォン。世子妃のところに兵を出し、監視しろと命令します。サンには「変装までしてここから逃げ出そうとしたのか」と言うウォン。「引き返してきました」とサン。「リンが迎えに来るのだろう」「リン様は世子様には逆らいません」「それゆえお前を人質に取る。おとりであり罠だ」なんてこと言うのウォン。リンもサンも自分たちの幸せを後回しにして、ウォンのためにとどまっているのにリンはソン・インに、自分を王座につけるための策を言えと迫ります。ソン・インは、元の皇帝宛に高麗王から、世子は横暴なので、ワン・リンに譲位をすると伝えると言います。高麗王の許可は要らない、なぜなら王印を持っているのは自分だからというソン・イン。サンは王妃の寝所に行き、王妃が最期に手にした芍薬の花びらを拾います。そこにやってくるウォン。「お前の姿が見えなかったから、逃げたのかと思った」って、むちゃくちゃ陰湿では?あるいは被害妄想が過ぎるのでは?それには答えず、サンは王妃から聞いた、高麗王とのなれそめと芍薬の花について語ります。何が言いたいというウォンに、「世子様も王妃様のように良い思い出だけを残してはどうかと」と言います。王妃が最期に手に持っていた芍薬の花びらを、ウォンに手渡すサン。その花びらを見つめ、母親との思い出を語るウォン。父親である高麗王とその側近への憎しみを口にするウォンに、「(ここから)出ましょう」と手を取るサン。彼女の手を振りほどき、ウォンは言います。「リンを想っていることは見逃すゆえ、早く心の整理をしろ。そうすればリンは生き延びられる」ウォン、あなたは何ていう奴なのリンへの想いに封印して、自分のそばにいろって?そうしないとリンを殺すって?ガツーーーーーーーーン(私がウォンを殴った音。エアでね)リン様には指一本触れさせません(いきなり場外からの乱入)そう噂されていることも知らず(?)リンは高麗王の具合を王宮付きの医者に診てもらっていました。結果は、時間をかけて効いてくる毒を盛られていたのではないかということでした。悪夢を見たり幻覚、幻聴を感じたのは、すべて毒のせいだったのです。解毒剤は、毒を扱った者がもっているのでは?という医者。ピヨンはムソクと会っていますが、ほんとペラペラよくしゃべること。ムソクは秘密を探ろうとしているんだから、あまりしゃべりすぎないで。といいつつ、2人でイチャイチャすることも忘れません。そういう時、とてもかわいい2人になります。特にいつも仏頂面のムソクが、ピヨンに甘えられて笑うところ。かわいいなぁ~ウォンは王妃に閉じ込められていた宦官を連れてきて、サンの父親が亡くなった時の状況を言わせます。首謀者たちの名前を言わせ、それはすべて高麗人の世子をたてるためだと言う宦官。ウォンは江陽君のいる家、ワン・ヨンの家、酔月楼(サンがリンに助けられた料亭)などを捜索します。ワン・ジョンやリンの行方をワン・ヨンに聞きますが、数日前から姿が見えないと言う返答です。酔月楼での探索に、サンも同行していました。サンを見つめるウォン。2階の廊下をサンが歩いていると、部屋から手が伸びてきて、彼女を連れ込みました。部屋の中にいたのは、リン様(ヤッタ~)「サンお嬢様」「なぜここに…」「大丈夫ですか」見つめ合う2人。「話があるのに何も思い出せない」とリン。恋しい人にようやく会えたけれど、顔を見られたことで胸がいっぱいになって、何も言えないってことありますよね。わかる、わかるよ、リン。サンは父親を殺したのは王妃ではないとリンに言います。高麗王の取り巻きがすべてしたことだと言うサンに、聞きましたと言うリン。「今、その者たちと一緒に?」「はい」「なぜですか?」「長くなるので、いずれすべて説明します」「世子様にすべて説明してください。お二人は昔から気の置けない仲では?理解してくれます」首を振るリン。「そうでないことを望んでいます」リンを見つめるサン。その時、サンを呼ぶウォンの声がします。あ~あ、ようやく会えた恋人たちの逢瀬を邪魔しないでよ、ウォン。リンは名残惜しそうにサンの手を取ります。そして宮中にあるブヨンの遺体に解毒剤がないか探してほしいとサンに頼みます。ウォンが部屋に近づいてきます。慌てて廊下に出るサン。ウォンは部屋の中を調べます。そして開いている窓から外を見るのでした。走っていくリン。ふと振り返りウォンを見上げ、走り去ります。追いかけるウォン。往来まで追いかけますが、目を離したすきに、リンの姿は見えなくなっていました。「ワン・リン!」と何度も叫ぶウォン。「隠れずに出てこい!」そんなウォンを悲しそうに見つめるサン。この時ウォンはリンのことを「ワン・リン」って呼ぶんですよね。他人行儀に。以前は親しみをこめて「リナ」って呼んでたのに。なんだかこの呼び方ひとつでも、ウォンとリンの亀裂を感じて悲しかったです。走って逃げるリンは、少年とぶつかります。友達と2人で走っていく少年。その姿を見てリンは、自分とウォンの少年のころを思い出します。初めて2人で王宮の外に出る時、世子の着物を平民のそれに着替えさせようとしたこと。一人で着替えをしたことがないウォンの着替えを手伝ってやったリンも、人の着替えを手伝ったことがなく、不器用にしかできなかったこと。すべて懐かしい思い出でした。そんな少年のころのリンに、ウォンに対して友のように接しろといいながら、でも真の友ではないといった父親のワン・ヨン。「父はそう言ったが。理解できなかった。真の友と、そうでない友は違うのか。どこで思いを止めねばならなかったのか」ウォンへの思いを反芻しているリン。切ないです。ソン・インはブヨンの幻を見ながら、言います。「世子はすぐ悟るはず。目の前で大事な人が自分のために死んでいくことが、いかに地獄か身をもって知る」いや、あなたはブヨンをそんなに大切にしていなかったじゃない?それなのに死んだ後にグチグチと。さっきも言ったけど、それ逆恨みだから。ウォンはワン・ヨンに諫められています。喪中にもかかわらず、数多くの将軍や高官たちを捕えているので、国中が混乱しているというのです。その頃サンは、ブヨンの遺体から解毒剤を探し出していました。こわ~~~仕方がないとはいえ、リンはサンにハードなことを頼むのね。そして最低な奴、ワン・ジョンは、リンが高麗王と一緒にいること、リンに譲位する話がでていることなどを、ぺらっぺらとウォンに。しかも自分の功績だと言いたげで、リンが意識を失っている高麗王から王印を奪ったっていう嘘までどこまで最低な奴なのよ高麗王をかくまっているリンの元へ、ウォンと護衛たちがやってきます。王を守ろうとするリンは、ウォンの行く手を阻みます。「父上に何をしたのだ」とウォン。へっ?王妃を殺したのは高麗王だと信じ込んでいた時、ウォン、あなたはリンが高麗王を連れ出していなかったら、何をしでかしたかわからない精神状態だったじゃない?何をいまさら、リンに向かってそんな偉そうなことを言えた義理?リンはむしろ毒を盛られていた高麗王を、サンに解毒剤を探させて、救った方なんですけど?「王様に何をなさるつもりですか?」と反対にリンに言われているし。さもありなん。リンに「王妃を殺し、王を連れ出して謀反を企てた」ってウォンが。悲しい瞳でウォンを見つめるリン。そんなリンに向かって跪けと言うウォン。リンは高麗王の体調が心配で、治療が必要だといいます。そしてウォンを敵視する連中は国中にいて、深く根を張っており、一掃するのは困難だと、ためらわずに排除してくださいと進言します。「リナ」とウォン。あれ?呼び方がまた元に戻った。譲位の上奏文をリンに見せるウォン。「お前が求めていたのはこれか?」そういうウォンを見つめながら、リンは心の中で呟きます。「いつもお前の一歩後ろにいた。それでこそお前を守ることができた。お前は私が目を離したら壊れそうだった」でたーーーーーーーー久々のブロマンスリンはウォンのこともとても大切だったのよね。そんなリンの心も知らず、ウォンは私の前から消えろ、二度と私の前に現れるなって、酷すぎない?そこにサンが飛び込んできますが、「出しゃばるな。声も上げるな。誰であれ斬る」って言うウォン。もう最低 彼ってDV男の”素質”があるんじゃない?リンはどんな時も冷静で、サンを守ってくれるけど、ウォンは感情の起伏が激しくて、怒り心頭の時は、こちらにまで火の粉が飛んできそうなんですけど。こういう男、無理かも。リンに、王になりたければ自分を斬っていけと言うウォン。「お前はいつも不安を感じていた」とまた心の中で呟くリン。ウォンには聞こえないよ?刀を抜くリン。この時、鞘を捨てたんですよね。それってもう覚悟ができていたってことですよね。勝って刀を鞘に納めるという前提ではないということで。(号泣)涙をためて見つめるサン。あ、ウォンも鞘を投げてたわ。でもウォンは護衛がずらっといるのに、死ぬ気は全くないでしょうね。彼の場合はただ短気なだけ?「そんなお前を置いて去らねばならぬ。すまない。我が友よ」ってリンが心の中で。いやもう号泣ですよ。リンの覚悟に号泣。ウォンの馬鹿タレ刀を交え、至近距離で顔を合わせるリンとウォン。リンは悲しい目でウォンを見つめますが、ウォンは憎しみの表情です。次に刀を合わせようとしたとき、リンは手からわざと刀を落とします。ウォンの刀の切っ先が、リンの左肩を袈裟がけに切り裂いて。驚くウォン。目を見開くサン。19話に続く。
2019/02/07
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いよいよウォンとダンの婚礼の日。ウォンは芍薬の花が好きな母、王妃のことを思い出しています。幼いころ、芍薬の花を渡すと微笑んだ母だったけれど、時には泣くこともあったと。そんな時は「世の中にこんな花があったと知らねばよかった。美しくても好きになるべきではなかった」と言っていたのです。王妃のそんな言葉を聞いて育ったウォンは、愛に臆病になり、常に深入りしないように努めてきたようです。しかしサンに出会い、愛を知ってしまったウォン。サンを愛し、彼女の愛を欲したけれど、かなわない辛さ。サンとリンのキスシーンを見た後は、よけいに王妃の心が理解できたんでしょうね。婚礼の時、ウォンを愛するダンは、彼の方を見て微笑んでいるのに、ウォンはダンを見もしないというのは、ちょっとシビアすぎて久しぶりに会った高麗王と王妃の会話も、長年連れ添った夫婦の重みを感じていたのですが、やはりすれ違いは否めないようです。高麗王と王妃に、結婚の挨拶に行く途中、ウォンはダンのそばから離れます。これもダンがかわいそうなシーン。ダンを貢女にしないため、仕方なく結婚したとはいえ、早々にないがしろにするとは、ウォンも厳しい人ですね。無用の優しさは酷だと16話で言いましたが、結婚でダンを縛ってしまいながら、これから先も彼女を愛する気配を見せないとは、こちらも酷です。ウォンの前にリンが現れ、大事な話があるので人払いをしてほしいと頼みますが、なんせサンとのキスシーンを見せられた後だったので、リンの話を全く聞こうとしません。そんなウォンを追いかけるリン。「お許しください。サンお嬢様を娶るつもりです。親同士の話は済んでいます」って、まあ見事に剛速球の直球を投げちゃって正直者のリンらしいといえばらしいけど。「ウン殿が亡くなったばかりだ」と取り合わないウォンに、「夫婦となり喪に服します」って、直球投げっぱなしのリン「許可できない」って当然の反応のウォン。まあわかるけど…。「お願いします。世子妃と我が夫婦をそばに置き、悪しき噂を鎮めるのです」とリン。ああなるほど、王宮ではウォンがウン家の財産とサンを欲しいがために、ウン・ヨンベクを殺したという噂が広まっていたんでした。なるほど、剛速球の直球かと思えば、リンなりに考えてのことだったのね。でもウォンはそこではなく「”我が夫婦”?」ってそっちに反応しちゃって…。「噂をご存じないのですか?」ってリン、ウォンの表情を見て。もうそれ以上言っても火に油を注ぐだけだって。(ヒヤヒヤ)「ウン・サンを娶るのは、私のためだと言いたいのか?」ってウォンに言われちゃったじゃない。「お嬢様を、手放すのです」とリンもダメ押しを。ウォンはサンを自分の臣下にしたので手放さないと言います。「結局、鳥籠に?鳥籠に閉じ込め、水や餌を与えて、それが楽しいのですか?」と問うリン。「お前のために、私は多くを捨ててきた。私がお前のために何を諦めたと思う」って、え、それウォンが言う?リンのセリフでしょうに。ウン・ヨンベクを殺したのは王妃なのかと問うリンに、「サンか私の座か、どちらを得たい?」と聞くウォン。それ、論点ずれてますから。リンへの嫉妬丸出しですから。「見当違いです」ってリンが。ですよね。高麗王とひそかに会っていたリンを責めて、「私に隠れてどんな謀議をしていたのだ」というウォン。自分が何を言っても通じないと悟ったリン。もう友ではないというウォンが、浅はかすぎて。リンがかわいそう(号泣)驚き、諦めた表情のリンですが、「サンお嬢様は私が」というのは忘れません。でももちろんウォンは許可するはずがなく、護衛を呼んでリンを捕えてしまいます。ところで一連のリンとウォンの会話をずっとそばで聞いていた護衛のチャンイとキム内官は、リアクションに困ったでしょうね。さてその頃サンはまだ王宮にいました。ウォンの指示で彼女に食事と服が運ばれていましたが、サンはすきを見て逃げようとします。そこにウォンが現れ、サンは「私をここに閉じ込めるのですか?」と聞きます。やっぱりね。ウォンは「そうではなく守るのだ」って。ウォン、それは詭弁です。「今日は婚礼だったのでは?」と尋ねるサンに「終わった」とウォン。もう?と訝しむサン。さっきのダンの様子を見ていたら、大体の流れは分かるでしょうね。サンの顔を見て、やつれたことを心配し、一緒にいられなかったというウォン。「大丈夫です。リン様がずっと…」というサンの手を握るウォン。うん、それ禁句だから、サン。「行こう」というウォンの手をほどくサン。婚礼のお祝いを言って去ろうとするのですが、「世子の命令に逆らう気か。逆らうのは大罪だぞ」ってウォンが。もう嫉妬の嵐すぎて、そんなことばっかりしていたら、よけいにサンの気持ちが離れるから。一方、ウォンの護衛に捕えられたリンは、ムソクらに助けられます。護衛を振り切ったところで、サンのところに行こうとしますが、そこにソン・インが現れます。サンを助けてどうする、また2人で駆け落ちを?遠い異国へ?って、あ、それ言わないで欲しい。無策な駆け落ちしちゃってごめんなさいって、私が謝るから。サンの名前をソン・インが言っただけで、怒るリン様。はいはい、策略家のソン・インなんかに、大切な人の名前を口にしてほしくないのよね。なんたる熱愛サンはウォンと王宮の庭を歩きながら、ウォンの高麗王への愚痴を聞いています。「父上の過度の不安や妄想を理解できなかった。でも、今の私は父上と同じだ。一日中気が気ではない。お前が心配だ」そう言いながら花を摘み、サンの耳の横に差してやるウォン。サンがそれをとろうとすると、止めます。花はまるでウォンの気持ちのようです。「そばでお前を守りたくて呼んだのだ。今、私にはその力がある」って、それリン様へのあてつけ?明らかに戸惑っているサン。ウォンに握られた手を再び離します。ため息をつくウォン。リンは高麗王のところにいました。具合が悪く、もう先が長くないと言う高麗王。彼がウン・ヨンベクの死を憂い、サンの生死を確かめます。リンがサンは元気だと言うと、その娘を救ってくれと言う高麗王。「お任せを」とリン。高麗王のお墨付きだわ。リンはずっとサンを守ってきたんだけどね。ブヨンの方を警戒してみながら、「余も救ってくれ」とこっそりリンに頼む高麗王。え、ブヨンのこと可愛がっていたんじゃなかったっけ?結局この王様って、誰も愛することが出来なくて疑心暗鬼だらけのかわいそうな人ってことね。高麗王の側近から、婚礼後、ウォンはダンを放っておいて、王や王妃への挨拶もせず、サンのところに行ったと聞くリン。どうしてもサンに会わねばならぬと言い、ソン・インに指示を下します。このときのリン様の凛々しさったら 惚れなおしましたサンはウォンの元で、彼の仕事の手伝いをしますが、それが終わったら帰ると言います。そしてウォンにダンのところに行くように言います。が、ウォンは許可しません。眠たかったら、自分の寝台で寝てもいいと言う始末。嫌がっているんだから無理強いは止めようよ、ウォン。サンにはリンっていう恋人がいるの相変わらず、「お前は私の一番だ」って言うし。あなたにとってサンは一番でも、サンにとってあなたは一番ではないんです。それをそろそろ認めましょうよ。「あの時はお前が一番だったが、今は違う。お前は私の”最後”だ。私のそばにはお前しかいない。皆追い出した」って、こわっそんなこと聞いたらドン引きじゃないかなサンは「私は嘘をつきました。首飾りを口実にここに来たのです。連れ去られたリン様を助けて欲しいと頼みに来ました」と言います。ウォン、ほんとにもう諦めようよ。サンは、あなたにとって私は最後でも、私はそうじゃないってはっきり言ってるじゃん。でもウォンは「連れ去られたわけじゃない」って認めず。さらにサンは「会いました。2人で一緒に異国へ発つつもりでした」って駄目押しを。ウォンはそれでも認めようとしません。サンの父親を殺したのが王妃だというのなら、その無念を晴らしたら一緒にいてくれるか?って。そんなことにサンが「うん」って言うはずないじゃない?サンもウォンに追い詰められているようです。王妃の元へウンの死の調査のために役人たちが来たと報告する、王妃の護衛フラタイ。世子宮に会いに来た王妃を拒絶するウォン。サンはウォンの寝台で眠っていました。彼女の手を握り、「1日のうちに2度も私の手を払ったが、今はおとなしい。お前を眠らせ続けば、私たちの仲は穏やかだろうか。ゆえに長い間深く眠れ」って心の中で思うウォン。こわっそれって自分の思い通りにする所有物ってことじゃん。それは愛じゃないよ、ウォン。早く目を覚まして。その夜、ダンは庭に立ち、ずっとウォンを待っていました。護衛のチングァンを相手に、ウォンとの思い出を語ります。今日のウォンの目は、号泣した後の放心したような目だったというダン。ウォンに何かあったのかと聞きますが、護衛は口が堅いです。チングァンは「私は何も知りません」と。不安で怖い、私にできることは何にもない、と泣くダン。ダンを好きなチングァンはダンに触れたいと思ったのか、手を動かそうとしますが、やめます。世子妃に対して、彼に何ができるでしょうか。きっとチングァンは悲しむダンを抱きしめてあげたいと思ったんでしょうね。ダンも、自分を愛する人の温かい腕の中だったら、泣きやむことができるかもしれません。でも彼はダンのすきな人じゃないんですよね。ああ、切ない。でも、ずっとそばで支えてくれている人のこと、好きになることだってあるじゃないですか。身分の差さえなければ、あるいは。ムソクとピヨンカップルの他に、チングァンとダンカップルも幸せになって欲しいんですけどね。さて、リンはムソクらと王宮の離れに隔離されている、学者イ・スンヒュの元へ行きます。そこには王妃も来ていました。助け出そうとするリンに、話し合いをすすめるイ・スンヒュ。王妃に向かって、リンは最後まで世子を裏切らないと、高麗一温かい心と優れた頭脳を持つ者ですと言います。そうでしょうそうでしょう。ありがとうありがとう。疑いの目を向ける王妃に向かって、最初からリンを頼りにすべきだったとまで言ってくださるなんて、イ・スンヒュ様ばんざい。お酒好きなのが玉に瑕だけど。イ・スンヒュにより、ウン・ヨンベクを殺害したのは王妃ではなく、ブヨンら一味であることが発覚し、王妃とウォン、そしてリンとウォンの仲を引き裂こうとしていると王妃はリンに言うのでした。世子のため、私に力を貸してほしいという王妃に、「手遅れです。あの女は、今や私の手下で、世子様はもう友ではありません」と答えるリン。リンの顔を見るイ・スンヒュ。驚き立ち上がる王妃。そこにムソクらが入ってきました。ムソクらに「王妃様を驚かせるな」と指示するリン。それはすっかり彼らの長となったリンの姿でした。激怒する王妃。「マムシの子を早いうちに排除すべきだった」って。いや、王妃様、あなたとウォンのことを高麗王は毒蛇だって言ってましたよ。毒蛇とかマムシとか、相手のことを好きに呼ぶわね~あなたたち。ちょっと短絡的じゃない、ウォンも含めて。相手が言った言葉の裏を考えたりしないの?いっつも疑心暗鬼じゃない?それなのに、相手のことばは真に受けるんだ。(リンのことを悪く言う人には容赦ないタイプ)イ・スンヒュに「何の真似ですか?」と聞かれ、「あの方に会わねばならぬのですが、他に方法がなくて」というリン。彼の苦悩の表情から、何かを悟るイ・スンヒュ。翌日、サンの侍女ピヨンは王宮の前でうろうろしていました。門番に怪しまれているところにムソクがやってきて、通行証のようなものを見せて、ピヨンと一緒に王宮に入ります。ピヨンは前回ムソクに会った時、顔の傷を隠す布はしなくていいと言われたので、何もつけていないんです。門番たちは顔に傷があるから怪しいとかなんとか言っていて、ピヨンは思わず傷に手を当てるんです。そこにやってきたムソクが助けてくれて、ムソクもピヨンにとっては白馬の王子様ってところでしょうか。王宮では高麗王が緊急の都堂(高官の会議のようなもの?)を開くことになっていました。その場に高麗王は居ず、代わりに委任したと言うのです。委任されたのは、リンでした。リンの衣装、いつも素敵なんですけど、この都堂のときはさらに凛々しくて目の保養でした下の画像の真ん中あたりのリン様↓この都堂の目的は、ウン・ヨンベクの死の真相を調べることと、王の代理をしている世子ウォンの評価をするということでした。都堂の様子を見ていると、証人の証言のつみ重ねで、現在の裁判のような感じでした。どんどん王妃やウォンにとって不利な証言が重なってきます。リンはウォンに、王妃を呼ぶように言います。(証人喚問みたいな?)ピヨンはムソクに連れられてサンのところにやってきます。ピヨンは今、市場の裏の家でサンを待って暮らしているということでした。「そこに若様が訪ねてこられました」「リン様?」「他にも親しい若様が?」「どんなご様子?」「お嬢様を救う策を考えるために一睡もせず奔走なさっていたそうです。”準備はできた”と」「準備?」「”一緒にいる方が外に出たらお嬢様も出られる”と」「”出る”って?」「これをお嬢様に渡し、ある場所で待つよう伝えろと。どこだっけ?」サンに持っていた着替えを渡すピヨン。思い出して言った場所は…。「糸を切った場所だそうです」いやもう倒れそうよ、リン様。これをピヨンに伝えた時のリンの表情を見てみたかったです。高麗王が眠る部屋で、ソン・インとブヨンがこれからのことを話しています。ウォンを蹴落とした後は、リンを排除するという計画でした。抱き合っている2人の前に、王妃がやってきました。激怒する王妃。目を覚まさない高麗王を必死に起こそうとします。ソン・インを捕えようとする王妃ですが、逆に高麗王の前で刀を振り回した謀反人として扱われます。目を開けた高麗王のそばに行こうとした王妃より早く、ブヨンが王のそばに座り、王妃の方を見ながら高麗王に寄り添います。ほんと最低な女王妃の護衛フラタイが王妃を守ろうとしますが、ソン・インに斬られ絶命してしまいます。それを見て絶望する王妃。自分の部屋に戻り、飾られた芍薬の花を手にし、亡くなります。王妃がこんなに早くなくなるとは思いませんでした。高麗王は廃人同然で命が危ぶまれましたが、王よりもずっと若い王妃が先に亡くなるなんて。ピヨンが持ってきた服に着替えたサンは、例の場所に急ぎます。また都堂を抜け出したリンも同じ場所へと。思い出の場所に、恋人たちが向かう姿を見ていると、こちらまでドキドキします都堂中のウォンのところへ、王妃逝去の報が届きました。放心するウォン。「なぜ私はあなたの芍薬になろうとしなかったのか」そういうものだって、ウォン。”孝行したいときに親はなし”って言うじゃない?みんなそんなものだって。例の場所で待つリン。サンも向かっていますが、王宮は騒がしくなっています。慌てている女官に理由を聞くと、王妃が逝去したと言います。驚くサン。18話に続く。
2019/02/06
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サンの父親、ウン・ヨンベクの葬列にいるサンとリンを、ウォンに気づかれずに連れて来いと命令する王妃。もし抵抗したら殺してもよいと物騒なことを言っています。葬列では、サンが悲しみの表情で歩き、その後ろをリンが見守りながらついています。葬列の外では、王妃の護衛フラタイがサンとリンを捕えようと身構えており、リンを世子にしようと考えている高麗王とその側近に指示されたムソクは、リンを連れて行こうと虎視眈々と狙っています。人徳があったウン・ヨンベクの葬列は、その死を悲しむ民衆に取り囲まれていて、フラタイもムソクもなかなか近づけません。いざ近づこうとすると、ウォンの配下であるアンサンやケウォン、ヨムボクらが邪魔をします。彼らが葬列に割り込み、サンとリンを探すころには、サンもリンも姿を消していました。報告を受けるウォン。リンとサンが一緒に逃げることを選択したことに動揺します。ウン家の使用人たちが捕えられ拷問にかけられないよう、前夜のうちにサンは使用人たちに金を渡し、逃げるように指示していたのでした。どこへ行ったのか聞くウォン。「存じませんが、リン様が一緒なので安心です」と答えるウン家の執事。それを聞いていたヨムボクが「男女2人で行かせるのか?と聞いたら、執事が”婚姻する仲だ。問題ない”と」とつぶやきます。苦々しく聞くウォン。ウン家とワン・ヨン家の婚姻は破談になったのでは?と問うウォンに、「今回はワン・リン様とです。それが結局旦那様の遺言になりました」と執事のダメ押しが「どうかなりそうだ」と乾いた笑いのウォン。「愚かなリンめ、思いついた策が”ひとまず逃げること”か?その次は何を?リンは策など練れぬ奴だ。知恵の働く私のところへ来るべきだった。稚拙な策でも邪悪な策でも私が考えてやったのに。自力で何をどうする気なのだ」と言います。いや、そうですよ。その通りですよ。でもそんなこと言ったら身もふたもないわ~。リンはリンなりに頑張っているんだから、認めてあげてよ。そりゃあ、この後のリンのつかまりっぷりを見たら、「何のために逃げたんだぁ~~~」と怒鳴りたくもなりますけどね。ウォンは「2人の婚礼はない。忠義に厚いリンは今、私の女人を守っているだけだ」って。いやもうそれ以上言わないで。どう見たって、リンとサンは想いあっているって、周りのみんなもそれをわかっているんだから、サンのことを自分の女人って言うのやめようよ、ウォン。その頃、ウン家の侍女ピヨンは、ムソクを会っていました。ムソクがソン・インの手下で、8年前の事件の刺客だとは気づいていないようで、ウン家の状況を話しています。悪い人じゃないんだけど、あまりにも考えなしの彼女の行動に、ヒヤヒヤしっぱなし。ムソクもピヨンから情報収集をしながら、彼女のことは気になっているようです。ピヨンの顔を覆っている布を取り上げ、「人に顔(の傷)を見られます」と慌てる彼女に、「俺は構わない。人目を気にするな」というムソク。見つめ合う2人。うまくいってほしいカップルではあるけれど、難しいでしょうね~いろいろと。意外と?イケメンなムソク↓山道を歩くサンとリン。サンの後ろで彼女を見つめるリン。その瞳の温かさが、彼のサンへの愛の深さを物語っているようで、胸が締め付けられます足を滑らせ、よろけるサンの手をとるリン。見つめ合い、握られた手を見るサン。手をつないだまま、2人は山道を急ぎます。もうすぐ日が暮れるのに民家が見つからないと言うリンに、サンはあの辺に夜露をしのげる場所があると指さします。サンは以前、父親と一緒に旅をして通った道なのでした。「もっと父上の話を。聞きます」というリン。「退屈な話でも?」とサン。「ええ」「長くても?」「それでも聞きます」歩きながら、父親との思い出を語り始めるサン。いやほんと、リン様ってわかってらっしゃる。最愛の父親を亡くしたサンにとって、父親の思い出話をする時が、心の安らぐときなんでしょう。他人にとって退屈な話でも、当人にとっては忘れられない大切な思い出。そういうサンの心をすべて受け止めてくれるリンって、最高のカウンセラーじゃないかしら。父親とのささやかな思い出を語るサンの顔はとてもうれしそうで、彼女にとって貴重な時間なんだなと感じました。一方、王妃はダンとウォンとの婚礼に反対していました。しかしウォンはその要求を撥ねつけます。「私のためだと言い、母上が繰り広げてきた策略が、私を孤独にさせていることに気づかぬのですか?」そう言うウォン。王妃が口を開こうとすると、重ねて「ご自身のためだったのでは?」と畳みかけるように言います。高麗王から愛を得られず、辛い毎日を過ごし、息子をいいなりにすることで生きる楽しみを見出していたのではないかとウォンに言われ、王妃はショックを受けます。世子妃になにかあったら黙ってはいないと言い捨てて、ウォンは王妃の前から去ります。高麗王はソン・インの元で、ブヨンを傍に置き、廃人のような生活をしています。ほんとにこの王様、だらしないったらありゃしない。「まだ世子は生きているのか?」って、血のつながったあなたの息子でしょ?ウォンの幼いころの思い出を語る高麗王は、笑顔が絶えなかったウォンが、いつから自分を憎みだしたのか考えます。王妃がたき付けたのか、それともブヨンら側近が嘘を言ってだましたのかと。あ、王様一瞬正気に戻ってる。顔色を変えるブヨン。その一瞬の正気は、サンによってもたらされたものでした。彼女が「なぜ息子の言葉を信じないのですか?それでも父親ですか?」といったことを覚えていたのです。しかしそう言ったのもつかの間、再び高麗王は、「世子はまだ生きておるのか?」とぼんやりつぶやくと眠ってしまうのでした。サンとリンは山で夜を迎えようとしていました。風を遮ることができる場所に布を敷き、サンの寝床を作ってやるリン。熟睡できるようにとお酒まで用意して、いやあ、リンってほんとに至れり尽くせり。しかも1杯目をサンの父親に、と言うリン様の優しさよこんな彼氏や夫って最高じゃありませんかサンが父親に、リンは船に乗るまで送ってくれる頼もしい旅の道づれだと報告しているのを聞いて、否定するリン。「一緒に船に乗ります。ずっとお供をして同じ場所にとどまります。これから末永く一緒に…」というリンをじっと見つめるサン。えっと…これはプロポーズってことでしょうか「お父上の望みです。ご存じないのですか?」というリンを黙って見つめるサン。そんな彼女に「気がかりなことでも?」と問うリン。目を伏せるサン。「世子様のことが気がかりですか?」というリンをじっと見つめるサン。ここで場面が変わりますが、後でこのシーンの続きをリンが思いだすんですよね。このシーンでいろいろ思うことはありますが、それはまた後で。世子妃のダンの様子を見に行くウォン。リンの妹で幼いころから知っていたためか、ウォンはダンに優しいのです。ただしそれは妹のような感覚で。やはり女性としてはサンしか考えられないのでしょう。ウォンを好きなダンが、「今でも一番は私ではないですよね?今後もずっと望みはありませんか?」と聞いても、黙ったまま答えないウォン。仕方がないとはいえ、ダンがかわいそうだなと思ってしまいます。ウォンは自分の護衛チングァンに、これからは世子妃を守るようにいいつけます。チングァンはダンのことが好きなんですよね。ウォンも、ダンも、チングァンもみんな自分の思いを遂げられなくて、見ていて辛いです夜も更けて、焚火のそばで横になるサン。リンは彼女を見守りながら、火の番をしています。サンがリンを見つめ、リンもその視線に気づき、2人は見つめ合います。ふっと微笑むリン。サンは恥ずかしそうに、身体にかけていた上着で顔を隠します。何気ないお互いのしぐさが、想いの強さを物語っているようで、好きなシーンの1つです翌朝目覚めたサンは、リンがいないのに気づきます。河原にやってきたサンの目に映ったのは、川の中で魚を捕ろうとしているリンの姿でした。ほんとにね、何から何まで気が利きすぎるリンなんですけど、魚を捕るのはそれほど得意じゃないみたい。からかうようにサンが大きな石を川に投げて、リンのまわりから魚を追い払います。魚はどこに行ったの?というサンに、今追い払ったでしょうと答えるリン。リンからサンに水をかけだして、サンも反撃し、微笑ましい水の掛け合いが始まります。2人の笑顔が輝いて、ほんとに幸せそうです。しかし楽しい時間は長く続きません。川べりにムソクたちがやってきました。逃げるサンとリン。追いかけてくるムソクたち。多勢に無勢。とうとう2人は追い詰められてしまいます。リンが自分たちについてこなければ、サンを殺すと言うムソクのことばに、「ひとりで行けますか?」とサンに問うリン。一緒に行きたかったのにね~。どいつもこいつもリンとサンの恋路の邪魔ばっかりするんだからというか、これがウォンだったら、もっといろいろな策を練って、逃げ切るんでしょうけど、リンは無策だからねー。ウォンの言ってた通りだわ。確か10話でも同じようなことがあったんですよね。王妃に促され、リンがサンを王宮から逃がそうとしたけれど、結局つかまってしまったんです。あの時と同じで、リンは誠実だけど少々無力かしらん?と思ってしまったりして。サンに逃げろと言うリン。「あなたがどこにいようと、必ず行きます」とサンに言い、ムソクに向かって「わかった、ついていこう」と答えるリン。それを聞いて、跪くムソクたち。サンが逃げるのを見守るリン。それを物陰から見ていたのは、ウォンの護衛チャンイ。サンにウォンからの手紙を渡します。その手紙には、以前サンがウォンに手形だと言って渡した指輪が入っていました。ウォンの元に、学者イ・スンヒュが訪れ、ウン・ヨンベクとワン・ヨンが王宮の兵糧を盗んだと言うのは、実は濡れ衣だったのではないか、王妃が絡んでいるのではないかと進言します。しかしウォンは丁重に聞き流すと言い、イ・スンヒュを王宮の離れに隔離してしまいます。リンはソン・インのところに連れていかれます。そこにいる高麗王に会うリン。王の廃人のような様子に驚きます。王はうつろな目でリンに聞きます。「世子はまだ生きておるのか?」その言葉に再び驚くリン。王宮では、高麗王の側近が、ウォンに不利な噂を流していました。ほんと最低な奴らウォンはサンを王宮に入れ、傍に置こうとしていました。それを聞いて「サンをお諦めに」という王妃。「私から、すべてを奪うのですね。リンも陥れ…」「リンは友ではありません」王妃様、お言葉ですが、リンほど誠実な友人はいませんよ。ウン・ヨンベクを殺したのは王妃だと思い込むウォンに、私は殺していないと訴える王妃。しかしウォンは聞く耳を持ちません。サンをそばに置き、自分が彼女を守ると言い、嫌なら王妃が王宮を去ってくださいというウォン。ウォンのもとへ護衛からリンの動向が報告されます。高麗王とソン・インと共にいるという護衛に、認めようとしないウォン。リンのそばにサンがいないと聞いて、ますます見間違いだと言い募ります。しかし翌日、ウォンの婚礼のために王宮に戻った高麗王のそばにリンは控えていると聞いて、ウォンは驚きます。ウォンの護衛チャンイに連れられて王宮にやってきたサンの前に、王妃の護衛が立ちふさがり、ダンのところへ連れていきます。ダンを見て驚くサン。ダンもまた連れてこられたのかと問うサンに、ダンは冷たく言い放ちます。世子様に会いに来たのなら、会わずにお引き取り願えませんか、と。サンはウォンに害を及ぼすと王妃が言ったと告げるダン。ウォンに自分が害を与えると聞いて、ショックを受けるサン。「サンお嬢様が世子様から離れてほしい。世子様に会わないでほしい。私は意地悪ですか?」というダンいに言葉もないサン。ダンのところに駆けつけるリン。リンの顔を見て泣き出し、「(サンに)去ってほしいと私が言いました」とリンに告げるダン。チャンイはウォンに、サンが王宮にやってきていると報告します。慌ててサンを探すウォン。リンもサンを探していました。力なく歩くサンの後ろ姿を見つけたリンは、ウォンもサンを探しているのを見かけます。「サンお嬢様」と声をかけるリン。振り向き、見つめ合う2人。リンは、サンと一緒に逃げる道中の山で、話をした内容を思い出していました。「気がかりなことでも?世子様のことが気がかりですか?」「気がかりです。1本の糸で繋がっているようで気がかりです。私とリン様が挨拶もせずに去ったら、あの方はどう思うか気がかりです。こんな糸で結ばれなければよかった」目を上げ、サンの近くに歩み寄るリン。「世子様とお嬢様は糸で結ばれていると?」頷くサン。「赤い糸でしょう」目を上げるサン。「その糸は私が断ちます。今…」そう言ってサンの腰を抱き寄せるリン。驚くサンの唇に、自分の唇を押し当てるリン。抗おうとするサンの腕をつかみ、ますます強く抱きしめるリン。サンは抵抗を止め、リンに抱きしめられ口づけられたまま、目を閉じます。それを茫然と見つめるウォン。いや~、リンサンカップル推しにとって、最高のシーンをありがとうまあ、サンのことばがいろいろな憶測を呼びますが、サンはリンが好きだと断言したい私です。ウォンのことが気がかりだと言うのは、まあ当然ですよね。もともとはウォンとリンが親友同士だったのを、サンが割って入ったような形になって、3人でしばらく仲良くしていたのに、サンとリンが想いあうようになって、必然的にウォンが仲間外れ状態に。そりゃあ気がかりだっていうのも当然でしょう。まあ、それを糸で繋がっているって言うからややこしくなるんです。リンが、サンとウォンが糸で繋がっていると?と聞いたときは、サンは肯定するのに、それが赤い糸だと言うと、そうだと言わないんです。サンとウォンをつなぐ糸は、友情や同情であって、恋人同士のそれの赤い糸ではないんですまあそれもリンの一回のキスで、プッツーーーーーーンって切られちゃったけどね。サンのような中途半端な優しさは、かえって酷いことになるので、リンのようにスパッと態度を決めてあげるほうが、相手のことを考えているということになります。まあ、リンがサンに少々強引にキスをしたのは、ダンのこともあるんでしょうね。ウォンがダンを世子妃にしたのに、サンもそばに置くって、そんな酷いことしようとするから、ダンがこれ以上傷つかないように、わざとウォンが見るかもしれないところで(実際にしっかり見てしまったんだけど)大胆にもサンにキスをしたんでしょう。サンの中途半端なウォンへの優しさと、ダンの不憫さと、ウォンの未練がましい行いを、ぜ~んぶバッサリ断ち切っちゃったんです。さすがリン様最高男子すぎません(べた褒め)17話に続く
2019/02/05
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「王は愛する」公式インスタグラムにあった間違い探しが難易度高くて、目がおかしくなりました間違い探し、次の二枚の写真で、間違った部分を5カ所見つけてください。上の写真が原本で、下の写真が間違っている写真です。正解ちょっと待って!リン様の帯の色は分かりやすいとして、馬の額の色とか、サンの髪留めとか、難易度高すぎまあ、このシーン大好きだし、リン様ステキすぎるから、目を皿のようにして見つめ続けたけれど…ね。
2019/01/30
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父の死を知らず、王妃の話し相手になっているサン。ブヨンはウン・ヨンベクから取り上げた薬「天血丸」を、王妃付きの宦官に手渡します。宦官は王妃のお茶道具の横に、そっと「天血丸」を置くのでした。王妃は高麗王とのなれそめを、サンに話し続けています。元の皇帝に、その娘である自分を妃に迎えたいと何度もやってきた高麗王。ある日、高麗王を垣間見た王妃に、誰かが芍薬の花を差し出したと。それは高麗王ですか?と問うサン。ふと、茶器のそばにある「天血丸」に目がいきます。不思議そうな顔でそれを見るサン。王妃は、息子である世子のために自分は生きてきた、彼が力を得るためには、サンの父親ウン・ヨンベクの財産が必要だと言います。「くれぬか?」ってそんな簡単に言うなんて。これって、遠回しにサンにウォンの妃になれって言ってるのかしら?だ~か~ら~、サンはリンに心を寄せているんだって。たとえ遠距離恋愛でも2人は想いあっているんだって。2人の邪魔をするのは止めてくださいそこにウォンの護衛チャンイが飛び込んできます。知らせを受けて、ウン・ヨンベクが横たわっている部屋に駆け込むサン。目も開けず、動かない父親を見て、薬は飲みましたか?と「天血丸」を探します。身体が冷たくなっている父親に、取り乱すサン。王妃のところに薬があったと、王妃のもとへ急ぎます。何度もウォンが止めようとしますが、サンは聞き入れません。王妃の茶器のところにあった「天血丸」をつかみ、これを飲ませたら父親は恢復すると信じ込んでいます。しっかりするんだと言うウォン。「ところで、どうして薬がここに?」と、王妃に向かって尋ねるサン。一方、ムソクにリンはソン・インの待つ屋敷に連れてこられたのでした。そこには、高麗王の先の妃だった、リンの叔母の息子、江陽君がいました。彼は高麗王の長子なので、元々は世子の身分でした。そこに元から今の王妃が嫁いできて、ウォンを産み、リンの叔母だった妃と息子の江陽君を追いやったのでした。江陽君に会うように言うソン・イン。リンは江陽君のいる部屋に行きましたが、そこで見たのは精神に変調をきたし、書物を口に押し込んでいる江陽君の姿でした。ショックを受けるリン。ソン・インは、江陽君がこうなったのは、毒入りの菓子を届けた王妃のせいだと言います。そしてウン・ヨンベクがリンとサンの縁談の件で王妃に会いに行ったと、ソン・インは言います。急いで王宮に向かうリン。その頃、高麗王は家臣よりウン・ヨンベクが王妃によって殺されたという報告を受けています。ウン家の財産を狙って王妃がウン・ヨンベクを殺したというのです。またウォンもそれを承知だったとも言います。ブヨンの怪しい医術のせいで、すっかり生気をなくした高麗王は、この国に毒蛇を招き入れてしまった、その毒蛇が毒蛇を産んだのだ、私の自業自得だと呟きます。権力欲とは恐ろしいもので、際限なく罠が仕組まれています。高麗王は自分で考えることを放棄してしまったのだなと、哀れに思います。人の愛を信じられないんですよね。自業自得というのは、王妃を娶ったことではなくて、その愛を信じられないことではないのでしょうか。そんな王を愛してしまった王妃もまたかわいそうで。王妃の館にいるサンは、父の常備薬だった「天血丸」がどうしてここにあるのかと王妃に問い詰めます。王妃は自分を疑うサンを捕えようとしますが、ウォンが止めに入ります。どうしても父の死を受け入れられないサンに、「父上は亡くなった」と言うウォン。父を安置している部屋に行こうとするサンを、ウォンは力の限り抱きしめます。リン、早く来て通行人を突き飛ばして走るリン。あら、優しいリン様にしては珍しい。よっぽどサンのことが心配なのね。王宮の門番にウン・ヨンベクとサンが来たか問うリン。サンは朝早く王妃の御所に来た、走る姿もかわいい、寝姿はもっとかわいいだろうなって、ちょっと門番たち、誰の前でそれを言っているのよ。リン様にコテンパンにされるわよ。まあ、その後すぐリンに殴られて気絶してたけど。それはリンの私怨ではなくて(たぶん)、王宮に入るための手段だったんだけど、ちゃんとリンは「すまない」って言ってから殴ってました。さすが礼儀正しいリン様王宮ではリンを待っていたかのように、ウォンの護衛が案内します。ウォンのもとへ行くリン。サンとウン・ヨンベクの安否を尋ねますが、目を伏せてウン・ヨンベクは亡くなったというウォン。ウンの死因を疑うリンに、ウォンはあくまでも持病が原因だと言います。王妃を疑うリンに、ウォンは「母上を疑っているのか」と怒ります。いやだって、たった今怖い実例を見てきたもんだから、リンは。ウン・ヨンベクの遺体とサンは自分が引き受けると言うリン。私に任せろと言うウォンに、「信用できません」と宣言するリン。彼を殴るウォン。この王宮にサンを置いておけないと声を荒げるリン。サンのところに行くリン。泣きながら父親の遺体にすがっているサンの姿を見て、彼女のそばに寄り添います。そしてお父様と一緒に家に帰りましょう、私がお供しますと言うリン。父親の死を認められないサンに向かって、ウォンは「父親は亡くなった」と現実を直視させますが、リンは一緒に帰りましょうと、あたかもウン・ヨンベクが生きているかのように言います。ここもウォンとリンの性格の違いを物語っているように感じます。ウォンは世子として教育されてきたので、より現実的で合理主義なのかもしれません。一方のリンはウォンのそばで、いつも神経をつかい彼を立ててきたので、人の気持ちに寄り添って生きてきたのでしょう。もちろんそれぞれ生まれ持った性格という要素もありますが。立ち上がろうとしてよろけるサンの手をとり、リンが支えます。その様子を見つめるウォン。「父と一緒に家に帰りたい」というサン。ウォンは、握られたサンとリンの手から目が離せません。と、護衛たちに馬車を用意するように指示し、リンは自分が呼んだようにすると言います。そしてサンと父親を家まで送るように命じたことにするといい、部屋を出ていきます。目の前でサンとリンの仲睦まじさを見せられて、ウォンもつらかったでしょうが、リンを命令に背いた者として扱うことはできなかったようです。ここは世子としての矜持を保っていますね。王妃は、自分のところになぜ「天血丸」があったか、家臣たちを問い詰めています。ウン・ヨンベクが死んだのなら、その財産を自らが手に入れなくてはと言っているあたり、すごい執念だなと驚きました。ソン・インは世子から友と想い人を引き離し、孤立させようと企んでいます。そうすれば世子は自滅するか暴走するとにらんでいるのです。王妃の館では、夜中に女官がウン・ヨンベクが亡くなった部屋に置いてあった香炉を片付けていました。それを取り上げるウォン。いつもと違う香りが気になっていたと、その香を御医に調べさせます。それは心臓が悪い者にとって、非常に危険な作用のあるものでした。ウォンは昼間にリンに「信用できない」と言われたことばと、リンとサンの姿を思い出します。ウン・ヨンベクの家では、サンが葬儀の支度をしています。彼女の震える手をそっと握り、涙を優しく拭いてやるリン。この葬儀でのリンとサンは、友の間柄というより、すっかり恋人か夫婦のような雰囲気です。悲しみにくれるサンを傍らで支えるリン。12歳の時に刺客に母を殺され、今また最愛の父を突然亡くしたサンにとって、リンは何ものにも代えがたい存在だったでしょう。彼の支えがなかったら、きちんと葬儀を行えたかわかりません。使用人の前でサンが挨拶をするとき、泣いている彼女のそばに行き、手を握り、「ゆっくり、息を吸って、挨拶してください。大丈夫です」と言って肩を抱くリン。泣きながらリンの胸にもたれかかるサン。リンは戸惑いながら、サンを抱きしめます。悲しくも美しいシーンです。王妃はソン・インのスパイの宦官を問い詰めます。宦官は、リンとサンを結婚させて、リンを世子にする企みだと王妃に暴露してしまいます。ウォンは酒を浴びるほど飲み、リンとサンと3人で酒を求めて山に登った時のことを思い出しています。リンは父親に会いに家に戻り、サンと自分の縁談を進めていたのか尋ねます。認めるワン・ヨンに、サンと一緒に遠くに行くと言います。職をなげうって行くと罪人になるぞという父親のことばに、「はい」と頷くリン。あの娘のために残りの人生をなげうつのかと問うワン・ヨン。「お許しを。これしか術がありません」と答えるリン。護衛から、宦官が暴露した企みの報告を受けるウォン。リンを高麗王にする考えだと言う報告に、ありえない、私のリンだからと答えるウォン。久しぶりのブロマンスリンが来るのを待つウォン。深夜、ソン・インのところに行くリン。謀反をするつもりかと聞くリンに、世子におなりくださいと言うソン・イン。彼を切ろうとするリンでしたが、リンの刀を逃れたソン・インが障子を開けると、そこには彼の仲間の将軍たちが大勢並んでいて、リンに頭を下げるのでした。驚くリン。「高麗人の世子を立てられる日を待ち望んできた忠臣たちです」と言うソン・イン。逆賊を殺すと言うリンが、ソン・インに向かって刀を振り上げた時、奥の部屋の障子が開きました。振り向くリンの目に映ったのは、高麗王の姿でした。驚いて刀を落とし、リンは高麗王の前に跪きます。その頃、ウン・ヨンベクの食糧庫に王妃の兵がやってきて、穀物袋を持ち出していきました。翌朝、二日酔いのウォンのもとに、将軍たちがやってきます。以前、王宮所有の倉庫から消えた穀物袋が、ウン・ヨンベクとワン・ヨン家の倉庫から出てきたというのです。厳しく処分しろと迫る将軍たち。リンはすでに行方知れずだと言い、ウン・ヨンベクの一人娘を捕えるかどうか、ウォンに迫ります。ウン家では葬儀が始まっていました。葬列に並ぶサンとリン。王妃は兵たちに、サンとリンを連れて来いと命じます。一方、高麗王もソン・インに、世子になるリンを連れて来いと指示します。東宮でリンを待ち続けるウォンは、サンにあてて手紙をしたためていました。以前サンが手形だと言って渡してくれた母親の形見の指輪を同封して。ワン・ヨン家では、王宮からダンに使いが来ていました。世子妃になるまで離宮で、婚礼の用意をするということでした。これは罪に問われたワン・ヨン家の者たちを無罪放免にするための、ウォンの処置でした。驚く将軍たち。そういえば、サン宛の手紙の中で、以前サンとリンがつかまって牢屋に入れられた時、高麗王にどちらか1人を助けると言われ、ウォンはサンを選んだのでした。手紙には、今回はリンを選ぶと書いていたので、ダンとの婚礼を早め、その結果ワン・ヨン家の罪を許すと言うことなのでしょう。世子っていろいろ大変なのね~そして手紙を出して、サンを自分のところに呼び寄せ、自分が彼女を守ろうとしたんでしょうね。ウン・ヨンベクの葬列にいるリンとサンを連れ出そうと、王妃の兵と、ソン・インの配下のムソクたちが虎視眈々と狙っているところに、ウォンの手紙を携えた護衛のチャンイまで加わり、不穏な空気が流れる葬儀となってしまいました。16話に続く。
2019/01/30
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王妃の兵によってワン・ヨン、ワン・ジョンは捕えられてしまいます。体調を崩したサンは、アンサンの店でウォンに介抱されていました。薬を持ってきたアンサンは、「リン様に知らせれば、すぐに飛んでくるのに」って、どこまでもリンサン推し(私と一緒だわ)でもリンは捕えられているから、飛んできたくても来れないんですウォンの寝台で横になるサン。ウォンは布団をかけてやります。「そばにいてやろうか?」というウォンに、無言で布団を頭からかけてしまうサン。はい、ほっといてという意思表示ですね。そこにダンがやってきます。父と兄が連れていかれたと言い、リンも姿が見えないので捕えられたのでは?とウォンに尋ねます。心配ないというウォンに、不安で怖くて仕方がないと、すがりつき泣くダン。その様子を、部屋から出てきたサンが見ていました。その頃王宮では、捕えられたリンが着物を脱がされ、結っていた髪もほどかれ、罪人の姿にされていました。あの、着物の下の白い服は、当時としては下着扱いなんでしょうね。日本でいえば、平安時代の十二単のころから見ると、振袖が下着みたいな感覚…のように。でも、どんなお姿でもリン様はステキです 乱れた髪もワイルドで同じ格好でも、ワン・ジョンはいただけませんね。あれかしら、リン様のように毅然としていないで、情けない姿を見せるからかしらね。同じ罪人スタイルでも品格が全然違うわ見よ、この品格ある罪人姿のリン様↓一方、ウォンは王妃のところに行き、8年前の事件の時、リンは12歳で悪巧みをできるはずもなく、父親のワン・ヨンは無関係だと訴えます。しかし王妃は取り合いません。「力を得たいのでは?」と言います。「ダンを世子妃から引きずり下ろすためですか?」というウォンに、「ダンが世子妃になれば、あの一族が勢いづきます」という王妃。「己が生き残るためにあの兄弟を消せますか?」「リンは私の友です」そうウォンが言っても王妃は「民はリンが王になることを望むでしょう」と言って、聞く耳を持ちません。出来すぎた人間って、敵も多くなってしまうのね。リン、かわいそう。「世子のためです」という王妃に、それが口癖だというウォン。行き過ぎた過保護は、本人のためになりませんよ、王妃様。もう自分の好きにすると宣言するウォンに、「リンが死んでもいいのですか」って、駄目に決まってるじゃないですか、王妃様。私が許しませんダンはサンと一緒に、アンサンの店にあるウォンの部屋にいました。「この部屋に初めて入りました」というダン。家が大変な時だけれど、サンの髪が乱れているのは、この寝台で寝たからだ、許せないと考えてしまう、こんな自分が嫌だと言います。そう思うのは当然だから大丈夫だと思いますよ。サンは、世子様は私を男の友達のように思っていますといいますが…ダンは信じないでしょう?兄たちがお縄になったのは、サンの家にひどいことをしたからでは?というダン。人が死にましたか?許してはもらえませんか?兄のリンの想いをご存知では?兄に免じてお許しくださいと畳みかけるようにサンに訴えるダン。もうリンの気持ちは、ダダ洩れてことね。しかしサンの母親をはじめ多くの人が死に、8年間味覚を失ってまで苦しみ続けてきたサンが、おいそれと許せるわけがありません。ワン・ジョンを自分の手で殺し、遠くに行くつもりだったというサン。リンのためにそれで終わらせるつもりだったのに、許しまで求めるのかとダンに怒りをぶつけます。尋問場でリンたちは水も与えられず尋問も行われず生殺し状態で、ワン・ジョンが醜くわめいています。リンはただ黙って静かに立ち続けています。その姿を見つめるウォン。サンは父親のウン・ヨンベクとともに、証人として王宮に呼ばれました。王宮に来たサンに、王妃は刺客とワン・ジョンは一味だと証言しろと言います。ウン家の財産を奪い、謀反を起こそうとしたゆゆしき事件なので、国と世子のために一肌脱ぐようにと言う王妃。「母親の無念を晴らし、成仏させてやらねば」と王妃はいいますが、「そうかな~?」って思ったんですよね。だってサンの母親は死の間際に、ウォンに遺言を残したじゃないですか。誰も恨まなないようにって言って死んでいったサンの母親が、無念で成仏できないことはないでしょう?サンがそう反論するかな~と思ったんですが、母親の無念というより、サン自身の悔しさなんでしょうね。尋問場に向かうサンの手を引くウォン。サンに、リンやダンのためになかったことにしてくれというウォン。しかしサンは拒否します。証人の待合室で、リンの姿を思い出すサン。サンが捕らわれた時、「私の女人です」といって助けてくれたリン。いつもいつもサンの窮地に現れ、救ってくれ、けがはないかと案じてくれたリン。この時ね↓リンの姿を思い浮かべながら、彼のことを考えているサンに、証言をするように呼び出しがかかりました。ワン・ジョンやワン・ヨン、リンの前にやってくるサン。いよいよ尋問が始まります。「ワン・ジョンと刺客は一味でしたか?」という質問に、サンは涙を浮かべながらリンを見ます。そっと頷くリン。覚悟はできていると言っているのでしょうか。しかしサンは、ワン・ジョンは私を助けてくれたというのです。驚くリン。ふらつくサンをウォンが抱き留めます。サンとリンは見つめ合います。王宮で休んで行けと言うウォンの申し出を断り、家に帰りたいというサン。よろけながら帰っていくサンに、「ご苦労だった、ありがとう」というウォン。いいえ、ウォンのためではありませんから、リンのためだから。ワン・ジョンたちの処分が決まり、リンも王宮への出入りを禁じられ、地方に左遷されることになりました。リンの左遷は王妃が決めたことです。ウォンは反対しましたが、王妃はこういいます。「天が与えた好機です。ですが1つ失ったものがあります。ウン・サンの心を失ったのです。サンがリンを見つめていました。リンもサンを見つめていました。女人の心はこの母がよく知っています」「ウン・サンは私が心を寄せる女人です。私の女人をリンが想うわけがない。それがリンです。私のリン」そう答えるウォン。リン様大モテ(違)いや、ウォンさん、リンだって人間だからね。心があるからね。しかもサンはリンが好きなんだからね。もうこれ以上、リンを苦しめるのはやめてよと、声を大にしていいたい。王妃だって、「哀れな我が子よ」って目をして見てたじゃない翌日、ウン・ヨンベクの家に、リンがやってきました。謝罪に来たのでした。いや、リン様は全く悪くないでしょう。むしろ傍観しているウォンに向かって、役人に知らせなければって進言してたのに。ウン・ヨンベクに土下座するリン。いや王族でしょ、それなのに土下座。リン様凄すぎる(べた褒め)「リン様は悪くない」とウン・ヨンベク。そうでしょう、そうでしょう。深く傷ついて寝込んでいるサンに会いますか?というウン・ヨンベク。お父様、よくわかってらっしゃる。案内され、サンの部屋の前で声をかけるリン。許しは請わない、けれど尋問の前に王妃に呼ばれたサンが、王妃に逆らったのではないかと心配だというリン。サンを守りたいけれど、自分は都を離れなければならないという言葉に、姿を現してどこへ?というサン。全羅道に数日中に立つというリンに、遠路お気をつけてと言い、去ろうとするサンの手をリンがつかみ…。ここもドキドキのシーン。 リン様ステキ「大丈夫ですか?」と問うリンに、「いいえ」と答えるサン。リンはそんなサンに「苦しまないで」と。リンは出立の前にウォンに会います。子どもの頃の思い出話をする2人。「お前は私と出会って人生が台無しになったな。行きたい場所、食べたい物、会いたい人を全部諦めた。私を優先したから。私が絵を手放したらお前は幸せだったかもな。思う存分、馬に乗ったり矢を射たり、女人を想ったり」というウォン。だから思いっきりリンにサンを想わせてあげて「世子様のおそばが嫌ならとうに逃げていたはず」というリン。「都を離れたくないなら…」というウォンに、「離れたいです」と即答するリン。サンが8年前の事件を忘れられるように、ウォンに託してリンは都を離れるのでした。サンは父親とともに、母の墓参りをしていました。そこに現れるウォン。「私は決めた。ウン・サン、お前をそばに置く」そういうウォン。リンが地方に行き、サンまで離れていったら耐えられないといいます。いや、自立しようよ、ウォン。「そばにいろ、私は待ち続ける。お前が私を見るまで」と言い、サンの髪をなでるウォン。いや、ダメだって。サンの心はリンのものだって。いくら離れていても想いあっている2人の仲を裂こうとするなんて、私が許さないよ、ウォン何も言わず、ウォンを見つめるサン。はっきり拒否してほしかったなー。一方、ウン・ヨンベクは、サンの気持ちはどこにあるか、ピヨンに尋ねています。「言葉ではなく行いをみればよくわかります」というピヨン。リンがウン家に謝罪に来た日、リンと別れて自室に入ったサンは激しく泣いたというのです。「奥様が亡くなって以来、お嬢様が泣くのを初めて見ました」と。それを聞いて、ウン・ヨンベクはすぐにワン・ヨンの家に行きます。そしてサンとリンの縁談を申し入れるのです。「互いに慕い合っているようです」というウン・ヨンベク。よくぞ言ってくれました2人を結婚させ、イスラム帝国で暮らすことにすれば?と提案するウン・ヨンベク。王族の妻は王妃の許しが要るので、さっそく王妃に謁見するといいます。話が早い早い。なぜもっと早くこうならなかったのか残念で。部屋の外で話を聞いていたダンは茫然とします。喜んでいいのか、悲しんでいいのかと。ダンに心を寄せているチングァンという世子の護衛に、自分の心の醜さを話すダン。ソン・インは高麗王を抱き込み、世子を陥れ、代わりにリンを世子にしようと企んでいます。全羅道にいるリンのもとへ、ムソクがやってきます。ウン・ヨンベクが危険だと言うのです。王妃との謁見の控室で待っているウン・ヨンベクのところに、ブヨンがやってきて、何やら怪しげな香を焚き始めました。ウン・ヨンベクは急に胸を押さえ苦しみだします。常備薬を飲もうとするウン・ヨンベクから薬を取り上げるブヨン。ほんとソン・インにしてもブヨンにしても、とんだ悪党だわ。というか、命がかかっている薬なのに、いつも1つしか持ち歩いていないんですか?無くしたり落としたりするときのために、もう少し多めに持ち歩きませんか?といっても、もう後の祭りですね。ウォンが駆け付けた時には、すでにウン・ヨンベクは息絶えていたのでした。サンはどうなる15話に続く。
2019/01/29
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ウォンは学者イ・スンヒュのところに行き、帝王学を学ぶにあたっての心構えを聞きます。離れたところで護衛するリン。そこへサンが花チヂミを作って持ってきます。「変わった花チヂミですね」といい、微笑みながらサンを見るリン。「私が作りました。先生の好物です」と答えるサン。どう見たって仲の良い恋人同士にしか見えません。ああ、リン様の微笑みステキ味見をしますというリン。はいはい、愛する人の作ったものが食べたいのよね~。サンは味見係を?と言っていたけれど、いや、ただ単にサンの料理が食べたかっただけでは?サンも「このきれいな物を」と言って、リンに出来のいい花チヂミを食べてもらいます。が…。花チヂミを口に入れたとたん、驚いてサンを見上げるリン。「あなたは味見を?」「ええ」「味が…」「美味では?皆喜んでくれます」苦笑するリン。後のシーンで出てきますが、サンは7年前の事件から味覚を失ってしまったのでした。母親が死んでしまったのは自分のせいだと思い込み、死んだ母親に申し訳なくてご飯を食べられなくなったとか。心に傷を負ってしまったサンがかわいそうで塩辛い味付けが多く、リンが食べた花チヂミも同様だったと思われます。それにしても冷静に対処したリンはさすが。はっきり不味いって言わないで、味が…と控えめに言うところが、相手を傷つけない気配りができるリンらしいです。(べた褒め)ソファがご飯を食べられるようになったのは、料理をさせたからだというイ・スンヒュ。「世の中には己が楽しむより、他人を楽しませることに喜びを感じる人がいます。まさにソファです」というイ・スンヒュ。「知っています」というウォン。「そんな王におなりください。民の喜びを我が喜びとする王にです」とイ・スンヒュ。さすが学者。ソファのエピソードから、うまく帝王学に話を持っていきました。ウォンは苦悩の表情を浮かべます。「ソファは誤解している」と。7年前の事件は、ソファのために母親が死んだのではなく、盗賊がウン家の馬車を襲うと知っていて、役人に知らせなかった自分が悪いのだと。リンは知らせるべきだと進言したのに、自分はウン家の財産と私兵のレベルがどの程度か知りたくて、役人を呼びに行かせなかったのでした。サンとリン、ウォンの3人で酒を飲んでいるとき、ウォンはサンに王宮に来るようにいいます。しかしサンは父親とイスラム帝国に行くというのです。そこに父親の持病を治せる名医がいるからだとか。リンにその名医を高麗に呼び寄せろと言うウォン。しかしサンは親子水入らずで過ごしたいと、ウォンの申し出を断ります。この時、サンはリンからも離れようと思っていたのかな。リンへの自分の気持ちは自覚しているはずだけど、リンとウォンの友情を守るために、自分は身を引くつもりだったのかな?ウォンは7年前の事件の時、盗賊の他に刺客がいて、盗賊も皆殺しにしていたと言います。サンは、どうして見て見ぬふりをしたのかと問います。あの時は興味本位で”止めたくない”と思ったんだと答えるウォン。目を伏せるサン。いまからでも真相を突き止めようというウォン。そこにサンの父・ヨンベクがやってきて、私たちは復讐を諦めましたと言います。ウォンは、名医を呼び寄せるので、サンを自分のそばに置くといいます。あれ?それはサンに断られなかった?それでもウォンは納得できないのかな。ウォンが帝王学を学ぶため、官職につけるべきだと、王妃は高麗王のもとへやってきます。そして主要な官職をウォンのために任命するよう強要します。まだ自分の軍隊が、ウォンによって抑えられているため、高麗王は仕方なく王妃の言うとおりにします。が、それでは腹の虫がおさまらない高麗王。王妃が一番嫌がることをします。ブヨンを妃にするというのです。(いわゆる側室というやつですか)そして名前も新たに、誰とも比べられない存在なので”無比(ムビ)”とします。王妃の顔を見ながら、「無比」と呼びかける高麗王。「はい、王様」と甘ったるい声で返事をするブヨン。ほんとこのバカップルは見ているだけでむかつきます。王妃の気持ちを考えると、殴ってやりたい気分ウォンが軍隊についての話をしているとき、リンは考え込んでいます。何を考えこんでいるのかウォンに聞かれ、「まことに8年前の事件を探る気ですか?」と答えるリン。あ、7年前から8年前に変わった。ということは、ウォン、リンとサンが出会ってから1年が経過したということでしょうか。事件を明らかにするというウォンに、リンは「実は…」と何か言おうとしましたが、そこに王妃が来て、話を続けられませんでした。リンはきっと8年前の事件に、自分の兄ワン・ジョンが関与しているとウォンに言いたかったのでしょう。自宅に帰り、父親のワン・ヨンに、ウォンが8年前の事件の真相を探るようだと言うリン。すべてをウォンに話すというリンに、ワン・ヨンは、人殺しを強いた罪でワン・ジョンはつかまり、自分たちは逆賊だと見なされると言います。話を聞いていたダンが「私はどうなりますか?人殺しの妹でも世子妃になれますか」と涙を浮かべながら言います。苦しい表情のリン。サンのために事件の真相を暴けば、最愛の妹を不幸にすることになるのです。東宮でサンが来るのを待つウォン。サンはピヨンと自宅で支度をしていました。ウォンにかたき討ちを手伝ってもらっては?というピヨン。そして「意中の人にもお会いになっては?」と言います。「口うるさいわね」と言うサン。いや、意中の人にはひんぱんに会ってますからそこにウン・ヨンベクがやってきて、サンの真意を確かめようとします。あれほど母親の仇を打ちたいと言っていたサンが、全て諦めて自分と一緒にイスラム帝国へ行こうとするのはなぜか。刺客の黒幕が、ワン・リンの兄と仲がいいからではないかと言うウン・ヨンベク。リンとあの家に害が及ぶから、すべて諦めたのだなという父親のことばに、「ワン・リン様もダン様もいい方々です。あの次男は最悪ですが」と答えるサン。リンのことが好きだからだよね~~「すべて諦めてこの地を離れるのか?」というウン・ヨンベクに「はい」と答えるサン。この”すべて諦める”というのは、リンへの想いも諦めて、彼から離れてもいいのか?という意味で聞いたと思ったんですが、そのすぐ後で、まめができるほど武術の練習をしているのに?とウン・ジョンベクが言ったので、「へ?」と思いました。さっき、蛇の刺青の男を探していたサンのことを心配していたって言ってたよね?仇討ちをしようとするサンが心配だったんじゃないの?自分と一緒にイスラム帝国に行った方が、サンは安全だと思うんだけど。リンとは離れてしまうけど。ちょっとここの父親のことばの真意がわかりません。リンの家では、泥酔したワン・ジョンが帰宅し、千鳥足の様子を苦々しく見るリン。ほんと、この次男のおかげで、リンはサンに申し訳ない思いでいっぱいなのに。イ・スンヒュに、自分の代わりに世子を手伝えと言われるサン。父とイスラム帝国に向かうまでの10日間、昼間は世子を手伝い、夜は仇を探せと言われます。翌日、ウォンに再度8年前の事件に兄が関与していると言おうとしたリンでしたが、ウォンが聞く耳を持たず、また言うことができませんでした。将軍たちとの会議中、兵倉が空だったと報告を受けるウォン。すべてはウォンの足をすくおうとしている高麗王とその側近たちの仕業でした。リンはウォンに8年前の事件に、兄が関わっているといいます。それゆえ私も共謀者うというリン。正直者すぎるよ兵倉の件で王妃に協力を請いに行ったウォンに、王妃は世子妃はウォンの役に立つ者でないとだめだと言います。そして世子妃候補のダンの欠点を探すとも言います。王妃は我が子可愛さに、ウォンの気持ちがサンにあることを知って、彼の想いを遂げさせてやりたいと思っているのでしょう。サンの気持ちはウォンにないことを知っているのに。さっきリンから、8年前の事件の関与について話を聞いただけに、これがダンを世子妃から追い落とす材料になりそうだとウォンは気づいたのでしょう。外でウォンを待つリンの顔を見て、複雑な表情をします。そこに、ウォンの仕事を手伝いにサンがやってきます。サンの姿を見て、と~てもうれしそうなウォンとリン。サンは、母のかたき討ちを手伝うのはやめてほしいと頼みます。驚くウォンとリン。「刺青の男を追っていたのに諦めるのですか?」と言うリン。「わかった。リン、もう何も言うな」というウォン。夜、ワン・ジョンの後をつけるサン。ムソクと落ち合うワン・ジョン。さらに後を追おうとしたサンの腕をつかんだのは…リン様サンのことを尾行していたというリン。どれだけサンのことが心配なのサンがウォンに、仇討ちを手伝ってくれなくていいと言ったのは、自分でかたをつけようとサンが思っていると、リンは気が付いたんでしょうね。会わせたい人がいるというリン。リンがサンに会わせたのは、8年前の事件の時、現場に居合わせたケウォンという男でした。彼は刺客のムソクが、後からやってきたワン・ジョンに合図を送られて頷いているのを見ていたのです。サンの母が殺された事件にはワン・ジョンが関係しているという証言をサンに聞かせるために、彼女を連れてきたのでした。どこまでも正直者すぎるリン。しかし予想に反してケウォンはワン・ジョンとムソクが目で合図を送っている部分だけ言いません。リンは、まだ続きがあるだろうとケウォンに迫りますが、彼はしらを切ります。どうやらウォンが手を回していたようです。アンサンの店で護衛に報告を受けています。すごいわ、ウォン。そこへアンサンがやってきて言います。「リン様の噂話?ソファとお似合いだわ。まさに天が結び付けた最高の伴侶です。リン様の方がご執心のようだね。ずっと見つめてる。ソファも名家の娘なんだろ?お似合いだ」苦々しい表情のウォン。護衛が気遣って、アンサンを部屋の外に出そうとします。「2人の仲を取り持って正解です」といいつつ、部屋の外に出されるアンサン。悲しい顔のウォン。このシーンね、アンサンは何のつもりでこういうことを言ったんでしょう。ウォンの気持ちは分かっているはずなんですよね。ウォンは自分の気持ちを素直に出していますから。それなのに、そのウォンに向かって、サンとリンが両思いだと言った意図は?リンが自分の気持ちを抑えて耐え忍んでいるのを見て可哀そうだと思ったのかしら?サンもリンが好きだと分かっているので、ウォンにくぎを刺しているのかしら?どちらにしろ、リンサン推しの私にとって、アンサンのことばはうれしかったなぁ~リンは、ケウォンの後はソン・インの手下だった塩売りのところにサンを連れてきます。そして聞きたいことを聞くようにと言いますが、サンは断ります。ウォンの手助けを断ったのは、リンの兄が絡んでいるので、リンも巻き込まれるかもしれないと思ったからだというサン。「私の心配を?」とリン。一人で戦うというサンに「どうしても真相を知りたのですよね?」と問うリン。「真相を知ってこそ、再出発できそうです。そうすれば、負い目を感じずに、おいしいものを食べ、好きな人を想って生きていけそうです」そういうサン。え、好きな人を想ってって、その好きな人の前で言っちゃう見つめ合う2人。2人の姿を陰からうかがうムソク。彼はその様子をソン・インに報告するのでした。ソン・インは、ウォンの弱点をやっと見つけたと言います。ウォンを支えているのは兵ではなく、子どものころからずっとそばにいるリンだと。分身のような2人だったが、ようやく2人を引き裂くすべが見つかったというソン・イン。その手段はサンでした。これからどんどんリンが追い詰められていく~~~ウォンと仕事をするサンが、席を外そうとすると、リンは彼女を心配して送っていくといいます。その必要はないというウォン。リンは、昨日の夜サンは一人でソン・インの家に行っていたと声を荒げます。護衛をつけた、ソファは私が守ると言い切るウォン。リンは力なく「出過ぎた真似を」とうなだれます。(かわいそう)そこへ王妃の使いがやってきて、リンを呼び出しました。尋問場へ連れていかれるリン。そこには8年前の事件の時、生き残った盗賊の1人がいました。そして当時のことを証言しました。ある人に依頼を受けて盗みをしたと。しかし皆殺しになったというのです。その依頼者が腰に下げていたものを、もらったという盗賊の男。それを見て驚くリン。王妃は「これはなんだ?お前の家の文様であろう」とリンに尋ねます。リンは「我が家の文様に間違いないです」と答えます。その様子を離れた場所から見つめるサン。視線に気づき、サンを見るリン。リンの家に向かうサン。ワン・ジョンを見つけ、短剣をかまえて近づいていきます。すんでのところでウォンに止められるサン。ワン・ジョンを殺すというサンに、駄目だというウォン。ワン・ジョンを殺して、私が終わらせるというサンをウォンは抱きしめます。駄目だって、ウオン。サンはリンの女人だってば。「お前のためにならない、やめるんだ」とウォン。サンはリンを助けるために、自分の手でワン・ジョンを殺そうとしたのかしら?それでも、王族を殺したらサンもただでは済まないだろうし。リン様もサンも可哀そうすぎて泣けてきます14話に続く。
2019/01/28
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派手な馬車がウォンとリンの横を通り過ぎようとしたとき、ウォンがその馬車を止めます。中をリンに検めさせると、そこには気絶したサンと、彼女を抱き寄せているソン・インが。「お見逃しを」というソン・インに「誰に手を触れている」と怒るウォン。「世子の座があやうくなってもいいのですか?」と脅しをかけてくるソン・インに、怒り心頭のウォンは切りつけようとしますが、リンに止められます。そこに「王命だ」と言いながら、高麗王の家臣がやってきます。ウォンは高麗王の家臣に切りつけながら言います。「お前たちは私を怒らせてはならなかった。お前もソン・インも父上も。後悔させてやる」と言うウォン。怖い恋する男を怒らせてはいけません。ウォンはいつもヘラヘラしているように見えても、怒ると怖いタイプ。怒り狂ったウォンは、高麗王の寝所にサンを探しに来ます。部屋という部屋の扉を乱暴に開けてサンを探すウォン。高麗王に呼ばれ、彼の前にやってきますが、ウォンの怒りは収まりません。不届き者が私の友を連れ去り、ここに逃げたので探していると言います。それに対し、お前の友ではなく私の証人だという高麗王。高麗王の側近を指さし、このような奸臣に惑わされてと諫めるウォンに対し、それほど王の座が待ちきれないのかという高麗王。この王様、ほんと馬鹿だな~って思います。気が小さいにもほどがある。王座を狙っているのではないというウォンに「黙れ、聞きたくない」って、奸臣から耳障りのいいことばかり聞いているからそうなるんですよね。良薬は口に苦しって言うでしょうに。リンは高麗王の後ろのカーテンの背後に、サンがいるのではと睨んでいます。サンの横にはブヨンがいて、「お嬢様が親子の仲を裂いたのです」と、これまた嫌なことを言って。ウォンが口を開くと「黙らぬか!」と叫び、モノに当たる高麗王。人間の大きさに差がありありすぎて。どんな時も冷静に対処できなければ、国のトップの資格ないでしょう?こういうトップって、ほんと国民が迷惑なんですよね。(早く代替わりしろ)花瓶などをウォンに向かって投げながら、高麗を戦乱から太平の世に導いたのは、この私だと自画自賛の高麗王。いや、こういうのは他人に言ってもらうものですから。自分でいうものではないし、言った時点で人間の小ささを露呈するし。ほんと小さいやつ。しかも勢いあまって、王妃の話を持ち出す始末。ウォンは母親を侮辱されたくなくて、話を止めようとしますが、高麗王の口は止まりません。高麗のために、元から王妃を娶り、それでも不安でお前を産ませたとまで言います。最低やね、高麗王。それ言ったらあかんやつ。こういうの聞いてたら、なんだかウォンがかわいそうになって、無下にできなくなるっていうの、よくわかるよ、サンでもそれは愛情じゃなくて同情だから。そこは誤解しないでほしい。カーテンの陰から現れたブヨンを見て、ウォンの堪忍袋の緒は切れました。あの女の前で母上を貶めるのですかというウォン。それでもまだわからない高麗王は、御託を並べます。いや、私が高麗王の口を手で塞いでやりたい気分。お前しゃべりすぎやって。高麗王の寝所から出てきたウォンに、リンは苦言を呈します。ウォンは確かに言いすぎました。しかし高麗王の方が言いすぎだから。まあ、こういう時にきちんと意見をしてくれる人の存在は貴重です。リンとウォンの信頼関係の強さがよくわかるシーン。一方、高麗王はサンの目の前で、世子の廃位を部下に命じます。驚くサン。ブヨンもソン・インも口をそろえてウォンの悪口を言うのを聞き、サンは高麗王に言います。「なぜご子息より、この者たちをお信じに?それでも父親ですか?私をさらったのはこの者たちです。嘘をつき世子様を陥れようとしています」勇気あるサン。敵ばかりの中でよく言ったしかし小心者の高麗王は聞く耳を持たず。ほんと救いようのない愚かな王です。王妃の館では、ウォンから事の次第を聞いた学者イ・スンヒュが「罠だ」と。王はきっと廃位を言い出すのではというイ・スンヒュに次の一手を考えるウォンと王妃。リンとウォンの護衛は、ともに王宮の屋根の上でサンの動向を見守っています。リンは護衛相手に語りはじめます。「悔やまれる。今まで悔やんだことなどなかったのに、なぜか悔やまれる。あんなふうに答えなければ…」ここで思い浮かべているのは、8話のシーン。↓「私は侍女を装っていたのに、私に敬語を使っていましたよね。なぜですか?」 「私の主君が、心を寄せる人なので。出会ったときからずっと…」こう答えてしまった後悔。だってウォンのためじゃなくて、出会ったときから好きだったのは自分自身なんですもん。だけどそれは言えなかったと。「あんなふうに送り出さなければ…」ともう一つのシーンを思い出すリン。世子妃を決めるお茶会の前日、ウォンがいる金果庭にサンを連れてきて、自分の正体をウォンに告げるように促すリン。「あなたの正体を知れば、世子様はお喜びに」と言ったんですよね。後悔先に立たず状態のリン様↑可哀そうすぎる(号泣)「四六時中頭に浮かぶ。そのたびに後悔の念が押し寄せる」隣にいる護衛は「?」って感じでしたが。王宮にやってきたワン・ジョンを見て、ソン・インらの思惑を考えるリンたち。ワン・ジョンがサンを助けたことにして、ウン家の財産を整理するというのです。ほんと悪い奴らです。手を縛られて、ワン・ジョンと一緒に馬車にのせられるサン。しかし手に隠し持った簪で、縛っている縄を解き、ワン・ジョンに簪を突きつけます。こっそり馬車から逃げたサンを追いかけるムソクら。サンが全速力で走っていると、物陰から手が伸びて…。はい、ここが12話の最高に素敵なシーン。ここもエンドレスリピです物陰からサンの腕をつかんで引き寄せたのはリン様でしたサンを抱き留め、指を唇に当てて「シッ」と。もうね、ステキすぎてくらくらします。想い人の腕に抱かれて安心したのか、サンは涙をこぼします。サンの父、ウン・ヨンベクを無事に救出したこと、けがはないかなど、尋ねるリン。(サンが額から血を流しているのが見えませんか、リン)泣いているサンを見て、思わず抱きしめるリン。「不安でした。探し出せぬかと」うん、うん、そうだよね。王宮の庭で、闇を見つめて立つウォンのそばに王妃がやってきます。そして人の縁が竹のようなものなら、自分が誰と縁があるか一目でわかるからと言います。しかし人の縁は赤い糸なので、すぐに絡まり思い通りに扱えず、切れたりもすると言う王妃。絡まったらほどき、切れたらつなげばいいというウォン。なんというポジティブシンキング。「人の心は思い通りにならず、時に刀より深い傷を与えるものです」という王妃に、サンの気持ちについて言っていると気付くウォン。「私ではないと?」ソファ(サン)の想い人は他にいると?」ただ黙ってウォンを見つめる王妃。可哀そうだけど、人の心はどうしようもないのよね、ウォン。サンはリンの家に行き、ダンの部屋でかくまわれています。ダンが薬湯を持ってきて、サンに飲ませてやります。礼を言うサンに、「世子様のために尽力してくださったから。私の夫になる人ですから、そうでしょ?」と言うダン。ダンもリンも、サンの返答を待っているように見えます。サンが微笑んで「そうですね」というと、ダンはほっとしたような表情になりました。これでダンは、サンの心にはウォンがいないと確信したのでしょう。そしてサンが額から血を流しているのを見て、薬を取ってくるので、リンに血を拭いてあげるように指示します。戸惑うリン。サンは自分でするといいますが、心を決めたように、サンのそばに座るリン。タオルを水に浸し、サンの額の血を拭いてやります。はい、ここも大好きなシーンですゆっくりとサンの額に手を当てて、血を拭くリンに、早く世子のもとに行くように促すサン。「黙って、動かないで」というリン。傷をよく見ようと顔を近づけると、サンがリンを見上げて、2人が至近距離で見つめ合いしばらくそのままの2人ですが、サンが傷口に手をやろうとして、リンが彼女の腕をつかみます。驚くサン。見つめ合う2人。このまま唇が触れるのではないかと期待したのですが、リンが「触れると悪化します」って。ふう。サンはちょっと期待していたんじゃないかな~?サンの腕を離し、立ち上がるリン。そしておやすみなさいと部屋から出て行ってしまいました。それで終わりですかその夜、寝ているサンのもとに、ウォンがやってきます。夢うつつでウォンを見るサン。返さなきゃ、あんたにもらったものというサン。それはあの簪なんでしょうね。というか、ウォンのサンへの愛を返すということを暗示しているのでしょうか。もうすでに、自分のリンへの気持ちは自覚しているサンなので、ウォンの気持ちは受け取れないということなのでしょう。翌朝目覚めたサンは、昨夜リンが手当てしてくれた額に手をやり(だから悪化するから触ったらダメだってリンが言ってたでしょ)、リンとの時間を思い出します。そして庭に出て光を浴びていると、ウォンの護衛が「お待ちです」とやってきます。松の並木でサンを待つウォン。よく眠れたか聞くウォンに答えつつ、周りを見回すサン。好きな人の姿を探すのって、あるあるだよね。「リンは見送りに。お前の父親と先生を」とウォン。察しが良すぎ。ソン・インらの悪巧みをウォンに言い、王様の逆鱗に触れたのに、ウォンはのんきだというサン。どうすればいい?と聞くウォン。世子の座を明け渡して、2人で遊んで暮らそうか?と提案するウォン。これは、11話でリンに言われていましたよね、傍にいてくれるかとサンに尋ねたのかって。遠い国にも行って人生の旅をしようと言うウォンに戸惑うサン。ふと松の木の陰から見える着物が目に入ります。「”世子様の心が揺らぐのは、この国の不幸だ”先生がそうおっしゃり私に頼みました。”揺るがぬよう支えて差し上げろ”」「”揺るがぬよう”?」分かりにくいたとえだな~と思いつつ聞いていたんですが、これって、サンはウォンのそばにいないよという意思表示なんですよね?松の陰で話を聞いていたのはダンでした。彼女のウォンへの気持ちを知っているというのも、サンがウォンの気持ちを受け取らなかった理由の1つなんでしょうね。世子の廃位を阻止すべく、ウォン、リン、サン、影の護衛たちは策を練ります。将軍たちを味方につけて、高麗王の持つ軍隊の力をそぐ作戦です。ウォンはサンのいる部屋の前まで来て、成功を祈ってくれぬかと話しかけますが、サンはすでにイ・スンヒュのもとへ向かった後でした。護衛から、「これを預かってきました」と簪を受け取るウォン。「ソファは鳥のようだった。すぐに飛び立ち去ってしまう。振り向きもしない」そう心で呟くウォン。準備ができ、高麗王のもとへ行くウォンたち。軍を率いてやってきたウォンの姿に高麗王は驚きおののきます。「謀反だ」と叫び、「お前は実の父を殺すのか」とウォンに言う高麗王。もうね、見てて恥ずかしいです。人間が小さすぎる。ウォンは高麗王が誤解していると言います。世子が帝王学を学ぶ年齢になったので、高麗王が玉座をしばらく明け渡し、代わりにウォンが役職について政治を学ぶということでした。まあ実質は高麗王を政治の中枢から退かせ、ウォンが実権を握るということなのでしょうけれど。それをクーデターではなしに、一滴の血を流すこともなくやってのけたウォンはさすがだと思います。「私は鳥籠を作っている。ソファのために…あり得ぬほど大きく、とどまりたくなる美しい鳥籠を」と心の中で呟くウォン。そして傍らにいるリンに声を掛けます。「リン、共に行こう」馬を走らせる2人。向かった先にはサンがいました。花が咲き乱れる山にいるサンのもとにやってくるリンとウォン。微笑みあう3人。サンを手に入れるために、友も自分さえも捨ててしまうだろうと考えるウォン。幸せな時間はそう長くは続かないのでした。13話に続く。
2019/01/26
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禁足令により、東宮から出てはいけないと高麗王に指示されたウォンですが、無視してサンのいる牢屋まで来ます。ウォンに対して、世子としてあいさつするサン。彼女が着ているのがリンの服だと、すぐに気が付くウォン。(いや、リンとどれだけ仲がいいの、ウォンは。だってリンは王族だから服だってたくさんあるでしょうに。しかも普段着っぽい地味なやつ)いつ自分のことを世子だと気が付いたかと問うウォンに、「ワン・ジョンとの結納の日です」と答えるサン。その時を思い出すウォン。そして高麗王に酒をかけられ辱めを受けた時にいた女人も、サン本人だったのかと問うウォン。頷くサンに、ウォンは次々と問いかけます。けがをした自分に氷を当ててくれたこと、首飾りの指輪をくれたこと、それらが全部同情からなのか?と聞きます。「その後私に懇願した。”私を妃に選ぶな”と」「すみません」とあやまるサンに、お前らしくないと笑うウォン。壁にもたれて座り、私の横に座れというウォンに、サンは首を横に振ります。「私が世子だから?妃が決まったから?」と寂しげに言うウォン。サンはただ黙ってウォンを見つめます。「なぜ、”私を選ぶな”と?想い人がいるから?」と重ねて問うウォン。「ダン様が妃になれば、リン様が元に行かなくて済むからです」と答えるサン。自分を犠牲にするのかというウォンに、元に行ってみるのもいいかもしれないと言いかけるサンを「そんなに甘くない」と遮るウォン。「私は嫌だ」と。サンは、自分の父ウン・サンベクの行方が心配だと言い、またリンがサンのために高麗王の護衛と闘ったので、それも気にかかると、ウォンに頼みます。「ハンチョンの心配はしないのか?」と言うウォン。「お会いになったら、”ソファが感謝している”とお伝えください。私のために陰で尽力してくれたことを、最近知った。私を守ってくれていたと、ようやく知った」そうハンチョンに伝えてくれと言うサンに、「伝えぬ」と答えるウォン。以前のソファに戻れるように努め、ハンチョンに直接伝えろと言います。牢を出ていくウォン。護衛から、ウン・ヨンベクの行方の報告を受けます。そのころ王妃は、高麗王の寝所に行き、元の使臣団への宴の提案をします。了承する王のそばには、ブヨンが侍っていました。苦々しく見る王妃。王妃がいるにもかかわらず、ブヨンを傍に座らせ、髪をなでる高麗王。高麗王ってほんと人間が未熟だと思います。なにも正妻の前で、愛人とベタベタしなくても。ブヨンもふてぶてしいし。王妃がプライドが高く、彼女の身分の高さに頭が上がらないとしても、王妃は高麗王を愛しているのだから、彼の仕打ちはひどいな~と何度見ても思います。いつかバチが当たるぞ(当たったけど)王妃が高麗王のところに行ったと報告を受けたウォンは、「私にもよく分かる。己の想いを拒む相手のそばで、日増しに枯れていく心を、ずっと見てきたから」そう言って、サンがくれた指輪を見つめるウォン。「どちらが難しいだろう。そばに置き、自分の心を殺すことか、それとも会わぬことか。忘れることを望みながら」自分の思いを受け止めてもらえない苦しみを、かみしめるウォンなのでした。いや、自分のことを好きではなく、まして自分の親友のことを好きな相手をそばにおくって、どれだけMなの?しかもその親友も彼女のことを好きなんだから、それ地獄ですわ。止めた方がいいよ、ウォン。サンの名がすでに貢女の名簿に書かれ、それが使臣団に渡っていると知ったウォンは、サンの師匠イ・スンヒュの助けがいると判断します。そのころ王妃の護衛もイ・スンヒョをさがし、捕えていました。ワン・ヨンの家では、王妃付きの宦官が、リンが王の護衛と闘ったのは、王妃の命令でサンを守るためだったと王妃がとりなしてくれたと報告に来ていました。その宦官は、実はソン・インの間者だったのですが、リンは彼が怪しいと見抜いていて、「お前は誰の間者だ」と攻め立てます。リン様は何をしていても凛々しくて素敵ですダンと彼女の部屋で話しをするリン。自分の代わりにサンが貢女になるのではないかと心配するダンに、世子様が何とかするから心配するなというリン。「お嬢様が好きなんでしょ?」と、いきなり剛速球の直球を投げるダンに驚くリン。「見ればわかる」とダメ押しまでされて。「心は見えぬのに分かるのか?」ってつい本音が出たようです。みるみる涙を浮かべるダンに「どうした?」と焦るリン。「世子様もお嬢様に心を寄せているんでしょ?世子様のまなざしを見て分かった」というダンは、ただの甘やかされたお嬢様ではないみたいです。だいたい恋のライバル役って、意地悪な女の子の設定が多いのですが、このダンは、泣き虫だけど、底意地が悪い性格ではないようです。私はむしろかわいらしいと感じてしまいました。ダンが自分の醜い心の中を、リンたちに吐露するんですが、そういうところも好感が持てます。誰にだって醜い心はあるもので、自分のその醜さに悩み苦しむところがいい子だなと。「お兄様もソファが好きだから、世子様とソファの仲を引き裂いてくれるかも。駄目なら私が引き裂く。私はこんなことを考える人間なの」と言って泣くダン。いや、それってフツーですから。恋する乙女だったら当たり前の気持ちですから。ダンのそばに行って優しく涙を拭いてやるリン。あ~~~~、サンもだけど、ダンも超羨ましいあんなふうに、リン様に優しく涙を拭いてもらいたい「世子様の”一番”はサンお嬢様でしょ?”一番”ははってきりお兄様だと思ってた」というダンに「私か?」と笑うリン。ダンもブロマンス脳のようです王妃に呼ばれ、王宮に出向くリンの前にウォンが現れます。牢の中のサンに会ったと告げます。見張り番がとがめられるのでは?と真面目なことを言うリンに、聞きたいことを聞けというウォン。ようやく「サンお嬢様は?」と聞くリン。「泣いてはいなかった。私には涙を見せないだろうな、寝ながら泣くことがあっても」というウォン。彼もサンの気持ちが自分に向いていないのは自覚しているんでしょう。サンが貢女になるのを防ぐため、王妃と世子は学者イ・スンヒョの力を借りようとします。イ・スンヒョはそれを断り、代わりに自分の弟子を手伝わせると言います。扉の向こうにいたのは、サンでした。驚くウォンとリン。半日後に行われる元の使臣団の宴までに、サンに名前が書かれている貢女の名簿をなんとかしなくてはなりません。ウォン、リン、サンは歩きながら話し合います。と、サンがつまずいてしまいます。とっさに支えるリン。一歩遅れてウォンもサンの手を取ります。さすがリンはサンを見守り続けているだけあって、ナイスタイミング語り合う3人を見ながら、王妃とイ・スンヒョが話しています。世子が初めて力を得たいと言ったのは、あの娘のためだという王妃。「女人一人のために?貧弱で危うい名分です」というイ・スンヒョ。「1人の女人さえ守れぬ者が、国を守れるはずがない」という王妃。さすが王妃です。女人を助けたいということが貧弱な理由だというイ・スンヒョはジェンダー的には問題ありですね。王妃は、高麗王との軋轢があるので、一人の女性(王妃)を守れない高麗王が、この国を守れるはずがないと思っているのです。なので、サンを全力で救おうとするウォンは、国を統治する能力がある世子なのです。ウン・ヨンベクを助けるようウォンに指示され、その場から離れるリン。その姿を名残惜しそうに見送るサン。ウォンと話をしながらも、リンのことが気になります。父の常備薬のことをリンに教えようと、彼に駆け寄ります。スカートを踏み、リンに抱きつくサン。驚きながらもサンを抱き留めるリン。このシーンも大好きすぎて、エンドレスリピート話し終わっても、離れがたい2人。では、と立ち去っていくリンの姿を見つめ続けるサン。もう完璧に両想いだと分かる2人複雑な表情で見るウォン。ウン・ヨンベクをソン・インの館から救助するリンたち。一方サンは、元の使臣団から貢女の名簿を盗みます。ウォンは元の使節団と会い、サンの名簿を見せて破棄を交渉します。ここの交渉手腕はさすがです。サンの貢女はなくなり、ウン・ヨンベクも救い出せて一件落着…のはずですが…。高麗王による罷免を待つまで、再度牢屋で待つようにとサンにいうウォン。リンが送ると言うと、話があるのでここに残れと言うウォン。リンの代わりにキム内官がサンを送ることになりました。牢に向かうサンに、牢は寒いからと自分の着物をかけてやるウォン。それを見つめるリン。複雑です。リンは9話で自分の上着をサンに渡したものの、着せてやりはしなかったですよね。そこがウォンと違うところ。キム内官と話しながら牢に向かっていると、怪しい者たちがやってきて、サンとキム内官を取り囲みます。キム内官が助けを呼びに行き、サンは短剣を手にします。そのころウォンとリンは酒を飲みながら語っていました。「ほんの一瞬、ソファを送り出そうかと思った。よい思い出だけがあるときに、縁を切ったほうがいい。花も、盛りの時までが美しいものだ。しおれ始めた花は見ない方がいい。しおれゆく姿を見れば、盛りの時の記憶も損なわれる。そう己を納得させた」とウォン。「ではなぜ止めたのですか?」と聞くリン。「耐えられない、ソファがそばにいないと」とウォン。「”そばにいてくれるか”と尋ねましたか」と真っ当なことを言うリン。「いや、まだだ」というウォンに、「尋ねて拒まれたら?」と言うリン。え?そんなこと言うの、リンにしては珍しいです。「関係ない。私はソファがいないとだめなんだ」ってわがままなウォン。相手の気持ちを考えないと「鳥籠に閉じ込めると?」「そうだ」「鳥籠の中で不幸になったら?」「それはない」「なぜ断言を?」「不幸になると思っているのか?私のそばで?」なんとも自信過剰の世子と、あくまでも相手の気持ちを優先するリン。権力があって自信過剰なウォンのほうが、なんだか恋においても有利になりそうな、悔しい気分。リンは相手の気持ちを慮りすぎて、自分の気持ちを後回しにするから、幸せを逃してしまいそうで怖いです。そうこうしている間に、サンはムソクとソン・インによって連れ去られます。ソン・インったら、ウン・ヨンベクを連れ去られたのがよっぽど悔しかったのか、サンの頭を殴って気絶させるなんて。ウォンが見てたら殺されるよキム内官から知らせを受けて、サンを探すウォンとリン。彼らの目に映ったのは、逃げるムソクと派手な馬車でした。12話に続く。
2019/01/26
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自分が選んだ世子妃を紹介するというウォン。ダンの名前を呼び、彼女の手を取ります。ウォンの後ろで、目に涙を浮かべるサン。リンは王妃の館の門の前で、ダンを待っていました。ウォンはサンを世子妃に選んだと思い込んでいるリンは、ダンに「大丈夫か?」と尋ねます。そこに、同じくお茶会に出席していたお嬢様がやってきて、ダンにお祝いを言います。「お前が世子妃になるのか?」と驚くリン。ダンは「世子様が私の名を呼んでくださったの」と微笑みます。ウォンのもとへ急ぐリン。「何のまねですか。なぜダンをお選びに?恋情もないのに」とどなるリン。いや、まあそうなんですけど、それを言っちゃあ身もふたもないよという…。その剣幕にウォンは「正気を失ったのか?」と。「それは世子様では?すべてを知ったのになぜ?」と問い詰めるリン。ウォンに何を知ったというのかと聞かれ、サンの正体をお茶会の前日に知ったはずなのに、どうして彼女を世子妃に選ばなかったのかと言うリン。ウォンは、リンがすでにサンの正体を知っていて、またサンもウォンが世子だと知っていたという事実にショックを受けます。どうして言わなかったのかと、サンの正体を自分だけ知らなかったことにこだわるウォンに、リンは「それが重要ですか?」と言い、サンが世子妃に選ばれなかったので、貢女になるとウォンに告げます。言葉を失うウォン。詳しい説明をリンに促します。7年前、顔を切り付けられたのは侍女で、それから貢女を避けるためにサンは身分を偽っていたということ。それに気が付いた王妃が世子妃になるか、罰を受けるかとウン・ヨンベクに迫ったこと。それはウンの財産を手に入れるためだということなど、リンはウォンに語るのでした。「ゆえに私はソファ(サン)に、”正体を明かし、妃になれ”と。昨日の朝、ソファは何と?」というリン。「”お嬢様を妃に選ぶな”と懇願された」と言うウォン。「なぜ?」と驚くリン。「お嬢様には、つまりソファには、想い人がいると」ウォンのことばに、息をのむリン。このシーンも大好きですリンのその表情を複雑な思いで見つめるウォン。サンを探しに行こうというウォンのことばにも、まだ心が戻ってこないリン。自分の心が毎日壊れていくほどにサンのことを想っているリンですが、サンが貢女にならないために、世子妃になるよう働きかけていました。リンのそんな想いを知ってか知らずか、サンは好きな人がいるとウォンに告げているのです。王妃によって、部屋に閉じ込められるサン。ウォンやリンが王妃に面会に行っても、拒否されます。万事休すで、お茶会の時から食事はおろか飲み物も口にしないウォン。ウォンはリンに、力を必要としていると言います。今まで忌み嫌っていた権力ですが、自分の大切な人たちを守ることができないことが情けなく、力をつけたいとウォンは切望したのでした。そしてリンに言います。「私のそばにいてくれると約束してくれ。私には旗竿が必要だ。私という旗がどうなびこうと、お前が旗竿となり、支えてくれ」これもまた愛のカタチかもしれません。友情という名の愛。夜、囚われのサンは、部屋で物思いにふけり、リンは外で雑念を払うように武術の稽古をしています。サンはリンのことを想っているのでしょうか。リンは明らかに、揺れている自分の心を抑えるためなのでしょう。息を弾ませながら、空を見上げるリン。ウン・ヨンベクの財産を狙って、ソン・インや王妃、高麗王らが暗躍しているとき、サンは王妃と面会します。ウン・ヨンベクはソン・インにとらえられ、執事はウン家の財産目録を持って逃げます。アンサンの店にやってきて、リンを探します。サンが何かあったらリンのところへ行くようにと指示していたのでした。王妃と、世子に会ってからのことを話すサン。「お前にとって世子は?(どんな存在だ)」と尋ねる王妃に、「生涯の友にしたい方です」と答えるサン。これはもう男としてではなく、友人としてウォンを好きだという宣言。王妃はちょっとショックを受けたよう。「リン様とのご関係がうらやましく、私もそうなりたいです」というサンに、我が子の失恋を確信した王妃。リンを呼びます。部屋に入ってくるリンの姿を見て驚くサン。「連れていけ」と言って部屋から去る王妃。サンのそばに来て、けがの有無を聞くリン。サンは彼を見つめながら、「不思議だわ。いつも助けに来てくれる」と言います。リンはサンに着替えを渡します。着替えるサンを見ないように、後ろを向くんですが、一緒にいる護衛が振り向いて見ようとするのを、阻止します。やっぱり好きな女性の着替える姿を、他の男に見せたくありませんよね服が大きすぎるというサンに、自分の服を見繕ってきたというリン。振り返るとぶかぶかの男物の服を着たサンが立っています。リンの服を着るサン好きな人の服を着るなんてシチュエーション、最高すぎるサンの足元に跪き、自分の髪をまとめている紐を抜き取り、サンのズボンの裾を短く調整してやるリン。「何よりです。殴られず、けがもなく」というリン。着替えたサンと、リンは王宮から逃げようとします。逃げるとき、サンにもらった剣を渡すリン。それを見て「私の贈り物ね」と微笑むサン。「必要でしょう」というリンに「私に返すと?」とサン。「少しの間貸すだけです」という可愛すぎるリンサンからの贈り物がどれだけ大切なのそうこうしている間に、高麗王の兵士に囲まれ、闘うことに。必死に逃げますが、とうとう自らやってきた高麗王と対面することに。万事休す。高麗王の前に跪くサンのもとに、ウォンが駆け付けます。話を聞いてくれというウォンのことばに耳を貸さず、サンを貢女にするので、烙印を押せと命令する高麗王。兵士に腕をつかまれ連れていかれようとするサン。ウォンは「死にたくなくば手を離せ」とどなります。それを聞いて激怒し、ウォンを殴る高麗王。不敵な笑みを浮かべて高麗王に対峙するウォン。見守るリンとサン。さあ、どうなる。11話に続く。ようやく折り返し地点です。
2019/01/25
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ウォンの前で、顔を隠している布を取るサン。ウン・ヨンベクの娘サンが、自分の知っているソファと同一人物だと知って驚くウォン。王妃は、貢女に選ばれたくなくて、尼になったり、顔に傷があると偽ったり、無理に慶事をおこなったりする噂があるらしいと、ダンやサンにあてつけて言います。ウォンは驚いてサンを見つめたままです。お茶会の数日前のこと、ウォンはサンに「どんなことがあってもお前は私にとっての一番だ。それを忘れるな」と言ったとき、サンはウォンに母の形見の指輪を差し出します。鹿皮の紐にネックレスのようにして持っていたものを、”手形”だと言って、ウォンに渡します。「私に頼みがあるとき、これを差し出して。なんでも聞いてあげる」というサン。喜ぶウォン。世子として孤独なウォンへの、サンの精一杯の友情の証なんでしょう。ウォンはダンの貢女の件を、王妃に頼みに行こうとします。その時、世子の護衛のひとり、チングァンが「リン様が王妃様の御所に行き、長らく出てきません」と報告をします。すぐに王妃のもとへ行くウォン。そこには、王妃とともにリンの姿が。ダンの件で来たというウォン。王妃に、ワン・ジョンの婚礼を阻止したのは、自分に害が及ぶのを避けようとしたリンに頼まれたからだと言います。リンは自分の兄と妹を犠牲にしたのだと言うウォン。王妃の前に跪いて、懇願します。すでにダンの名前は貢女の名簿から外したという王妃。それにはリンが元に行くという条件付きでしたが、それは知らされないウォンなのでした。そのころ、サンはブヨンに強引に連れていかれ、ソン・インに会っていました。自分の味方になれと言うソン・イン。サンは拒否します。一方、サンをウン家で待つピヨンは、王妃の護衛によってさらわれようとしますが、ソン・インの部下ムソクによって助けられます。このムソクは、7年前サンに切りつけ、それをかばったピヨンが頬にケガをしたんですよね。ということは、ピヨンのケガはムソクのせいというわけです。気を失って倒れたピヨンの頬の傷を見て、7年前のことを思い出すムソク。ピヨンを抱き上げて歩いていきます。このピヨンとムソクのカップルもほほえましくてかわいいのですが、(特に不愛想なムソクがピヨンの前では可愛くなるところなんか)この2人もまた、サンたちと一緒に運命に翻弄されるんですよね。お茶会の2日前、王妃の下で仕事をするリンを、ウォンは強引に金果庭に来させます。ウォンが現れ、素手で戦いを挑みます。何度も倒されるリンですが、ウォンは納得しません。リンと手合わせしても、いつもリンは全力を出していないというのです。(いや相手は世子だから当然でしょ)本気でかかってこいというウォンに、リンは思わず本気を出してしまい、ウォンは唇を切ってしまいます。護衛たちにすぐにウォンから引き離されるリン。「私以外に手を出させない」というウォン。彼はリンが禿魯花(トンノファ)として、自分に黙って元に行こうとしていることを知ったのでした。リンは心の中で呟きます。「世子様は私にだまされている。やはり世子様はご存じない。私が去るのは世子様のためではない。私が去るのは、自分のためだ。私の心が毎日少しずつ壊れていくからだ」リン様~(号泣)この時、サンがやってきて、その姿をリンが見つめながら独白するのです。許されない想いを抱えているリン。抑えても抑えてもサンへの気持ちは募るばかり。これ以上自分の気持ちを抑えていれば、心が死んでしまう。リンはそう思ったのでしょう。つらいよね、リンその後、サンはウォンの傷に氷を当てて、冷やしてやります。リンは黙って2人にお茶を入れています。ぎごちないリンとサンを見て、ウォンは思います。「いつからだ?2人は目を合わせない。代わりに私を見て、私に優しく話しかけ、笑いかける。作り笑いだ。嘘がつけないもう一人は顔を背け、話もしない。私から去る気だ。たがいに目を合わせぬよう努めている」もうこれは両想い以外のナニモノでもないでしょうここでウォンがサンに、リンが禿魯花の名簿に載っていると告げます。驚いてリンを見つめるサン。リンはウォンの傷に塗る薬を持ってくると言って部屋から出ていきます。ウォンは、自分が何とかするから大丈夫だとサンに言い、彼女は自分に何かできることは?と聞きます。ウォンは、サンが自分にとっての一番だと言ったことを覚えているか確認します。そしてサンの手を握るン。サンはそっと彼の手を外します。やっぱりサンの心の中にはリンがいるんでしょうね。彼が元に行ってしまうかもしれないという不安。ああ、辛い。その夜、王妃はウン・ヨンベクの家に行き、サンが侍女として身を隠していたことを暴露し、貢女になりたくなかったら、お茶会に来て世子に気に入られ、世子妃になれといいます。同じ頃、世子はワン・ヨンの家に行き、リンの禿魯花を阻止するため、お茶会でダンを世子妃に選ぶと言います。王妃は我が子ウォンの想いを遂げさせてやりたいとの母心から、サンに世子妃になれといい、ウォンの方はリンのために、ダンと愛のない結婚をしようとします。リンは、ダンを守るためではありますが、自分の心が壊れるのに耐えられないという理由で禿魯花になろうとし、ほんとにそれぞれの思惑が絡まり合い、事態がより複雑になっていってしまいます。お茶会の着物を見繕うピヨン。興味なさそうにぼんやりするサンにピヨンは想い人のことを考えていたのかと尋ねます。「心が乱れるなら、もうお忘れください」というピヨン。はぐらかそうとするサン。「世子様に気に入られたら想い人が嫌がると心配を?」とピヨン。「1人は喜ぶはずよ。よくやったと拍手してくれるかも」「2人いるということですか?」「もう1人は悲しむはずよ。私のせいではなく友のせいで遠くに行くことになるから」「訳が分かりません」とピヨン。「結局私のせいで2人とも不幸になるわ。私を恨むでしょうね、きっと…」訳が分からないというピヨンに、「男心を知るのが一番難しい」というサン。(リンの心って、ほんと分かりにくいから…)ここのサンのセリフの真意がいまひとつわからないんですよね。言葉どおりにとってもいいものか。それだと喜ぶのはウォンで悲しむのはリンということになります。サンのせいではなく、友(ウォン)のせいで遠く(元)にいくリン?サンが、ウォンとリンの友情を自分が壊してしまう心の痛みを感じているのはわかるんですが。でも明らかにサンはリンの方が好きなはず。どうしてここでウォンを同列に置いたのか。もしかするとウォンへの気持ちが同情だと自覚していなかったのか?リン推しの私としては、2人想い人がいるみたいな言い方はやめてくれ~と言いたいです。そしてリンは、ダンの寝室の外から、彼女と話します。ダンは、さっき世子がやってきて、ダンを貢女からはずすために婚礼をすると提案を受け、しかし一番の女人にはなれないと言われたとリンに言います。リンは「無理に嫁がなくてもいい」と言います。ダンは「大丈夫、うれしい」と涙をこぼしながら言います。「大丈夫なわけない。うれしくないだろ」というリンに、「世子様のおそばにいられる」と答えるダン。「余計につらいはず。何倍も」そういうリン。ダンは、顔が見たくて声が聴きたくて、約束一つしてくれない人を待ち続ける心をリンはわからないのだと言います。「そんな心は捨て去れ」とリン。ダンは自分の心だけれどどうしようもできないと言います。笑うリン。「お前と私はよく似ているな。ダン、すまない」といってダンの前から消えます。妹のダンを思う心と、サンを守りたい心、2つの思いに板挟みになり、壊れそうな自分の心を持て余しているリン。辛いよ~(号泣)そしてお茶会の1日前。サンが朝目を覚ますと、屋根の上にリンが待っていました。いや、サンの家って不用心すぎない?しょっちゅうリンが忍び込んでいるんですけど。たしか私兵がいたよね?行くところがあるので支度をしてくれというリンに、部屋に入ろうとしたものの、リンのところに行くサン。屋根の上で並んで座る2人。寝間着のままのサンに、そっと自分の上着を脱いで渡すリン。彼は自分で上着をかけてやることはせず、サンに手渡すんですよね。ウォンだったら抱きしめるようにして上着をかけてやるでしょうに。理性の人、リン。世子が金果庭にいるので、彼にサンの本当の身の上を伝えるのだというリン。王妃のお茶会にサンも呼ばれたことを知っていると告げます。「王妃様のおつきの者が教えてくれたんです」とリン。「親しい女人が多いのね」と、ちょっと嫉妬が混じった?サン。いや、リンに限ってそんなんことはないはず。ウォンがサンの素性を知ったら、ダンを世子妃に選ばず、サンを選ぶはずと遠回しに言うリン。そうなればダンが貢女になるのではと思うサンに、それはもう解決したというリン。「あなたが身代わりに?」と問うサン。答えず、立ち上がり「行きましょう」と手を差し出すリン。サンはリンの手を取らず立ち上がりますが、体のバランスを崩します。とっさにリンがサンを抱き留めます。その腕の感触に、目を見張るサン。そうです、ソン・インにつかまりそうになった時、助けてくれた覆面の男の腕の感触でした。「もしかして、以前…」と言いながら振り返り、リンを見つめるサン。リンは顔を背け、身をひるがえして屋根から降りていきます。そのしぐさも、あの覆面の男とそっくりです。あれはリンだったと確信するサン。「やっとわかった。あの日手を差し伸べてくれた人が誰か。その理由を聞けば、友のためだと答えるだろう」もうね、このシーン好きすぎてエンドレスリピですよ自分の窮地をたくましい腕で救ってくれた人、もうこれは惚れるしかないですウォンのところに行きながら、サンは考えます。「やっと分かった。なぜ胸が高鳴り、そして痛むのか。手を携える2人が美しくてほほえましく、私が、その友情を壊しそうで怖いからだ」でもね、もう出会ってしまったんだから、そしてその関係は変化してしまったんだから、いまさら元に戻そうとしても無理だと思うんですよね。もちろんウォンとリンの友情は素晴らしいものでしょう。でも一生同じような関係でいるとは限りません。人間関係は絶えず変化していくもの。ウォンもリンも、心も体も成長していくのですから、そのプロセスで、関係に変化がでるのは当然のことなんですよ。だからサンが、自分が2人の間に入ったことで、彼らの友情を壊してしまったとしても、それは彼らの人生の上で必要だったということなんでしょう。金果庭に到着し、「あなたの正体を知れば、世子様はお喜びに」というリン。彼を見つめるサン。意を決して扉を開きます。「役目を果たすべきね、今までのように。3人一緒に人生を楽しめるように力を尽くそう。寂しい気もするが、それが私の友情だ」そう心の中で呟くサン。このサンのことばもいまいちよくわからないんですよね。自分が世子妃になれば、リンは傷つき、サンのそばから去っていくだろうと思っているのはわかるんです。でも世子妃になれなければ、王妃に貢女にさせられるということになっているので、サンはウォン、リンと3人一緒に人生を楽しめないですよね。あるいは、リンを想っている自分が世子妃になったとしても、リンは当然のこととして、ウォンも自分も結局は幸せになれないと悟っているのでしょうか。ウォンに会ったサンは、リンの言うように自分が本当はウン・ヨンベクの娘サンだとは告げません。彼女は、王妃のお茶会にお嬢様(サン)が呼ばれたけれど、世子がお嬢様を気に入っても彼女を選ばないでくれと、世子に伝えてくれと言ったのです。「世子妃になりたくないと?」と尋ねるウォン。「そうよ」とサン。「意中の人がいる」と言います。えっ、それ言っちゃう?お茶会当日、前日にサンが言った言葉を思い出すウォン。苦悩の表情でサンを見つめ、ダンを世子妃にすると発表でします。ダンの手を取るウォン。その後ろで目に涙を浮かべながら立つサン。うーんと、サンはやっぱりショックだったの?泣きそうな顔していたもんね。うーん、わからない。あんなことを言っても、ウォンが自分を選ぶとは思っていないよね?10話に続く
2019/01/24
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MBCの「王は愛する」公式インスタグラムに、第1回「王は愛する」模擬試験の画像がありました。問題が3つほどあったのですが、リンに関する問題が3問目だったので、それだけをアップします。その内容が、オンエアの時に私自身「あれ?」と感じていたところだったので、(私にとって)タイムリーでした。4話で、サン、リン、ウォンが屋台で買い食いをするシーンです。第1回「王は愛する」模擬試験問題 ワン・リンが持っていた”フルーツ串”は、ワン・リンが走り始めると消える。ワン・リンは”フルーツ串”をどうしたのか?(難易度 上)1、ワン・リンがあっという間に食べてしまった。2、通りすがりの人にあげてしまった。3、地面に投げてしまった。4、服の中に入れておいた。5、そのまま玉に瑕。(←意味不明)正解確認↓3番の問題:②通りすがりの人にあげてしまった。確かにあの3人で競争するシーン、リンが持っていたお菓子はどうなったんだろう?って思いながら見ていたんですが、なるほど~そうだったんですねリンがあわてて食べたにしては、お口もぐもぐしてないし~リンに限って食べ物を粗末にするわけないし、潔癖そうだから、あんなベタベタしたものを服の中に入れておくわけもないし。5番の回答の意味は、よくわかりません。とりあえず、通りすがりの人にあげったって、なんだかリンらしいです。いきなりフルーツ串をもらった人もビックリですよね。上の画像を見ると、「」って感じだし。リンに、通りすがりにフルーツ串を貰いたいなぁ~
2019/01/23
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サンとワン・ジョンの結納の当日、ウォンはリンに頼まれて、結納と婚姻を阻止するためにウン・ヨンベクの家に行きます。高麗王も認めた婚姻を止めさせるための理由は、ワン・ジョンに莫大なウン家の遺産が渡るのを阻むためです。ウォンは、ウン家の財産やワン・ジョンに渡る予定の財産目録、ワン・ジョンが最近私兵を増やしたことなど報告を受けたと言います。非礼だと反発するワン・ジョンに、ウォンは「私兵には話したか?戦うべき敵は世子か、あるいは王か」と言い、「なぜ疑いを買うことを」するのかとワン・ジョンに詰問します。もちろんこれらの資料を集めたのはリンでしょう。ワン・ジョンの本当の目的は、サンへの愛情ではなく、世子の座を狙ってのことですから、リンやウォンの予想は的中だったということです。リンにとってはそれ以上に、サンをワン・ジョンに嫁がせたくない思いの方が勝っているのでしょうが。ウォンは顔の下半分を布で隠しているサンの前に立ち、「この婚姻は破談にせなばなりません。私を恨んでも構いません」と言います。ウォン退場。その後ろ姿をじっと見つめるサン。ウン・ヨンベクの家から出たサンは、侍女の姿に戻り、通りをうつろな表情で歩いています。ウォンとリンに出会ってからの出来事を思い出しています。出会ったときから別れを意識していた自分が、もう一日だけ、もう少しだけと、別れを伸ばしてきたのはなぜか。ウォンと一緒にいると心が満たされて、胸が痛んだサン。彼の微笑みがとても寂し気に見えたから。「私の存在自体が罪だ」と言ったウォン。その真意を推し量り、彼の孤独を思います。一方リンは、いつも自分を見なかったと思い出すサン。振り向くと、いつも他のところを見ていたリンに、胸が痛んだと思います。どちらのほうに、より胸が痛んだのか…と自問するサン。いやそれは、リンの方でしょうウォンへの胸の痛みは、それ、同情ですから世子として孤独に生きているウォンへの同情でしょう?自分が見ているのに、相手は自分のことなんて見てくれないという胸の痛みは、それは恋(断言)そう自問しているサンの前に、リンが現れます。サン、今胸がキューーーーーーンってしたでしょ?ね?あ、見てる私がしたのか。ウン・ヨンベクの家の近くからついてきたというリン。サンがよろけて転びそうで不安だったからといい、そんなリンの出方を見るために、転べばよかったというサン。(いや、1回転んでたけど?)しかしリンは遠すぎて支えられなかったはずと、これまた身もふたもないことを。まあ、リンの自分への気持ちを確かめたいサンと、自分の心の中を明かせないリンと、もどかしい会話が続きます。ウォンが実は世子だったのですねと確認するサン。サンの正体をウォンはまだ知らないはずなのに、ワン・ジョンとの婚姻を阻止してくれたのは、リンが頼んだからですね?と確認します。「はい」と答えるリン。なぜリンは、サンの婚礼を阻んだのかと聞くサン。「友だから?」「はい」いや、これ残酷ですから、リン。自分への好意から、婚姻を阻止してくれたと思いたいでしょ、サンは。世子の友であるリンは一体誰なのかと問うサン。「ワン・ヨンの息子です」「では、あなたがご三男ですか?」「はい」3話でワン・ジョンの人となりを調べにワン・ジョンの家に忍び込んだサンに、使用人がリンのことを「絶世の美男」って言ってたこと思い出したかしら?今までの非礼を詫びるサンに、悪いのは自分だと謝るリン。リンの人柄が良すぎて辛いリンには幸せになってほしいのよ、おばちゃん。リンから去ろうとしたサンは振り向いて尋ねます。「私は侍女を装っていたのに、私に敬語を使っていましたよね。なぜですか?」「私の主君が、心を寄せる人なので。出会ったときからずっと…」リンの返答にショックを受け、涙を浮かべながら去るサン。ほんと、これダメ押しよね。何度もリンの自分への気持ちを確かめようとするサンに、残酷な答えばかりするリン。でもね、サン。リンの立場を考えてあげて。態度はどう見たって、サンへの好意があふれているじゃない?でもウォンがサンを好きだから、リンはサンへの気持ちを告げることができないって分かってあげて。(号泣)ウォンは、母親である王妃から、リンの妹ダンを貢女にしたと告げられます。ワン・ジョンの婚礼で、それが無くなってしまうと心配したけれど、ウォンが婚礼を阻止したので、計画通りになったと喜びます。ダンの貢女のことを知らなかったウォンは驚きます。同じ頃、リンはワン・ジョンに殴られていました。世子の犬は、自分の妹も売ってしまうのかと。ダンの名前が貢女の名簿に載ったと報せを受けたワン・ヨンは茫然とし、ワン・ジョンは荒れます。リンは自分が確認してくると言います。いや、冷静なのはリンだけでしょ、父親はあきらめが早くて、兄は役立たず。ぎゃあぎゃあ言う間に、何か対策を立てなさいよ。(怒)ショックで寝込んだダンをリンは介抱します。高熱のダンの額に手を当てるリン。いや~、ホン・ジョンヒョン氏の手の美しさは半端ないです。大きな手で指が長い長い。見ていてため息が出ます。目が覚めたダンが、貢女になって元に行きたくないというと、なら行くなというリン。自分が行かせないというリンには、すでに自分が身代わりになるという考えがあったのでしょう。ワン・ヨンもワン・ジョンも少しはリンの爪の垢でも煎じて飲めばリンは王妃のところへ行きます。同じ頃、高麗王に呼ばれたサンは王宮へ向かいます。ウォンも高麗王に呼ばれ、ワン・ジョンとサンがいる部屋に通されます。婚礼を阻止された2人をなぐさめるために、高麗王が呼んだというのです。2人の前で、ウォンを辱める高麗王。つくづくこの高麗王とは愚かな人間だと思います。政略結婚で元の皇帝の娘と婚姻したからといって、ここまで卑屈になるものなんでしょうか。元の皇帝の娘である王妃は、高麗王を愛しているのに、その愛に応えず、傍に女をはべらせて。哀れな人間です。ウォンは反発もせず、その辱めを受けます。ウォンのこういうところ、いいなと思います。だからこそ、聡明なリンもウォンを尊敬しているのでしょう。高麗王に辱められるウォンを見て、彼の悲しさを知るサン。高麗王に取り入るブヨンの出すぎた真似のため、顔を覆う布を取らされることになった絶体絶命のサン。実はソン・インの女であるブヨン。ほんと嫌な奴。ソン・インを想うあまり、彼の操り人形になっているのはかわいそうだと思うのですが、サンやリンたちを陥れようとするから、やっぱり大嫌いです。顔を上げて顔の覆いを外せと命令する高麗王。まじで空気読めない馬鹿な王だこと。同じ頃、リンは王妃と会い、ダンを貢女から外してくれと頼んでいます。元に対する不忠だとなじる王妃に「代わりに私を送ってください」というリン。禿魯花・トンノファ(元に人質として送られる貴族の子弟)として、自分がダンの代わりに元に行くというのです。もうリンが優しくて毅然としていて、最高の性格すぎて辛いきちんとした場所ではなく、戦場でも城壁の工事場でも構わないというリン。自己犠牲が過ぎるでしょ。王妃はリンが立派だと言い、「お前は誠によき王になるだろう。民を慈しみ、民に慕われる王に。だからお前は高麗を離れるべきだ」と続けます。いや、もちろんそうですよ。リンは人格者です。でもリンはウォンを倒してまで世子になるという気持ちはないはず。むしろウォンは実行力のあるカリスマで、リンは聡明なブレーンって感じなんだけど。この2人が高麗を統治すれば理想的だと思うんですけど、我が子可愛さの王妃には理解できないでしょう。高麗王のところでは、サンの顔の覆いを取るために、ブヨンがまたでしゃばって、サンの覆いの紐をほどこうとします。それを見て「何様のつもりだ」と怒るウォン。ウォンはサンのことを知りませんから、ここでは純粋にブヨンに対しての怒りなのでしょう。彼女のおかげで、自分の母親である王妃が苦しんでいるのですから。ブヨンを突き飛ばすウォン。でかしたそして高麗王に向かって、「なぜ腹黒い連中をそばに?」と苦言を呈します。そんなウォンのことばも高麗王には通じません。ほんと馬鹿だわ、この王様。ウォンが必死に、ワン・ジョンたちの悪巧みを話しているのに、高麗王は全く耳を貸さず、ブヨンの心配をしている有様。ブヨンのことを「私の女人だ」という高麗王。そしてウォンの顔に酒を浴びせかけます。なんて肝がちっちゃい男なんでしょう。ほんとうの強さや勇気なんて、これっぽっちも理解できないんだわ。耐えるウォン。涙を浮かべるサン。そんなウォンの姿を見たサンは、彼のことを無下にできなくなるんでしょうね。一連の様子の報告を受ける王妃は、ウォンが哀れでなりません。自分のせいで、ウォンがそのような目に合うのだと思い込み、ウォンの意中の女性を彼のそばにおいてやると、自分のことを母とみてくれるだろうかと自問します。配下の者に、ウォンの想い人(サン)を探すように命じる王妃。アンサンの店(実は金果庭)にやってくるウォン。そこにはアンサンの料理作りを手伝うサンの姿が。喜ぶウォンに、サンはお互い相手に言っていない秘密を知るときまで、ウォンのそばにいられるかと聞きます。”助けが必要だ””頼る人が欲しい””怒る相手が必要だ”そんな時は言ってというサン。妙だといいながらもウォンはうれしそうです。そしてサンに言います。「今から話すことを覚えておけ。一番はお前だ。決して忘れるな」高麗王の仕打ちを見たサンは、自分のことを好きだというウォンのことを見捨てることができなくなったのでしょう。彼がつらいときは、そばで支えてあげたくなったというのも、なんとなく理解できます。そしてウォンの方は、世子として、いろいろ判断し、やらなければいけないことが多い中で、サンへの気持ちを疑われることも出てくるとわかっていたのでしょう。特にこれからダンをめぐって世子妃の話が出てきますから。夜更けにダンに会いに行くウォン。2日後に王妃が開くお茶会にダンを連れていくと告げます。そのお茶会は、実は世子妃を決めるもので、5人の姫君を王妃は招待しているとか。ウォンはそこでダンに求婚すると言います。それはダンを貢女にしないための作戦で、ウォンはさらに言葉を続けます。「婚姻後も私はお前を妻とは思えぬだろう。お前は妹同然だ。私の一番の女人にはなれぬ。一生私の心は別のところにあり、お前を抱くこともない」ウォンのことを好きなダンにとって、なんて残酷な言葉なんでしょう。もちろん貢女として元に行くことを思えば、はるかにいいのかもしれません。しかし「構いません。すべて覚悟しています。一番の女人になることを望んだりしません。それでもうれしいです」というダンがかわいそうで仕方がありませんでした。そしてお茶会当日、招待された5人の姫君たちとダンが王宮にやってきます。王妃はこのお茶会は、世子妃を選ぶためのもので、最初は5人だったが、ダンともう一人、王妃が呼んだ娘も来ていると言います。「出てきなさい」と言われ、奥から出てきたのは、顔を布で隠しているサンでした。ウン・ヨンベクの娘サンだと紹介する王妃に、ウォンは彼女はワン・ジョンと婚姻の話が合った娘だと説明しようとするも、王妃に阻まれます。顔の傷などなかったように治ったらしいという王妃は、サンに顔の布を取るように命じます。ゆっくりと顔の布を取り去るサン。現れたサンの顔を見て、目を見張るウォン。9話に続く。後半ほとんどリン様が出てこなかったので、退屈な私でした。
2019/01/22
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6話で、牢屋から出てきたリンに、急いで会いに来たサンが、リンの顔を見てまずしたのは、彼の顔に拷問の後がないか確認するんですが、その時サンにされるがままになっているリンが可愛すぎてたまりませんその時のリン加工画像をアップするのを忘れていたので。MBC公式インスタグラムより可愛すぎて、悶絶さて、リンに「サンお嬢さん」と呼ばれて、自分の身の上がばれてしまったとわかるサンは、どの程度まで知っているのかリンに問い詰めます。「知るべきことは大体」知っていると告げるリン。「7年前、侍女とサンは入れ替わり、イ・スンヒュ先生の弟子になったが、ワン・ジョンに秘密を知られたため、彼のもとに嫁げば秘密は守られる」というリンのことばを聞き、驚くサン。リンはさらに言葉を続けます。「人生がかかっているのに脅されて嫁ぐのですか?」諦めた表情のサンは、「相手の顔も知らずに嫁ぐよりいい」といいますが、リンは納得しません。「尋問場でお嬢様を殴ったのはワン・ジョンでは?」とさらに問い詰めます。自分の想い人を殴って血を流させた兄に対して、リンは怒りを覚えているはず。サンは「忘れていた」とごまかしますが、「忘れられないはず」と声を荒げるリン。「何とかする」というリンに、サンは自分のために大勢を傷つけたくないといいます。だから明日は思い出作りのために採蓮会に行くと。そんなサンに、リンは何も言えません。いや~、もしこのままワン・ジョンにサンが嫁いだとしたら、リンの義姉になるってことですよね。これ、リンにとってめちゃくちゃつらい状況。しかも飲んだくれで女にだらしないワン・ジョンのことですから、サンは幸せになれないはず。悲しい顔のサンを近くで見ないといけないリンは、メンタル崩壊でしょうね。リンはその足で、例の酒場に行き、相変わらず女に囲まれて飲んだくれているワン・ジョンに「ウン家との縁談を破談に」と言います。「お前も知っていたのだな」というワン・ジョンに「私の女人だといったはずです」と宣言するリン。しかしワン・ジョンは本気にせず「世子の女人ではないのか?」って。いや、リンの女人ですからっ 信じてあげて。それを聞いて固まるリン。さらにワン・ジョンは、「王様の前で世子は心を寄せていると言っていた」と言います。リンは「恐れも知らず、その女人を欲するのですか?」と兄を責めます。7年前、サンの母親が殺された事件とワン・ジョンの関わりを追及するリン、否定するワン・ジョン。そこへソン・インが「外に聞こえます」と言って入ってきます。ソン・インってほんと悪巧みに長けている人間なんですよね。彼とワン・ジョンの企みをウォンに告げるというリンに、「顔に傷があるといって貢女を避けてきたサンは、それがばれるとまっさきに元に送られるはず。官史の側室にもなれず、戦場で兵士の相手をさせられるか、妓女になるか」と恐ろしいことを言います。リンにとって、サンがそんな目にあうなんて、地獄ですよね。だからワン・ジョンはサンを救おうとしていると、ソン・インの詭弁士がああ、苦しい、苦しいよ、リンソン・インはさらにリンに言います。この国のためにやっていると。ソン・インにしてもワン・ジョンにしても、世子反対派はとても血にこだわっているようです。蒙古の血が半分流れているウォンのことが、どうしても認められない様子。リンは血にはこだわらず、人となりを見ると3話で言っていました。たとえ純粋な血筋でも、だからといって人格者の王になるかどうかなんてわからないじゃないですか。同じ兄弟でも、ワン・ジョンとワン・リンでは人格に雲泥の差があるし。だから私もリンと同様に、血よりも人となりが大切だと思います。血筋だけを大切にするソン・インは、実は高麗のためにならない道をまい進していくのでしょう。それが正しい道だと信じて。哀れじゃ。悩みながらウォンの所に来るリンですが、ウォンに会わずに帰っていきます。翌日、八関会の当日、ワン・ジョンは馬車でサンを迎えに来ます。にらみつけるサンに、父親のウン・ヨンベクは「共に過ごしてみると見かけと違い思慮深い人かもしれぬ」と気休めを言います。父親としては、そうあってほしいという願望でしょうが、それは無理というもの。「意に添わぬ場合は正直に言え」とも言っています。やはり一人娘の将来を案じているのでしょう。ワン・ジョンは馬車の設えは自分が用意したと言い、どうぞと手を差し出します。躊躇するサン。諦めて手を差し出そうとした、その時。またもや我らがリン様登場このシチュエーション、白馬の王子様以外のなにものでもないわ(リンの馬は茶色い毛並みだったけど)「馬車はありません。それでも案内させてください」と声高に言うリン。ワン・ジョンは「なんのまねだ」と言いますが、「世子様のご命令です」と答えるリン。(こういえば全部OKですよね~)ワン・ジョンは「先約があったと言え」と言いますが、サンはそんな彼についていくはずもなく、「私は狭いところに入ると大暴れする持病があります」とワン・ジョンに言い、軽やかにリンのそばに来ます。当然ですよね。その様子を見ていたウン家の使用人クヒョンが、ウン・ヨンベクに、先日サンをかばって投獄されたのはあの方ですと伝えます。リンの姿を見るウン・ヨンベク。馬上で微笑みあうリンとサン。それを見守り微笑むウン・ヨンベク。どう考えたって、リンとの方がお似合いだし、何より想いあっている2人というのが伝わってきます。ほんとに大好きなこのシーン王宮までの道中の2人も、まるで恋人同士のデートのようで、見ていて癒されますリン「寒いですか?」サン「凍え死にそうです」リン「馬車を準備すべきでした」微笑むサンリン「笑いました?」サン「見えないはずですが」リン「隠しても今は見えます」リンのことばを味わうような表情のサンリン「何よりです。泣いていないか心配だったので」サン「そうでしたか。ずっと私の心配を?」リン「はい」もうこれって恋人同士の会話でしかないでしょう?2人がラブラブで幸せすぎて辛い。この後のいろんな展開を思うと。サンを見送った後、ウン・ヨンベクは侍女ピヨンから、ワン・ジョンに嫁いだら、サンは命を投げ出すのではないかと告げられ、驚きます。サンには誰か意中の人がいるのかと問うウン・ヨンベクに頷くピヨン。いったい誰かと重ねて問うウン・ヨンベク。「いつもどなたかのことをお考えのようです。そのような時は常に微笑んでおられます」と言うピヨン。リンしかいないでしょうーーーーーーー王宮に着いたサンとリンは、話しながら歩きます。どこから見ても恋人同士にしか見えません、(ひいき目)仮面をつけたリンも美しいです。もう何から何まで、リンは美しいですそこに同じく仮面をつけた男がやってきて、サンを連れて行こうとして…。リンが腕を捩じ上げるのですが(リン、かっこいい)、その男はウォンでした。サンに簪と、顔を覆う布をプレゼントして、彼女の手を取り行ってしまうウォン。一人取り残されたリンいよいよ日が暮れて、採蓮会が始まります。ウォンと踊るサン。リンも離れて踊っていましたが、ワン・ジョンが来たのを見ると、踊りの輪から離れます。そして離れた場所から踊るサンを見つめるリン。サンもまた、リンを見つめます。ここにウォンの独白ナレーションがかぶさります。未来の自分が回想しているという設定で、この日を境に、唯一の友は自分を欺きはじめ、女人と自分との間は川で隔てられると。というか、それはすべてウォン視点であり、最初からサンとリンが惹かれ合っていたことを考えれば、少々違うのではないかと。リンは自分の気持ちをずっと抑えているのだし、サンもそういったリンの言動から、いまいち彼の自分への気持ちがつかみきれず不安なわけですよ。リンはサンとワン・ジョンとの婚礼を破談にするために、7年前の悪巧みをネタにしようとしますが、運の悪いことに、妹ダンが、王妃に貢女にすると脅されて、採蓮会から帰宅します。婚礼のある家から貢女を出さないのではないかと、サンとの婚礼を早めようとするワン・ジョン。父に「私にはサンお嬢様だけです」と言います。この嘘つきめサンお嬢様一途なのは、あなたの弟のリンでしょうに父のワン・ヨンもワン・ジョンに同意してしまいます。ワン・ヨンはリンに意外なことを言います。昼間、ウン・ヨンベクが訪ねてきて、リンのサンへの気持ちを聞いたというのです。驚くリン。父親に、サンに恋しているのかと問われたリンは、採蓮会でのサンとの会話を思い出します。ウォンに、自分の婚礼のことを言わないでいてくれて感謝しているというサン。ウォンはサンへの気持ちをストレートに表現していますから、彼女の婚礼のことを知ったら耐えられないだろうというのです。その言葉を聞きながら、「私は、どうだと思います?私の想いも察してください」と心の中で呟くリン。(号泣)「私がどこにいるのかも知るよしもない」というサンに、「知っています、私は」というリン。そりゃそうでしょうよ。家族になっちゃうんですもんね。見つめ合う2人。父親の問いただす声で、我に返るリン。ワン・ジョンは7年前からサンを好きだったが、まさかお前も恋情を抱いていたのか?と言う父ワン・ヨン。いや、リンだって7年前からだし。ワン・ジョンは今でもサンを好きなわけじゃないし。リンの脳裏にはウォンの顔が。自分の気持ちを断つように、目を閉じるリン。そして口を開きます。「私が恋情を抱けるような方ではありません」それを聞いて安心するワン・ヨン。リンはワン・ジョンがサンを好きなわけではないと言いますが、父親は聞く耳を持ちません。父が去った後、目を潤ませながら胸を押さえるリン。そうだよね、胸が痛いよね。(号泣)どいつもこいつも自分の利益ばかり考えやがって、リンの気持ちを考える奴は誰もいないのか(憤怒)そしていよいよサンとワン・ジョンの結納の当日、リンはウォンのところへ行き、破談にするように頼みます。この時点で、ウォンはウン・ヨンベクの娘がサン本人だとは知りません。しかし他でもないリンの頼みであり、ワン・ジョンの悪巧みに感づいているため、一肌脱ぐことになります。ウン・ヨンベクの館に行くウォン。ウォンは、顔を布で隠しているので、ウン・ヨンベクの娘がサンだとは気づきません。世子の姿でサンの目の前に現れたウォンを見て、彼女は驚きます。8話に続く。画像はすべてMBC公式インスタグラムより
2019/01/21
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リンが牢屋にいることをよいことに、サンに強引アタックするウォン。自分と一緒にいるときに、他の男のことを考えるなと言う彼に対し、サンは動揺します。「難しいわ。あんたの前で他のことを考えるのが。あんたは私の心を乱し、気まずい思いをさせる。だから、どいて」そういうサンの顔をじっと見つめるウォン。「私の前からどいて」というサンのことばに、「ああ」といって、サンの前から身体をどかせるウォン。物理的にどいてと言ったようですが、サンは心理的なことも含めて言ったんでしょうね。だ~か~ら~、リンのいない間に~抜け駆けはやめて~。様子をうかがっていた酒場にワン・ジョンが現れたのを見て、サンは父ウン・ヨンベクのもとへ急ぎます。7年前母を殺した刺客たちの一味にワン・ジョンがいるということと、彼らは世子を陥れようとしていると告げます。そしてリンがいなければ、自分は拷問を受けていたといい、父の力で彼を牢から助け出してほしいと頼みます。この時サンは、まだウォンが世子で、リンが王族のワン・リンだと知らないので、リンのことを、世子の護衛スインという男だと説明します。「その者に申し訳なく、心配でたまりません」というサン。「私の女人(恋人)だ」と言う言葉はインパクトありますよね。そう言ってサンの無実の罪をかばってくれたリンですから。サンを救ってくれたスインという人物を探るウン・ヨンベク。スインは実はワン・リンだと判明しますが、ウン・ヨンベクは、リンがなぜサンを救ってくれたのか理由が分かりません。どういう魂胆だって、そりゃあ財産家ですから、慎重になりますよね。大丈夫、リンはサンのことを大切に思っていますから。私が太鼓判を押します牢屋の中のリンは、見張りの兵士に「何かご不便な点は?」と聞かれて、「正直なところ、居心地が良い」って、なんて柔軟な人なの「牢暮らしが合っているようで、心穏やかだ」というリン。いい人過ぎてつらいです兵士が行ってしまってから、リンはサンとの時間を思い出します。3話で、サンをソン・インから守った時、「何者だ」「お前は誰だ」と何度も問いかけられたことを思い出すリン。あの時、屋根の上でサンに覆面を取られそうになったリンは、身をひるがえして消えましたが、その後、サンが帰るまでずっと見守っていたようです。積もっている雪を集めて玉にしているしているサンを、離れたところから見つめるリン。その時はもう覆面はしていません。なぜ外していたんでしょう。もし人の気配にサンが急に振り向いたら、リンだとばれてしまうのに。もちろん敏捷なリンですから、そういうことはないのでしょうけれど、少し不用心かな。そこがまた可愛いんですけどサンの問いかけに、リンは心の中で「答えられなかった。私が誰か…。問いに答えられる日は訪れぬだろう」と呟きます。サンが落とした雪の玉を、彼女が去ってから手に取るリン。彼の手の中でみるみる溶けていく雪の玉。そして彼の手の中には何も残らず、牢の中で再び自分の手のひらを見つめるリン。「そんな日を、夢にも描いてはならぬのだ」と自分に言い聞かせます。かわいそうなリン。(号泣)ウォンやウン・ヨンベクのはからいで大臣たちが動き、高麗王を説得して、ようやくリンが釈放されます。大急ぎでリンのもとに駆け付けるサン。挨拶もせずにリンの顔を触り、あざやケガがないか調べます。自分の代わりに拷問されたのではないか心配していたのです。そして「拷問されるかもしれないのに、なぜ口出しを?突然口を差しはさみ、”私の女人です”?何を考えて…とにかく警告しておきます。今後口出しは無用です」と言うサン。「誤解しないでくれ」と答えるリン。「だから誤解させないで」とサン。サンはなんだか、リンが自分のことを「私の女人だ」と言ったことがうれしいような感じがしますが、リンは世子を守るために言ったのであって他意はないと。ああ、キッパリ言っちゃうのね、リン。ほんとはサンのことが気になっているのに。サンはリンに、ウン・ヨンベクから預かってきた、リンと世子へのお礼の品を渡します。リンへは短剣でした。ウォンは世子だと名乗っていないので、直接贈り物を受け取れません。ハンチョンとしての自分へのお礼はないのかとだダダをこねます。その間に、サンからもらった短剣に見入るリン。好きな女性からの初プレゼント、うれしかったのかな~もう山に帰るというサンを、ウォンは必死に引き留めます。サンの希望を聞き、部外者は入らせない金果庭(世子の影の護衛を訓練している場所)に入れてやります。サンと話をしていたウォンですが、(黙ってリンはお茶を入れている)護衛の一人に呼ばれて、外へ。部屋の中に残ったのはサンとリンだけ。ふとリンを見上げるサン。目が合う2人。しばらく気まずそうに黙りますが、リンが「ハンチョンが別れが寂しい様だ」と言います。それはリンだってそうでしょうに。背中を向けてお茶を飲んでいたサンが振り返ると、顔をそらせるリン。サンは「長居すれば、別れが余計につらくなる。そうなると面倒なことになる」と答えます。サンは自分の気持ちに気づいていたのでしょうか。リンに惹かれつつも、ウォンを無下にすることもできない自分。何とかサンの気持ちを変えようとしているのか、リンは「八関会(ダンスパーティみたいなもの?)を見物しないのか」と聞きます。サンは見ても何も残らないといいます。ここからのリンとサンの会話シーンが、リンサン推しにとっての萌えポイント「思い出になる」というリンのことばを聞いて、彼を見上げるサン。見つめ合う2人。「思い出を残しても、何の役にも立たない」「思い出に浸ればいい。生きるのがつらく、心のよりどころが必要な時に。そのために残すものが思い出だ」リンのことばに、彼を見つめるサン。流れる甘い空気。外からウォンがいぶかしげに見ています。ほんと、このシーン好きです。リンの思慮深さに触れ、サンがまたぐっとリンに引き寄せられたシーンだと思います。サンは興味なさそうだった八関会、その中の王妃主催の採蓮会に、サンを招待しようとする、ワン・ジョン。そしてウォン。ウォンはリンにサンを連れて来いといいます。自分は当日まで王妃に見張られているので、代わりにリンに託すのです。「お前は分別がある。だから頼むのだ。私の想い人を連れて来いと。男である私が、男であるお前に」というウォンのことばに驚くリン。さっきの2人の雰囲気から、ウォンは恋する男のカンで何かを感じ取ったのでしょう。ああ、リンかわいそう。採蓮会に誘うと同時に、求婚もするワン・ジョン。サンが侍女として身分をごまかしていたことも暴露され、もうにっちもさっちもいかないことに。あんな奴のところに嫁ぐなんてと泣くピヨンを置いて部屋から出るサン。庭にはリンが立っていて驚くサン。リンはウォンの使いで、採蓮会への参加証を持ってきたのでした。これが最後かもしれないから参加するというサンを見つめるリン。参加証を見ながら「これで最後の思い出を作るのも悪くない」とサン。ただ黙ってサンを見つめるリン。翌日、準備のためにリンの家に来たサン。リンの妹ダンが手伝って、衣装を決めて着飾ったり、舞の練習をしたりします。サンが着替えている間、外でサンからもらった短剣を眺めているリン。いや、よっぽどうれしかったのね。サンが着飾って出てくると、あまりの美しさに息をのむリン。お互い意識し合いながら、舞のけいこをします。やはり曲が必要だとダンが楽士を呼びに行っているとき、リンはサンに結婚はやめるべきだといいます。「断るべきです。おやめに、サンお嬢さん」そういうリンを驚いた顔で見るサン。見つめ合う2人。この日、リンに「サンお嬢さん」と呼ばれた時のことを、サンはずっと覚えているんですよね。決定的に恋に落ちた瞬間かしら?7話に続く。画像はすべてMBC公式インスタグラムより
2019/01/21
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「王は愛する」のそれぞれの回に、リンサンカップル萌えポイントがあるのですが、この5話は特に大好きな場面があります。予告でそのシーンを見たとき、心臓がどっきーんってしましたよ。さて、そのシーンにいくまでに、まだひと悶着あるようで。ワン・ジョンやソン・インらは、自分たちが高麗王とウォンを仲たがいさせようと仕組んだ罠を、ウォンの配下とみなしたサンになすりつけようとします。ウォンは母親の王妃が、リンは父がかばおうとしますが、サンだけは何も知らずに母を殺した刺客のムソクにおびき出されてしまいます。そして世子ウォン専用の矢を作った職人たちが死んでいる場所にサンは居合わせてしまい、そこへワン・ジョンが兵士とともにやってきて、サンを捕えてしまいます。ほんと悪い奴ら。全部自分たちが仕組んだくせに、何も知らないサンのせいにするなんて。拷問所に連れてこられるサン。拷問道具を見ていると、こちらまで背筋が寒くなってしまいます。冷たい表情でやってくるワン・ジョン。彼を見知っているサンは、必死に申し開きしますが、彼は聞く耳を持ちません。世子の命令で職人たちを殺したのかと問うワン・ジョンに、サンは驚いて、「私の身なりを見てください。そんな方とは縁がありません」と答えます。この時は、ウォンが世子でリンが王族の子息とは知りませんから、当然の反応です。しかしワン・ジョンはウォンを追い落としたいため、サンの口からウォンに命令されたといわせたいのです。世子を知らないと言い張るサンの頬を激しくぶつ、ワン・ジョン。唇から血を流すサン。ここでサンは、ワン・ジョンが世子を陥れたいがために、こういう質問をするのだと悟り、「お望みの返答は何ですか?」と言います。ここのサン、おびえもせず、ジョンをにらみつけて肝が据わっています。離れた場所で尋問の様子を見る高麗王のところへウォンがやってきます。そしてサンへの尋問を止めるように頼みます。しかし高麗王は納得しません。サンへ焼きゴテが近づいているのを見たウォンは、「私が初めて心を寄せた娘です」と高麗王に告げます。そのころリンは王妃から、ウォンの代わりにお前が罠にかかれと命令されていました。尋問場へ急ぐリン。ワン・ジョンはサンに向かって世子に命令されたのかとしつこく聞いています。サンは「ワン・ヨン様のご次男は美男で有名ですが、その心も美しいか知りたかった。分かりました。私の師が酔って吐いたへど。その程度の人柄ですね」って、すごすぎる。怒り心頭のワン・ジョン。他の兵士がサンの目に焼きゴテを当てようとしたその時「私が命じました」リン様登場(号泣)ステキすぎて、うっとりしながら、何度見たかわからない、この名シーンまっすぐサンを見つめながら近づいてくるリン。見つめるサン。「証人たちを捕えさせたのも、この娘に指示したのも私です」と、ワン・ジョンに言うリン。なぜ口出しするのかと問われ、リンは、「私の女人です(내 여인입니다)」と。サンを見つめながら近づいてきて、血を流している唇に触れながら言います。「想い人が捕えられ、血を流しているのに、男として口を出さずにいられると?」このセリフ、王妃にウォンを助けるために、自分が罠にかかれと言われたから、仕方なくい言ったんじゃないと思うんですよね。もちろんきっかけはそうですけど、サンへの気持ちを自覚しつつあったリンは、毎日自分の気持ちを抑えるのに必死だったのでは?そんな時、サンへの気持ちを告げることができる好機に恵まれ、リンは心から、この言葉を言ったんじゃないかと思うのです。サンの心も、大きく揺れたような気がします。ステキなシーン(うっとり)それを見ていた高麗王は、道化芝居だとバッサリあんまりです結局リンとサンは、高麗王の命令で投獄されることに。いや、リンもサンも濡れ衣でしょ。というか、ウォンが必死に2人をかばっているのに、高麗王は聞く耳持たず。いや、もっと公平に冷静に裁きましょうよ。この後、アロマオイルマッサージのような施術をしてもらいながらブヨンに、「世子には命がけで守ってくれる友がおり、女人もいる」って愚痴る高麗王。かっこ悪いです。目の前の幸せに気づかないから、幸せになれないんですよ。で、高麗王は意地悪にも、ウォンに「どちらか1人を助けてやるから選べ」と言います。ほんと意地悪。でも、ウォンはあっさり、サンを選びます。もうちょっと苦悩しながら考えるのかと思いきや、ほんとうにあっさりと。牢屋に向かう途中、サンを拷問場から引っ張っていった兵士を見つけ、殴る蹴るの仕返しをします。「再び、私の者に指一本触れてみろ。今度こそ命はない」って、こわ~~~。感情的になりすぎ。サンがすきなのはわかりますけど、兵士にはとばっちり以外の何ものでもないです。ウォンはまずリンのところに来ます。どんな状況でもあわてず騒がず、クールなリンウォンはサン(ソファ)を助けるとリンに告げます。サンがひどい目に遭っているのを見るのは耐えられないと。リンは、自分は唯一の友で信頼できる臣下では?とウォンに聞きます。ウォンもそれを認めながら、笑えるよなと言い、2人して笑い合います。サンへのウォンの気持ちがますますわかり、リンは自分の気持ちを押し殺そうとするんでしょうね。ウォンのはからいで牢屋の外に出たサンは「私と一緒に捕えられた男は?」とリンの心配をします。牢の中で、もしかしてサンはずっとあのシーンを思い出していたのかしら?(きゃ~)牢から出たサンを待っていたのは、ウォン。雪が降り始めた中、切ない表情でサンを抱きしめます。あ、リンがまだ牢屋の中だからって、抜け駆けだよ~ウォン。「何をするのよ」というサンに「雪で足が滑った。しばらく寄りかかる」というウォン。足が滑るほど積もってませんけど、雪(これがリンだったら、なんて言って抱きしめるのかな~って、しばし妄想)サンとウォンたちは、世子の矢を盗んだ黒幕を探すことに。それにかこつけて、サンとのデートを楽しむウォン。まっすぐ見つめるウォンの視線に、抱きしめられた時のことを思い出し、とまどうサン。だからリンがいない間に、ずるいってウォンリンがいない今だけだよ!リンが牢屋から出てきたら、そっこーでサンの気持ちをかっさらっていくんだから。(リンサン推しの独り言)そのころ、牢屋のリンのところには、ウォンの手配で布団などが入れられ、リンの父と妹ダンからは豪華な弁当が差し入れられていたのでした。弁当は警備の兵士たちの分もあったようで、リンの父の配慮がよくわかります。また弁当を一目見たリンが、「ダンだな。私の妹」という時の表情が柔らかくて好きです。妹ダンとの関係が良いことがよくわかるからです。ウォンとサンは黒幕がいると思われる酒場へ。以前(3話で)、ウン・ヨンベクがワン・ジョンと会った料亭です。サンは、ウォンにそこで何者かに助けられた話をします。サンの素性を調べていたリンなのですが、彼女は気づいていませんでした。リンからたぶん報告を受けていたウォンは「ここだったのか」と独り言。しかししきりにそのとき助けてくれた男(リン)の話をするサンを見て、複雑な表情になるウォン。「なぜなんだ。なぜ私の前で他の者のことを考える。私には無理だ」そういい、サンを見つめるウォン。いや、だから、リンはまだサンのかわりに牢屋にいるんだって。ウォン、そんなことを言ってる場合?確かに牢屋の中で快適に過ごせるようにしてはくれたけどね、でも…。見つめ合う、サンとウォン。6話に続く。MBC公式インスタグラムより
2019/01/20
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高麗王が狩りをしていた荘園で、王を狙って矢が放たれました。その矢は、世子が使う印が入ったものでした。高麗王とウォンを仲たがいさせるために、ソン・インらが仕組んだのです。耳をかすめて飛んできた矢に驚く高麗王。そこにウォンがやってきたものですから、すっかり彼が矢を放ち、自分を殺そうとしたと思い込み、恐れます。世子専用の矢を作る職人から奪われた矢を、リンは盗賊から1本取り戻していて、手に持っていました。ウォンを恐れる高麗王を見て、リンはウォンの馬めがけて矢を放ちます。落馬し、手にけがをするウォンを見て、高麗王は自分めがけて矢を放ったのはウォンではなかったと安堵するのでした。あの状況でそういう判断ができ、ちゃんとウォンの馬に矢を当てることができるリン、ステキです高麗王と世子ウォンを狙った者がいるということで、近くにいたリンはすぐつかまってしまいます。しかしウォンのおかげで助かります。お互いを信頼し合った2人の関係が美しいシーンです。リンは、世子の矢を奪った者たちの他に、高麗王が狙われた荘園内にいたサンを探そうとします。ウォンがサン(この時はソファと名乗っている)の名前を必死に思い出そうとしているとき、リンは彼女の人相書きを描いているんですが…。あんなに美男で聡明で武術に長けているリンですが、絵を描くのは苦手だったんですね。似ても似つかない人相書きが出来上がっていましたが、本人は「そっくりでは?」って。そこがまたかわいくてこれ↓ サンが見たら怒るだろうなMBC公式インスタグラムよりこの絵を渡されて、探せと命令された護衛も迷惑な話ですよね~。ウォンがサンのことを思い出しながら、「王宮に大きな鳥かごを置いて、あの娘を入れれば毎日笑って暮らせる」というのですが、リンは「閉じ込めれば死んでしまう鳥も」と諫めます。するとウォンは「大きな庭を与えればいい」と答えます。広さではなく、閉じ込められる、自由がないことが耐えられない鳥(サン)もいるのだと、この時はまだウォンは気が付かないのですね。リンはこの時すでに、サンの気質を見抜いたのでしょうか。リンもまだこの時は、ウォンのそばで彼を守ることに力を注いでいたように見えるのですが。サンがダンに連れられて、世子の私兵を訓練する場所(ウォンとリンもたまに寝泊まりする)に来た時、正体不明の娘だから気をつけろというリンに、「飽きるまで正体を隠して会う」と言うウォン。この時リンはまだサンを疑っていて、ウォンの身の安全が最優先だったようです。といいつつ、世子の矢を盗んだ者をウォン、リン、サンの3人で探している途中、屋台のお菓子を買ったり、競争したり、次第に打ち解け合う姿がほほえましいです。そして有名な橋の欄干のシーン。欄干に上り歩くサン。見守るウォンとリン。バランスを崩したサンにウォンは手を差し伸べます。リンもとっさに手を差し伸べるのですが、いつもウォンの後ろにいるので、サンは気づきません。リンは少し顔を上にあげ、陽射しにまぶしそうな表情をします。そこへピンク色の花びらが飛んできて、リンの手のひらから、サンのところに飛んでいきます。象徴的な美しいシーンです。その夜、3人で酒を酌み交わせているとき、酔いつぶれたサンが、7年前の後悔をつぶやきます。「もしもあの時、奥様のそばを離れなければ、誰も死ななくて済んだのに。誰も馬車を離れるなと教えてくれなかった」といって寝てしまいます。それを聞いたウォンは苦しい表情で、「私がお前たちに危険を知らせて見物を辞めていれば皆死なずに済んだ」とつぶやきます。確かにウォンの言う通り、あの時リンが進言したようにすぐ役人に知らせていれば、もしかしたらサンの母は助かっていたかもしれません。ただ、サンも母と一緒にいたら、あの凄腕の刺客の腕ですから、サンは侍女と間違われて殺されていたかも。運命はどう転ぶかわかりません。ところで、このシーンのリンの斜め横顔、鼻筋がすっと通っていて美しいです。リンというか、ホン・ジョンヒョン氏って、鼻が高いので、横顔や斜め横顔がとってもきれいなんです。鼻筋は白く、他の部分は陰になっていて、鼻の形の良さを物語っているというか。いや、惚れ惚れ見とれてしまいます椅子で寝込んでしまったサンをおんぶして寝台に連れてきてやるリン。丁寧に頭を支え、足もそっと寝台にあげてやります。優しい~ウォンはサンの寝顔を見つめ、寝ながら泣いているサンの涙をそっと拭いてやります。サンの母親を見殺しにしてしまった罪悪感は相当なものなんでしょうね。その様子を見守るリン。3人で過ごす時間が長くなるほど、打ち解けても来ますが、心に秘めた想いもまた膨らんできて、どんどん切なく苦しい状態になってくるんでしょうね。見ているこちらも切ないです。(ドラマ視聴中は私、韓国の高麗時代にタイムトリップしてますから、観終わった後の疲労感が半端ないです)5話に続く
2019/01/18
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剣術のけいこをしながら、サンのことを思い出しているウォン。先日呼び出した飲み屋では、自分のことを口外すれば殺すとぶっそうなことを、サンに言われていたのです。それに対し、いつでも殺していいと返答するウォン。すると「いらない、まずいから」とウォンに言い、犬に向かって「お前がお食べ」と言い放つサン。厳しい~母親を殺されてから侍女として身を隠してきた境遇からいえば、シビアにならざるを得ないのかも。それがよほどショックだったと見え、剣術のけいこ相手にムキになるウォン。まだまだ修行が足りません。後でリンに「犬とは?」と突っ込まれていました。そんなリンにウォンはサンと会いたいと伝えます。反対するリン。相手の正体が不明だというのです。さすがリンは冷静もう少し詳しく調べるといいます。が、ウォンは「あまり近づくな」と。リンの正体がばれれば、自分が世子だということもばれるから…と言いたそうだったウォン。といいつつ、ほんとうは恋する男のカンで、サンにリンを近づけたらまずいと思ったのかも。「遠くから探れ」「言葉も交わすな」と言っていますからね。やっぱり嫉妬でしょうね。リンはもともと思慮深く聡明だったとは思いますが、そのほかに環境もあったのかもしれません。ウォンの母は元の皇帝の娘で、16歳で39歳の高麗王(ウォンの父)に嫁いできています。いわゆる政略結婚ですよね。それでも王妃は高麗王を慕っていたのに、当時高麗王には正妃と長男がいました。リンの父、ワン・ヨンの妹でした。王妃に疎まれた正妃と長男は王宮から追われているのです。なので、リンの父は、「用心に用心を重ねろ」と注意します。そういう環境もリンの性格を形成していったのでしょう。そしてサンとリンの関係を決定づけるような出来事が起こります。(このシーン大好きすぎて、何度見たことか)サンは夜、出かけていく父ウン・ヨンベクの姿を見かけ、不審に思い、後をつけます。サンの後を、リンがつけていきます。大きな料亭のような店に入っていくウン・ヨンベク。サンは従業員のふりをして、父が誰と会っているか探ります。ウン・ヨンベクはリンの兄、ワン・ジョンと会っていました。ジョンはサンとの結婚を申し入れたのです。が、リンと違って、このワン・ジョンってやつ、めちゃくちゃ嫌な奴なんですよね。王族であることを鼻にかけて、エラそうだし、酒は飲むわ、女は買うわで、最低な奴。しかもサンとの結婚はウン・ヨンベクの財産が目当てという最低な奴で。もともと7年前、サンの母親が強盗に殺された事件も、ワン・ジョンがサンを助けていいカッコして結婚の申し入れを…という筋書きだったんです。しかし偶然、侍女ピヨンをサンだと勘違いしたワン・ジョンの言動により、サンは侍女として生きていくことになるわけです。ほんとこいつのせいで!と怒り心頭。そんなワン・ジョンとその取り巻きたちと父の会話をこっそり盗み聞ぎするサンの気配を、取り巻きの一人であるソン・インが気づきます。部屋の外に出て様子をうかがうソン・イン。しかし廊下には誰もいません。間一髪でリンがサンを別の部屋に連れて行ったのです。ソン・インはその部屋に入り、くせ者を探します。机の下にはリンに口をふさがれたサンが。ソン・インをまいて、2人きりになったサンとリン。リンは忍者のような格好で顔を隠しているので、サンには誰かわかりません。サンから離れて去っていこうとするリンを追いかけるサン。「何者だ」と聞くのですが、口は隠れていても、顔の上半分は見えているので、十分リンってわかりそうなものなんですけど…。予想外だからわからないのかなぁ~。ウン・ヨンベクとワン・ジョンのいる部屋の隣の部屋で、2人でもみ合うんですけど、そんなことしてる場合?とヒヤヒヤ。音を立ててしまい、再びソン・インが気づき、部屋をのぞかれます。窓が開いていて、逃げたとわかったソン・インは執拗に追いかけてきます。リンは屋根で、屋根からぶら下がっているサンの手をつかみ支えています。すんでのところでソン・インに見つからなかった2人。リンは勢いをつけてサンを屋根の上に引き上げます。勢いあまり、サンを抱きしめるリン。うらやましすぎ。この時の抱きしめられた感覚が、その後のサンの気持ちを育んでいくのですが、それにはまだ時間がかかるようです。この後、リンの人となりがよくわかるシーンが出てきます。ウン・ヨンベクとワン・ジョンの密会をウォンに報告するリン。ウン・ヨンベクの財産が目当てなのは、ワン・ジョンが世子の地位を狙っているからではないかとわかるんですが、ウオンは自分は元の血が混じっているけれど、ジョンは純粋な高麗の血だから、民も喜ぶだろうとリンに言います。それに対してリンはこう答えるのです。「”血”で分かるのですか?どれだけ民を慈しむかは、”血”では分かりません。誰もが同じ赤い血を持っています。それゆえ私は血ではなく人を見ます」惚れてしまうやろこういう公正な判断ができるリンって最高(べた褒め)ウォンは真顔で聞いていましたが、心の中ではきっと喜んでいたでしょうね。リンの家に泊まるとウォンはいい、そして付け加えます。「お前を選ぶ」「はい?」「世継ぎの座を譲るとしたら」いいですね~信頼関係で結ばれた2人の友情相手の身分や財産などは関係なく、お互いの人となりを信用して結ばれている友情なんですよね。これから先のウォンとリンに起こってくる出来事を思えば、まだ幸せな時期だったんだなぁと。「顔は見られていないな?」と言いつつ、寝室に消えたウォンを見送り、廊下に佇むリンは、先ほどのサンとのやり取りを思い出しています。「最初から私を助ける気だったの?私を心配して?」とリンに言うサン。答えられないリン。「お前は、誰だ」と、リンの覆面をとろうとするサン。それをよけて身をひるがえすリン。同じ頃、実家でピヨンとお酒を飲んでいたサンも、リンとのことを思い出していたのでした。高麗時代って香料とかあったんですよね?リンは身分が高いので、自分のお気に入りの香りとか身につけていなかったんですかね。あれほど近くにいて、まして抱きしめられたのですから、相手の香りを感じたんじゃないかな~。助けてくれたのがすぐリンだと分かってしまっては、その後のストーリー展開が変わってしまったかもですが。翌日、リンの家で目覚めたウォンとリンが庭で話をしていると、使用人が働いているところにサンの姿が。驚くウォンとリン。サンは自分に結婚の申し込みをしたワン・ジョンの人となりを探りに来たのでした。使用人の女性がワン・ジョン、ワン・リンについて語ります。長男は結婚して分家しているとのことで、長男が出てこない理由がここで判明。「3番目の若様がかなりの美男子よ。絶世の美男」という使用人。そうでしょう、そうでしょう。重ねて人柄を聞くサン。次男は人柄がよくないという使用人。三男のリンは、自分の世界に浸っていて、何も見ていないとのこと。リンらしいです。それを聞いて「なら、女人も眼中いないわね」というサンの言葉を聞いて、何か言いたそうな表情のリン。この表情がツボです使用人から離れ、なおも探りを入れているサンに近づくウォン。ウォンの姿に驚くサン。ワン・ジョンの姿を遠くから見て、あれは誰かと尋ねるサンに、「次男のワン・ジョン」だとウォンは教えてやります。「三男は?」というサンに、ちょうどやってきたリンを指さし、「こいつが三男を知っている。三男と親しいんだ」って、本人やんリンを見て、少し動揺するサン。やっぱりサンはリンのこと意識しているんじゃないでしょうか?絶世の美男なんだしと思っていたら、リンの妹ダンが現れ、正体は隠したままウォン、リン、サンと4人でお茶を飲むことに。サンがお茶をこぼしたのをウォンがかばい、やけどをします。とっさにふきんをとろうとしたリンよりも早く、サンがふきんをとり、ウォンを介抱します。先を越されて動揺するリン。ウォンに思いを寄せるダンもまた動揺していました。しかし、このダンというお嬢様、性格がいいのでよかったです。ヒロインと恋のライバルになる女性って性格が悪いっていう印象だったのですが、このダンは育ちがいい素直な女性でした。少々泣き虫ですが。リンがかわいがるのもわかるな~って感じ。そして舞台はウン・ヨンベクの荘園に移ります。高麗王、世子、ワン・ジョン、ワン・リンらが参加しての狩りが始まります。そこにサンもいて、母親を殺した刺客を見つけます。この狩りの場で、高麗王と世子の中を決定的に引き裂こうという者たちの悪巧みが仕組まれていて…。ウォンを守るべく、リンが窮地に立たされるのでした。回を追うごとに、ブログが長くなりすぎて4話に続く「血より人を見る」とリンが言う、名シーン↓MBC公式インスタグラムより
2019/01/17
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さて、ちぎれたつり橋につかまったまま、リンはウォンと仲良くなり始めた時のことを思い出します。リンの父が「孤独な方だから、友のように接しろ。だが真の友ではない。王になられる方だ。友にはできぬ」といい、リンは「当時は父の言葉の意味が分からなかった。だが思いを途中で止められようか」と思っています。んんこの時の「思い」って、リンの誰に対する気持ちなんでしょう。最初見た時は、リンのウォンに対する気持ちだと解釈したから、リン→ウォン→サンという恋愛模様だと思っていたんですよね。それはそれでリン、切ないし、リン推しとしては萌えるシチュエーション。でも、今思えばすでに7年前からサンのことが好きだったリンが、ウォンがサンを好きだとしても、サンへの気持ちは途中で止められない」ってことだったのかも。その間もずっとつり橋につかまっているリン。サンはさっさと立ち上がって、先に行ってしまうし、ウォンはいつまでも転がっているし。リンを助ける人はなく、自力で這い上がったリンは、ウォンを助け起こして「大丈夫ですか」って言ってるし。か、か、かわいそう。誰かリンを助けてよ。ようやく酒がある洞窟に到着し、薪を集めてくるというリンにウォンは、サンのことを誰かわからないのかと聞きます。不思議そうな顔で「ええ」というリン。ウォンはすでにイ・スンヒュ先生のところで、7年前に出会った少女だと気づいていたのですが、リンはほんとに気づいてなかったのかな。ウォンにサンの素性を聞いて、再び回想するリン。サン(ここでは入れ替わったピヨンのことをサンだと思っている)に母親の遺言を伝えようと、サンの屋敷に忍び込んだリンが、泣きながら死者を弔っているサンを見て、「私が先に見た。その娘は泣いていた。私が先に手を握りたかった」と思います。最初このシーンを見た時、リンが手を握りたかったのはウォンでは?と思ってしまいました。いくら友といってもやはり相手は世子。なので、手を握るなんてできなかったのに、いきなり登場したサンにウォンの手を握られたという悔しさ…という解釈。ブロマンス脳でしたねやっぱり何事も先手必勝のウォンに比べ、リンって後手後手になっちゃうのよね。かわいそう。でも、薪を集めてきた後、(その間にサンは酒を探しているが、ウォンは何もしていない)寒いといっているサンを前に、上着を脱ぐリン。サンはてっきり自分にかけてくれると思い、「あなたも寒いのに悪いわね」と言って、着せてもらおうとするけれど、リンはウォンに上着をかけるという芸当をしてくれて。サンがあきれていました。ということは、サンはリンが彼女に優しくしてくれると思っていたのでしょうか。リン優しいからねー。あまりの寒さに、サンは置いてある焼酎を飲んで暖を取ろうと提案します。が、「先生のお酒を飲んでも?」というリン。真面目過ぎるそこがいいんだけど。(べた褒め)この後も、リンが焼酎の甕を開けて、最初に酒を持っていくのはウォンのところ。サンはいぶかしげな眼で見てこういいます。「2人の間柄は友というより、ひそかに慕い合う…」即座に否定するリン。なんだかその後の3人を思うと切ないです。焼酎を一甕全部飲んで酔いつぶれて寝てしまったサンに、ウォンは自分が羽織っていたリンの上着をかけてやります。彼女の頬に手を当て、「冷たい」というウォン。リンは「手が暖かいのでは?」と身もふたもないことを。ウォンはサンの横に寝転んで、リンを反対側に寝ろと指示します。両側からサンを温めてやろうという考えなのですが、リンはいまいちピンとこない様子。ほんと恋に奥手なのね。意識して離れて寝転ぶリンに「くっつけ」というウォン。素直に従うリン。サンの顔を愛おしそうに見つめて微笑むウォン。リンサン推しとしては、リンの奥手ぶりに歯がゆいやら、可愛いやら。翌朝無事に酒甕をもってイ・スンヒュ先生の家までたどり着くのですが、あの落ちたつり橋のところはどうやって越えたのかという疑問が。(笑)そうやって3人が酒甕探しに奔走しているころ、王宮では世子を追い落とそうとする勢力と、守ろうとする王妃の勢力とがせめぎ合い、お気楽そうに見えるウォンも、案外つらい境遇なのだということがわかります。でもね、王妃様、リンに当たるのはやめてほしいです。そりゃ、我が子を陥れようとする輩には腹が立つでしょう。でもリンはウォンを守る立場にいるんですよ。いきなり金属のつけ爪で殴るなんて。リンのけがを見たウォンは薬を持ってきてやり、うまく濡れないリンに代わって塗ってやろうとするブロマンスシーンリンサンカップル推しの私でも、って思っちゃいました。素直にされるがまま目を閉じて薬を塗ってもらっているリン、最高ですこの後、ウォンはサンのことを話すんですが、リンは誰のことかわからなかったようで、この時はウォンはすでにサンのことを想っているのに、リンはそれほどでもないのかしら?なんて思いました。サンよりもウォンのことが大切で守らなければと思っていそうです。それがサンに会い続けていくうちに、リンの心の中を占めるウォンの存在が、どんどんサンに侵食されていくのかなと思うと、それはそれで切ないです。ただ、サンが実家に帰る先々でウォンの護衛たちがサンを守るシーンを見ていて、ウォンは最初、サンを女性として好きになったというより、自分のせいでサンの母親を守れなかった負い目から、サンに優しくしているのではとも思いました。サン(ソファと名乗っている)の正体を調べるべく、リン自らサンの家に忍び込んでいるのですが(ホン・ジョンヒョン氏、鼻の頭が赤くなってて寒そう)、サンを見かけた時のリンが淡く微笑むのですが、その表情がいいなぁ~サンを飲み屋に呼び出し、これからも会い続けるべきだというウォン。戸惑うサン。そして部屋の外で話を聞いているリン。サンは遺言を伝えてくれたウォンのことを覚えていて、ずっと感謝していたと告げます。ということは、サンの心の中に7年間ウォンがいたってこと?後ろで立っていたリンのことは?と、出だしはリンに不利な条件が多いストーリー運びなのでした。3話に続くmbc公式インスタグラムより
2019/01/16
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リンとサンの愛の軌跡を追う”独断と偏見”日記、始めます。ドラマを最後まで見てからの感想なので、未見の方はネタバレ注意です。このドラマ、タイトルが「王は愛する」でオープニングでウォンがサンにキスしようとしているシーンが流れるのですが、もうそれだけで、『え?オープニングでネタバレ?三角関係のストーリーということだけど、オチがオープニングでわかるってこと?』と頭の中がでいっぱいに。でも、1話からもう一度見直してみると、そこかしこにリンサンカップル推しにとっての萌えポイントが目白押しでした最初の出会いはサンが12歳の時、サンの母親が盗賊に襲われて亡くなった時です。さすがにその時は、ウォンやリンを意識することなく、ウォンが伝えてくれた母の遺言を泣きながら聞き入るのみです。(子役もリン役の子の方が好きです。ウォン役の子も可愛かったけど)しかし7年後、身分を偽って学者イ・スンヒュの下で暮らすサンの前に、ウォンとリンが現れた時、サンの気持ちにかすかな変化が見られます。サンは生意気なウォンに反発し、物静かなリンに一目置いているように見えます。かすかにリンを意識しているのでしょうか。例えば、イ・スンヒュ先生の前で、サンを介してウォンとリンはやり取りをするのですが、サンを女だと馬鹿にするウォンに比べ、リンはサンにも礼儀正しい態度で接します。サンの冗談に微笑んだ後、「先生のご高見をうかがう術は?」と冷静に問いかけ、微笑みながら頭を下げるリンをサンはまぶしそうな表情で見つめます。『お、サンは紳士的なリンを意識してる』とうれしくなりました。いや、紳士的なうえにイケメンですもの不注意でイ・スンヒュ先生の大切な酒瓶を割ってしまい、サンが険しい山の上まで同じ酒を求めに行くときも、金を出すというやや卑怯な手を使って同行を提案するウォンと、誠実な条件を出して同行の許可を取るリンは対照的でした。いやー、散々女だと馬鹿にしておいて、「女人を1人で危険な所に行かせるわけにはいかぬ」って、あんたどの口がそういうのよ!って画面に向かって言いたくなりました。(ウォンペンさんごめんなさい)対してリンは「我々は体力があり、足手まといにはなりません」「1人で登るのは初めてでは?」「頼ってください」「私に」という礼儀正しくて紳士的なセリフの数々。惚れてしまうやろそして酒が手に入った時はどうするのかとサンに聞かれると、全部よこせと言うのではなく、「一杯だけ分けてください」といい、サンに頭を下げるリン。それでようやくサンの許可を取り、ウォン、サン、リンは山の上まで一緒に酒を取りに行くことになります。途中、ボロボロのつり橋のところで、先頭争いをしていがみ合うウォンとサン。そんな場合じゃないでしょと思いつつ見ていると、さすがリンは2人を諫めます。そして大きくつり橋が揺れサンがバランスを崩したとき、その背後で支えるリン。いやもうドキドキしっぱなしウォンも振り向いてそれを見て、「おや?」なーんて。いよいよつり橋の綱が切れ、猛ダッシュで走る3人。やっぱり先頭が有利ですよね。ウォンは向こう側の山に着いたものの、サンとリンはちぎれたつり橋につかまっている状態。ウォンは手を差し伸べてサンを引き上げようとしますが、サンの下にいるリンも、サンの足裏を持ち上げて、彼女を助けようとします。リン、一番危険な状態なのはあなたなのに。勢いよく弾みをつけてサンを引き上げたウォンは、サンと抱き合う格好に。唇が触れそうなほど近づいたウォンとサン。それを見守るリン。(まだちぎれたつり橋につかまっている状態。早く彼を助けてあげて)ここでウォンはサンを意識し始めたのではないかな~って感じたのですが、8話でリンが最初からウォンはサンに心を寄せていたって言ってたけど、このシーンがあるからほんとかな~って思ってしまったんですよね。2話に続く。mbc「王は愛する」公式インスタグラムより
2019/01/16
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韓国ドラマ「王は愛する」にすっかりはまった私。毎日OSTを聴いたり、メイキング動画を見たりしています。お話は一人の女性をめぐって、2人の男性の友情に変化が訪れるという内容。男性の一人が世子(王の跡継ぎ)だったので、家臣たちの権力争いも盛り込まれ、3人の恋愛模様にさまざまな影を落とすというというストーリーです。で、その3人というのが、世子のワン・ウォン(イム・シワン)と彼の唯一の友人であり護衛の王族ワン・リン(ホン・ジョンヒョン)、豪商ウン・ヨンベクの娘サン(ユナ)です。シワンは「未生(ミセン)」で頼りないサラリーマン役を好演していました。美青年だわ~って見ていたんですけど、ウォンはちょっとお年を召したって感じ。世子役だから貫禄あるようにしているのかしら?特筆すべきはワン・リン役のホン・ジョンヒョン氏かしら。彼は「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」で主人公のワン・ソ(イ・ジュンギ)を敵視するワン・ヨ役。めちゃくちゃ嫌な奴の役で、憎々し気な表情をしていたので、「王は愛する」を見始めて最初は、ワン・リンがワン・ヨを演じたホン・ジョンヒョン氏だと分かりませんでした。さすが俳優。回を追うごとに、物静かで自分の感情を押し殺すワン・リンにすっかりはまってしまいました最初は1人の女性を2人の男性が取り合うシチュエーションってありきたりすぎるから、ウォンはサンが好きだけど、リンは実はサンではなくウォンが好きだったというオチがいいなぁ~と想像していましたが、お話が進むにつれて、主君であるウォンへの遠慮から、サンへの気持ちを押し殺すリンの苦悩という設定にすっかり夢中になってしまいました。ホン・ジョンヒョン氏すごい(べた褒め)。サンが選ぶのはウォンかリンか?というのが、お話の大筋なのですが、ラストまでぐいぐい引っ張っていくストーリー展開はさすが、韓ドラ。リン推しの私としては、サンがリンを選んでほしかったのですが、自分の気持ちに正直なウォンに比べ、リンの気持ちはなかなかサンに伝わらず、ドキドキしながらリンサンカップルを見守っていました。サンのリンへの気持ちの動きを最初から詳細に見ていく作業に没頭する今日この頃。ウォンのストレートな愛情表現に、リンはやや押され気味だなぁ~と思いつつ、節目節目にラッキーなシチュエーションになるリン。(リン推しの私の目にはそう映る)リンサンカップルの心の変遷を追うブログを、ぼちぼち書いて行こうかなと思っています。
2019/01/16
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お久しぶりです。生息しています。K-POP熱が冷めて、韓国語に触れることも少なくなっていた2018年でしたが、秋に再熱してしまいました。TVの番組表を何気なく見ていて、ふと目についた韓国ドラマ「다시 만난 세계(ひと夏の奇跡)」を見始めたのですが、あれよあれよという間にはまってしまい、その後見始めた「마녀의 연애(魔女の恋愛)」に至ってはdvdを購入し、今は「왕은 샤랑한다(王は愛する)」なしでは毎日が過ごせない状態。やっぱり素地があるってこういうことなのね~と妙に納得。こんなに立て続けに韓ドラを見られたのは、やっぱりアジアドラマチックTVのおかげかな。「다시 만난 세계(ひと夏の奇跡)」(2/2~)も「마녀의 연애(魔女の恋愛)」(1/26~)もまたアジドラで放送されるようなので、韓ドラ好きで未見の方は要チェックですよ~ひと夏の奇跡魔女の恋愛王は愛する
2019/01/14
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i 西加奈子 ポプラ社 アメリカ人の父と日本人の母を持つアイは、シリア生まれの養女だ。優しい両親はアイを愛情込めて育ててくれている。しかしアイの心の中は、自分が他の誰かを押しのけて選ばれてしまったのではないかという罪悪感に苛まされている。高校の時の数学教師の「この世にアイは存在しません」ということばが、自分のことを指していないのに、ずっと心の奥に居座ってしまっている。そういう罪悪感からか、アイは世界中で起こった災害や事故、テロなどで命を失った人々の数をノートに書き留めるようになった。 連載小説をまとめたのではなく、書き下ろしの、この小説は、なるほどリアルタイムで起こっている世界中の悲惨な出来事が記録されている。阪神淡路大震災や911同時多発テロ、東日本大地震やシリア内戦。実際に起きている出来事が小説の中の主人公アイにも起こっている。アイの感情の動きと自分のそれと比較しながら、共感したり疑問に感じたりしながら読み進む。 自分の存在価値を求めるが故に、血の繋がった子どもを熱望するアイ。親友ミナがとった行動がどうしても許せない。 私もニューヨークでミナのとった行動は理解できないし、少々設定が破綻しているのではないかと感じる。しかし一番疑問に感じたのは、アイが自分の親のことを知りたがらなかったこと。自分の存在が曖昧で不安なら、その原因となった、「なぜ生みの親が自分を手離したのか?」ということを知りたいと思わないのか? 恵まれた環境で親友も寄り添ってくれ、ユウという優しいパートナーにも出会い、自身の頭脳も優秀で、それなのに子どもも欲しいという。アイは聡明で繊細だが、贅沢だ。他者に対しての引け目から罪悪感に苦しむが、そういった気持ちさえ、私は鼻についた。登場人物が全員良い人だというのも、そう思った一因かもしれない。ミナやユウが裏切るのではないかと、ヒヤヒヤしながら読んだ私は捻くれ者なのかなぁ。
2017/05/25
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いやもう目から鱗。食堂なのに人件費はかからない。なぜなら「まかない」というシステムがあるから。一度この「未来食堂」に来たことがある人なら誰でも店を手伝うことが出来る。そして一食無料になる。それが「まかない」。 その無料券を店に貼り、誰でもその無料券をはがして使うことが出来る「ただめし」、店にある食材で、客の注文の料理を作る「あつらえ」。こういうこと、出来たんだ!と胸がワクワクしてくる。 ただ筆者はただ夢を見ているだけでなく、自分が描いた絵を現実化するために、徹底的に検証し研究する。その理性的なところがいい。 起業したい人には格好の入門書になるだろうし、そうでない人にも、魅力的な人生指南書ではないかな。
2017/01/23
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是枝裕和監督の「雲は答えなかった」を読み終えた。かなり昔に書かれたものだが、3年前に文庫本が再版となり、新聞広告に載っていたので図書館で借りて来た。 内容は、水俣病に関わった官僚 山内豊徳の生と死を描いたドキュメンタリー。たまたま読書中に当時の政治家の水俣病に関するメモが出て来たというニュースが新聞の一面に掲載され、そのタイムリーさに驚いた。 もっと驚いたのは、この本を読み終わり、巻末の山内の年表を見ると、読み終えた1月9日は彼の誕生日だったということ。 何より山内の生きた時代も今も、同じように政治家も官僚も国民のことなど考えずに、自らの昇進と金のことしか考えていないという現実に目眩がしそうだ。 今年も問題意識を持ちながら過ごしていきたいと思う。 「取材とは自己発見していく為の方法なのだという気づき」是枝裕和 「雲は答えなかった」文庫本 あとがきより
2017/01/23
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消滅世界 村田沙耶香 河出書房新社 プロローグでヒロインの雨音は恋人に言われる。 「雨音って、最後のイヴってイメージなんだよな.....」 近未来なのか、架空の世界なのか。人々が結婚と性交を別物として捉えている世界。雨音は大多数の人間がしているように、アニメのキャラクターに恋をしていた。狂おしいほど相手を思い、一つになりたいと願う。それはヒトとの恋愛と大差ない。むしろトとの恋愛よりも純粋かもしれない。 そういう世界にも家族を作るというシステムは残っていた。違うのは夫婦間に恋愛感情はなく、夫婦以外の相手と恋愛するのが当たり前になっているというところ。 雨音は朔と結婚し、それぞれ恋人を作り、朔とは性の介在しない穏やかな家族としての生活を営んでいた。しかし朔が恋に悩み、雨音を伴って千葉にある実験都市に移住することにする。そこは「楽園(エデン)」と呼ばれていた。 恐ろしい、ただ恐ろしい小説。人がどうして人となりえるのか。固有の遺伝子と、様々な感情と、他人と違う経験とを積み重ねて、その人となる。しかし昨今の若者たちの草食ぶりを見ていると、小説の世界が現実になるかもしれないと、ふと思ってしまう。清潔な都市で管理されて生きるということは、人の存在の根源でもある「愛し合う」欲望さえも不浄なものとして扱われる。責任もない子育てで、まるで愛玩動物のように育てられた子どもたちが、人間らしく成長するのだろうか? 不特定多数の大人から可愛がられた子どもたちは優秀な人間に育つという(小説の中の)データがあるらしいが、その優秀さというのは、施政者にとって都合の良い優秀さではないだろうか。 「みんなちがって、みんないい」 多様さを欠いた世界は危ういと思う。 猥雑な世界が愛おしくなってきた。
2016/11/18
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和菓子のアン 坂木 司 光文社 梅本杏子、18才。高校を卒業後の進路に迷っていた。勉強が好きでもないのに、大金を払って大学に行くのはもったいない。しかし就職となると何か違う。そして向かった先はデパ地下。そこで出会った和菓子屋のみつ屋でアルバイト始める。 何しろ食べることが大好きで小太りLサイズの杏子なのだから。 店長の椿に店員の立花、アルバイトの桜井。一癖も二癖もある人たちに囲まれ、さまざまな事情を抱えた客とのやり取りをこなし、杏子は和菓子の奥深さに魅了されていくのだった。 杏子(立花にアンちゃんと呼ばれている)のキャラクターがまず魅力的。彼女の家族も良心的で、読んでいて気持ちいい。 客がなぜ和菓子を買いに来るのか。ミステリーのような謎解きが面白い。そして謎が解かれた時の爽快感。和菓子と同様、文献に残らないような市井の人たちの営みこそが尊いのではないだろうか。
2016/08/16
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ぼくは君たちを憎まないことにした アントワーヌ・レリス ポプラ社 2015年11月13日にパリで起こった恐ろしい事件。金曜日の夜、スタジアムや劇場やカフェ、それぞれの楽しい時間を過ごしていた人々130人が、テロの犠牲になった。アントワーヌの妻も犠牲になったひとりだった。17ヶ月の息子を寝かせつけ、本を読んでいた彼の耳に入ったのは電話のコール音。どうせたいしたことではないだろうと、放っておき、留守録になったが、聞こえてきたのは「大丈夫?」という声。何が起こったのか不安になりテレビをつけると、パリで同時多発に起こったテロ事件を報道していた。その現場の劇場には妻がいるはずだ。アントワーヌの耳からは一切の音が消えた。 最愛の妻をテロ事件で亡くした夫が、彼女の葬式までの二週間をどう過ごしたかを綴るドキュメント。 どんな悲惨な事が自分を痛めつけても、日々の暮らしは続く。幼い子どもがいる場合は、さらに規則正しく。その合間に妻が収容された場所に行き、彼女と最後の時間を過ごす。 数日は言葉を失い、感情を出すことができなかった著者が、急に言葉があふれ、自分の気持ちをFacebookにアップする。 「ぼくは君たちを憎まないことにした」 テロリストの思惑通りに、憎しみに憎しみで応えることはしないと。 「憎しみという贈り物を君たちにはあげない。怒りで応じてしまったら、君たちと同じ、まさに無知に屈することになるんだ」 その文章は世界中に広まり反響を呼んだ。 しかしこの本では、その反響への戸惑いも正直に吐露する。気持ちが変わる権利もあるだろうかと。 阪神大震災後、他の地域に住んでいた人は口々に言う。「大丈夫だった?頑張ってね」 「頑張る?これ以上?」 頑張ってねという言葉に含まれる残酷さを、アントワーヌも指摘する。 さまざまに揺れる心を綴り、妻の喪に服す。 人の心の強靭さと繊細さ、崇高さが心に沁みて本を閉じた。
2016/08/16
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映画を撮りながら考えたこと 是枝裕和 ミシマ社尊敬する映画監督の是枝裕和氏がいままでの作品(映画・テレビどちらも)を撮影するにあたって、もしくは撮影しながら考えたことなどをまとめたエッセイ。彼の作品のファンなら、知りたかった、知らなかった情報が満載で、まさに宝の山。彼の作品を読み解く参考にもなり、より深く作品を味わうことができること請け合い。自分自身の解釈も、もちろんあり得る。ページをめくるのがもったいないような。先に進みたいような、充実した読書時間。大切にしながらゆっくり味わいながら読んだ。
2016/08/09
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焼野まで 村田喜代子 朝日新聞出版 子宮体がんを患った早瀬和子は、南の街にあるオンコロジー・センターで四次元放射線治療を始める。ウイークリーマンションを借り、夫を残して一人で。センターで出会ったガン仲間との交流。日に日にぼろ人形のようになっていく自分の姿におののいて、扉を開けた美容院での出会い。手術をせず、新しい治療法を選択した母を怒る看護師の娘。放射線治療の宿酔に悩みながら、焼島の噴火で火山灰が絶えず降る南の街で早瀬和子は生きる。元同僚の八鳥もまたガン仲間で肺を病んでいた。彼は入院していて、不定期に電話をかけてくる。放射線治療後に宿酔に侵食された身体を横たえた時に見る祖父母たちのリアルな夢。 その年の三月、北の街を大地震が襲い、原子力発電所が爆発した。放射能が溢れ出てきたのだ。そして自分は南の街で放射線治療をする。自身の内に出来たガン細胞を放射線で攻撃する。 読むほどに、主人公の宿酔がこちらにまで移ってきたような感覚を覚える。その中で生まれる、出会った人々との触れ合いが、微かな温もりとなって、身体を照らす。夢の中の祖母とのやり取りで、自分だけでない家族の歴史を垣間見る。生きることは淡々としている。生者と死者との境目は何か。焼島から見た人の小ささを思う。いや、宇宙から見た人は小さいというレベルではない。そこでなぜ煩悩に包まれて生きるのか。 早瀬和子との共通点から読み始めたが、最初の段階で彼女と道が外れた自分。 その有り難さを忘れかけ、再び不要な煩悩に包まれようとしていた私を揺さぶって目覚まそうとしてくれた作品。
2016/06/05
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ユートピア 湊かなえ 集英社 湊かなえの最新作は、「告白」のような読み終わった後に救いのない話でもなく、また「山女日記」「物語のおわり」「絶唱」のような心地良いラストでもない。湊作品の新たなパターンなのだろうか。(と言えるほど、彼女の作品を全て読んでいる訳ではないけれど) 花に溢れ景色の素晴らしい鼻崎町で繰り広げられた菜々子、すみれ、光稀の「クララの翼」プロジェクト。陶芸家のすみれが作った翼のキーホルダーを足の不自由な人が翼を持つことが出来るようにという思いを込めて販売すると、人気に火がついた。菜々子の娘 久美子は足が不自由で車椅子で生活している。車椅子と仲が良い光稀の娘 彩也子が久美子のことを思って書いた作文が功を奏したのだ。 人々の本音と建前。その言動を間に受けていては、見抜けない。本当の気持ち。本当の望み。それは本人にしかわからないのだろう。もしかしたら、本人もわからないのかも。 自分にないものを持つ相手に対する羨みと嫉妬。しかしそれは相手から見れば、また違うものになる。つくづく人間とは不自由なものだと思う。
2016/06/01
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初夏の京都、ルノワールの絵を観に行ってきました。ほんとうは、5月8日まで開催していたモネ展と両方見たかったのですが、どうしても日程が合わず、モネ展は断念。残念。モネの絵はどれも好きなのですが、特に「睡蓮」が大好きで、これまでなんども見てきました。京都に来てくれていたのに、ほんとうに残念。もちろんルノワールの絵も好きなのですが、今まではあの肉感的な女性を描いた「浴女」シリーズが少々苦手でした。これでもかと目の前に迫ってくる女性の肉体が、どうしても性的なモノに見えてしまって。映画「ルノワール 陽だまりの裸婦」で見たミューズたちを描くルノワールは、ただ美しい光を絵筆で表現しただけだと思いつつ、実際にルノワールの絵を観た自分がどう感じるのか、少々不安でした。それが、ほんとうに目からうろこが落ちた状態でした。これはひとえにキュレーターの方の努力の結果ですね。美術館に展示しているルノワールについての解説も、個々の絵画についている解説文も、かなりストーリー性を持たせていたと思います。美術史におけるルノワールの立ち位置やほかの画家との関係などではなく、人間ルノワールと彼を取り巻くミューズたち、そして息子ジャンとの関係がよくわかるように書かれています。それにより一枚一枚の絵が、ルノワールを取り巻く人々との相関図のように見えてきました。それぞれの絵にストーリーが感じられたのです。それにより、絵の中にいる女性がただのモデルではなく、実在した人間として存在すると実感しました。絵を描いた後にルノワールと交わしている会話だとか、笑い声、風になびくスカートの動きまで感じられました。「草原の女、リーズ・トレオ」を観たとき、そのことを強く感じました。なにより以前は苦手だった浴女の絵が、とても生き生きと美しく感じられたのです。まさに「光紡ぐ肌」という表現がぴったりです。光を受けて輝く人の肌。薄い皮膚の下には深紅の血液が流れていて、触れると温かい。そういった触覚にも訴えてくるようなルノワールの浴女の絵に、初めて魅力を感じました。これもひとえにキュレーターさんの努力の賜物ではないでしょうか。「風景の中の座る浴女 またはエウリディケ」が素晴らしかったです。(こちらでご覧になれます)他にも、「おもちゃで遊ぶ子ども、ガブリエルと画家の息子ジャン」も、表情がやわらかく素晴らしかったです。今回の展覧会で一番気に入った作品は、「桟敷席」です。これはボール紙にパステルで描かれた作品です。少しうつむきかけた少女の髪の輝きが美しく、その唇の艶やかさも魅惑的でした。ルノワールが描いたパステル画というのも、なかなか見ごたえがありました。絵葉書が欲しかったのですが、全体的に絵葉書の種類が少なく、「桟敷席」はありませんでした。残念。そのかわりというか、面白い絵本を買ってきました。おばあちゃんと一緒に美術館に行ったケイティが、絵の中に入ってしまうというお話です。さてどんな絵に入っていくのでしょうか?
2016/05/26
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フランス人は10着しか服を持たない ジェニファー・L・スコット 大和書房 本屋では平積み、図書館では予約待ちが200人以上。それほどまでに人気の本の内容に興味を持ったため、手に取る。もちろん、タイトルも気になった。 アメリカ人学生が、憧れの地パリに半年間留学をした。貴族の末裔の家庭で、マダムとムッシューの生き様に大いに感化される。その体験をブログに書き、反響を呼んだので、書籍にまとめたのが、この本。フランス人のシックな生き様を、食・服装・教養などのジャンルに分けて解説している。 読んだ後、強く思ったのは「出発点が違うのだ!」ということ。 食を疎かにせず、素材を吟味して料理をし、家族と楽しくいただく。間違っても、夜遅くなって、今から食事を作るのも大変だからと、キッチンで立ったままシリアルを頬張ってはいけないだとか、買い物途中に空腹になったからといって、プレッツェルを片手に買い物を続けるのではなく、レディらしくカフェに座ってランチをいただくとか、「それって当然じゃない?」と思うことが、パリで身につけたシックな習慣として紹介されている。確かにタイトルの10着しか服を持たないというのは合理的だし、見習うべき点も多い。しかし他の部分は当たり前すぎて、何を今更と思うことが多い内容だった。ゴシップ雑誌やバラエティー番組をダラダラ見るのではなく、本を読んだり、映画を観たり、美術館に行こうって、当たり前。パーティなどで自分のことばかり話さないで、最近読んだ本の話をする、ミステリアスな女性になろうって、それも当然だと思う。 なんだかあまり中身がなかったと感じた。
2016/05/25
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